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ゼロックスの幻想〜明治安田生命J1リーグ第13節 ガンバ大阪vs川崎フロンターレ マッチレビュー〜

5月ほぼ全部無観客か…。

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第13節、ガンバ大阪vs川崎フロンターレの一戦です。

 

 

 

「去年の1位と2位の対決」「去年の天皇杯決勝の再戦」「今年のゼロックス杯の再戦」……言葉の響きは良いものの、今日に至るまでの道のりと現在の状況では大きな隔たりがある事は否定のしようがありません。昨季は散々川崎に煮湯を飲まされ続けて、今季も圧倒的な強さを見せる川崎に対してガンバは不運な要素もあったとはいえ低空飛行から脱却出来ない日々が続いています。

ただ、前節の大阪ダービー以降、ガンバは本来今季やろうとしていたサッカーに再着手もしていて、その本来やろうとしていたサッカーに最も可能性を見せていたのが2月…ゼロックス杯での川崎戦でした。Jリーグ史上最強の敵というフレーズにも現実味を帯びてきた今の川崎へのリベンジは最高の着火剤になるはず。さぁ、間違いなく鍵を握る一戦です。

両チームスタメンです。

 

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前節に続いてガンバは4-1-2-3システムを採用。前節小野瀬康介が負傷退場した影響もあって、右サイドバックには清水戦同様に佐藤瑶太を起用し、インサイドハーフには奥野耕平、そして右WBにはガンバ復帰後初スタメンとなる一美和成を配置してきました。

一方の川崎は名古屋との2連戦明けともあって少しメンバーを変更。谷口彰悟登里享平、三笘薫がベンチスタートとなり、登里の復帰以降としては旗手怜央は久々の左サイドバック起用です。

 

 

本日の会場は大阪府吹田市パナソニックスタジアム吹田です。

緊急事態宣言の影響で前節の大阪ダービーがリモートマッチ(無観客試合)となってしまいましたが、それはパナスタも例外ではなく、緊急事態宣言対象区域の中でも大阪の状況は特に芳しくない事から5月のホームゲームは5試合中3試合のリモートマッチが既に発表されています。有観客ホームゲーム、福岡戦清水戦しか出来てないやん…。

そして、今日はパナスタのバックスタンドには「TOGETHER as ONE」の文字が装飾されました。

 

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9分に宇佐美貴史ショートカウンターから左脚で惜しいシュートを放ちはしたものの、試合は予想通り完全に川崎ペース。ほとんどの時間で川崎がボールを保持し、ほとんどの時間でガンバ陣内の中で川崎がプレーし、ガンバはなかなか自分達のターンにボールを回す事が出来ません。

 

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19分には田中碧のコーナーキックからジョアン・シミッチのヘディングシュート。しかしこれはGK東口順昭のファインセーブで防ぎ、実際に全く攻める事は出来なかったものの、守備に関してはある程度はうまく川崎攻撃陣を抑えこめていました。ですが41分、ほぼ初めてと言っていいほどガンバがしっかりとパスで崩してチャンスを作り、宇佐美がクロス。しかし流れたクロスボールを拾った川崎のカウンターを喰らうと、長谷川竜也に持ち込まれて最後は4月の月間MVPレアンドロ・ダミアンに決め切られて失点…。

 

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前半終了間際にはワンツーで抜け出さた黒川圭介のクロスにレアンドロペレイラが合わせて惜しいシーンを迎えますが、頭で放ったシュートは体勢とタイミングもあっていまいちミートせず。前半は1点ビハインドで終えます。

 

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後半も川崎に立て続けに凄まじい猛攻を受け続けてしまい、右から左からギャングかお前らはと言いたくとなるような攻撃を喰らいまくり、GK東口の堅守でなんとか凌いでいるような状況が続きます。時折カウンターでペレイラ辺りが抜け出そうとする場面は散見されましたが、帰陣したシミッチ辺りに潰されてシュートはおろか、川崎の最終ラインにまでも辿り着けません。

 

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ガンバは70分にインサイドハーフを取っ替えるように矢島慎也倉田秋を投入。一方の川崎は同じ時間に登里享平、そして三笘薫をピッチに送り込みます。後半の中頃からはガンバも左サイドの黒川を中心に多少は攻め込む時間が出来てはいました。しかし76分、川崎は自陣でのボール回しから登里が一発で裏抜けのパスを送ると、佐藤を完全に振り切って飛び出した三笘が左サイドをぶち抜いてシュート……0-2…。

 

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……試合終了。0-2。0-2…で済んだ……。

 

 

 

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今日の試合を評価する時、対戦相手が川崎である事は避けては通れません。これ自体が悔しい話ではありますが、今や川崎のいる立ち位置とはそういう域なんです。コンディション的な問題もガンバには付き纏っている。それを踏まえたとしても、少なくとも「川崎だったから」で飲み込める内容だったとは言えなかったのが現状でした。

川崎相手に劣勢になるのは仕方がない。攻めの時間が少なくなるのも仕方がない。ただ…後半の最初の方でしたかね?ペレイラが中央のハーフェーライン辺りからドリブルで行くしかない状況になってあっさりボールを回収されてしまったシーンのように「2人目」が全くなかった、連動性は全くありませんでした。あれで点を取るのならば、それこそ川崎のゴールシーンのように長谷川や三笘みたいな剥がせるタイプが必要で、パトリックも新加入のペレイラも決してそういうタイプではないし、良くも悪くも宇佐美も今はそういうタイプではない。唯一チアゴ・アウベスはそういうタイプなのかもしれないけれど……後半途中に黒川に何度かボールが渡ったシーンを除いては単騎突破しか攻め手が無かった中で、それを遂行出来る選手も得なかった。0-2で済んでよかった…それが今の偽らざる感情です。

 

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Twitterを見れば案の定解任論やら何やら、という話になっていますが、それについては近いうちにブログを、或いはYouTubeラジオを更新したいと思っています。

ではでは(´∀`)