最近ランキング動画的なものに手を出してみたのでよろしければ
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J1リーグ第13節、名古屋グランパスvsセレッソ大阪の一戦です。
ACLの日程の都合で発生した「ライバルウィーク」も今日でひと段落。2位名古屋と6位C大阪の上位対決です。
12試合で3失点しか喫していなかった名古屋でしたが、僅か2試合で7失点という所謂「川崎ショック」に見舞われる事態になり天王山を落としてしまいました。ですが2戦目では意地を見せ、今日は文字通り再起を図る一戦となります。一方のセレッソは前節の大阪ダービーを勝ち切れず、ここ何試合かはやや不安定な成績に。どちらにとっても仕切り直しという位置付けの試合になるでしょう。
そして木本恭生、そして柿谷曜一朗……初の古巣対戦!!両チームスタメンです。
川崎との2試合目では4-1-2-3の形にした名古屋でしたが、今日は従来の形に戻して4-2-3-1。スタメンの人選も基本的にはこれまでと同じで、右サイドバックのみ前節アシストを記録した森下龍矢が名古屋移籍後初先発を飾っています。また、新型コロナウィルス陽性と判定されたマッシモ・フィッカデンティ監督は今日もベンチを外れ、川崎との2連戦に引き続きブルーノ・コンカコーチが代行監督を務めます。
一方のセレッソは前節のG大阪戦にて大久保嘉人が負傷退場。それに伴いシステムを4-4-2から豊川雄太をワントップとする4-2-3-1に変更し、左サイドの清武弘嗣をトップ下へ。左サイドには前節ゴールを決めた中島元彦を今季初のスタメンに抜擢しました。
今季セレッソから移籍した柿谷、木本に着目は集まりますが、第2GKの武田洋平も実は1年だけセレッソでプレーし、レヴィー・クルピ監督の下でプレー。セレッソでは松田力が元セレッソです。
5月12日からは愛知県にも緊急事態宣言が発令される事になり、それに伴い大阪の2クラブは既にリモートマッチ(無観客試合)を発表。名古屋の主催試合では制限を設けた上で有観客開催を続けることが出来ると発表がありました。
名古屋とセレッソは入れ違いでJ2にいた時期があり、両チームがJ1に揃ってからの3試合はすべてパロマ瑞穂スタジアムでの開催でした。ですので、名古屋vsセレッソが豊田スタジアムで行われるのは2014年5月3日以来。2-1でセレッソが勝利したゲームで得点をしたのはディエゴ・フォルラン、そして柿谷曜一朗でした。
前半立ち上がりはどちらかといえば名古屋の方がボールを繋ぎ、柿谷も中央よりはサイドの方に流れる場面が多く、名古屋は外側からの攻撃を中心にゲームを進んでいきます。ただクロスを上げるまではいいものの、セレッソの両CB…ダンクレーとチアゴはやはり高さには圧倒的な強さを持っており、柿谷のクロスから山﨑凌吾に気を取られたスペースに飛び込んだ米本拓司のヘディングシュート以外は決定的なチャンスはなかなか生まれません。
この2チームの最初の印象論で言えば攻撃のセレッソ、守備の名古屋となるのでしょうが、今日の試合はむしろ押し込もうとする名古屋に対し、今季は引く事も徹底しているセレッソは清武を中心としたカウンター主体のゲームプランを展開します。しかし名古屋の守備もやはりさすがで、ワントップの豊川に良い形でボールが渡る前に中盤でしっかり潰す事でしっかり締まった試合とし、前半は0-0で終えます。
後半は名古屋が立て続けにチャンスを作ります。56分に相馬勇紀を下げて齋藤学を投入すると、齋藤が直後に米本のパスに抜け出してダイレクトシュート。しかしこれはGKキム・ジンヒョンにセーブされ、さらにその直後には遠い位置からのマテウスのフリーキックを丸山祐市が頭で合わせましたが僅かに枠の上。
しかし齋藤の投入で名古屋のリズムは確実に変わりました。齋藤のパスから右サイドを抜け出した森下のクロスこそ弾かれたものの、こぼれ球を回収してから吉田豊に渡ると再び齋藤へ。齋藤の縦パスを受けた柿谷のパスはチアゴに当たりますが、最初のパスから前線に駆け上がっていた吉田が唐突にGKキム・ジンヒョンとの1対1を迎えると冷静に決めて名古屋が先制!
こうなってしまえば完全に名古屋にとっては黄金パターン。セレッソが西川潤、加藤陸次樹、松田力を次々と投入してきたのに対し、名古屋はアディショナルタイムに入ると木本、長澤和輝を入れてお決まりの鬼畜ガチガチ3バック&3ボランチシステムに。得意のウノゼロのまま試合を締めた名古屋が勝利を収めています。
名古屋が自信を取り戻す為にはこれ以上ない試合だったと思います。大久保が出られない影響もあるのか、セレッソ当初の予想よりも前には出てこなかった分前半は少し想定していたゲームプランと違った部分はあったのでしょうが、後半にかけて若干攻撃が詰まりかけていたところを齋藤の投入で刺激を与えて、生み出したチャンスタイムみたいな時間に取り切った1点をしっかりキープして危なげなく試合を収める……名古屋というか、イタリアのカルチョ的な思考で言えばこれ以上ないほどに気持ちの良い試合だったのでは。名古屋が上位にいる理由の詰まった試合でした。
ガッツポーズ姉さん写真求められてて草
ではでは(´∀`)