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神福元様ありがとう〜明治安田生命J1リーグ第2節 セレッソ大阪vs京都サンガFC マッチレビュー〜

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GLAYWOWOWとCLの時期が重なったの助かる。

 

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第2節、セレッソ大阪vs京都サンガFCの一戦です!

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

サンガにとって12年ぶりとなった開幕戦、12年前、サンガに降格という現実を叩きつけた浦和との再会は、ピーター・ウタカという絶対的なエースが川﨑颯太というサンガの未来とも呼ぶべき選手のパスを受けて決めたゴールで勝利しました。

 

 

奇跡を必然にし、ジャイアントキリングを快進撃に変える為にはここからのスタートは大事です。J2からの昇格組が残留する為に最も大事なのは最初の5試合でどう立ち回れるか。その始まりでこれ以上ないスタートを切れたサンガにとって、立て続けに続く有力チームとの戦いはまさしくキーポイントの一つとなってくるでしょう。

今日の舞台…ヨドコウ桜スタジアムは改修以前、キンチョウスタジアムという名前で運営されていました。2016年、雨のキンチョウスタジアムでの昇格プレーオフに挑んだサンガは、終了間際のゴールでドローに持ち込んだものの上位チームが勝ち上がりとなるレギュレーションにより敗退。この場所で果たさなかったJ1昇格を違う場所で果たし、再びこの地に舞い戻ってきました。そんなカタルシスを抱きながら、J1で12年ぶりの京阪ダービー開演です。

両チームスタメンです。

 

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サンガのスタメンは浦和戦から変更なし。同じ11人を起用していますが、ベンチメンバーに関しては前節から半分以上にあたる4名を入れ替えてきました。契約上の理由で浦和戦に出られなかった荻原拓也と金子大毅に加え、新加入の井上黎生人と田中和樹がメンバー入りを果たしています。対するセレッソ横浜FM戦からは2人変更。ルヴァン杯G大阪戦で活躍した鳥海晃司と中原輝がそのままスタメン起用されています。

なお、サンガの豊川雄太セレッソのベンチに入った清水圭介は昨季までは逆のチームに所属しており、サンガユース出身でセレッソ原川力にとっては初めての古巣対決です。ちなみに曺貴裁監督も2004年に1年だけセレッソのコーチを務めており、ヘッドコーチにも就任していました。

 

 

 

本日の会場は大阪府大阪市ヨドコウ桜スタジアムです。

昨シーズン、長居球技場(キンチョウスタジアム)を大規模改修する形でオープンさせた実質的な新スタジアム。完成を機にセレッソは隣接するヤンマースタジアム長居から正式に移転し、関西のJクラブは4チーム全てが球技専用スタジアムを手にした事になりました。スタジアム内部にはコワーキングスペースやキッズルーム、学習塾や語学教室を併設するなど、多機能型スタジアムとしての役割も担っています。

セレッソにとってのホーム開幕戦ですが、ヨドコウ桜スタジアムでは初のホーム開幕戦であると共に、実は2017年のJ1復帰以降で第2節がホーム開幕戦になるのは初めて。ヤンマーサポーティングマッチとして行われ、霜降り明星せいやさんも来場されるそうで。そういえばサンガスタジアム by Kyoceraこけら落としの相手ってセレッソだったんですよね。次はJ1で!という横断幕にようやく応えることが出来ました…!

 

 

本日は現地観戦です!本日も、ですね。

観戦日記は後日更新します!

 

 

前半のサンガはかなり劣勢を強いられました。浦和戦の時とは異なり、セレッソがとにかく陣形をコンパクトに保ってきた事もあってクローズドな試合展開を強いられ、ボールを前線に入れられないままセレッソの攻撃ターンの時間が続いていきます。じわじわとくるタイプのプレッシャーの前にサンガもボールを落ち着ける事が出来ず、16分には加藤陸次樹が抜け出してあわや決定機な場面を迎え、18分には乾貴士のスルーパスに加藤陸次樹が抜け出してシュート。これは前者はアピアタウィア久のナイスカバーで、後者はGK上福元直人のセーブで防ぎましたが、その後も上福元のファインセーブに救われるシーンが多くなるなどうまくいかない前半戦に。

 

 

 

しかし先制はサンガでした!34分、左サイドから松田天馬コーナーキックファーサイドに蹴り込むと、アピアタウィアのヘディングシュートは惜しくもポストに。しかしこぼれ球に武富孝介が詰めてサンガが先制!

前半終了間際に訪れたピンチに対しても、中原の折り返しに反応した乾のシュートを上福元がきっちり抑え、前半はサンガリードで折り返します。

 

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後半、サンガは豊川を下げて左WBとして長井一真を投入し、前半途中から布陣を変えていたサンガは3-1-4-2にシステムを変更。しかしその直後、加藤のパスを中央で受けた清武弘嗣が絶妙過ぎるパスをスペースに出し、そしてそれを感じ取っていた乾の一撃で同点に。サンガとしては、これぞJ1というか世界を知る人間のプレーを見せつけられるような格好で試合を振り出しに戻されてしまいます。

 

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それでも52分に川﨑颯太を下げて金子大毅を投入すると、前半は全くと言っていいほど作れなかったチャンスが増え始めていきました。左サイドに入った長井にボールを入れ、そこに松田や左CBに入ったメンデスが積極的に攻撃に絡む事で度々左サイドを抉り倒します。この攻撃パターンで後半はむしろサンガがゲームを優勢に進めていたのですが、フィニッシュやその前のパスの精度に欠けて決定的なシーンまでは作り出せず。

 

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逆に終盤はその辺りのクオリティで勝るセレッソが度々カウンターを仕掛けてきました。83分にはカットインした清武が左脚でシュート。しかしこれは上福元がファインセーブで凌ぐと、89分には松田陸のクロスに反応した途中出場ブルーノ・メンデスのボレーにも好反応。そして極め付けはアディショナルタイムのラストワンプレー、サンガのFKをカットした途中出場の北野颯太が追い縋るサンガDFを振り切って独走カウンタードリブル。スタジアムにいた誰もが「決まった」「終わった」のどちらかの感情を抱いたでしょうが……上福元!上福元!!上福元!!!

