代表チケットを無事取り逃がす清々しい朝
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J1リーグ第27節、北海道コンサドーレ札幌vs川崎フロンターレの一戦です!
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「川崎の優勝なんてほぼほぼ決まり」……そう言われていた時期もありました。私もそう言っていました。しかしこの夏、川崎は田中碧と三笘薫という2人の主軸がヨーロッパに新天地を求め、再開後の川崎も引き分けが嵩んで足踏み。そしてついに前節、開幕から続いていた無敗記録が福岡に敗れたことで26でストップすると、猛追してきた横浜F・マリノスとの勝点差はいよいよ1にまで迫ってきました。
ここに来て壮絶なマッチレースの様相を呈してきた今年のJリーグ。なんとか流れを変えたい川崎が今日、敵地で挑むの札幌です。札幌といえば昨年、等々力での試合では川崎を徹底的に抑え込んで勝利した実績も持っています。福岡という曲者になりつつあるチームに屈した川崎は、次なる曲者との試合でリスタートを切る事が出来るのでしょうか。
両チームスタメンです。
札幌は前節名古屋戦からスタメンは3人変更となりましたが、前節はシャドーの金子拓郎が右WBに、左WBの青木亮太がシャドーに、シャドーの小柏剛がワントップ、ボランチの高嶺朋樹が3バックの一角に入るなど選手の配置変更は多め。ベンチにはジェイ、ドウグラス・オリヴェイラ、ルーカス・フェルナンデスと外国人アタッカーを揃えました。
一方の川崎は前節川崎戦からは負傷退場した旗手怜央を含めてメンバーを4人変更。中盤より前はなかなかフレッシュな顔触れですね。Jリーグ屈指のユーティリティプレーヤーとして知られる山村和也は川崎ではCB起用がメインでしたが、今日は今シーズン始めてボランチとしての起用になります。
本日の会場は北海道札幌市、札幌ドームです。
夏場は札幌開催のゲームだけデイゲームになるので、札幌のテレビ観戦率が高まる他サポは多いはず。本日は「コンサドーレ縁日」として題して子供向けのアトラクションなど様々なイベントが行われているそうで。また、今年は札幌はクラブ創立25周年ともあってコンコース内ではそれに因んだ展示も行われている他、9月26日に行われる広島戦は25周年記念ユニフォームを着用しての試合となります。
札幌ドームは夏まで行われていた東京オリンピックのサッカー競技でも使用されており、男子サッカーではスペインやアルゼンチンの所属していたグループCの会場、そして女子サッカーではなでしこジャパンこと日本代表が所属したグループAのメイン会場となっていました。実は私、札幌ドームで行われる予定だったグループC第2戦のチケット持ってて……嗚呼、見たかったよスペイン代表…。チケットを購入してから無観客に至るまでのドキュメンタリーは下記のブログにまとめましたので、そちらも是非ご覧ください。
11分に遠野大弥のミドルシュートがポストを叩く間一髪なシーンこそあったものの、序盤は基本的に札幌が主導権を握った戦い方で試合を進めており、川崎はややカウンター気味な攻撃を強いられる事になります。
ただ、札幌も小柏、チャナティップ、青木のトライアングルが流動的な動きを見せてチャンスを創出できていた割には、あと一歩のところまではなかなか進入出来ないまま時間が過ぎていきました。
そうなってくるとやっぱり見逃してはくれないしたたかな川崎。34分でした。宮城天のパスを受けた小林悠がDFを背負いながらも強引な形から高いシュート技術を見せるような一発で先制点。やや劣勢ながらもこのゴールで先制した川崎は、直後の39分にも札幌にリフレクションが発生したところを小林が右サイドに流れて折り返し、最後は遠野が押し込んで2-0。札幌にとっては内容が悪くなかっただけに、ある意味最悪な試合展開で前半を終えます。
51分にチャナティップの突破から青木がシュートを放ったシーン以降は後半は川崎に余裕が生まれたこともあるのか、前半よりは落ち着いた展開になっていきました。ボールポゼッションは変わらず札幌が持っており、ライン設定も札幌の方が高い位置は取れていたもののなかなか川崎の守備網を掻い潜る事が出来ません。そんな中で67分にはチャナティップと菅大輝を下げてルーカス・フェルナンデスとジェイという個に強みを持つ2人を投入。
72分にはカウンターから駒井善成、ジェイと繋いでルーカスが一気に抜け出す決定的な場面を迎えましたが、最後の最後でルーカスに追いついた山根視来のブロックに阻まれてシュートまでは打てず。この日はベンチスタートとなった家長昭博を投入した川崎はここから落ち着き払った、残酷なまでの試合巧者ぶりを見せていきました。札幌はほとんどのスタッツで川崎を上回りながらも最後まで得点を奪えず。試合は2-0で川崎が勝利しました。
川崎にとっては本当に意味のある白星だったと思います。スタッツに表れているように内容的には劣勢な時間が続いてはいたものの、明確に崩されたシーンというのはルーカスが抜け出したシーンくらいでしたし、その辺りは川崎が安定感を持つチームになる過程で手にした「堅さ」がよく出ていたゲームなのかなと。何にせよ、長い連勝や無敗記録が止まった時に一番大事なのは次の試合でのリアクションですから、流れに呑まれる前に一つ断ち切る事が出来たのは、川崎にとってはマリノスを牽制する事よりも大事な事だったのかもしれません。
札幌は少なくとも悲観的になる必要はない試合でした。実際、90分のうちのほとんどの時間を支配していたのは札幌でしたしね。基本的には試合を支配して勝つタイプの川崎相手にあそこまで支配したのは札幌の組織的完成度の高さを如実に表すだけの結果だったと思います。ただそこで、その先のところが川崎との差にはなっていた…という部分はあったのかもしれません。札幌が押し込んでいたからこそ、かえって川崎の強さが見れた試合だったのかなと。
気がついたら相馬勇紀さん結婚してた。
ではでは(´∀`)