G・BLUE〜ブログとは名ばかりのものではありますが...ブログ。〜

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史上最も幸せな90分へ〜サンガファン兼ガンバファンの4月6日〜明治安田生命J1リーグ第7節 京都サンガFCvsガンバ大阪 観戦日記〜

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まずはこのnoteを読んで頂きたい。

 

 

今回のブログはある意味、このnoteの続編のようなものです。

本日のスポーツ観戦日記は2022年4月6日にサンガスタジアム by Kyoceraにて行われた京都サンガFCvsガンバ大阪の一戦です。

 

 

 

趣味や生きがいは尊いものですが、長きに渡って付き合う趣味の中でも、一生に数回ほど「特別な瞬間」が訪れるものです。そしてその瞬間は何度もは訪れない。だからこそ美しく、尊いわけで。自分にとって、そんな特別な日が2022年4月6日でした。

サンガファンであり、ガンバファンでもある私。兼業ファンという立場はその直接対決の度に「どちらを応援するのか」というジレンマを背負う事になるのですが、そのジレンマこそ私が12年間、いかに欲していたものだったかというのは言うまでもないでしょう。上のnoteはその気持ちについて書いています。

さぁ、そんなこんなでサンガスタジアム着弾。

 

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そういえばこの日からスタジアムのフードコートがリニューアルしてました。すっごいスタイリッシュ…。

 

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という訳でスタジアム入場。

 

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変わったよ…。

 

 

 

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これが

 

 

 

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これよ?

 

 

 

そして何と言ってもこれですよこれ

 

 

 

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この表記を12年待ってたんだよ俺は!!!!

 

 

 

 

 

 

ちなみに、サンガファン兼ガンバファンという立場で観る時、さぁ、あなたはどっちのユニフォーム着るの?問題が浮上しますが

 

 

とりあえず今季は「ホームチームのユニフォーム着とけ」という事で閣議決定しました。

小籠包も美味しかったです。

 

 

ガンバさん芸が細かい。

 

 

 

さて、小ネタはこの辺にしておいて。

上記のように、ホームの方のユニフォームを着ようという事でサンガスタイルで入場したんですが、座席はメインスタンドのガンバ側。想像以上に周りの服装が青黒だったのはビビりました。というかむしろ、私の方がほぼ「紛れ込んだサンガファン状態」に…。

 

ただそれゆえ、ガンバのウォーミングアップはすぐそばで堪能。

 

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なんかよくわかんないけどとりあえずめっちゃ楽しそうな福田湧矢とレアンドロペレイラ

 

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ペレイラ兄さん(ワイの中で最近そう呼んでる)は異常に鳥かご楽しそうにやってらっしゃいました。

そうこうしているうちにスタメン発表です。

 

 

この日のサンガは「パープルライトアップ」というイベントを実施。要は、スタメン発表時は会場の照明を落とし、観客には紫のシールが配られ、みんなでスマホのライトでスタジアムを紫の光に染めようぜ!という企画。

 

多分理想としてるのはこんな感じ(写真は代表戦の時のパナスタ)

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私はせっかくなので写真も撮りたかったですから、わざわざLEDライトも持っていきました。

そして普段、パナスタのナイトゲームでこの演出をクラブとして行っているガンバファンにとってはある意味慣れたもんで、試合前日からTwitter上で「俺らもガンバLEDブレスを持って行って一角だけ青にしてやろうぜ!」と、サンガのイベントに対して乗っかってくる協力的な姿勢を見せてくれて。

 

サンガスタジアムにLED照明を設置したからこそ可能になったこの企画。運命の瞬間が始まろうとしていたところ、スタンドがざわざわし始めます。

 

 

 

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「(演出やるには)明るすぎないか…?」

 

 

 

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そんなこんなで選手入場。

 

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サンガとガンバが立ち並ぶ……私にとって、言うまでもなくこれは12年間待ち望んでいた、これ以上ないほどに特別な瞬間でした。

 

 

試合開始。

今回は観戦日記なので、いわゆるお気持ちベースで語りますので、スポーツ的な側面でのマッチレビューこちらのブログをお読みくださいませ。

 

立ち上がりは両チームともネガティブトランジションの意識が高かったりした事もあって、あんまり両チームとも決定的なシーンは少なかったんですけど、セカンドボールの攻防はかなり激しく。サンガは元々そういうスタイルのチームですけど、ガンバはやっぱりダワンと齋藤未月のWボランチがそれに一役買ってましたね。

 

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……で、前半終了間際にピーター・ウタカのゴールでサンガ先制。

 

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これ、点が入った瞬間は「??何が?何が起こった??」みたいなところもあったんですけど、リプレイ映像見たら…あれ、簡単そうに見えてめちゃくちゃ高等技術ですよね。

前半はサンガリードで終了。

 

 

 

後半開始。

後半から試合は一気にオープンになります。

 

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そして伝説は58分ですよ。ダワン超絶ゴラッソ!!!!

