六本木クラスで一番共感したセリフ
「オレンジねえならリンゴジュース買ってこいよ!!!!」
どーもこんばんは
トマトジュースは人を選ぶ(戒め)
さてさて、7月16日、いよいよ始まります。
OSAKA DERBY 2022
…ガンバの現状。言うまでもなく非常によろしくないです。
数字から言えばルヴァン杯はとっくの昔に敗退。天皇杯では鹿島に実力差を見せつけられてベスト16敗退。そして肝心のJ1リーグでは最下位と勝点差僅かに2の15位という事態。おまけに……ある種これまで、ガンバにとって一つの拠り所でもあった大阪ダービーでも、2019年5月の勝利以来勝利出来ていません。ブルーに塗られた壁画とは対照的に、近年のダービーのスコアボードは目に痛いピンクの血を塗りたくられている現状です。
しかし"起爆剤"という言葉があるように、物事に於いて大事なのは"きっかけ"を掴み、そしてそのきっかけに乗る事です。そのきっかけを作る意味では、この大阪ダービーほどの舞台はないでしょう。かつて2018年が、そして現段階で最後の勝利となっている2019年がそうであったように。
そしてきっかけとなるべき要素としては大阪ダービーそのもののシチュエーションも去る事ながら、夏の新戦力である鈴木武蔵と食野亮太郎が大阪ダービーから出場可能になります。彼ら2人はガンバにとって真夏の救世主となってくれるのでしょうか。
そこで今回の大阪ダービー企画は前回のブログに引き続き真夏の救世主企画です。
題しまして、【新・3大 加入して即ダービー★入団からいきなり大阪ダービーに出場したガンバ戦士】でございます。
書く事はタイトルのまんまです。
ガンバ大阪に加入し、デビュー戦がいきなり大阪ダービーだった、いきなり大阪ダービーという渦に放り込まれる事になった選手を3人振り返っていきたいと思います。
↓
↓
#1 アドリアーノ
生年月日:1982年1月21日
前所属チーム:セレッソ大阪
ガンバ在籍歴:2011.1〜2011.6
2011Jリーグディビジョン1第1節(開幕戦)
2011年3月5日14:02@万博記念競技場
開幕戦からいきなりの大阪ダービーで、前年の2位と3位の対決でもあった事から高い注目度を集めた一戦。その中で遠藤保仁や宇佐美貴史、乾貴士などのスタープレーヤーと共に高い注目を集めたのが、他でもないセレッソから引き抜いたアドリアーノだった。
アドリアーノは前年はセレッソの一員だったどころか、2010年9月の大阪ダービーでは中澤聡太と一悶着を起こして一発退場を喰らった経緯があっただけに、そのアドリアーノがガンバに来た事はガンバファンですら驚きだった。そんな中でいきなり開幕からセレッソ戦。色んなプレッシャーもあっただろうが、65分に下平匠のクロスを頭で合わせてデビュー戦から移籍後初ゴールを挙げている。ちなみに彼の来日初ゴール、即ちセレッソでの初ゴールの相手もガンバ戦だった。その後のガンバは思うように勝点が伸びない時期が続くが、そんな中でもアドリアーノは得点を量産。だが当時のJリーグあるあるとも化していた夏の中東移籍によりチームを去った。
余談だが、当時はレンタル元クラブとの試合に関する出場契約がほぼ無い時代だったのでガンバからレンタルでセレッソに移籍していた倉田も出場している。この試合でガンバから決めた得点が倉田のJ1初ゴールとなり、ダービーでガンバ・セレッソの両方の立場で得点を記録したのはアドリアーノと倉田の2人のみである。
#2 岩下敬輔
生年月日:1986年9月24日
前所属チーム:清水エスパルス
ガンバ在籍歴:2012.8〜2016
2012Jリーグディビジョン1
2012年8月11日19:03@万博記念競技場
降格危機に瀕した2012年のガンバは夏に大型補強を敢行。とはいえ、家長昭博とレアンドロは海外クラブからのレンタルだったにせよ、一応「ガンバ復帰」という題目がついていたのに対し、完全に外部から獲得したのが岩下で、守備に明らかな欠陥を持っていたガンバにとって、岩下獲得は前述の2人以上に重要な意味を持っていた。
岩下のガンバ移籍が発表されたのが8月6日。そこから8月11日の大阪ダービーでいきなりベンチに入ると、前半22分で加地亮がまさかの負傷退場。自身初めての移籍、いきなりのベンチ入り、いきなりの大阪ダービー、そして出番までいきなり、しかも本職じゃない右SBときたもんだ。加入していきなりのスクランブル出場だった事もあり、セレッソの2点目は岩下の背後を枝村に突かれる形となったが、1点を返して迎えた62分にはパスカットから絶妙なクロスを上げて佐藤の同点弾をアシスト。いきなり結果を出した。
結果的にガンバの降格阻止は叶わず、清水からはレンタルで加入している立場だったことで複数クラブからのオファーも届いていたようだが、ラスト2試合を出場停止で欠場してしまった事への責任と清水時代の恩師・長谷川健太が監督に就任した影響から完全移籍に切り替えて残留。怪我もあって稼働率は高くなかったが試合に出ればさすがのパフォーマンスを見せて2014年の三冠の立役者の一人となるだけでなく、兄貴肌のキャラクターでピッチ外でも多くの選手に慕われた。
#3 ファン・ウィジョ
生年月日:1992年8月28日
前所属チーム:城南FC
ガンバ在籍歴:2017.7〜2019.7
2017明治安田生命J1リーグ第19節
2017年7月29日19:03@市立吹田サッカースタジアム
G大阪得点者:ファン・ウィジョ(65分)、三浦弦太(77分)、アデミウソン(86分)
鈴木武蔵が大阪ダービーから出場可能になると聞いて、この男の事を真っ先に想起したファンは多いだろう。2シーズンの在籍ながら、この韓国人FWが今なおファンからカリスマ的存在として崇められているのは2018年の神懸かり的な活躍やガンバから韓国代表レギュラーに定着した事などもあるだろうが、全てはやっぱりデビュー戦で残した鮮烈なインパクトだったと思う。
セレッソが首位で、ガンバも優勝戦線にしっかりと絡んでいるという順位的な状況に、3年ぶりのホームでのダービーが吹田スタジアムで初めてのダービーとなるシチュエーション…これだけの舞台が揃う中で、藤春廣輝のクロスに合わせてみせたあの一撃が持つ意味は、よく「名刺代わりの〜」とは言うがそれを遥かに超える大きさがあった。この瞬間、彼は文字通りパナスタのアイドルになったのである。
2017年はチームの低迷にも巻き込まれる形で不完全燃焼に終わったが、翌2018年は大爆発し、チームは9位ながらベストイレブンにも選出された。2019年夏に欧州挑戦を果たし、韓国代表でもソン・フンミンに次ぐキーパーソンとしてカタールW杯での活躍を期す。
たとえスタイルが見えなくても、たとえプライドが砕け散っても、きっとそこに意地は残っているはず。
迂闊に過去と比較するのが正しいかどうかはわかりませんが、少なくとも2018年、そして2019年のダービーはその"意地"が間違いなくあった……この際、この試合に関しては内容も戦い方もどうだっていい、理屈を超越した何かをピッチに叩きつけてくれる事を期待しています。
ではでは(´∀`)