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紫の本拠地、青と感慨の差し色〜国際親善試合 U-23日本代表 vs U-23マリ代表 スポーツ観戦日記 (+3月19日の公開練習も)〜【後編というか本編】

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3月19日公開練習編はこちらから

 

 

 

3月22日(金)

国際親善試合

U-23日本代表 vs U-23マリ代表

@サンガスタジアム by KYOCERA

 

 

という訳でスポーツ観戦日記としてはこちらが本編になりますね。

サンガスタジアム by Kyoceraパンデミックで飛んだあの日から4年、待望の男子代表戦開催!!(女子は過去にあったけど)

 

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いつもの亀岡駅にいつもと違う看板が立ち


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いつもは紫仕様の照明が青になり


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(やっぱり新しいスタジアムは器用なことできるわね…)

 

はい、じゃん。

 

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紫の映えるいつものスタジアムに差し込まれる青。いつもと違うKIRINやセゾンカード、みずほの看板。スポンサー看板に至るまでひとつひとつがいつもと違う装飾になり、でもスタンドはいつもの紫が浮かび上がり……応援するクラブのホームスタジアムで行われる代表戦はいつもその「不思議な感覚」が高揚感を駆り立ててくれるものです。

 

 

 

スタメン発表の時間。

何気に代表戦で一番高揚感のある瞬間ってメンバー紹介の時間のような気もするんですよね。Jリーグは結構BGMや映像も凝っていてエンターテイメント感があるんですけど、それがあるからより一層メンバー発表時のBGM無しが映えるというか。普段とリーグと非日常の代表戦の違いがそこで出る感覚と言いますか。

 

 

前編でも書いたように、この試合は…別にこの試合はって訳じゃないですけど、男子U-23日本代表戦は本来は2020年、サンガスタジアム by Kyoceraができたてほやほやあっつあつの時にやる予定だったのが一発飛んだという背景があると。そこから4年も経った…その期間が何をもたらしたかと言うと、サンガがJ1に上がった事、そして4年前の時点では考えられなかったこととして、このサンガスタジアムの晴れ舞台に【京都サンガFC】を冠して出場した選手が出てきた……。

 

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クラブとしての規模が大きくなっていくその感覚。これは今、このクラブがハードを手にしてソフトを詰めようとする過程で抱ける感動でしょう。そのソフトを詰めるにあたってのサンガの云々については色々言いたいこともありますが、それは追々別で書くとして。この瞬間はただただ感慨に浸れる瞬間でした。山田楓喜もこの日は東京ヴェルディ表記だったとはいえサンガの選手でして。

そしてお待ちかねの選手入場。

 

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これは本当に感動しましたね。

日本国旗とユニフォームが浮かび上がり、君が代が流れる。もちろんサンガスタジアムなのでライトアップ演出も対応可能。この紫のスタジアムで流れ、この紫のスタジアムで立ち上がって聴く君が代には極上の感動がありました。

 

 

 

いきなり先制。

 

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いつもの観戦日記なら「試合の内容はマッチレビューで…」と書いてるんですが、ちょっとこの試合の後予定立て込んでいて…書き上げるより先にウクライナ戦迎えちゃったので書けてないです。ごめんなさいね。このゴールが決まった時点では勝った!と思ったんですが(早すぎ)、試合の展開はこの後暗転していく事に……。マリのプレスの前に日本のビルドアップは狙いも立ち位置も中途半端になるような場面が多く、マリもすごく洗練された、あるいは意思と狙いを持ったプレッシングを仕掛けてきた。そこで日本の自滅とマリからの誘発の両方が生じてロストが多発した印象はありましたね。

ただその中でも、ちょうど前半は私の席の目の前がそのエリアだったので尚更でしたが、右サイドでの半田陸、山本理仁、山田楓喜のコンビネーションはなかなか見応えがありました。ああいう細かいパスワークはやっぱり見ていて気持ちいいですね。しかもうまいことサンガ絡みと頑張って絡みで。そういえば山田楓喜と川﨑颯太を同時に先発させる大岩さんの空気の読みっぷり。

 

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前半は「ずっと6番つけてきた山本理仁が7番でずっと7番つけてきた川﨑颯太が6番なのな」とか思いながらステーキ丼買う列に並んでいる間に同点弾を取られて1-1で前半終了。

そういえばマリ戦→ウクライナ戦って5年前の3月フル代表と全く同じ流れですね。

 

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後半は日本のチャンスもあるにはありましたが、試合は完全にマリのペースでした。

 

