RK-3はきだめスタジオブログ

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先祖帰り〜明治安田生命J1リーグ第26節 横浜FCvsガンバ大阪 マッチレビュー〜

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パラリンピック開会式が想像以上に凄くて。

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第26節、横浜FCvsガンバ大阪の一戦です!

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

真夏の15連戦もいよいよクライマックス。地獄のマッドマックスもあと少し。あと少しで少しだけ落ち着くはずです。少しだけ……。そこで本当に安息を掴む為には、残りの連戦でしっかりと勝点を積み重ねる必要があります。

今日の対戦相手は5月に第17節として対戦した横浜FCです。横浜FCは順位こそいまだに最下位ではありますが、状況は当時とはかなり違います。この夏に外国人選手を中心に積極補強を敢行。Jリーグ最下位初戦では上位の名古屋相手に2-0で勝利するなど、これまでとは違う雰囲気を漂わせています。一方のガンバも試合数を重ねてなんとか順位的にはある程度は挽回し、試合数で追いついた現在の順位は13位。もちろん安心できる順位ではありませんが、少しは一息は付けるくらいの位置には来ました。しかしここで横浜FCに敗れる事になるとその積み上げもまた少し揺らぐ事になってしまうでしょう。それだけはなんとか避けたい……であれば、今日の勝利はマストです。

両チームスタメンです。

 

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システムは両チームとも3-4-2-1を採用。その中でガンバはメンバーを7人変更してきました。

ボランチ前節FC東京戦倉田秋と山本悠樹のセットから井手口陽介とチュ・セジョンのセットに。そして前線3枚は宇佐美貴史小野裕二、チアゴ・アウベスと1.5列目タイプの選手を3人並べる布陣を組んでいます。小野は今季リーグ戦初の先発出場です。夏の新加入外国人選手が3人スタメンに名を連ねた横浜FCは今日はFC東京から獲得したアルトゥール・シルバが横浜FCでのデビュー戦。また、三浦知良がベンチメンバーに入っているのでそこにも注目です。

ワントップの渡邉千真は昨季まで所属した古巣との対戦。また、ガンバの小野瀬康介にとって横浜FCはユース時代を過ごした思い出の地です。

 

 

本日の会場は神奈川県横浜市ニッパツ三ツ沢球技場です。

現在は日産スタジアムがまだ使用再開出来ていない事から横浜F・マリノスも使用しているので、横浜フリューゲルス時代を思い返す共同保有ホームとも言える状態。テレビの中継映像でもちらほら映りますが、バックスタンドの裏に建っている建物は横浜市立市民病院です。

東京オリンピックでは前述のように日産スタジアム(横浜国際総合競技場)がサッカー会場として使われていましたが、その際には日産スタジアムで試合を行うチームの直前練習の会場にもなっていました。スペイン代表なんかは三ツ沢で記念写真も撮影していましたね。密かにオリンピックでも活躍していた会場の一つです。

 

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開始30秒の間にDFの背後に思いっきり抜け出した渡邉の折り返しを松尾佑介に押し込まれてあわや失点…という場面を迎えますが、なんとかオフサイド判定により「最悪のパターン」は免れたガンバ。しかし全体的に横浜FCにボールを持たれる時間が長く、ややガンバのプレッシングは「後追い」的な印象を抱かせる時間が続いていました。

 

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ただ、最初のドッキリみたいなシーン以降は三浦弦太菅沼駿哉、佐藤瑶太の3バックも堅い守りを披露した事で横浜FCにもほとんどチャンスが渡る事はなく、どちらもシュートを打てるようなゾーンまでなかなかボールを運べない非常に堅い試合展開に。前半はかなりクローズドな展開のまま前半終了…かと思われた前半アディショナルタイムマギーニョをペナルティエリア手前で倒してしまった佐藤のプレーが得点機会阻止として一発退場。そのFKを瀬古樹が中に入れたボールをA・シルバが合わせて決めてしまい、ガンバにとっては最悪の前半よ終わり方に…。

 

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ですが後半開始早々でした。宇佐美の強烈なシュートこそ伊野波雅彦にブロックされてコーナーキックとなりましたが、宇佐美のコーナーキックが一度はブロックされたものの、こぼれ球を小野裕二が合わせてガンバが同点に追いつきます!!

