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ほろ苦い雨の国立〜明治安田生命J1リーグ第10節 FC東京vsガンバ大阪 マッチレビュー〜

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建設中の国立周りをお散歩したの良い思い出

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第10節、FCvsの一戦です!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

記念すべき30シーズン目に入ったJリーグ。そんな記念すべきシーズンに、新たな歴史的瞬間が生まれます。

そう、今日は新国立競技場で初めてJ1リーグ戦が開催されるのです!!

 

 

この歴史的な一戦を担うのは東京を本拠地とし、過去に唯一正式なホームスタジアムとして国立競技場を使用した経験のあるFC東京そして、過去に天皇杯ナビスコ杯で度々この地を踏んだオリジナル10の一角であるガンバ大阪……この歴史的な一戦に、がぶつかる構図になりました。

奇しくも両チームとも、今季は監督が代わり、スタイルの変換を模索しながら新時代を築こうとしている最中です。新たなる黄金期を目指す両チームが新国立で相見える…実に絵になるシチュエーションでしょう。ガンバファンとしてはここで気持ちよく勝利し、歴史的な一日を輝かしい記憶で彩る事を祈るばかり。さぁ、新国立でのキックオフです!

両チームスタメンです。

 

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ガンバは前節湘南戦から、湘南戦は契約上の理由で出られなかった齋藤未月を含めて5人変更。システムは今日は4-4-2で挑みますが、ここまで出場停止を除く全試合に先発していたパトリックと黒川圭介は今日はベンチスタートとなり、坂本一彩と藤春廣輝が今季初スタメン。また、レアンドロペレイラと柳澤亘も第2節浦和戦以来のスタメンとなるなど思い切ったメンバー変更を行なってきました。ちなみに国立競技場は片野坂知宏監督にとっては大分トリニータの監督として最後に戦った試合のスタジアムでもありましたね。

先週の水曜日に延期されていた名古屋戦を戦ったFC東京は、その名古屋戦の終了間際に負傷した森重真人以外は名古屋戦と同じスタメンを起用。森重のポジションにはエンリケトレヴィサンが入っており、大怪我から復帰したバングーナガンデ佳史扶もベンチに入りました。

 

本日の会場は……まあもう、言うまでもないですが東京都新宿区、国立競技場です。スタジアムの住所としては新宿区ですが、厳密には競技場の一部は渋谷区にも跨る形になっています。

言うまでもなく、昨年の東京オリンピックパラリンピックのメインスタジアムにもなったスタジアムです。2014年を最後に旧国立競技場を解体し、2019年12月に隈研吾氏設計の会場としてオープン。2019年のオープニングイベントの2週間後、ヴィッセル神戸vs鹿島アントラーズ天皇杯決勝がこけら落としとなりました。6月6日には初の日本代表戦としてブラジル代表との試合も発表されましたね。ちなみに、音楽イベントは2020年5月に嵐が最初の単独コンサートを行う予定でしたが、2020年11月に延期の末に無観客開催に。新国立での初めての有観客コンサートは今年8月、矢沢永吉が務める予定になっています。

今季、国立競技場でのJ1リーグ開催は今節を含めて3試合が予定されています。一つは9月に行われるFC東京vs京都サンガFC、もう一つは7月に清水エスパルスのホームゲームかつクラブ創立30周年記念試合として横浜F・マリノスとの試合が国立開催になる予定です。なお、FC東京ルヴァン杯決勝で、ガンバは天皇杯決勝で、お互いに既に1試合ずつ新国立での試合経験を有しています。

 

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どちらもポゼッションを主体とするチーム同士なだけに、終日降り注いだ雨の影響の発生しているピッチでどう戦うか…という点も注目ポイントの一つでしたが、序盤から試合の主導権を握っていたのはFC東京の方でした。テンポ良くパスを回し、対して守備時にも積極的にプレスを嵌め込みつつ、ガンバのFC東京陣内へのパスを上手く切りながら主導権を持ち続けていきます。

 

劣勢を強いられる中でガンバも35分、右サイドから齋藤未月が入れたクロスがファーに流れ、これを藤春がバイタルエリアに折り返したところを山見大登がシュートに持ち込みますが…これは僅かに枠外。

逆に38分、小川諒也の左CKに頭で合わせたトレヴィサンのシュートはクロスバーに当たったものの、こぼれ球に反応したアダイウトンのシュートが決まってFC東京先制。無得点が続いていたFC東京にとっては4試合ぶりのゴールという事に。

 

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前半の最後の方はガンバも高い位置でボールを持つ時間が長くなり、藤春の鋭いクロスにペレイラが飛び込むなど可能性は見せましたが、基本的にはFC東京が終始優勢な状況と1点のリードでもって前半を終えます。

 

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後半からガンバは坂本を下げて中村仁郎を投入。後半最初のチャンスはガンバでした。50分、右サイドを突破した小野瀬康介のクロスはDFに弾かれたものの、こぼれ球に走り込んだダワンが第7節京都戦を彷彿とさせるダイレクトのミドルシュート。しかしこのシュートはクロスバーに。明確なシュートまで持って行けたのはこのダワンのシーンくらいだったものの、後半はガンバがボールを持つ時間が増えて、特にサイドに良い形でボールが入る場面が増えていきました。

 

