
鶴心!
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは2025明治安田J1リーグ第32節、セレッソ大阪 vs 京都サンガFC の一戦です!
【Jリーグをもっと楽しめる(かもしれない)、2025Jリーグ開幕ガイド作りました!是非お使いくださいませ!】
↓
【オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ!】
↓
個人的な話ですが、8月末のホーム岡山戦……それはこれまで夢でしかなかった優勝という頂が、いつか獲れたらいいなではなく今年獲らなければならない目標に変わった瞬間でした。そして前節町田戦、そこで抱いたあの感情……みなさんがそう感じた瞬間はそれぞれにあると思いますが、いずれにしても今年のサンガにとって優勝は夢で描く物語ではなくなった。目の前に手を伸ばせば届く…その場所に今、頂を見据えています。
この3試合はサンガにとって「優勝争いとは何か」を痛感させられるものでした。
清水戦に関しては負けちゃったのでともかくとして、広島戦と町田戦は広義的にはむしろ「よく追い付いた」と呼ぶべきゲーム。サンガが優位な側に立つ6ポイントゲームであった事を考えても、彼らとの差を維持した事は評価されるべきポイントでしょう。
しかし、引き分けで順位が上がる事もままある残留争いとは違って、優勝争いは引き分けでもちゃんと順位が下がってしまう……。現に鹿島に抜かされ、差は離されてしまった。1位として走る立場だったサンガは鹿島を追う立場に変わった。そしてここから先、引き分けは積み上げではなく一つの引き分けがレースから置いて行かれてしまう決定打になってしまう。勝てなかった者から脱落していく…その環境が俗に言う"優勝争いのプレッシャー"なんだと思います。
しかしながら、そういうプレッシャー、そういう環境、そういう場所はこれまでの歴史の中でサンガが知らなかった世界そのものです。この場所でそのプレッシャーに苛まれる、この幸せなるヒリヒリ感を噛み締めながら、一つ一つの結果を貪欲に追い求めていきましょう。
両チームスタメンです。


サンガは前節町田戦からはスタメンを3人変更。前節はスタメンを外れた福岡慎平、平戸太貴、松田天馬がいずれもスタメンに復帰。夏以降はスタメン起用の多かった武田将平は今日はベンチを外れており、平戸、福岡、ジョアン・ペドロの中盤のセットは第4節川崎戦以来となりました。
セレッソは前節鹿島戦では前々節柏戦からスタメンを全員変更するターンオーバーを敢行していた為、鹿島戦からは畠中槙之輔以外の全員を変更。柏戦からは進藤亮佑のところに畠中を復帰させたのみの変更となっています。CBの井上黎生人、ベンチ入りした吉野恭平は古巣対決です。
本日の会場は大阪府大阪市、ヨドコウ桜スタジアムです。
本日の #ヨドコウ桜スタジアム 🌸
— セレッソ大阪オフィシャル (@crz_official) 2025年9月28日
9月最後のホームゲーム、ともに勝利を掴み取りましょう💪
ご声援をよろしくお願いします!
