2021年8月8日、東京オリンピックは閉会式を迎えました。
ブエノスアイレスで行われたIOC総会で、IOCのお偉いさんが「トキョオ」と口にしながらカードをめくったあの時、この未来を果たして誰が予想したでしょうか。東京オリンピック開幕半年前に襲来した狂気の渦は世界を巻き込み、まるで戦時中の人々のようにこの時代に生きる人々を教科書の中の登場人物にしてしまうような未来を…。2019年12月、オリンピックのチケットを当てた喜びは、半年も待たずに不安と葛藤、困惑と動揺をもたらし、すがっていた期待と希望はそのチケットが意味を持つ2週間前に単なる文字と化しました。
チケットを応募したその日から付け始めた日記は、東京五輪が終わる2020年8月頃からゆっくりと更新していくつもりでした。あくまでゆるいオリンピック観戦と、それに伴うゆるい旅行日記として、チケットを取ってから観戦に至るまでの備忘録程度の感覚で考えていたあの日記はいつしか「チケットホルダーの葛藤と悲哀」というやけに壮大なテーマの日記となってしまい、「オリンピックのチケットを持った私」という立場で見たコロナ禍の始まり、緊急事態宣言、賛成派と反対派、そして無観客という決定……自分で言うのもなんですが、呑気だったはずの日記は望まずともいつしか備忘録として無駄に貴重な文献のようになってしまいました。
このコロナ禍を、そしてコロナ禍で開催されたオリンピックどう見たか…それは全ての人にとって様々な見方と意見があると思います。世の中にある事の全てはトリックアートと同じで、どこから見るか、どこに視線を向けるか…それによって見え方はまるで変わってきますし、そこに100%の正解と100%の間違いは基本的にありません。このコロナ禍を、そしてオリンピックを……オリンピックのチケットを持っていた立場にはどう映っていたのか、自分とは違う人間のただの感想として、この日記を読んで頂けると幸いです。
【Road to Tokyo…のようで違う話。〜東京オリンピック・五輪サッカー観戦日記】
第1話「121日後に延期が発表されるオリンピック」(2019年11月24日〜2019年12月18日)
第3話「失われた3月」(2020年3月13日〜2020年3月31日)
第4話「こんな年予想するわけもなく」(2020年5月18日〜2020年7月26日)
第5話「2021年の憂鬱」(2021年1月1日〜2021年4月4日)
第6話「ああ運命!〜ドッキドキ抽選会ver〜」(2021年4月21日)
第7話「チケットホルダーという立場」(2021年5月31日〜2021年6月25日)
第8話「Good bye My Ticket」(2021年7月9日〜2021年7月10日)
第10話(最終話)「東京五輪の光と影」(2021年9月6日)
一連の経験を踏まえて作った楽曲「Tokyo Generation」はこちらから各種配信ページでお聴き頂けます。
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ロシアW杯観戦記〜海外ド音痴、ロシアに翔ぶ。〜英語もまともに話せない私のロシアW杯観戦記〜
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趣味で作った自作楽曲
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オリンピックの感動と興奮と熱狂を味わえば味わうほど、なぜ2020年だったんだ、なぜよりによって東京だったんだとやり切れない想いに苛まれる日々でしたが、またいつか、日本で何かを見られることを祈って…。