どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J1リーグ第19節、ベガルタ仙台vsセレッソ大阪の一戦です。
2位のセレッソと17位の仙台の一戦ですが、17位という順位以上に仙台は超緊急事態発生中。前節横浜FM戦も逆転負けを喫した事で仙台の連敗は5に延び、勝利で言えば第9節神戸戦以降8試合、そしてホームでは未だに勝利がありません。そんな苦しいチーム状況に追い討ちをかけるかのように財政問題・クラブの存続危機さえ発覚。
相次ぐ苦境の中、少しでも光明となる試合を上位相手に展開する事は出来るのでしょうか。
一方のセレッソも6連勝の後で鹿島、FC東京に連敗。川崎との勝点差は11にまで開いたので、逆転優勝の為には下位からの取りこぼしは許されません。
両チームスタメンです。
セレッソは左サイドをローテーションしてくる以外は基本的に固定メンバーを今日も起用。いつも通りの4-4-2で試合に挑みます。仙台はここ数試合で採用していた3バックからシステムを4バックに戻してスタメンも6人と半分以上変更してきました。
今日のメンバーのうち関口訓充はセレッソ、奥埜博亮には仙台の在籍歴があります。また、坂元達裕と柳貴博は昨季は山形で共にプレーし、その時の監督は今季から仙台を率いる木山隆之監督でした。
本日の会場は宮城県仙台市、ユアテックスタジアム仙台です。
本日は前述の財政問題に端を発した募金活動も行われています。
同じ宮城県内のキューアンドエースタジアムみやぎが親の仇かの如く酷評を受けている中、仙台市内かつコンパクトなサイズで見やすいこのスタジアムはJリーグでも屈指の人気スタジアムとして知られています。残念ながら招致は叶いませんでしたが、実現した場合は2023FIFA女子ワールドカップの会場リストにも含まれていました。
いつも通り、しっかりボールを保持してしっかりブロックを組んでの守備的ポゼッションサッカーで仙台をペースに引き込もうとしてくるセレッソ。今日も戦い方はいつもと変わらず、というよりはいつもよりは少し攻撃寄り?な感じで、坂元や柿谷曜一朗のサイドから細かいパスでの攻略を狙っていきます。
それに対して仙台は西村拓真らのスピードを活かしたラインブレイク的な攻撃を試みていきます。セレッソの低い位置で組むブロックはなかなか崩れれものでもないので、西村や関口訓充がミドルシュートを狙っていく場面も目立っていました。
仙台も悪くないリズムで試合を進めていましたが先制はセレッソ。前半終了間際の44分、サイドチェンジのボールを受けた片山瑛一が左サイドでタメを作ってからスルーパス。これを柿谷がトラップしないままDFを振り切ってセンタリングを上げると、ここにブルーノ・メンデスが飛び込んでゴール。前半はセレッソ1点リードで終えます。
しかし後半、試合の流れは一変します。57分、平岡康裕のパスを受けたパラのアーリークロスを西村が絶妙なワンタッチで合わせて仙台が同点。更に67分には西村に対する椎橋慧也のパスをマテイ・ヨニッチが誤処理したところに抜け出した西村に対する松田陸のプレーがファウルと判定されて仙台がPKを獲得。これを西村自身が冷静に決めて堅守のセレッソ相手に仙台が逆転に成功!
あと少し……あと少しを耐えれば5連敗を止められる、8試合未勝利にピリオドを打てる、2位セレッソに勝てれば帰り際に募金しようと思ってくれる人も増えるかもしれない………しかしここから、川崎の影に隠れつつも何気にチートなセレッソが牙を剥きます。失点直後に豊川雄太、そして10番清武弘嗣を同時に投入。82分、清武のコーナーキックをヨニッチが合わせてセレッソが同点に。
更に試合はアディショナルタイム、ペナルティエリアの左でボールを受けた清武が中に少し切り込むと余りに美しく、仙台にとっては悪魔のような弾道のシュートがゴールに吸い込まれてセレッソが土壇場で逆転勝利!試合は3-2で勝利したセレッソが連敗ストップ。仙台は6連敗、そして9戦勝ち無しとなってしまいました。
仙台も健闘はしましたが……確かにチームとして西村の速さを有効活用する事で、セレッソに主導権を握られつつも五分の戦いに持ち込む事が出来ていたと思います。ただそうなると、やはり最後の20分の攻防において清武と柿谷のどちらかをベンチに置いておける、途中から豊川や藤田直之のようなクオリティの高い選手を入れる事が出来る層の暑さはやはりセレッソは持っていた…仙台は精神的な後遺症も心配になるような敗戦でしたね。
ベガッ太くんはかわいい。
ではでは(´∀`)