しかしFC東京は63分に開幕戦以来怪我で離脱していたレアンドロアダイウトンに替えて投入。その直後の66分でした。右サイドをテンポの良いパスワークで崩そうとしたガンバでしたが、齋藤のところをD・オリヴェイラに引っ掛けられるとそのボールを拾ったレアンドロがそのままドリブル開始。追い縋るダワンを振り切ると、最後はもうGKにはどうしようも無いところにシュートを叩き込まれてゴール…。ガンバからすれば、後半はリズムが良くなっていたところで痛恨の失点……。

 

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ガンバは70分に柳澤を下げてパトリックを入れて、右SB小野瀬・右MF中村の形でパトリックとペレイラの2トップにシフトします。79分に三浦弦太からボールを奪った永井謙佑のパスをレアンドロが決めた場面は永井のファウルが認められてノーゴールになったものの、逆に82分に中村のFKをパトリックが合わせてネットを揺らした場面では今度はパトリックがオフサイドでゴールは認められず。

 

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87分には中村のパスを受けたペレイラのシュートは枠の左に逸れ、アディショナルタイムには中村のCKに合わせたダワンのヘッドも…GKヤクブ・スウォビィクがビッグセーブ。FC東京は3試合スコアレスドローに終止符を打つと共にこれで5戦無敗かつ4戦連続クリーンシート。逆にガンバはこれで4試合未勝利となってしまいました。

 

 

 

んー……なんでしょうねぇ……。良い場面は少なくなかったし、可能性があるシーンは多く作れたと思うんですよ。それこそ清水戦湘南戦と比べれば遥かに得点の気配はありましたし、途中から入った中村の好プレーだったり、サイドからいくつかチャンスを生み出せたりで。ただFC東京が良かったのかガンバが悪かったのかはともかく、そういう前提があった上で全ての面でFC東京に上回られてしまっている現状がハッキリとピッチに表れてしまっていたのは明確でした。

 

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……これを言うのが適切なのかどうかはわかりませんが、彼が離脱してから一番、宇佐美貴史の不在の痛さを感じる試合だったように思います。片野坂監督が最初に考えていたのは、3バックにせよ4バックにせよ…今日のスタメンで言うなら坂本の位置に宇佐美を置いて、1.5列目的な位置でフリーマン的に宇佐美を動かし、一般的なゲームメイカーよりも高い位置でゲームメイクに関わらせるプランだったと思うんですね。ただそこで宇佐美がいなくなった事で、FWまでのルートがサイドを経由するしか無くなっていて。例えば今日なら藤春がスピードで抜け出せたり、小野瀬らが数的優位を作れたりすると上手くサイドを抜けれたりもするんですけど、同じサイド突破でも中央に一つ挟めるポイントがあるかどうかでは相手守備陣にとっての迷いも増えてくるでしょうし、そもそも片野坂監督は宇佐美のそういう働きを新戦術の軸として考えていたと思います。

そういう戦術的な役割を含めて宇佐美の離脱の重さを痛感する試合内容でした。ましてや後半、ガンバに少し流れが来た時間帯で、向こうのエースにあんなゴールを決められると……。国立という舞台は、役者・象徴としてのエースの欠如を痛感させられる、ほろ苦い結末でした。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J1リーグ第10節

3月2日

川崎フロンターレ2-1浦和レッズ

横浜F・マリノス2-0ヴィッセル神戸

4月28日

ジュビロ磐田2-1名古屋グランパス

4月29日

北海道コンサドーレ札幌1-0湘南ベルマーレ

清水エスパルス2-2サンフレッチェ広島

京都サンガFC0-1アビスパ福岡

柏レイソル1-4サガン鳥栖

セレッソ大阪0-3鹿島アントラーズ

FC東京2-0ガンバ大阪

 

 

1位 鹿島アントラーズ(20)

2位 川崎フロンターレ(20)

3位 横浜F・マリノス(18)

4位 FC東京(18)

5位 柏レイソル(16)

6位 サガン鳥栖(15)

7位 京都サンガFC(15)

8位 サンフレッチェ広島(14)

9位 セレッソ大阪(13)

10位 北海道コンサドーレ札幌(13)

11位 アビスパ福岡(11)

12位 ジュビロ磐田(11)

13位 浦和レッズ(10)

14位 ガンバ大阪(10)

15位 名古屋グランパス(10)

16位 清水エスパルス(9)

17位 湘南ベルマーレ(6)

18位 ヴィッセル神戸(4)

 

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ACL組の4チームは3月2日に第10節を行なっており、4月28日と29日で残りの7試合を開催。ACLに伴う日程調整や一部試合中止によりこれまでは18チームの試合数が揃っていない状態でしたが、今日の試合をもって18チーム全ての昇華試合が10試合で揃う事になりました。

この日がJ1通算1000試合目となった鹿島は敵地でC大阪に3-0で快勝。この結果、川崎に試合数で追いつくと同時に順位を逆転し、鹿島が首位に返り咲いています。上位陣では柏が鳥栖に1-4の大敗を喫して5位転落。4位にはFC東京が浮上しました。今節では4月のリーグ戦で無敗だった京都が福岡に敗れた為、清水と引き分けた広島は唯一4月を無敗で乗り切ったチームという事になっています。10試合を終えた段階では、神戸のみが未だ未勝利という状態です。

 

 

はぁー……。

ではでは(´∀`)