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福岡の数式に乗せられ…〜明治安田生命J1リーグ第10節 京都サンガFCvsアビスパ福岡 マッチレビュー〜

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明日は競馬、明日こそ競馬。

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第10節、京都サンガFCvsアビスパ福岡の一戦です!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

4月リーグ戦無敗。ピーター・ウタカ得点ランクトップ。柏戦のゴールがESPNに取り上げられる…等々。サンガにとって4月はまさしく躍進の1ヶ月でした。

これは夢かと思いましたよ?一瞬嘘だとも疑いましたよ?でも4月初戦の神戸戦、エイプリルフールの次の日だったんで嘘じゃなかったんですねぇ……。サンガファンは今、かつてない昂りと共に日々を過ごしている事でしょう。

 

 

4月無敗をかけたこの試合…そういう意味では、対戦相手が福岡というのも少しばかりの意味を含むのかもしれません。福岡は昇格1年目だった昨シーズン、それこそ4〜5月の快進撃で一気に存在感を高め、最終的には残留争いに一度も絡まないどころか8位でシーズンをフィニッシュさせました。サンガサポでも福岡サポでもない人にとっては、もしかしたら今のサンガに昨年の福岡を感じる人もいるのでは。

そして何と言っても……サンガにとって福岡は、長年凌ぎを削りあったライバル関係でもあります。私は勝手にクラシコと呼んでいます。J1で弱小と呼ばれながら激しい撃ち合いをしたり、一緒に昇格したり、成績がちょっとすれ違ったり…そんな両チームが、J1という舞台で再び戦うのは実に2006年8月以来。16年の時を経て、いよいよ目指すべき地で再会します!

両チームスタメンです。

 

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サンガは前節の柏戦からスタメンを3人変更。柏戦で先制点を挙げた荻原拓也、ここまで全試合に出場している川﨑颯太はベンチからも外れ、ここ数試合で先発機会が増加していた山田楓喜もベンチスタート。代わりにアンカーには金子大毅が入り、右WGにはCFを本職とするイスマイラが、左SBには主にCBと右SBで起用されている長井一真が入りました。荒木大吾と山﨑凌吾も久々のベンチ入りです。

対する福岡は前節C大阪戦からはスタメンを5人入れ替え。特に中盤は、左MFから右MFにポジションを移動したジョルディ・クルークスを含めると前寛之以外全員に変更があり、左MFの北島祐二は今季初出場がスタメン起用となりました。

 

本日の会場は京都府亀岡市、サンガスタジアム by Kyoceraです。

本日は「HORIBAスペシャルデー」と称し、堀場製作所が運営する自社農場で生産されたジャム・ジュース・ワイン・七味・コットンタオルの詰め合わせセットが当たる抽選会を開催。また、先着2000名には応援ハンドバナーがプレゼントされました。

思い返せば2020年、新型コロナウィルスでリーグ戦が中断され、再開してからも2試合が無観客試合となる中で、Jリーグ再開後…そしてサンガスタジアム公式戦で初の有観客試合となった時の相手が福岡でした(観に行ってました)その際はアウェイサポーターは来られなかったので、福岡サポさんは初めてのサンガスタジアムとなります。

 

 

本日は現地観戦!観戦日記は後日更新します。

…なーんか、サンガホームのサンガvs福岡ってやけに雨のイメージあるんですよね…。上で書いた試合もそうですし、一番印象的な土砂降りは2007年の春にやったやつ。2006年のJ1での対戦も雨でしたし。西京極で雨雨雨とかいうハードモード…。

 

 

試合の入りが上手くいったのはサンガの方でした。2分、白井康介のスローインから右サイドで粘り、金子と松田天馬で粘ってバイタルエリアにボールを入れると、走り込んだ武田将平のミドルシュートが右ポストに直撃。10分にも右サイドでイスマイラが獲得したセットプレーからウタカがシュートに持ち込むなど、ロングボールとその回収からのパスワークでサンガはリズムを生み出していきます。

 

しかし12分でした。福岡は徹底して左サイドにボールを振ってサイド攻撃。一度はサンガも食い止めますが、白井のクリアがボランチ前寛之に渡ると前はボールを右サイドへ。右サイドでボールを受けたクルークスの絶妙なアーリークロスファーサイドに走り込んだ山岸祐也が飛び込んで福岡が先制。立ち上がりを優勢に進めたサンガは、福岡のファーストチャンスでそのまま失点を喫してしまいます。

 

