パリオリンピックも終わっちまったぜ
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは2024明治安田J1リーグ第26節、アルビレックス新潟 vs 京都サンガFC の一戦です!
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色々な側面があると思います。
実力かもしれない。奇跡的な噛み合わせの妙かもしれない。或いは相手の自滅かもしれない。いずれにせよ、これが第38節まで続くとは少し考えにくい………そこから目を背ける訳にはいかない事は現実であり、日々の練習ではそれを念頭に置いて活動しなければならないことは確かです。
しかしながら、第22節福岡戦と第24節磐田戦と第25節名古屋戦の勝利…特に後者に関しては正直なところ11対11なら勝ててないだろうな…という気持ちはありましたが、私の知る限り、サンガがここまで胆力のある勝ち方を連続的にできた記憶って30周年を迎えた長い歴史の中でも、或いは曺貴裁監督体制でもあまり記憶にないんですね。この姿が今季のコンセプトで掲げた「史上最強のサンガ」かと言われればそれは違うようにも感じますが、一方でここ最近のサンガはこのクラブの歴史で見てこなかった勝負強さは持ち合わせているように思いますし、そしてそれは残留争いに於いて最も大事な要素でもある。成長や発展の為には時間は必要ですが、全ての時間は勝利でしか得られません。それは選手個人にとっても、監督にとってもクラブの為にも………。色々なことが変わろうとしていく中で、サンガは変わる為の時間を手にしなければならない。その権利は勝点3としか引き換える事ができない。言ってしまえば、スタイルは大きく違えど立たされている立場は新潟も近いところがあると言えるでしょう。31年目に新たな姿を見せる為、長く鎬を削ったオレンジ集団も倒していかねばなりません。
両チームスタメンです。
サンガは前節名古屋戦からスタメンを2人変更。名古屋戦は契約上の理由で出場できなかった米本拓司がインサイドハーフに入っており、今日はラファエル・エリアスはベンチスタートで原大智がセンター、平賀大空が左WGとして先発に名を連ねています。前節に続き、ベンチには来季の加入が内定している中野瑠馬や新加入のルーカス・オリヴェイラが入りました。
新潟は2-2で引き分けた前節磐田戦からのスタメン変更は一人。右MFを松田詠太郎から今日はダニーロ・ゴメスを先発起用。ゴメスは先発出場は第6節磐田戦以来4ヶ月ぶりとなりました。
本日の会場は新潟県新潟市、デンカビッグスワンスタジアムです。
キックオフまであと4⃣時間❗
— アルビレックス新潟 (@albirex_pr) 2024年8月12日
アルビくんもビッグスワンに到着🦢🏟️
🏟デンカビッグスワンスタジアム
🆚京都サンガF.C.🐦🔥
🕖19:00キックオフ
⚽スタジアムイベント情報https://t.co/bxaIpEgPQC
悔しさを胸に✊狙うは勝点3🔥#albirex #アルビレックス新潟#アルビくんと過ごす夏 pic.twitter.com/jLSGkA7VbV
多くの試合が土日に開催された中、1試合だけ月曜開催となった本日の試合は「水と光の夏フェス」と称して開催。スタジアム付近に湖や水辺のエリアがある会場ゆえにそれを活かしたアトラクションであったり、グッズ等を用いた光の演出も実施されます。
日韓W杯開催に向けて建設されたこのスタジアムは今年で開場23年目に突入しましたが、実はこのスタジアムのこけら落としとして行われた試合の対戦相手が他でもないサンガでした。昨年は伊藤涼太郎の海外移籍前ラストゲームの相手になったのもサンガでしたから、何かとかサンガはこのスタジアムの歴史にとって縁深いチームだったりもするという。
立ち上がりはサンガにしてはスローペースで試合に入りました。新潟は基本的にはビルドアップを徹底しながら前進していくスタイルで戦い、基本的にはそこまでアップテンポな展開に持ち込もうとはしてこないところもあり、サンガも無理にボールを奪いに行くよりはコースを切る守備を意識したような姿勢を明確にしていました。
ハイラインをキープしつつもペースは調整しながらの守備は上手く機能しており、必然的に攻撃のスタート地点も高い位置に置くことができていたサンガは何度かエリア内に侵入する機会を作る事が出来たもののゴールには至らず。
しかし良い流れではあった中で25分でした。
自陣でビルドアップを試みたサンガでしたが、平賀のバックパスは後ろにいた三竿雄斗と呼吸が合わずパスミスとなってしまい、この隙を見逃さずに抜け出したダニーロ・ゴメスの対応に当たったGKク・ソンユンが衝突。クソンユンのファウルでPKとなった末に、これを小野裕二に仕留められて失点…。サンガは前節同様にビルドアップのミスから先制を許す事に。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2024年8月12日
残留争い脱出へ貴重な先制弾
\#小野裕二 右上にPKを沈めた‼️
🏆明治安田J1リーグ第26節
🆚新潟×京都
📱#DAZN ライブ配信中#新潟京都 pic.twitter.com/3VSLo8cltY
新潟も先制はしたもののあまり前身はできず、逆にサンガもボールは持てるものの前線が膠着状態となり、なかなか流動性が生まれない状況でボールを動かざるを得ない難しい試合展開になっていきました。43分にはアピアタウィア久が負傷退場となり、宮本優太をCBにスライドして佐藤響を右SBに投入。
お互いに閉塞感のある状況の中、一応どちらかといえばサンガ優勢ではありましたが…ビハインドを喫した状態で後半へ。