🏆明治安田J1リーグ 第32節
🆚#京都サンガFC
🕧18:30キックオフ
試合詳細💁https://t.co/5fLY874iV2#セレッソ大阪#KOIZUMIサポーティングマッチ pic.twitter.com/NWJYm5ovNH
この試合はセレ女デーとして開催。前節はサンガスタジアムにMA55IVE THE RAMPAGEが来場しましたが、今日は同じLDHからTHE JET BOY BANGERZが来場し、サンガサポは図らずも2試合連続でLDHグループのパフォーマンスを見ることに。先着来場者にはホッケーシャツがプレゼントされる他、イラストレーターの中村佑介氏とのコラボグッズ発売やフォトスポット掲示なども実施されます。ハローキティーもいる…。
サンガにとっては旧スタジアムで2016年にプレーオフ敗退を喫した場所でもあるこのスタジアムですが、新たに改修されて再オープンし、サンガもJ1に復帰した2022年以降、ルヴァン杯も含めてこのスタジアムでは3勝1分と好相性を誇っています。このまま今日も勝利し、桜スタジアムをサンガにとって縁起の良いスタジアムにしていって欲しいところ。
前半から高い位置で良いリズムでプレーしていたのはサンガの方でした。基本的にセレッソは自陣でしっかりとビルドアップをしながら前進しようとするチームゆえ、セレッソがボールを持ったところで元々得意なハイプレスで網を敷きながらハイラインを維持することに成功。サンガの保持時にはセレッソも想定よりもローブロック気味に組んでいたところでサンガもそこからも打開…という形にはなかなか至りませんでしたが、11分には得意な形でのハイプレスでのボール奪取からエリアスがミドルを放つなど、構図としては苦手ではない展開のゲームとして始まりました。
しかし25分にアクシデント。サンガは15分にエリアスがクールズとの接触プレーで負傷。一旦はピッチに戻るも自ら交代を要求して負傷退場となると、セレッソも同じタイミングで須貝英大との接触プレーでルーカス・フェルナンデスが負傷退場。前者は原大智を中央にスライドして山田楓喜を投入、後者は本間至恩を投入し、お互いにエースを前半で欠くという緊急事態に。
そんな中でも31分には意表を突いた須貝のサイドチェンジから原、松田、平戸が絡んでエリア内を打開しかける場面を作るも、セレッソもブロックは堅く組んで跳ね返して得点には至らず。38分にはセレッソの波状攻撃に対して一度はラファエル・ハットンがフリーでボールを受けましたが宮本優太がどうにかブロック。試合はサンガもセレッソも「アタッキングサードまでは侵入するけど、最後のところでDFがなんとか粘って決定機を回避している」というシーンが両チームに訪れる(ややサンガ多め)の形で進んでいました。
しかし44分、右サイドで粘った松田のシュートはミートせずに相手にブロックされましたが、そこで得た右CKでサンガはデザインプレーを敢行。右から平戸がマイナスにグラウンダーのボールを入れると、走り込んだ須貝の鮮やかなスルーに対して松田がシュートを流し込んでサンガ先制!!!!
ここ数試合、先制点からは遠ざかっていたサンガ。肉弾戦が多くなる試合展開の中で意図的に差し込んだ"意表"を捉えてリードを奪います!
完璧にデザインされたCK✨️
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2025年9月28日
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田J1リーグ 第32節
🆚 C大阪vs京都
🔢 0-1
⌚️ 44分
⚽️ 松田 天馬(京都)#Jリーグ pic.twitter.com/jeKjZIZ4YP
前半終了間際には右サイドをこじ開けた本間のアーリークロスにチアゴ・アンドラーデが飛び出しますが、鈴木義宜が少しコースを変えた中でGK太田岳志も勇気ある飛び出しでシャットアウト。
スリッピーなピッチの上で、お互いにエリア内に侵入する機会が多かった事もあってか肉弾戦やデュエルマッチの色合いも強かった前半でしたが、その中でも一瞬を掴み取ったサンガがリードで前半を終えます。
しかし後半に入るとセレッソがサイド、特に左サイドのところから中盤やSBを絡めた数的優位の状況を作れるようになり、そこでパスワークと単独突破を織り交ぜながらサイドをこじ開けていくことで流れを作るようになっていきました。サンガもエリア内では粘りを見せていたものの、少しCBの宮本が引っ張られる場面が増えた事で苦しい形勢のゲームを快晴のゲームを強いられ始めて行きます。