 

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絶対絶命過ぎる最後のピンチを防いだサンガ。セレッソ相手に勝点1を掴み、開幕から2試合で勝点4獲得です!

 

 

 

後半よく持ち直したな…というのが素直な印象です。

曺監督率いるサンガはスペースがある試合でこそ長所を最大限に引き出せるチームで、言い換えればオープンな展開でこそ強みを発揮出来るチームです。開幕の浦和戦は、浦和をそういうオープンなゲームのペースに引きずり込めたからこそ内容面でも五分に近い試合を展開出来た訳で。

 

 

じゃあ今日はどうだったか…というと、セレッソはかなりポジショナルな守備の陣形を常に位置しており、選手間のスペースがほぼ皆無な状態でのブロックをずっと敷いてきました。要するにズレを生み、ズレを突くのが強みのサンガにとって、今のセレッソのようなやり方をしてくるチームって一番苦手なんですよね。その点で言えばセレッソにとっての前半はほぼ理想的な内容だったでしょうし、個人的にも「なぜサンガがリードして前半を終われたのかわからない…」というのが率直な感想でした。

そこで後半は長井を投入して3バックに変更し、スタートの立ち位置の時点からズレている状況からセットし、後半の早い時間でアンカーを川﨑から金子に変更した…と。この2つは相当大きかったと思います。川﨑と金子ってタイプ的に大きく違っていて、簡単に言えばスペースを埋める・使うといったスペース管理に長けたタイプなのが川﨑で、ゲーム自体をコントロールしてくるタイプ。浦和戦のような試合展開になれば川﨑の方が向いているのですが、セレッソ戦みたいにスペースを作ってくれない相手だと川﨑が活きずに、逆に金子を配置する方がチームが循環してくるんですよね。第2節の時点でそこがハッキリした事は、これから残り32試合でどう使い分けていくか…という観点で大きかったと思いますし、チームとしての幅も広がるでしょうから、後半の試合内容は十分ポジティブになっていいものでした。

 

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…そして上福元ですよ。…いや、呼び方が失礼でした。神福元様ですよ。浦和戦に続いて、…いや、浦和戦以上に神懸かってましたね。

もう最後の北野のシュートを止めたあのシーンは圧巻としか言いようが無かったです。もう……私はサンガ側のバックスタンドで見ていたのですが、北野が独走している時点でサンガファン頭抱えてましたからね。何人か。それが…こうよ。そしてフォーカスされるのはこの場面になってくるのでしょうけれど、前半から何度も上福元のおかげで救われたシーンは本当に多くて。亀岡駅前に銅像つくろうぜレベル…。

セレッソの攻撃の多くをキーパーの好セーブに委ねられるような場面まで持っていかれたのは反省材料ですが、忘れてはいけないのはサンガが昇格組であるという事です。開幕からの2試合で、完全に劣勢…という試合展開ではない形で勝点4を取れた事。これはめちゃくちゃ大きい。本当に大きい。間違いなくポジティブな事です。この2試合の推移は理想以上とすら言えるのではないでしょうか。私としてはもはや夢心地ですわ。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

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明治安田生命J1リーグ第2節

ジュビロ磐田1-2清水エスパルス

セレッソ大阪1-1京都サンガFC

北海道コンサドーレ札幌1-1サンフレッチェ広島

鹿島アントラーズ0-2川崎フロンターレ

浦和レッズ0-1ガンバ大阪

FC東京(試合中止)名古屋グランパス

サガン鳥栖1-1湘南ベルマーレ

ヴィッセル神戸0-0アビスパ福岡

柏レイソル3-1横浜F・マリノス

 

 

前節、川崎に土を付けた横浜FMは退場者を2人出すなど苦しい展開で柏に完敗。シーズン初黒星を喫しました。その王者・川崎は鹿島相手に2-0で完勝。今季から片野坂知宏監督が指揮を執るG大阪は浦和とのライバル対決を福田湧矢のゴールで勝利し、片野坂ガンバでの初勝利を挙げています。

そして2019年以来の実現となった静岡ダービーでは、1-1で迎えた67分に中山克広がゴールを挙げた清水が勝利。磐田は追い付くべく猛攻に出ようとしたタイミングで立て続けに2人の退場者を出したのが響く形となりました。尚、FC東京と名古屋の試合はFC東京に新型コロナウィルス感染者が多数出た事により中止になっています。

試合が中止となったFC東京と名古屋を除けば、2試合(ACL組は3試合)を終えた時点で開幕2連敗となったチームはゼロ。逆に開幕2連勝も柏のみとなっています。また、開幕からの全20試合で退場者が9名出るという前代未聞の状態になっていることも話題になっていますね。

 

 

武富のゴールってメモリアル弾だったのね。

ではでは(´∀`)