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サンガも16分に武田のサイドチェンジから白井が抜け出して入れたクロスに3人が飛び込んだ場面のように、人数をかけたダイナミックな攻撃は福岡相手に仕掛ける事が出来てはいました。しかしピッチ状況もあってロングボールを多用せざるを得ない展開が続き、ボールがカットされやすい状況の中で、シンプルにサイドに振ってからのクロスを徹底してきた福岡に何度も危険なクロスを入れられる事に。

 

それでも39分には左サイドでボールを受けたウタカがカットインすると、相手DFを引きつけてから意表を突く絶妙なパス。これに反応した長井のダイレクトシュートがネットを揺らしますが……VAR審議の末にオフサイド判定。押し押されての前半だったとはいえ、狙いが明確化していた福岡の脅威に曝される形で前半をビハインドで終えます。

 

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後半、曺貴裁監督はイスマイラを下げて山田楓喜、井上黎生人を下げてアピアタウィア久を投入します。

パスが止まりやすいグラウンドコンディションの為、いわゆるセカンドボールの状態が多発する展開は前半から変わりませんでしたが、その中で後半はサンガのセカンドボール回収率が高くなった事でリズムを掴み、それが本来のダイナミズムを呼び起こしていきました。特に後半はウタカが左サイドに流れてチャンスを作る場面が増えた事で、サンガはウタカのチャンスメイクに合わせられる中央の選手として63分に松田を下げて山﨑を投入。

 

70分には山田のパスが少し引っかかったところを上手く入れ替わったウタカが一気に突破を試み、ペナルティエリアギリギリのところでドウグラス・グローリに倒されますが笛は鳴らず…。73分に荒木とメンデスの投入で、いつもの3-1-4-2というよりは山田とウタカをシャドーに山﨑を頂点にしたような3-4-2-1に近い形にしました。後半は特にウタカ・山田・荒木辺りが絡む左サイドから切り崩そうと試みるも、やはりクロスボールへの対応に強さを見せる福岡守備陣をなかなか崩せません。

 

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サイドからのクロス主体の攻撃にした事でメンデスも前線での攻撃に参加するようになったサンガに最大のチャンスが訪れたのは84分でした。ウタカのサイドチェンジを受けた白井が右サイドを突破してクロスを入れると、ファーサイドに荒木が突っ込んできましたが…DFが最後までマークについていた事もあって惜しくも枠の外…。

前後半合わせてアディショナルタイムが14分。実質的に延長前半まで戦ったような試合時間での死闘は惜しくも敗れ、4月のリーグ戦で最初で最後の黒星となりました。

 

 

 

この雨と風とグラウンドコンディション、アフターチャージが多くなる少し荒れた展開、バタバタしたレフェリングなど……全体的にハードな試合になってしまった中で、「エネルギーは感じることができた」と曺監督が語ったように、試合をどう転ぶかわからないような状態にもつれ込ませる事は出来ていました。

 

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ただそれでも、サイドからのクロスで脅威を与えられ、奈良&グローリのCBに何度も弾かれたように、福岡のゲームプランとストロングポイントに飲み込まれた感じの試合だった事も確かですし、そういう意味では福岡の勝ちパターンに乗せられてしまった試合だった…という見方は否めませんでした。サンガにも福岡にも長所はありますが、グラウンド状態は福岡の長所の方が反映されやすいコンディションでもありましたし。サンガも可能性を見せた試合でしたが、福岡の持つ方程式の強みを見せられた試合でもありましたね。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

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明治安田生命J1リーグ第10節

3月2日

川崎フロンターレ2-1浦和レッズ

横浜F・マリノス2-0ヴィッセル神戸

4月28日

ジュビロ磐田2-1名古屋グランパス

4月29日

北海道コンサドーレ札幌1-0湘南ベルマーレ

清水エスパルス2-2サンフレッチェ広島

京都サンガFC0-1アビスパ福岡

柏レイソル1-4サガン鳥栖

セレッソ大阪0-3鹿島アントラーズ

FC東京2-0ガンバ大阪

 

 

1位 鹿島アントラーズ(20)

2位 川崎フロンターレ(20)

3位 横浜F・マリノス(18)

4位 FC東京(18)

5位 柏レイソル(16)

6位 サガン鳥栖(15)

7位 京都サンガFC(15)

8位 サンフレッチェ広島(14)

9位 セレッソ大阪(13)

10位 北海道コンサドーレ札幌(13)

11位 アビスパ福岡(11)

12位 ジュビロ磐田(11)

13位 浦和レッズ(10)

14位 ガンバ大阪(10)

15位 名古屋グランパス(10)

16位 清水エスパルス(9)

17位 湘南ベルマーレ(6)

18位 ヴィッセル神戸(4)

 

 

現地鬼寒かった…。

ではでは(´∀`)