 

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ガンバは66分にチュ・セジョン、小野、チアゴを下げて昌子源倉田秋矢島慎也の3枚替えを敢行し、佐藤退場後は一時4バックにしていたものを3バックに戻します。更に76分にはレアンドロペレイラを宇佐美に代えて投入したのに対し、横浜FCは74分の段階でフェリペ・ヴィゼウを投入。同点に追いついてからは人数の差もあって横浜FCにペースを握られる時間が続きます。

 

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迎えた80分。フェリペがハーフェーライン辺りから突破を試みると、一度はガンバDF陣に阻まれる形になりながらもリフレクションにリフレクションが重なる形で結果的にフェリペにアシストしてしまう形に。この新喜劇みたいなボールの流れを拾ったフェリペが豪快なミドルシュートをぶち込んで横浜FC勝ち越し……。

 

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終盤、ガンバは三浦と昌子を最前線に上げてパワープレーを敢行します。しかし菅沼がヘディングシュートでネットを揺らした場面は前半のチアゴに続いてオフサイド判定。アディショナルタイムに倉田のクロスを三浦がドンピシャで合わせましたが、これはドイツ代表として東京五輪に参加したGKスベンド・ブローダーセンに阻まれ…挙げ句の果てに、最後は安永玲央にトドメの一発を決められてジ・エンド。ガンバ、しんどい敗戦です…。

 

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最近の試合を見て少し改善されてるのかなー…なんて思った時期もありましたけど、やっぱり今日の攻撃は…宮本恒靖監督体制末期、或いは松波体制初期を思わせる単調さでしたね。もちろん、後半に関しては一人減ったという背景を無しにして考えることは出来ませんが、じゃあ11人いた前半どうだったのかと言えば前半もチアゴの単騎突破しか攻め手がほぼ無かった訳で。例えば前節のFC東京戦だったり、ここ最近の試合は十分ではなくとも「攻撃に繋がるパス回し」は戻りつつあると思ってたんですよ。でもなんか…それがパーになったような。ちょっと今年の苦難はまだ続くだろうなと、覚悟として持たなければならないんじゃないか、そういう試合ではあったと思います。

 

 

 

さて、次…8月28日は大阪ダービーです。

去年の11月、11戦無敗で2位まで再浮上したガンバと、ペースこそ落ちたものの序盤のタイトルレースで存在感を見せたセレッソの対戦のシチュエーションは「史上最高の大阪ダービー」と呼ぶに相応しい状況が揃っていました。しかしそれから1年の時が経ち、ガンバは最下位相手にポジ要素なく敗れ、セレッソは下位の、それも得点力不足に悩むチーム相手に5失点の大敗。両陣営最悪に近いムードの中、まるで地獄決戦のようなダービーに挑みます。

 

 

昨季のダービーとはサバイバルの意味がまるで違うからこそ、クラブとしての「何か」を取り戻さなくてはなりませんし、致命傷を負った者同士の対決で負けるという事は……とにかく勝ってくれ…!

 

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【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J1リーグ第26節

北海道コンサドーレ札幌0-2名古屋グランパス

ベガルタ仙台1-2FC東京

浦和レッズ1-0サンフレッチェ広島

横浜FC3-1ガンバ大阪

清水エスパルス0-4鹿島アントラーズ

アビスパ福岡1-0川崎フロンターレ

サガン鳥栖0-4横浜F・マリノス

大分トリニータ1-3ヴィッセル神戸

セレッソ大阪1-5湘南ベルマーレ

徳島ヴォルティス0-1柏レイソル

 

1位 川崎フロンターレ(63)

2位 横浜F・マリノス(62)

3位 ヴィッセル神戸(47)※

4位 名古屋グランパス(46)

5位 鹿島アントラーズ(44)

6位 サガン鳥栖(44)

7位 浦和レッズ(44)

8位 FC東京(39)

9位 北海道コンサドーレ札幌(36)※

10位 アビスパ福岡(36)

11位 サンフレッチェ広島(32)※

12位 セレッソ大阪(30)※

13位 ガンバ大阪(30)

14位 柏レイソル(27)

15位 湘南ベルマーレ(25)

16位 清水エスパルス(25)

17位 徳島ヴォルティス(23)

18位 ベガルタ仙台(19)

19位 横浜FC(18)

20位 大分トリニータ(17)

 

※25試合消化

 

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開幕から25試合無敗という異常すぎる記録を残していた川崎を止めたのは、今季の昇格組でホームスタジアムがまさしく「要塞」と化してきた福岡でした。66分のジョルディ・クルークスのゴールを最後まで守り切り、とうとう川崎も博多の森の餌食に。遂に2021年明治安田生命J1リーグは大きく動いたと言えるでしょう。2位横浜FM鳥栖との上位対決で4-0の圧勝。これにより、遂に川崎と横浜FMの勝点差は1にまで揃っています。

日本代表のエース、大迫勇也のデビュー戦となった神戸は敵地で大分に3-1で快勝。上位陣では名古屋、鹿島、浦和もそれぞれきっちり勝利を収めました。下位では開幕戦から25試合ずっと最下位だった横浜FCG大阪に勝利して遂に最下位脱出。代わりに大分が最下位に転落してしまい、柏との下位対決に敗れた徳島が降格圏に転落しています。また、ホームで湘南に1-5の大敗を喫したC大阪レヴィー・クルピ監督は自身の去就を匂わせるコメントを残しましたが果たして…。

 

 

おやすみ。

ではでは(´∀`)