ラミレス川崎ってマ?
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命第30節、名古屋グランパスvs大分トリニータの一戦です。
色々ありすぎた2020年も11月末、色々ありすