フローニンゲンvsトゥウェンテとかいうガンバファン絶頂試合
どーもこんばんは
中村敬斗大爆発は熱い
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J1リーグ第22節、セレッソ大阪vsサガン鳥栖の一戦です。
スペインのレジェンド、フェルナンド・トーレスが現役選手としてプレーする姿を拝めるのは残り3試合のみ…ですが、今の鳥栖は順位的にその辺りの要素を気にしている余裕が余り無い事も事実。金明輝監督就任後、復調したと思いきやまた低迷を繰り返す鳥栖にとって、トーレスを綺麗な形で引退させる為にも猶予はありません。
一方のセレッソとすれば、これ以上上位陣に引き離されない為には勝点3が必須です。
両チームスタメンです。
本日の会場は大阪府大阪市、ヤンマースタジアム長居です。
セレッソは今年クラブ創立25周年という事で、夏場のホーム戦3試合は「Limited Uniform(リミテッドユニフォーム)25周年記念モデル」を着用して試合に挑むとの事。本日も現地参戦です!観戦日記はまた後日に!
前半から試合の主導権を握ったのはセレッソでした。サイドを起点にスピードを活かした機動力のある攻撃に清武弘嗣らのテクニカルなプレーが上手く絡む事でチャンスを多く作り、先制点の気配は常にセレッソの方に漂い続けます。この辺りはやはり、近年のJリーグで大きく成功している外国人監督の1人でもあるミゲル・アンヘル・ロティーナ監督の手腕と言える完成度の高さが伺える形に。
その攻勢が身を結んだのは19分、元鳥栖の藤田直之が蹴ったコーナーキックを一度はトーレスがヘディングでクリアしますが、このボールにエリア外にポジションを取っていた奥埜博亮が豪快というよりも的確なハーフボレーでシュートを叩き込み、セレッソが幸先よく1点先制。
その後もセレッソは2トップ、奥埜の機動力とブルーノ・メンデスのスピードが十二分に活かされ、追加点のチャンスを多く獲得。追加点は奪えなかったものの、鳥栖にほとんど決定的なチャンスどころか得点の気配を感じさせる事すらせずに前半を終えます。
後半も立ち上がりはセレッソがスピードあふれるカウンターを中心に優位に試合を進めていきます。しかし、セレッソが決定的を活かせず、微妙な判定を下された辺りから試合の流れは段々と鳥栖へ傾く事に。60分、安庸佑を下げてこの夏から加入したチアゴ・アウベスを投入。ここから試合は完全に鳥栖ペースへ。
前半は中央でやや窮屈そうにプレーしていたイサック・クエンカも、ポジションを左に移した事で持ち前のテクニックを存分に発揮し、ここに来てキレキレの動きを披露。セレッソにとっては左はアウベスから、右はクエンカからギッタギタにされる地獄のような展開が始まります。
そんな中、鳥栖は更に畳み掛けるようにトーレスを下げて林大地、松岡大起を下げて豊田陽平と、この試合がデビューとなる新星と鳥栖の象徴とも言えるベテランを同時に投入。金森健志がボランチに近い位置を取りますが、純粋な中盤は原川力のみでFW登録選手が5人並ぶという決死のファイヤーフォーメーションで同点弾を狙います。
遂に迎えた88分、連続でコーナーキックを獲得していた鳥栖は、アウベスのコーナーキックにファーサイドでドフリーになっていた林が綺麗に合わせ、終了間際に劇的な同点弾となるJリーグ初ゴールを記録。
もうこうなると試合は完全に鳥栖のもの。95分、セレッソの攻撃を凌ぐと、ここまで再三に渡って好セーブを披露してきたGK高丘陽平のロングフィードを前線でまたしてもアウベスが収めると、完璧なボールコントロールからペナルティエリア付近まで運び、最後は絶妙なスルーパス。これに反応した豊田が冷静にGKとの1対1を制して余りにも劇的な決勝点!試合はそのまま終了し、松本、磐田といった残留を争うライバルが敗れた中で鳥栖が大きな勝点3を手にしました。
前述のように現地観戦してましたけど…ちょうど今日のゴールが全て決まった方のサイドで観ていた事もあって、ラスト10分超面白かったです。
正直なところ、セレッソの試合の入りが良かった部分もあったとはいえ、前半の鳥栖に勝てそうな予感は全く感じませんでした。セレッソにとっては不本意でしょうが、いくつか訪れた「流れが変わるかもしれないポイント」を自分達のモノにする上で、GK高丘の奮闘などには光るものがありましたし、アウベス、クエンカの両サイドに加えて途中で下がったトーレスを含め、やぶれかぶれではなく「理に適ったパワープレー」が出来る体制が今の鳥栖には敷かれていた点は今日のみならず、今後にも大きな武器になるでしょう。特に残留争いというステージでは。先日更新したJリーグ順位予想で鳥栖は残留するという予想を出しましたが、その根拠を今日の試合で確認出来たような気はします。
セレッソからすれば、試合内容は良かっただけにこの展開はより一層ダメージが強かったと思います。ジャッジに関しても、セレッソサイドは言いたい事がある気持ちは理解できますし。
ただ結果的に、鳥栖がアウベス投入で攻勢を強め出した79分に奥埜を下げて投入したのが柿谷曜一朗だったという事は、柿谷が悪いという訳ではありませんが基本的に守り勝つ試合を得意としていた今季のセレッソに於いてこの試合の方向性をブレさせる一因となった、その状態で鳥栖の総攻撃を受けるハメになったのは、結果的に敗北という結果に大きく繋がってしまったような気もします。
また、今のセレッソはスタメンの完成度が高い事は間違いありませんが、都倉賢の長期離脱もあって攻撃面で途中から使える駒が少ない事も事実です。今の柿谷もその点に於いては今や微妙ですし、鳥栖がアウベス、豊田をブチ込み、それでいてまだチャンスメイクに貢献できる福田晃斗を残していたのに対し、セレッソが同点に追いつかれた88分の時点で劣勢を跳ね返せうる駒を持ち合わせていなかった事は、今日の試合を左右した点だったように思います。
ロティーナ監督の采配ミスという訳ではありませんが、慢性的な問題としてセレッソが上位争いに行けそうで行けなかった理由は露呈したようにも思える試合だったんじゃないかと。
【うれしはずかしじゅんいひょうのこーなー】
1位 FC東京(48)
2位 鹿島アントラーズ(41)
3位 川崎フロンターレ(39)
4位 横浜F・マリノス(39)
5位 サンフレッチェ広島(36)
6位 大分トリニータ(34)
7位 北海道コンサドーレ札幌(32)
8位 セレッソ大阪(31)
9位 名古屋グランパス(30)
10位 浦和レッズ(30)
11位 湘南ベルマーレ(29)
12位 清水エスパルス(28)
13位 ガンバ大阪(26)
14位 ベガルタ仙台(26)
15位 ヴィッセル神戸(23)
16位 サガン鳥栖(21)
17位 松本山雅FC(19)
18位 ジュビロ磐田(17)
首位、FC東京を追撃する立場にいる川崎、横浜FMが揃って足踏みをしてしまった為、首位FC東京の独走状態は更に強固なものになり、同時に上田綺世のJリーグ初ゴールで横浜FMとの直接対決を制した鹿島が2位の座につきました。
下位争いに目を向けると、松本、磐田が揃って敗れて、神戸は大分に勝ち切れず。前述の通り鳥栖は劇的勝利を収めた為、神戸はいよいよ降格圏が本格的に迫っています。
また、湘南のこれまでの躍進に大きく貢献した曹貴裁監督に退任報道が出ており、それ次第では残留争いの行方に大きな影響を与える可能性も否めません。
チェルシー…。
ではでは(´∀`)