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現実〜明治安田生命J1リーグ第37節 川崎フロンターレvsガンバ大阪 マッチレビュー〜

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そして今、シンカンセンに揺られ…

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第37節、川崎フロンターレvsガンバ大阪の一戦です!

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

何とか「残留」という求められる最低限のミッションは遂行したガンバ。泣いても笑っても残り2試合です。

今季のガンバにとっては最後のアウェイゲーム内になる訳ですが、その相手はなんと川崎フロンターレ。ここに来てラスボス登壇みたいな流れになってしまいました。川崎は優勝、ガンバは残留決定……1位と2位で終えた昨季から、理想通りの2021年を経た川崎、理想とは程遠い2021年を見たガンバ……少なくとも試合前の構図としては、ガンバにとっては現実を突きつけるようなコントラストが浮かんでしまっています。今言ったところで虚しく響くだけですが、それでも去年の1位と2位の試合なんです。

仮にもガンバは、ここ一年で3度も川崎とのタイトルマッチを挑めるだけの結果を残し、そしてそれと同時にそこで3度も散りました。前節名古屋戦、チームとしての地力を見せつけられるような敗北ではありましたが、内容面には意欲的な姿勢も見受けられました。「終わりよければ全て良し」で終えてはいけないシーズンとはいえ、ここで川崎とどういうゲームが出来るか、どういう結果を出せるかは重要なポイントであり、来季に向けての大きな希望となるでしょう。

両チームスタメンです。

 

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ガンバは今節は倉田秋名古屋戦での累積警告により出場停止。そんな中で奥野耕平が第31節札幌戦以来、怪我から復帰した昌子源第28節仙台戦以来となるスタメンに名を連ねており、ベンチにはこれまた負傷から復帰した小野裕二と、来季のトップ昇格が既に決まっているユース所属の中村仁郎が入っています。

川崎は4-1で快勝した前節C大阪戦から先発・ベンチメンバー共に変更なし。ジェジエウは負傷離脱して既に帰国していますが、ほぼベストに近いメンバーと布陣を組んできました。

 

 

本日の会場は神奈川県川崎市等々力陸上競技場です。今年は東京オリンピックの際にはイギリス選手団のキャンプ地としても使用されていました。

本日は川崎のホーム最終戦です。本日は「陸前高田ランド冬」や「宮崎県綾町物産展」に「エバラ黄金の味エキサイトマッチ」が開催。この日だけの限定グルメや餅まきイベント、さらにエバラの商品が先着で5100名に配られるそうで。試合前には2022年シーズンのユニフォーム発表、試合後にはホーム最終戦セレモニーも開催される予定です。

なにより川崎は今日の試合、引き分け以上で2006年の浦和以来となるホーム無敗でシーズンを終える事が出来ます。去年の川崎や、そして2011年のガンバらが僅か1敗で達成出来なかったこの記録……ガンバとしては何としても阻止したいところ。それが去年、優勝に王手をかけた川崎に2位として立ち向かい、惨敗した──あの日のリベンジになる事でしょう。

 

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序盤、試合前の予想よりはボールを持てていた感もあったガンバでしたが、川崎の猛威はいきなり襲い掛かります。7分、左サイドでボールを持ったマルシーニョが少し中に切れ込んで浮き球のスルーパス抜け出した山根視来がダイレクトで折り返すと、中央に飛び込んできたレアンドロ・ダミアンが合わせて早くも川崎先制。先日契約延長を発表したばかりのエースの一撃で川崎が先制すると、更に9分には家長昭博のクロスをファーサイドのマルシーニョが頭で折り返し、中央に詰めた旗手怜央が頭で押し込んで2-0…。

 

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その後は延々と川崎にボールをもたれ続けて実力差を痛感させられる試合展開が続いていきました。しかし17分、宇佐美貴史のプレスが川崎のビルドアップのミスを誘うと、パトリックの巧みなポストプレーに抜け出した宇佐美がドリブルで川崎DFをごぼう抜き。そのまま一人で決め切り、久々の宇佐美のドリブルゴールでガンバが1点を返します。

 

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1点を返した後はガンバも持ち直しました。柳澤亘の惜しいミドルシュートが生まれたり、川崎陣内でボールを握れるようになったり。守備面に関しても、昌子がダミアンに対してマンマーク気味に付いて対応する事で少しずつ整備はされていきました。前半終了間際にはロングボールのこぼれ球を井手口陽介がパトリックとの連係で抜け出してシュートを打ちますが…僅かに枠の左。前半は1点ビハインドで終えます。

 

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川崎が前半より強度を落としてきた部分はあるにしても、後半は比較的ガンバがボールを握れる時間が続いていた一方で、前がかりになるガンバに対して川崎はカウンターでトドメを刺す機会を窺うような展開が続きました。ガンバは宇佐美を中心にチャンスメイクを試みますが、56分の福田湧矢のクロスに頭で合わせた宇佐美のシュートは僅かにポスト…。

 

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松波正信監督も66分に怪我から復帰した小野裕二を投入すると、79分にはウェリントン・シウバと三浦弦太を投入し、悪くない流れのうちに追い付こうと試みます。しかしその思惑は……終盤、川崎に右サイドを崩され、最後は1点目と同じような流れで再びダミアンに決められて3-1。アディショナルタイムにもセットプレーから車屋紳太郎に決められて終わってみれば4失点。チャンピオンチームとの力の差を見せつけられる結果となりました。

 

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前節の名古屋戦と同じで、まず感想としては「思っていたよりやれた」「思っていたより攻撃的にやろうとした」の2点はあると思います。実際、後半は川崎が強度を落とした側面はあったとしても…1-2にしてからは同点に追いつけそうな場面も何度かあったり、優勢に試合を持っていけた時間も一応ありましたし。

ただ、これも名古屋戦と同じで……思っていたよりやれたが為に、より一層川崎との力の差を感じた、或いはガンバの現状を突きつけられたような気もしています。ましてや、後半はほぼほぼ押し込めた名古屋戦と違って今日は終盤にトドメも刺されている訳で。今年の始まり、ゼロックス…あの時に見たものは幻想だったんぞとでもいうような90分で……まぁ、一言で言えば「現実」という言葉が一番しっくり来るのではないでしょうか。

 

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泣けど笑えど、残り1試合です。色々あった、あり過ぎた今年。そして2021年の最後だけでなく、現行のエンブレムを左胸に抱いて戦うのは次の湘南戦がラストです。相手は死に物狂いでくる事でしょうから、それに負けない圧を見せられるような、見せてくれるような戦いに期待したいです。

 

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川崎王朝はいつまで続くのか…。

ではでは(´∀`)