ちょうど目の前で見ましたよ。あれはさすがにマジかというか、凄えの見たぞって気分でした。サンガユニフォームを着ながらガンバファンの顔を持つ私。思わずガッツポーズしたよね。バキバキに紫の服で。多分周りの人に思われたと思うもん。気でも触れたかと。

 

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ダワンの前にもパトリックの決定機をGK上福元直人がファインセーブしたような場面もあったんですけど、このダワンの一撃を号砲に試合は一気にオープンになりました。ほんと一気に。

 

 

 

攻め合い、凌ぎ合い、せめぎ合い……この試合の、まあこの試合の存在自体がなんですけど、特にこの後半の45分は、私にとってのサッカーの喜びの全てが詰まっているように感じました。サンガファンとガンバファンも、勝てなかった事実があるので満足ではなかったと思いますが、一方で充実感は感じたドローだったのではないでしょうか。

そんな試合を、兼ファンという立場で見られるとは思ってませんでした。ガンバファンとして、去年の状態からここまで熱い試合を見せてくれるとは思ってなかったし、サンガがガンバ大阪というチーム相手に五分の試合を演じてくれるとも思ってなかった。ましてや、さんがファンの立場でありながらJ1をどこかで諦めた瞬間もあった訳で。もう一度サンガとガンバの直接対決を拝めるとしたら、それはプレシーズンマッチ天皇杯か、或いはもう一度ガンバが落ちるしかないとすら思っていたし、まさしく2013年がそうだった訳ですけど…あの時はサンガvsガンバを見たというよりは、サンガファンというかJ2クラブのファンとして、2013年のガンバは海外クラブがジャパンツアーしてるような感覚でしたし。

 

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試合前はちょっとだけ不安もあったんですよ。

私のTwitterにはサンガファンのフォロワーさんもガンバファンのフォロワーさんも多くいらっしゃいます。それだけに、それこそ試合前にあんなnote書いた手前…もし万が一、後味の悪い試合になったら、遺恨を残すような出来事が起こったらどうしようか、と。例えば開幕戦のガンバvs鹿島で起こった出来事であったり、この試合の4日前に行われた札幌vs浦和の試合だったり。あんな感じの事案が発生した時にどう振る舞えばいいんだろう、どこに心を置けばいいのだろう、うわ、そうなったら絶対メンタルやられるわ…なんてちょっと思ったり。

 

でもそれは完全に杞憂でして。

フェアでいて、それでいて激しく熱い攻防戦……サンガユニフォームを身に纏ってガンバファンに囲まれていた私は、その一つ一つのプレーや展開に興奮し続けていました。「一喜一憂」とは言うけれど、喜びと憂いの全てが何度も何度も同時に来て。どちらかの決定機をキーパーが好セーブで凌げば、キーパーへの感謝とチャンスを逃した落胆が同時にくる……それをこの、文句のつけようがない美しく新しいスタジアムで。

 

 

 

「お前、どっち応援すんの?」と聞かれたんですよ。友人に。前述のように、一応ホームチームを応援する立場で行く…とは言いつつも、例えばサンガが勝てば喜びと同時にガンバが負けた悔しさに苛まれるでしょうし、サンガが負ければ残念な気持ちと共にガンバが勝った喜びもやってくる。要するに私は、試合前からこの試合で100%落ち込む心配は無いし、逆に100%喜べる立場でも無かった…そこにジレンマがあったのは確かです。ただその分、この試合の存在そのものが120%の喜びでした。だって、私はこのジレンマを12年間求め続けていたんだもの。

何の因果か、スコアは1-1のドロー。試合終了の瞬間に抱いたのは、例えばアデミウソンのゴールによる宮本ガンバ初勝利を現地で見た時の激情とも、或いはサンガのJ1昇格の瞬間に、フクアリで思わず流した涙ともまた違った多幸感と感慨深さに満ちていました。

 

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ファンにしてもサポーターにしても、結局のところ、サッカーを見る目的は「特別な瞬間に出会う為」だと思っています。そしてつまるところ、それは選手もそうでしょうし、そもそも人生の目的自体が少なからずそうであるはずで。

自分にとってはこの試合が間違いなくそういう瞬間でした。7月にはパナスタで後半戦があるし、J1に残れば来年再来年もある。ただ、この日に勝る感傷はおそらく今後ないでしょう。なぜなら、それは12年待ち続けていた事が、一度は諦めた事が現実になったから。逆にいえば、もう一度この感動を味わうように事態になられたら困るのよ。もう12年待てって事になるし。干支かよって。

 

 

 

サッカーの試合で感動した事は何度もあります。ガンバやサンガの試合で喜びを与えてくれた事も数えきれないほど。

ただ、今日の試合は、この試合内容も含めて今まで感じた事のないほど幸せな90分でした。もし自分を主人公にしたサッカー観戦ライフを巡る漫画があるならば、最終回でもいいと本気で思うほど。この邂逅と、そしてこの熱戦を演じてくれた全てに感謝したいです。

 

 

 

……そんな漫画誰が読みたいねん。

 

 

 

ではでは(´∀`)