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【ガンバと国立、七つの国立】新国立初のJリーグ・FC東京vsガンバ大阪直前!ガンバ大阪の印象的な国立競技場でのゲームを7試合振り返ってみた。

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旧国立閉まる前に1回行っときたかったな…

 

どーもこんばんは

 

さてさて、4月29日…俗に言う昭和の日。

30シーズン目を迎えるJ1リーグはこの日、6試合が開催されますが、Jリーグとして1カード…非常に気合を入れたカードが組まれております。

それもそのはず……FC東京のホームゲームとして行われるこの試合は、普段は味の素スタジアムでホームゲームを行うFC東京ですが……この日はなんと国立競技場開催なのです!

 

 

2014年に閉場し、2019年に建て直しが完了した新国立競技場。言わずもがな、当初は2020年開催予定で2021年に行われた東京オリンピックの会場として使用され、サッカー関係では天皇杯ルヴァン杯の決勝戦でも既に使用されました。

 

前述のように、Jリーグクラブの試合であれば天皇杯決勝(ヴィッセル神戸vs鹿島アントラーズ)でのこけら落としなど数試合行われていますが、Jリーグのリーグ戦の国立開催は2014年5月6日に行われたヴァンフォーレ甲府vs浦和レッズの試合以来で、建て直し後のリーグ戦開催は当然初めて。試合前の演出や特別グッズの販売、更に1万名を無料招待するなど、この新国立での最初の試合を「特別な試合」にするべく、FC東京Jリーグは総力を上げてプロモーションに取り組んでいます。

 

 

 

そしてその記念すべき一戦

 

 

 

新国立で初めてのJリーグ開催で

 

 

 

最初のアウェイチームとして乗り込むのが

 

 

 

GAMBA OSAKA

 

 

 

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2022明治安田生命J1リーグ第10節

FCvs

2022年4月29日19:00@国立競技場

 

前節の出場選手メンバー

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そこで今回のブログテーマはズバリ「ガンバと国立」です。ガンバ大阪がここ30シーズンで国立競技場で戦った数々の試合から印象的なゲームを7試合選んでみました。いわば七つの国立です。

 

過去のあれこれ、歓喜と屈辱……Jリーグ初の新国立開催を前に、このブログで是非軽く過去を懐かしんでから挑んでください。2008年と2009年の天皇杯決勝は過去に何度か取り上げたので、今回は除外します!

 

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

#1 黄金期チートヴェルディに浴びせられた洗礼

'93Jリーグヤマザキナビスコカップ第3節

ヴェルディ川崎5-1ガンバ大阪

1993年9月18日18:31@国立競技場

V川崎得点者:ビスマルク(15分、44分)、加藤善之(35分)、藤吉信次(66分)、永井秀樹(82分)

G大阪得点者:肥塚一晃(31分)

 

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ガンバ大阪」として記念すべき国立初試合はナビスコ杯。当時はそもそも代表組がいなかったガンバに対し、ヴェルディ三浦知良ラモス瑠偉柱谷哲二といった代表組が欠場した状態だったが、それでも力の差は歴然だった。先制され、一度は追いついたものの前半を2点ビハインドで折り返すと、後半に更に2点を加えられて試合終了。大量5失点で敗れてしまう。ガンバの国立デビュー戦は力の差を見せつけられる屈辱的な結果に終わった。

尚ガンバはこの試合を含め、1992年から1996年に勝利するまでヴェルディ相手に15連敗を喫している。

 

 

 

#2 ハラハラドキドキ国立初勝利!

'94JリーグNICOSシリーズ第3節

名古屋グランパスエイト2-3ガンバ大阪

1994年8月17日19:00@国立競技場

名古屋得点者:小杉敏之(83分)、平野孝(89分)

G大阪得点者:山口敏弘(33分)、プロタソフ(52分)、フラビオ(104分)

 

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ガンバにとってリーグ戦として初の国立での試合は、意外にも名古屋のホームゲームとして行われた。当時は東海圏に4万人規模のスタジアムが無かったので、名古屋や清水は国立でホームゲームを開催していた事に由来する。ちなみにガンバは神戸ユニバー記念競技場を準ホームとして使用していた。

当時のWエースである山口とプロタソフのゴールで2点をリードしたガンバだったが、2点目を取った3分後にGK本並健治が退場し、流れが一変。ラスト10分で一気に同点に追いつかれるという悪夢のような試合展開となる。しかし延長戦、フラビオのゴールでVゴール勝ち。悲願の国立初勝利を飾った。

なお、この試合がドラガン・ストイコビッチにとっては名古屋移籍後初のホームゲームとなった(東京だけど)

 

 

 

#3 ヤングガンバ、地獄からの生還

2000Jリーグディビジョン1 1stステージ第7節

FC東京1-3ガンバ大阪

2000年4月15日15:03@国立競技場

FC東京得点者:アマラオ(61分)

G大阪得点者:稲本潤一(49分)、小島宏美(64分、83分)

 

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ガンバとFC東京の初対戦は対照的な立場だった。初のJ1ながら開幕5連勝を果たし、第6節で初黒星を喫したとはいえホームゲーム全勝のFC東京。一方でガンバは「育成の名門」としての呼び声こそ高くなっていたが、トップチームは1997年のブレイクを活かし切れず、早野宏史監督体制2年目は開幕6戦未勝利。特に前節はホームで終了間際に追いつかれた挙句にVゴール負けという最悪の試合だった。

