オリンピック閉幕からちょうど1ヶ月ね…。
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J1リーグ第19節(延期分)、北海道コンサドーレ札幌vsセレッソ大阪の一戦です。
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本来J1第19節は6月23日に行われましたが、セレッソがACLに出場する事により延期した影響で今日に延期。9月11日にはセレッソホームでセレッソvs札幌というカードが組まれているので、図らずも札幌セレッソ2連戦となりました。
レヴィー・クルピ監督の電撃解任から1週間と少しが経ち、小菊昭雄監督の下で既に公式戦を3試合消化したセレッソ。それは全て大阪ダービーでしたが、今のところは監督交代と共にチームは良い気流に乗れている印象です。とはいえ、セレッソはセレッソでこれからACLや勝ち進んだルヴァン杯・天皇杯で過密日程になっています。セレッソからすれば、過密日程に突入するまでに一つでも多い貯金を得たいところでしょう。一方、8月は好調スタートだった札幌もリーグ戦ではここに来て名古屋、川崎の上位陣に連敗。ルヴァン杯でもFC東京に逆転負けを喫してしまいました。11位札幌と12位セレッソの勝点差は3。どちらが中位から抜け出し、上位争いに食い込めるか、或いは残留争いに巻き込まれるのか。重要なシックスポイントマッチ2連戦です。
両チームスタメンです。
札幌は前節川崎戦のスタメンから福森晃斗とチャナティップが負傷により欠場。福森のいない3バックには宮澤裕樹が入り、チャナティップのポジションには右WBの金子、右WBにはルーカス・フェルナンデスが入りました。また、ベンチには新加入のミラン・トゥチッチが入っています。
セレッソは前節G大阪戦から3人変更。アダム・タガートが代表招集、清武弘嗣と丸橋祐介が負傷と札幌と同様に欠場が理由での交代となった中、山田寛人と小池裕太がリーグ戦では今季初先発の機会を得ました。注目の乾貴士はベンチスタートです。サンガファン的には駒井善成vs原川力のサンガユース対決が楽しみ。
本日の会場は北海道札幌市、札幌厚別公園競技場です。
札幌ドームが東京五輪の試合会場として使用された事もあって今季は例年より「聖地厚別」に割り当てられた試合も多かったですが、ひとまず今日のセレッソ戦が今季の厚別でのラストゲームです(厳密には11月3日湘南戦は会場未定)。東京五輪の際には、札幌ドームで試合を行うチームの事前練習会場としても使用されました。
スタジアムの外では「厚メシ」と称して様々なグルメカーが出店しているとの事。札幌ホームのセレッソ戦は近年は札幌ドームで行われる事が多く、厚別での直近の対戦は2012年の第9節。この試合では開幕から未勝利かつ7連敗を喫していた札幌がセレッソを1-0で下し、ようやく初勝利を挙げた一戦でした。当時の出場選手では札幌の宮澤裕樹とセレッソのキム・ジンヒョンが今日の先発メンバーに名を連ねています。
試合は互角の立ち上がりを見せました。高い位置まで押し込んで手数をかけながら攻めようとする札幌に対し、セレッソはどちらかと言えば坂元達裕、中島元彦の両サイドハーフのスピードを軸に機動力を重視した攻め方。その中でセレッソは20分に加藤陸次樹が、札幌は22分に小柏が決定的なチャンスを得ますが、これは菅野孝憲とキム・ジンヒョンという両GKのファインセーブでゴールには至らず。
飲水タイム以降は試合の流れは札幌に傾いて行きました。札幌は細かなパスからペナルティエリア内脇を度々突き、可能性のある鋭いクロスを何度も入れるなどしてゴール前に迫りますがフィニッシュまでは行ききれない時間が続きます。そうなってくると前半のラスト5分は今度はセレッソのターン。42分のCKからの西尾隆矢と瀬古歩夢の連続シュートこそ菅野のスーパーセーブとクロスバーに弾かれたものの、前半アディショナルタイムにはCKのこぼれ球が札幌のカウンターに繋がりそうなところを松田陸がダイレクトパスで左サイドに展開。フリーで受けた原川力の高精度のクロスに藤田直之が頭で合わせてセレッソ1点リードで前半を終えます。
後半から札幌は菅を下げてトゥチッチを投入し、青木亮太と小柏の位置を一つずつ下げて最前線に投入。一方のセレッソは松田力、そしてリーグでの復帰戦となる乾を投入します。すると後半開始早々でした。51分、左サイドから原川の絶妙なCKに松田力が合わせてセレッソが幸先良く追加点をゲット。
前線の細かいコンビネーションが活きにくい状態になってしまったセレッソはジェイを投入し、トゥチッチとのツインタワーのような形を採ります。63分、バイタルエリアでボールを受けた駒井が自らサイドを突破し二人振り切って完璧なクロス。ここにジェイがドンピシャで合わせましたが…このシュートはGKキム・ジンヒョンのスーパーセーブで得点を奪えません。72分にも高い位置でのボール奪取から高嶺朋樹がクロスを上げますが、ジェイのヘッドは今度はポストに……。
74分に札幌が新たなターゲットとなるドウグラス・オリヴェイラとクロサーになる柳貴博を投入したのに対し、セレッソは76分に大久保嘉人、82分に西川潤とチアゴを投入して守備固めとカウンター要員をはっきりさせるような選手交代を行います。そして88分、左サイドを突破した西川潤のクロスは一度クリアされますが、これを回収した乾のパスを受けた大久保がブロックに来たDFを冷静にかわして鮮やかにシュート。これでトドメとなる3点目。セレッソは優勢とは言えない試合展開でこそあったものの、終わってみれば3-0という快勝スコアでリーグ戦連勝を飾りました。
どこまでがプラン通りだったのかはわかりませんが、終わってみればセレッソが上手く立ち回った試合だったのかなと。全体的な雰囲気としては、ガンバ大阪との大阪ダービー3連戦の時よりも「ロティーナ色」みたいなのがちょっと濃く出ていたような気もしますね。両サイドの坂元と中島の動き方とか……セットプレー2発で決めるべきところを決め、札幌の反撃にも焦れずに対応してカウンターでトドメに繋げた辺り、上手くやったなーみたいな印象でした。
札幌は全体的に悪くなかったと思います。前半はコンビネーションで崩そうとして、後半はシンプルな形で崩そうとした。セレッソの守備陣も攻撃のやり方の大きな変化に少し順応を奪われたような感覚もあったと思いますし。ただそれだけに後半のジェイの2発、あれが2つとも決まらなかったのは悔やまれますね…。
相変わらず力と陸ややこしい…。
ではでは(´∀`)