サンガは後半から三竿と平賀を下げて鈴木冬一とラファエル・エリアスを投入。また、PKの場面でのゴメスとの衝突により負傷していたクソンユンも太田岳志と交代した事で後半開始までに交代カードを4枚使う形に。
しかし後半は開始早々から相手のシュートがクロスバーを叩くなど、前半はある程度制圧できていた新潟に押し込まれる形となってしまい、そこで苦しい時間が続いていました。60分くらいからはどうにか押し返せてはいたものの、平戸太貴のミドルや原のクロスに対する米本のヘッドは僅かに実らず。
しかし67分に新潟は松田詠太郎、谷口海斗、鈴木孝司の3人を一気に投入。サンガはその直後に原が同点に追いつくチャンスを逃すと、70分には鈴木のスルーパスに抜け出した松田のクロスを谷口が合わせるあまりにも出来すぎな交代策ドンピシャゴールで被弾。これでサンガは2点を追うことに。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2024年8月12日
交代策ズバリ
\#松田詠太郎 裏を取りクロスに
ファーで待っていた #谷口海斗
今季8ゴール目で突き放す💥
🏆明治安田J1リーグ第26節
🆚新潟×京都
📱#DAZN ライブ配信中#新潟京都 pic.twitter.com/HwNZOtLvdG
失点前の時点で平戸を下げて中野瑠馬、失点後に米本を下げて福岡慎平を投入していたサンガは終盤は果敢に攻め込み、終盤は中野に複数回のシュートチャンスが訪れるなど点が取れそうな場面はいくつな訪れていました。
しかしそこを最後まで捉えることができずにタイムアップ。試合は0-2。絶好調の中で迎えた重要な6ポイントマッチを呆気なく落とす結果となりました。
基本的には新潟のプラン通りに試合が進んだゲームではあったと思いますし、新潟も対京都戦という事を念頭に置いた出力の調整をして挑んだ試合だったと思います。
ただ前半に関してはそういう前提があった中で、新潟のプランに乗ったなりにサンガもそれなりに上手くはやっていた。おそらく新潟はサンガのハイプレスを釣り出して一気にスペースを貫くようなやり方を最初は目論んでいたと思いますし、そこでサンガが無闇にチャレンジをせずコースを切る守備を選択し、その上で最終ラインを押し上げながらコンパクトな陣形を新潟陣内にキープしようとしたところは良かった。前半に関しては新潟のサンガ対策、サンガのそれに対する対応が結構上手く行ってましたし、前半の感想に「前半から新潟の掌の上だった」「前半のサンガは良かった」という意見が混在しているのはその2つの要素が噛み合ったがゆえの結果だったのかなと。だからこそあのミスと失点はやっぱり痛かった……チームによっては「1回のミスくらい気にすんな」とも言えますが、サンガの場合は個人ではなくチームとしてあの手のミスが多過ぎるので、そこはやっぱり問題としか言えない部分ではあるでしょう。
後半に関しては、正直なところ曺監督が勝負を急ぎ過ぎたところはあったように感じました。というのもサンガはGKを含めて守備陣2人を交代させざるを得ない状況になってしまった中で、そこにプラスアルファで2人…後半開始の時点で4人も入れ替えてしまうと、どうしてもチームが擦り合わせる為の時間が必要になってくる。ましてやアピアタウィアとクソンユンは意図していなかった交代な訳ですし。そこで擦り合わせる前の守備者と守備者の距離感覚がさっぱりわからなくなっている時間帯を、ずっとスペースが開く瞬間を虎視眈々と待って狙っていた新潟は見逃さなかった。後半は完全にそこから崩されてしまいましたし、言わば流れを固められたような状態になってしまった。
更には後半立ち上がりからそういう振る舞いを見せた新潟がピッチの幅を拡げてサンガがコンパクトさを保てない状況を作り出した上で守備者間の距離を広げてガバガバ状態にしていく、そういう流れがある程度確立したところで谷口、鈴木、松田と縦に行ける選手を投入してきた事はなかなか悪魔的な采配だったなと。基本的にサンガはチームコンセプトの徹底は良くできているチームだと思いますし、選手達もそれに沿ったプレーはやってくれていて、監督もそれをやらせる力は持っている。ただ、やっぱりサンガはどうしてもコンセプト頼みのところがあって、そこにリズムとテンポが噛み合わなければならないチームという側面はずっと持っているんですよね。対して新潟はコンセプトを打ち出した上で細部を徹底してきた。出力の面ではサンガのやり方が必ずしも間違っているとは思いませんが、今日はそこの部分の充足分の差を見せられたゲームではありましたね。
ただ、基本的には新潟にしてやられたゲーム展開だった割にはちゃんと得点に結びつきそうな場面は試合を通じてコンスタントに作れていたという事も事実ではあったんですよね。そういう意味ではしっかりちゃんと負けた試合ではありながら、勝ち筋が無い訳ではなかったゲームではあった…と。
面白いもので…名古屋戦はそういうポイント、そういう局面を全てモノにできたゲームだったんですけど、今日は逆にそういうポイントを全て落としてしまった。そういうサッカーの妙は試合内容がどちらに秀でていようが訪れるものですし、それが名古屋戦と違って今日はこちらに転ばなかった感覚はありましたね。どちらかと言えば今日というよりも、名古屋戦でそういう局面を全部取れた方がすごかったという事でもあるとは思いますが。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
2024明治安田J1リーグ第26節分は柏レイソルvsガンバ大阪戦のマッチレビューページに記載しています。
オリンピックのせいで睡魔がボロボロ
ではでは(´∀`)