そんな中で57分、セレッソは左CKから柴山昌也が低空のボールをニアサイドに入れると、ポジションを取っていたクールズがヒールで押し込む形でセレッソ同点…。サンガとしては、同点弾を取られる展開は第24節福岡戦以来という事に。
ディオン クールズの技ありシュート✨️
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2025年9月28日
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田J1リーグ 第32節
🆚 C大阪vs京都
🔢 1-1
⌚️ 57分
⚽️ ディオン クールズ(C大阪)#Jリーグ pic.twitter.com/EXl4UvBOQc
サンガは失点直後にペドロと須貝を下げて中野瑠馬と佐藤響を投入。60分には早速中野が山田のパスを受けて右サイドを突破し、折り返しに反応した原のシュートは相手にブロックされて僅かに枠の上へ。61分には平戸が鋭いミドルを放ちますが、今度はGK福井光輝の好セーブに阻まれます。
セレッソも67分には右サイドでボールを持った柴山のパスに抜けた本間が巧みな切り返しからクロス。ディフレクションしたボールに反応した香川のシュートはミスショット。73分にはルーズボールの応酬をハットンが収めると、拾った本間が迎えた決定機はなんとか佐藤がブロック。前半からその傾向はありましたが、セレッソの同点弾以降の試合はよりオープンな展開へと舵を切っていきます。
75分には福岡と平戸を下げてレオゴメスと長沢駿を投入。原を左に戻して松田を中盤降ろし、レオゴメスはアンカー気味の位置で起用すると、78分にはレオゴメスがミドルゾーンから単独突破でシュートまで持ち込むも枠の僅かに右へ。対するセレッソも83分に途中出場の中島元彦、84分にはチアゴがシュートを放ち、ミドルゾーンで捕まえてショートカウンターを繰り出したいサンガとそこから抜け出してサイドから雪崩れ込んでいくような攻撃で脅威を生み出したいセレッソの刺すか刺されるか的な攻防の時間が続いていきました。
迎えた87分、サンガは原の折り返しから左CKを獲得。レオゴメスが2人のマークを引き付けて空いたそのスペース。山田がドンピシャで蹴り込んだ空白地帯に飛び込んだのは長沢駿!!!!!レオゴメスが演出した舞台に山田楓喜が応え、そして不屈の魂を持つ職人がワンタッチゴーラーがその技を見せつけるように舞台を完成させる一撃で遂にサンガ勝ち越し!!
試合終盤の勝ち越し弾🔥
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2025年9月28日
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田J1リーグ 第32節
🆚 C大阪vs京都
🔢 1-2
⌚️ 87分
⚽️ 長沢 駿(京都)#Jリーグ pic.twitter.com/D3cj3updX1
最終盤はセレッソもパワープレー傾向の攻撃を繰り出し、サンガも何とか耐えて弾き出しながらも、これまでのいくつかの試合を踏まえてクリアボールはレオゴメスや山田が何とか最低限、前には運んで攻撃を連続させないアプローチは続けていました。
そして耐えて、弾いて、踏みとどまって…試合終了!4試合ぶりに掴んだ不屈の勝利により、壮絶な優勝戦線にその足を残しました!!!!
全体的に危なっかしい試合ではあったと思います。特に後半はセレッソの時間帯の方が長かったですし、いくら今年のサンガが「割り切ってハイラインに振り切らない時間を作れるようになった」事が躍進の要因だとしても、後半はかなり重いゲームになっていたので。
前半に関しては立ち上がりに両チームとも長いボールが何本か入る展開になった影響を味方につけてサンガがうまくセレッソ陣内で陣形を組む形に持っていけたので、チームとしての連続性を発揮していく事ができていたと思うんですが、それこそ町田戦の後半のように一方的に畳み掛けるような展開には持っていけなかった、局面をコントロールしきれなかった部分はありました。その中でサンガはボールを失った時に、それこそセレッソが低い位置でビルドアップをしてサンガが引っ掛けるような場面をいくつか作れていた事もあって、ボールを奪う以上にサンガが前線で組めていた座組みだけは何としても維持したかった。そこがちょっと前半の制御が効かなかった部分と言いますか、遅れ気味なチャージが多かった要因ではあったように思います。
