その唐揚げサンガにもくれ!
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは2024明治安田J1リーグ第27節、セレッソ大阪 vs 京都サンガFC の一戦です!
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6月以降の好調は間違いなく、下から2つ以内が定着してしまったサンガを残留争いの坩堝の中に引き戻すことに成功しました。しかして同時期に湘南も調子を取り戻し、札幌や鳥栖、果ては少し上にいたはずの磐田や新潟をも巻き込むデッドヒートの中、自軍の結果を見ては他軍の結果に右往左往する不安定な日々を過ごしています。
不安定に漂う状況はクラブとして決して好ましい状況ではありません。他山の石として見た残留争いならば不安定感はエンターテイメントのスパイスですが、当事者としてのそれは完全にただの不安定さでしかない。サンガはその現実を嘗め、そしてその現実を時として味方につけ、なんとか水面を漂える段階でのせめぎ合いを繰り広げているのが今の状況です。「漂えど沈まず」──今季、ここからのサンガはそういう旅路の先を残留に繋げなければならない。相手のセレッソは優勝争いに残れるか否かの局面を迎えています。お互いに勝つ事で時間を得なければならない立場。奪い合いで奏でる夏の狂想曲の結果をこちらに引き込まなければなりません。
両チームスタメンです。
サンガは0-2で敗れた前節の新潟戦からはスタメンを3人変更。福岡慎平とラファエル・エリアスがスタメンに復帰した他、第22節福岡戦の負傷退場から欠場が続いていた福田心之助が復帰しました。またアピアタウィア久の欠場と福田の復帰に伴い、宮本優太が右SBからCB起用に戻っています。ベンチにはパリ五輪から帰国した川﨑颯太が第23節浦和戦以来の復帰。新加入が発表されたばかりのムリロ・コスタも名を連ねています。
前節は広島に0-2で敗れたセレッソはスタメンを2人変更。今季は基本的に4-1-2-3システムを採用しているセレッソですが、今日は田中駿汰と奥埜博亮をWボランチとして並べた4-2-3-1システムにシフト。トップ下に入ったヴィトール・ブエノは第18節浦和戦以来の先発となっています。夏にサンガからセレッソに移籍した山﨑凌吾もベンチ入り。キム・ジンヒョンと、かつてセレッソでキム・ジンヒョンの背中を追ったク・ソンユンのGK対決にも注目です。
本日の会場は大阪府大阪市、ヨドコウ桜スタジアムです。
現在の #ヨドコウ桜スタジアム 💪
— セレッソ大阪オフィシャル (@crz_official) 2024年8月17日
本日も皆様の熱いご声援をよろしくお願いします!ご来場をお待ちしております!
🏆2024明治安田J1リーグ第27節
🆚#京都サンガFC
⏰19:00キックオフ
試合情報👇https://t.co/GtV1Pvnux3#セレッソ大阪#ForOurOsaka#ダイヘンサポーティングマッチ pic.twitter.com/zSKxHcPljP
夏休み、お盆期間に近い時期のゲームとあってスタジアムでは様々なイベントを開催。先着でタオルやエコバッグがプレゼントされる他、スタジアム場外では大阪プロレスがスペシャルマッチを開催され、ヴァンガードとのコラボ企画としてKis-My-Ft2の宮田俊哉氏もゲストとして来場します。また、サンガと同じく今年クラブ創立30周年を迎えるセレッソは夏季のホームゲーム3試合で30試合記念ユニフォームを着用していますが、今日がその最終日となっております。
何気にサンガはヨドコウ桜スタジアムになって以降、ルヴァンカップも含めて桜スタジアムでは未だ無敗。このままこのスタジアムを好相性スタジアムとしてほしいところです。
開始早々から原大智のシュートに対してエリアスが詰める好機を迎えたサンガは、序盤はかなり高い位置を攻撃のスタートラインとし、両SBは中盤のラインに揃えるようにして高い位置からのプレースタートを繰り広げようとしていました。5分には右サイドからトゥーリオの入れたクロスをエリアスが合わせましたがGKキム・ジンヒョンの好セーブに阻まれてゴールならず。
序盤のサンガの猛攻が少し過ぎると、基本的にサンガが高い位置からのセットでプレーする事ができていましたが、その後はサイドからセレッソがカウンターを仕掛けていくつかのシュートを作る場面が訪れるようになり、基本的には押し込むサンガとカウンターを狙うセレッソの構図でゲームが進むようになっていきました。
しかして12分、サイドでセレッソのビルドアップを上手く詰めたサンガはエリアスがボールを取り切って中央にパスを入れると、原大智のシュートは一度はGKに阻まれながらもこぼれ球をエリアスが押し込んでサンガ先制!!!
