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インテンシティーと手綱〜明治安田生命J1リーグ第7節 セレッソ大阪vs柏レイソル マッチレビュー〜

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阪神今日こそは…今日こそは…(18:30)

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第7節、セレッソ大阪vs柏レイソルの一戦です。

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

昨シーズン、終盤戦まで残留争いに巻き込まれ続けていた柏は主力の退団もあり、今年も苦戦が予想されていました。しかし蓋を開けると、若手や新加入選手が躍動するハイプレスサッカーが抜群に機能。第2節では横浜FMを撃破するなど4勝1分1敗で、川崎・横浜FM・鹿島と共に序盤の上位陣を形成しています。2-0で勝利した前節磐田戦はネルシーニョ監督をもってして「完璧に近い」と言わしめた内容でしたから、この流れを更に加速させていきたいところ。

対するセレッソは、今季の開幕5試合は1勝3分1敗と決して望んだスタートではありませんでした。しかし前節川崎戦、川崎のホーム無敗記録更新がかかっていた試合で、多くの人が川崎の勝利を予想したシチュエーションの中で4-1と圧勝。順位も5位まで上げ、4位柏との直接対決の構図となったこの試合は焚べた薪に付けた火を燃え上がらせる為の重要な一戦。お互いの流れを左右するような唯一の火曜日開催試合です。

両チームスタメンです。

 

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やはり両チームともに前節が会心の勝利だったこともあって先発の11名は全く同じ顔触れを揃えてきました。ベンチメンバーに関しても、セレッソはブルーノ・メンデスを北野颯太に変更した一人だけ。柏に至ってはベンチを含めた18名全てが前節と同じメンバーです。

要所要所に注目のマッチアップはありますね。キム・ジンヒョンのキム・スンギュの韓国代表GK対決だとか、西尾隆矢と細谷真大のドバイカップを戦ったパリ五輪世代を牽引する2人のマッチアップとか、原川力高橋祐治の京都U-18同期対決とか…。

 

本日の会場は大阪府大阪市ヨドコウ桜スタジアムです。

昨季7月からJ1リーグでの使用が始まったヨドコウ桜スタジアムですが、昨季のセレッソホームの柏との試合は2021年の開幕戦だったこともあってヤンマースタジアム長居での対戦でしたので、柏にとっては初めてのヨドコウ桜スタジアムでの試合となります。キンチョウスタジアム時代も柏戦はヤンマー開催が多かったので、それを含めてもこちらのスタジアムでは2試合目です。

前述の通り、今日は第7節の中で唯一火曜日の開催となります。セレッソは今季からLTOと称するスタジアムでのゴミ拾い活動がクラブ企画として実施されており、参加者には試合毎に選手の異なるオリジナルポストカードが配布される取り組みも実施されています。ちなみに、大阪市による2008年の夏季オリンピック招致が実現していた場合、このスタジアムはサッカーではなくホッケーの会場として使われる計画でした。

 

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前節はハイプレス・ショートカウンターがバッチリはまる形での完勝を挙げた両者でしたが、お互いにその印象が強かったのか、開始早々の柏のセットプレーの場面以降は比較的静かな立ち上がりに。基本的にはセレッソがボールを持ちながらも、どちらかと言えば柏はいつものようにガンガン行く…というよりは一旦構えてセレッソの攻撃に対処していきました。

 

すると26分、セレッソ山中亮輔のクロスのこぼれ球を拾った乾貴士がエリア内への侵入を試みますが、ここは柏のブロックに阻止されます。しかし乾のドリブルを止めた張本人である大南拓磨がマテウス・サヴィオとのワンツーで抜け出すと一気にカウンタードリブルを開始。再び大南からパスを受けたサヴィオが、更にDFを引きつけながらドリブルで進んでいってラストパスを送ると、左サイドで完全にフリーになった細谷がGKキム・ジンヒョンとの1対1を制して柏先制!柏が鮮やかなロングカウンターで先手を取ります。

 

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先制点を取られた後のセレッソはボールを保ちながらじわじわとプレーラインを押し上げていきますが、柏のコンパクトな守備陣形の前に、最後の3バックのブロックを剥がせないもどかしい時間が続きます。42分には奥埜博亮が巧みなタッチからシュートを放つも僅かに枠の左。逆に前半アディショナルタイムには再びカウンターからの決定機を作られ、中村慶太のシュートはキム・ジンヒョンの攻守で阻んだものの、セレッソはペースを掴めないまま前半を終えます。

 

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セレッソな後半から加藤陸次樹に代えて北野を投入。51分、柏がカウンターで抜け出した細谷の折り返しをキム・ジンヒョンがセーブすると、キム・ジンヒョンからボールを受けた山中亮輔が一気に低弾道のロングスルーパス。これに左サイドを抜け出した北野が折り返して、最後はDFを巧みな身体の使い方でかわした山田寛人がネットを揺らしますが…これは北野のところでオフサイドを取られてゴールならず。

 

更にセレッソは62分に乾を下げてジェアン・パトリッキを投入。するとスピードとテクニックのある北野とパトリッキのところで左サイドを攻略出来るような場面が増えてきて、64分にも左サイドを上手く崩してパトリッキが折り返しまで持っていく場面が生まれましたが…ここは柏守備陣の集中力も高く、セレッソはサイドを崩すところまでは辿り着けていながらも、中央まではなかなかこじ開けられません。

 

柏も常にカウンターを狙う姿勢を見せている中で、最後にはマテイ・ヨニッチも前線に上げた総攻撃を仕掛けたセレッソアディショナルタイムには中原輝のクロスをヨニッチが頭で折り返したところに途中出場の毎熊晟矢が頭で合わせますが…これは韓国代表守護神のキム・スンギュがビッグセーブ。結局前半のゴールが決勝点(ジョン・カビラがよく言うやつ)柏、暫定ながら首位浮上です!

 

 

 

柏は終始見事な試合運びでした。セレッソも決して悪かった訳では無かったんですけど、じゃあ柏のゲームプランが崩れたような時間があったか?といえばそれは無かったと思いますし、セレッソも北野やパトリッキの投入で可能性のある場面は何度か作り出せてはいましたが、試合は90分を通じて柏のコントロールの範囲内にあったような印象ですね。

例えば第2節横浜FM戦の時なんかは徹底的な前プレで相手を制圧していて、この試合は見事だったけどこれ何試合もやってたら疲弊するぞ…って思いながら見てたところもあったんですけど、今日はセレッソが川崎を攻略した時のようなスペースをほとんど与えない戦い方にロングカウンターを組み合わせて、その辺りの手綱の引き方はさすがネルシーニョ…といったところでしょうか。

今季の柏に関しては、普通に開幕前に「やばそう」とか言っていた事を謝りたい出来のチームになってますね…。

 

 

阪神勝ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(21:00)

ではでは(´∀`)