後半に関してはセレッソがサンガ陣内でかなりコンパクトな陣形を組んできました。その上でセレッソはサイド攻撃の際に、ほぼ必ず2対1なり3対2の状況を作って最後にWGが抜け出している…特に大畑歩夢とチアゴの左サイドでこの動きが顕著でしたし、逆にそこのスピードを止めたら香川真司に戻して右の本間に展開するような工夫をセレッソが繰り出してきた事で、サンガは割り切る時は割り切って守るスタンスだったのは良かったんですけど、横へのスライドに注力せざるを得なくなり、クロスボールを跳ね返した時に本来の持ち味であるはずのセカンドボール争いをもぎ取る鋭さを出せない状況になっていた。逆にセレッソがそこをずっと捉えて回収し続けて、かつその状況キープしてきたので、この時間のサンガの守備は翻弄されて疲弊して、次の一手を考えられるほどの余裕が無くなっていたと言いますか、83分の中島のシュートシーンの際の守備はそこの制御が完全に効かなくなっていたと思うので。
ただその中でも、今の現状でやれる事と難しそうな事のジャッジはチームとしてよく出来ていたと思いますし、セレッソの攻撃に振り回される時間が続く中でも締めなければならないところは締めていた。この辺りはセレッソが攻勢に出ていた時間でもそこまでセレッソがシュートシーンを作れなかった要因と言えるでしょう。そしてサンガが前に出られなくなっていった中で、相手の守備陣を引っ張っていく動きができる長沢とそのスペースに対して推進力を出せるレオゴメスを投入した事で、主導権を握り返すまでは行かずとも、お互いにリスクを負うという意味でイーブンな展開にまでは持ち直していけた。そういう状況にさえ持っていけば山田や中野も彼らのアイデアを活かせるだけの状況は作れますから、レオゴメスと長沢の投入は形勢を持ち直す上で重要な手当てだったなと。
一番簡単な言葉で言えば"集中力"なんですが、少なくともサンガは「今やらなければいけない事」「今やれる事」「今やるべき事」はチームとしても個人としてもしっかり持てていましたし、その感覚に矛盾のないパフォーマンスを出せていたと思います。
セレッソがずっとセカンドボールを奪い続けて守備が振り回される時間になっても、ゴールエリア付近だけは何としても締め続けた。レオゴメス投入で推進力が復活してからはハーフェーライン付近まで持ち運ぶことでセレッソにも上下動を強いるように務めた…こういうアプローチもそうですし、1点目のようにここぞという時にデザインセットプレーをちゃんと成功させた集中力だとか、2点目のレオゴメスがマークを捕まえて空けたスペースを山田も長沢も認識していた意識の共有みたいなところまで含めて、サンガは曺貴裁サッカーという大枠の中で個人の意識で埋めるべき細部がどんどん磨かれている。それはむしろ、FC東京戦や岡山戦のように内容も充実した試合より、こういう内容的には難しかった試合でこそ発揮されるものでしょう。
DAZNのフラッシュインタビューで曺監督は試合前に「昨日上位(鹿島、神戸)が勝ったので、我々も勝たないと数字が足らなくなる」という言葉をかけたと語っていました。これは町田戦のマッチレビューで書いた事の繰り返しになりますが、残留争いはみんな負けてる事の方が多いので引き分けでも順位は上がる。しかし優勝争いは引き分けではちゃんと順位が下がってしまう戦いです。現にサンガ自身が、この3試合を勝てなかった事で首位から落ちてしまった。鹿島や神戸の結果はみんな知っているにしても、そんなプレッシャーにもなりそうな状況を曺監督が敢えてリマインドさせたのは、この3試合の結果を踏まえた上で、今自分達が戦っている舞台はそういう舞台だぞという事を強調したかったのかなとも思います。サンガにとっての「見たことのない景色」は最後に辿り着く順位だけではなく、それに至る道のり全てが初めて見る景色な訳ですから、プレッシャーを感じないように戦うというよりも、プレッシャーを抱えながら勝つ感覚を覚えないといけない。そうじゃないと、クラブとして勝利を知り尽くしたクラブや日本のトッププレーヤーを軸に据えた2連覇中のチームとのレースに並行さえもできなくなってしまう。意識を変える必要はないけれど、意識を脱皮させる必要はあったんだと思います。
そういう背景を踏まえると、今日見せたパフォーマンスは決して完勝と呼べるものではなく、引き分けやセレッソに転ぶ可能性だって十分に考えられるゲームだった、むしろ試合の大枠ではセレッソ優勢の時間の方が長かったにも関わらず、攻守に於いて要所となるポイントは全て取り切ったし、全て見逃さずに喰らい付いた。広島戦と町田戦という「"よく追いついた"では置いて行かれる優勝争い」という経験から、一つ殻を破れたゲームではあったのかなと。魂を奮い立たせる素晴らしい勝利でした。
順位オールステイは草 pic.twitter.com/5zxUQ1JNhS
— RK-3 (@RK3_gsgb) 2025年9月28日
【J1第32節の順位表のコーナーはガンバ大阪vsアルビレックス新潟のマッチレビューページに記載しています】
やんやんやんまー
ではでは(´∀`)