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2024年8月17日
京都の救世主💜
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ラファエル エリアスが
豪快なボレーを叩き込む💥
起点は自らのハードな守備💪
🏆明治安田J1第27節
🆚C大阪×京都
📺 #DAZN ライブ配信中#C大阪京都 pic.twitter.com/AkNmEmkvLC
さらにサンガ史に残したいゴールが生まれたのは17分でした。右サイドの深い位置で3人で細かいパスを繋いでいたサンガはプレスに行くために寄せてきたセレッソ守備陣の動きを見逃さず、ボールから離れたところにいた原が一気にアクション。これに反応したエリアスのエンジェルフィードに抜け出した原はGKの位置を見逃さないあまりにも鮮やかなループシュートを仕留めて追加点!!
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2024年8月17日
息を飲む、ネットが揺れる
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ピッチに鮮やかな虹をかけた #原大智
巧みな抜け出しから芸術的なループ🌈
🏆明治安田J1第27節
🆚C大阪×京都
📺 #DAZN ライブ配信中#C大阪京都 pic.twitter.com/8jk3loybpZ
直後にヴィトール・ブエノが迎えた好機はク・ソンユンがきっちり収めると、28分には鮮やかなロングカウンターから右サイドで巧みなキープ、巧みなテクニック、巧みなステップワークで相手を翻弄したトゥーリオのパスに反応した福田が決め切ってなんと3-0!自らの復帰を自らで祝うゴールでサンガがサンガじゃないかのようなパーフェクト展開!!
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2024年8月17日
30分で3ゴール😱
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アウェイチームがロングカウンターで3点目
仕上げは #福田心之助 の豪快な一撃⚡
🏆明治安田J1第27節
🆚C大阪×京都
📺 #DAZN ライブ配信中#C大阪京都 pic.twitter.com/DGob2TLURe
しかしそうそう都合良くばかりも進んでくれないのが人生というもので、あまりにも遅い目覚めを迎えたセレッソの猛攻に一気にさらされる試合展開が前半の終了間際でした。どうにか守備陣の身体を張ったブロックやクソンユンの好守で凌いだものの、前半終了間際にはコーナーキックの流れから右サイドで細かく繋がれ、最後はブエノに鮮やかなシュートを決め切られて3-1。
最高の頭30分と少し後味の悪い前半。それでも2点リードを持って後半に向かいます。
サンガは後半から福岡慎平を下げて金子大毅を投入して中盤のテコ入れを図ります。それでも前半終了間際からより前へシンプルにボールを入れながら、なるべく高い位置でボールを動かす意識を強くしたセレッソの後手に回る時間が続いていました。
それでも56分、セレッソの攻撃を食い止めたところから前線の原がボールを収めるとフォローに入った米本拓司が絶妙なパスで右サイドへ。福田の絶妙なクロスをエリアスが頭で合わせてサンガがなんと4点目!!!!4点目!!!!4点目!!!!65分にもトゥーリオが右サイドで巧みなステップワーク。その折り返しをエリアスが押し込んでハットトリックだぁぁぁぉぉ!!!!
明治安田J1リーグ 第27節
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2024年8月19日
要チェックの選手👀
FW 99 ラファエル エリアス
京都サンガF.C.
✅ブラジル出身の25歳
✅6月末に期限付き移籍で京都に加入
✅今節のハットトリックを含め5戦5発
✅京都は降格圏脱出@sangafc#Jリーグ pic.twitter.com/HvXVJuHEtQ
…えっ、えっ、5点目…?(困惑)
しかし森脇健児氏の「夢か?」というツイートがそれなりに現実だった事を知ったのはその後でした。ラスト20分頃、オープンな展開になるとセレッソも個のクオリティを発揮するようになっていきます。
76分には平野佑一のクロスをレオ・セアラがバイシクル気味のシュートを放つもクロスバー。しかし78分には平野、柴山昌也と繋いで右サイドに展開すると、奥田勇斗の折り返しを北野颯太が決め切って5-2。終盤にムリロ・コスタをデビューさせたサンガも6点目のチャンスはいくつかあったものの活かさず、逆にアディショナルタイムにはレオ・セアラに対する平賀大空のチャージがファウルを取られてPK。これをレオ・セアラに決められていよいよ2点差。気がつけば全然セーフティーじゃないスコアに。
ただまあ、試合はどうにかそのまま2点リードのままで試合終了。
会心の攻撃、危うい守備、不安なゲームの締め方、しかして大きな勝点3。色んな要素が渋滞するゲームは5-3の勝利となりました!
