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早い因縁〜明治安田生命J1リーグ第3節 セレッソ大阪vs清水エスパルス マッチレビュー〜

確かに今日は心ここにあらずな瞬間はいくつか…。

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第3節、セレッソ大阪vs清水エスパルスの一戦です。

 

 

 

シーズン開幕前に監督人事で大きく注目を集めたのがこの2チーム。というのも…昨年12月にセレッソで結果を出したミゲル・アンヘル・ロティーナ監督の実質的な解任といえる退任が発表された直後、セレッソファンからは抗議の声が尋常じゃなく拡がり、そんな中でロティーナ監督が求めた新天地は守備の再建を図る清水でした。一方のセレッソは4度目の就任となるレヴィー・クルピ監督を招聘。直近のG大阪時代は上手くいかなかっただけに、セレッソファンからは輪をかけて反発が大きかったのは記憶に新しいところ。現場・フロント・ファン&サポーターの間でもロティーナ政権に対する認識には小さくない相違も伺えるだけに、想像以上に早く到来した因縁対決の深みは更に増していきそうというか、セレッソ側からすれば負ければ色々な意味で大きい試合です。

試合としては、組織的な緻密さを図るロティーナサッカーと良くも悪くも個人の自由度が大きい攻撃サッカーを志向するクルピサッカーの対決…という見方もあります。また、大久保嘉人が4試合連続ゴールを決めるかどうかも注目です。

両チームスタメンです。

 

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両チームとも基本的にはメンバーもシステムも直近の試合から大きな変更はありません。特にセレッソは開幕戦の柏戦、前節FC東京戦と全く同じメンバーを起用しており、清水も前節福岡戦かの変更は中村慶太のところを河井陽介に変えた一箇所のみ。ティーナ監督が清水に連れて行った片山瑛一にとってもいきなりの古巣戦です。

 

 

本日の会場は大阪府大阪市ヤンマースタジアム長居です。

前述の通り、ティーナ監督や片山にとっては昨季までのホームスタジアム。試合前の会見でクルピ監督は「元カノ、今カノ」と表現をしていたので、本人も意識する部分は小さくはなさそうです。また、試合前には前節でJ1通算450試合出場を達成した大久保への花束贈呈も行われました。

実は21世紀になってから長居第2陸上競技場長居球技場を含めてセレッソが清水にホームで負けたのは僅かに1回のみ。その1回もJ2時代の2016年だったので、J1でのホームではセレッソが圧倒的な戦績を誇っているので、清水にとって長居は鬼門と化しつつあります。

 

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本日は現地観戦!観戦日記は後日更新します。非常に外気が寒かった……。

 

 

 

ボール支配率は比較的セレッソが優位に立つ場面が多かったものの、立ち上がりは清水が前からの積極的なプレスでもって押し気味に試合を進めていきます。試合開始早々の5分、セレッソ陣内のペナルティエリア付近で瀬古歩夢への奥埜博亮のパスを中山克広がインターセプトそのままGKキム・ジンヒョンとの1対1に持ち込み、後は冷静に決めるだけ…中山の2試合連続ゴールで清水が先制。

 

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基本的にはセレッソも清水も一進一退…というような展開が続き、どちらもボールポゼッションを意識しつつ、ワイドにボールを運んでそれなりにチャンスを作りながら時間が進んでいきます。そんな中で迎えた22分、セレッソは坂元達裕がCKをニアサイドに低いボールを入れ、豊川雄太がコースを変えたところを巧みにコントロールしてボレーで決めたのはCBの19歳、西尾隆矢でした。西尾の技ありJ1初ゴールでセレッソが同点に。

 

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試合は振り出しに戻りましたが、セレッソも清水も悪くはないけど、なかなか自分達の時間と流れに引き寄せ切るには至らない試合展開……どことなく難しさをお互いに抱えながら、前半は1-1で終了します。

 

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後半は立ち上がりに両者とも決定機を迎えます。清水は54分に河井のFKをファーサイドで受けた鈴木義宜の落としに走り込んだ後藤優介がシュート。セレッソは59分に坂元のサイドチェンジに抜け出した丸橋祐介がワンタッチで折り返し、中央の清武弘嗣が左脚でシュートを放ちますが、前者はポスト直撃、後者はクロスバーを超えてゴールには至らず。

 

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その後、試合は徐々にセレッソペースになっていきました。どちらかと言えばセレッソがサイドから仕掛けて清水がカウンターを狙う…みたいな構図になっていき、76分にはルーズボールに反応した大久保が抜け出してシュートを放ちますがこれはヴァウドのブロックに遭います。それでも84分、松田陸原川力のパス交換から右サイドの坂元にボールが渡ると、その坂元のクロスをファーサイドで清武がボレーシュート!!10番の美しい今季初ゴールでセレッソが遂に逆転。

 

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清水は88分、片山のクロスに途中出場のディサロ燦シルヴァーノが巧みに胸トラップで相手DFを剥がしてシュートを放ちますが、これはGKキム・ジンヒョンがスーパーセーブ。セレッソアディショナルタイムのPKのチャンスこそ加藤陸次樹のシュートがGK権田修一に阻まれますが、それでも1点のリードを守り切ってセレッソが逆転勝利。ロティーナ監督相手に勝点3を掴み取りました。

 

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やっぱりセレッソは良くも悪くも去年との違いはかなり明白に出ていましたね。クルピ監督は攻撃志向の監督であると同時に、別にポゼッション志向の監督ではないというのが一つのポイントな訳です。改めて見ると、直結的な攻撃は傾向として増えた印象ですね。それは大久保と豊川雄太と、動き出しに秀でたタイプのFWで2トップを組んでいるのもあるのでしょう。

逆に清水の方はまだ未完成ではありますが、片鱗というか、断片的な進化はやっぱり感じました。セレッソ時代ほどテクニカルに…では無いですが、むしろセレッソの時よりもスピード感は増している感じですね。これからどんな感じになるのかは楽しみではあります。

 

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明治安田生命J1リーグ第3節

アビスパ福岡1-3横浜F・マリノス

柏レイソル0-1名古屋グランパス

FC東京2-3ヴィッセル神戸

浦和レッズ2-0横浜FC

鹿島アントラーズ3-1湘南ベルマーレ

川崎フロンターレ2-0徳島ヴォルティス

ガンバ大阪(中止)大分トリニータ

セレッソ大阪2-1清水エスパルス

サンフレッチェ広島2-1北海道コンサドーレ札幌

サガン鳥栖5-0ベガルタ仙台

 

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浦和、鹿島、広島が今季初勝利。特に浦和はリカルド・ロドリゲス監督体制では初の白星となりました。去年のJ1王者vsJ2王者の試合となった川崎vs徳島の試合は川崎がレアンドロ・ダミアンの2ゴールで2発快勝して開幕4連勝。柏に競り勝った名古屋、そして仙台を叩き潰した鳥栖の2チームが開幕3連勝で、逆に横浜FCと湘南は開幕3連敗と苦しい状況が続いています。

 

 

TOGETHER as ONE…。

ではでは(´∀`)