しかしこの試合では当時のガンバの強みだったシドニー五輪世代の若手選手が躍動。稲本のゴールで先制し、追いつかれながらも小島の2ゴールで突き放して待望の初勝利。1stステージは低迷したが、2ndステージでは宮本恒靖新井場徹二川孝広都築龍太らの台頭もあって優勝争いに絡むほどの躍進を見せ、彼らのブレイクは数年後に訪れる黄金期にも大きな影響を与えた。

ちなみに、国立競技場を正式なホームスタジアムとしていた唯一のチームが2000年のFC東京である。2001年からは東京スタジアム(味の素スタジアム)が完成した為、そちらに移転した。

 

 

#4 西野ガンバvsオシムジェフの結末は…

2005Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝

ジェフユナイテッド千葉0(5PK4)0ガンバ大阪

2005年11月5日13:07@国立競技場

 

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かつてはJリーグのお荷物とも言われ、オリジナル10の中でタイトル獲得経験の無い2チームだったが、それぞれ西野朗イビチャ・オシムという名将の下で躍進を遂げた。この2チームにとって、初めて辿り着いた決勝戦は文字通り「チームとしての集大成」だったと言える。

攻撃力が注目されていた両チームの対戦だったが、試合は0-0で120分を終えてPK戦へ。両チームを通じて最初の1人目はプロになってから一度もPKを外したことのない遠藤保仁だった。しかし遠藤のキックはGK立石智紀に阻まれて……その後は両者共に全員成功。しかしこの時の屈辱が、この年の12月3日の歓喜にも繋がる一小節ともなった。

 

 

 

#5 3度目の正直

2007Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝

川崎フロンターレ0-1ガンバ大阪

2007年11月3日13:39@国立競技場

G大阪得点者:安田理大(55分)

 

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スタジアムDJ仙石幸一氏による「帰ってきたぞ国立よ!」の雄叫びから始まったカップ戦トロフィーへの再挑戦。対戦相手はJ1昇格から一気に大躍進を遂げた新興戦略・川崎だった。

2005年に82得点を叩き出したガンバと2006年に84得点を叩き出した川崎による一戦は、前述の千葉戦同様以外にもロースコアな展開となる。しかし後半、加地亮を「練習でもやったことない」という右CBとした3-5-2に布陣を変更すると、ポジションを一列上げた安田がバレーのグラウンダーのクロスに詰めて得点。ガンバと日本の未来を背負って立つと言われた若きSBのプロ初ゴールは、決勝戦での唯一のゴールだった。試合はそのまま終了し、ガンバが遂に初のカップ戦トロフィーを掲げた。

ちなみに試合前の前日会見では、記者に「相手の要注意人物は?」と聞かれた西野監督が川崎の選手を11人挙げてスタメン予想を仕掛けるという奇策に出るなど、采配も含めて西野監督の勝負師っぷりが目立った決勝にもなった。

 

 

#6 黄金期の終焉

第92回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝

ガンバ大阪0-1柏レイソル

2013年1月1日14:05@国立競技場

柏得点者:渡部博文(35分)

 

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ガンバにとって旧国立での最後のゲーム。

前年度で3位、それも勝点を70に乗せながら、2012年はJ2降格という屈辱的な結末を迎えたガンバにとって、シーズン閉幕後にベスト16が行われた天皇杯は最後の意地を見せる場でもあった。リーグ戦では出番のなかったGK武田洋平今野泰幸ボランチに置いたシステム変更が功を奏して挑んだ決勝戦。ガンバにとっては2012年の全てのリベンジを込めた試合だった。

しかし当時の柏は前年にリーグ戦を制した黄金期で、天皇杯を獲れれば三大タイトルをコンプリートという状況で、何より2008年には天皇杯制覇を他でも無いガンバに止められたリベンジの想いもあった。前半からガンバが圧倒的に押し込むが柏の堅い守りを崩さない。そんな中で35分、セットプレーを同年のリーグ戦出場が僅か5試合の渡部に合わせられると、これがそのまま決勝点に。意地は見せたが、黄金期の最終回を印象付ける一敗となった。

 

 

#7 ツネ様ガンバ、最後の晴れ舞台も…

第92回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝

川崎フロンターレ1-0ガンバ大阪

2021年1月1日14:40@国立競技場

川崎得点者:三笘薫(55分)

 

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コロナ禍の影響でJ1クラブからの出場は上位2チームかつ準決勝からの参加という超変則的なレギュレーションとなった2020年大会だったが、ツネ様こと宮本恒靖率いるガンバは後半戦の快進撃で2位まで駆け上がり、J2王者の徳島を倒して決勝に駒を進めた。これがガンバにとって、新国立で初の決勝。やはり「第100回大会」の王者を目指す権利を与えられた。

しかしこの年、圧倒的な力でもってJリーグのあらゆる記録を塗り替える独走で優勝した川崎との実力差は大きく、55分には三笘に先制点を決められてしまう。終盤はガンバも反撃を試みるがゴールは割れず、11月のリーグ戦に続いて目の前で川崎にタイトルを掲げられた。これが今思えば、宮本ガンバで最初の最後のタイトル獲得チャンスだった。

ちなみに、最近よく話題になる「強すぎる川崎のスタメン」の画像はこの試合のスタメンである。旗手怜央は2020年はまだブレイク前夜というくらいだったが、登里享平の負傷で左SBでも使えることを示してから一気に覚醒した。

 

 

新国立になってから、ガンバもFC東京も2020年シーズンに1度ずつ新国立で決勝戦を戦いました。初めてのリーグ戦新国立で争う4月29日、この晴れ舞台を歓喜で彩るのは果たして…

 

 

 

なにかと準ホームになりがち国立

ではでは(´∀`)