色んな要素が混在していたゲームでしたね。とにもかくにもまずは勝てた事が大事。結局ここからはどれだけ内容が良くても悪くても勝点を積めたるどうかが大事な訳ですからそのミッションは達成できたという事、そして新戦力が期待以上の働きを見せている事は素直にポジティブに捉えたいところ。
サンガが1点目獲った時のワイ「きたぁ!」
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2024年8月17日
サンガが2点目獲った時のワイ「きたぁぁ!!」
サンガが3点目獲った時のワイ「きたぁぁぁ!!!」
サンガが4点目獲った時のワイ「きたぁぁぁぁ!!!!」
サンガが5点目獲った時のワイ「え?(困惑)」
攻撃面については文句はありません。素晴らしかった。基本的にサンガの戦力はどう少なく見積もってもJ1の中で18位以下ではありません。そのクオリティをどう活かすか…というところが、6月以降はすごく整理されてきた印象があります。
1点目のプレスからの得点は元々サンガが得意としてきた形ではありましたが、その後の4点は流れとしても新たな形を作れた感覚はありました。特に2点目と3点目は代表的なゴールと言いますから、低い位置で狭いエリアでボールを回したところから一気にワイドに拡げるという緩急を局面とエリアの両面で使えたゴールだったと思います。2点目に関しては特には原大智のシュートがあまりにも素晴らしかった事、エリアスのパスが見事だった事、セレッソの守備は守備で不味かった事もありますが、少し低い位置で食い付かせてから一気に展開する攻撃が出来たのは大きな進歩。これが出来る事によって、選手達もスペースを見つける余裕、そこに走る・そこにパスを出せる視野を確保できるようになりました。
そうなってくると、2点目のように左WGとしての原がぐーーーっと斜めに入ってくるようなランが活きるようになってくる。そういう中盤でのテンポ調節をサンガができるようになった事で、サンガの攻撃時の走るコースとタイミングがすごく向上したなと。4点目や5点目、終盤に何度か繰り返したカウンターはセレッソが前がかりになっていたからと言えばそれまでかもしれませんが、そういう「走りの量」ではなく「走りの質」の向上はこの試合ではすごく顕著な部分だったと思います。また、福岡慎平が悪かった訳ではないですが、バタついた前半の終盤から2点リードに慢心せずに流れを落ち着かせられる金子の投入で手当てを施したハーフタイムの交代策も良かったと思いますし。
ただ、…さすがにそりゃ、言っても残留争いをしているチームがそうそう都合よく試合を3-0や5-1で終わらせられるとは言いませんが、それでもゲームの終わらせ方は問題がありました。
基本的にチャレンジする場面とステイする場面の取捨選択はチームスタイルによっても左右されるものではありますが、少なくともそこそこ大きいリードを奪った時の選択は後者一択です。しかし今日は3点リードでも4点リードでも果敢にチャレンジしてしまっていたというか……マグロなのか?止まらないと死ぬのか?くらいのプレスのかけ方をしていた事はやっぱり問題でした。特にセレッソは73分にアンカーとして平野と3トップの一角にスピードのある北野を投入してきましたが、一枚余る形になっていた平野に対してあまりにも食い付き過ぎた事で、平野は左右に対してスペースを突き放題の状況になってしまった。「状況に応じた緩急の使い分け」を攻撃面ではすごく実践できていただけに、守備面でその部分を発揮できなかったところは残念ではありました。
ただまぁ、それでも名古屋戦の後の曺監督のコメントじゃないですが「勝って反省できる」という事はどうやったってポジティブな事です。得失点差+4をみすみす手放した事は残念とはいえ、あくまで得失点差は勝点の副産物であり、勝点の価値を超えることはないので。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
2024明治安田J1リーグ第27節分はヴィッセル神戸vsガンバ大阪戦のマッチレビューページに記載しています。
鼻水でる
ではでは(´∀`)