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…というかマリがすごかったですね。若き猛者の集うアフリカでパリ五輪出場を決めた訳ですから手強い相手である事はわかっていましたが、その想像以上に凄かった。サイドでボールを持てば絶対に1人剥がして1人釣り出してからクロスを上げるだとか、上で書いたようなプレッシングの練度だとか…試合が経過すればするほど「えっ、こいつらと本戦同組ってマジ?」って思いましたもの。マリ代表のパフォーマンスは純粋に金を払ってええもん見せてもらったくらいにエキサイティングなプレーの連続でした。

 

 

そして…サイドとしてはアウェイ側のサイドで見てたんですよ。

そしたら近くにマリの応援席があって。人数は少なかったんですが、何人かが民族楽器っぽい打楽器まで持ってきて完全にお祭り騒ぎ。なんなら近くの席に座っていた日本人客も巻き込んで盛り上がっていらっしゃいました。ハーフタイムには八咫烏も挨拶にお越しになられて記念撮影も楽しんでらっしゃいましたね。アフリカンなリズムの応援をすぐそばで見れたのは異文化交流というほどではなくとも、わー、本物見れたーみたいな代表戦ならではのほっこりした楽しさもありました。

この人達がマリからわざわざいらっしゃったのか、京都ないしは日本在住だったのかは分かりませんが……リアクションを見るに、マリ代表の選手からしたらまさかここにマリ応援団がいるとは想定していなかったんでしょうね。マリがゴールを取るたびにすっごい嬉しそうに応援団の前にやってきて、試合後はもうマリ国旗をスタンドから借りるわ踊りまくるわで凄くハートウォーミングなものを見せてくれました。これはやっぱり代表戦、国際試合ならではの光景でしょうね。

 

 

さて、日本代表。

まあ、結果も内容も残念ではありましたが、この日は何よりも感慨が上回る一日でしたね。そこに京都サンガユースで育った選手が、京都サンガ所属の選手が出ていたというところまで含めて。京都のサッカー界にとって、京都サンガというクラブにとって記念碑的な一日だった事は間違いありません。

 

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それともう一つ付け加えておかねばならないところがあって…。

このスタジアム、正式名称は京都府立京都スタジアムなんですよ。サンガのホームのサンガスタジアムとあってそれが正式名称みたいに誤解される事も多いですけど。

30年ほど前、京都にスタジアムを作る計画が持ち上がったその時から全面的なバックアップを惜しまず、そもそも京都サンガというクラブを作り上げた京セラがこのスタジアムのネーミングライツを取得した事は自然な流れで、このスタジアムの名前が「京セラスタジアム」になったって嫌悪感を抱くサンガサポーターなんてほぼいないと思いますし、むしろそれを誇りとすら思っていたはずです。

ただ、京セラはネーミングライツを取って、自社名を「by KYOCERA」にとどめてむしろ「サンガ」を前面に出してきてくれた。これってすごい事なんですよ、実際。これができる企業、やってくれる企業はそうそういない。

 

 

この日は日本テレビ系列で生中継が行われました。つまりは地上波テレビで実況は何度も「サンガスタジアム by Kyocera」と、即ち「サンガ」を連呼する。各種リリースや公式記録にも「サンガ」の文字が踊る。企業はそれを求めてネーミングライツを購入するのに、京セラは最もお金を出してでも買いたいと思われる部分をサンガにくれたんですよね。

 

 

以前に書いたブログでも述べましたが、改めてサンガと、そして京セラの名前を冠したこのスタジアムを自分達のホームと呼べることが本当に嬉しい。今日のブログのように連呼する時や会話では便宜上省略する事もありますが、改めてなるべく「サンガスタジアム by Kyocera」と記述するようにしよう……そう思いましたね。

稲盛会長の存命中にこのスタジアムの完成とサンガのJ1復帰が間に合って良かったなと思うと共に、稲盛会長にもこのスタジアムで日の丸がはためき、君が代が流れる光景を見てもらいたかったなと…。

 

 

結果と内容以外は良い一日、最高の一日でした。

あわよくばいつかA代表…という夢もありますが、それが叶ったとても今日の感動が薄まることはないでしょう。そこにサンガの選手がいたという事実も、サンガスタジアム by Kyoceraの名が思ったことも。

また来てね!

 

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ちなみにサンガスタジアムってメインスタンド中央部分はコンコースじゃなくてVIP席の前に横断通路があるんですけど、そこ通ったついでに誰か有名人いねえかなーと思って見たらめちゃくちゃがっつりツネ様いました。すごくテンション上がりました。

 

3月19日の公開練習編はこちら

 

 

いざパリへ

ではでは(´∀`)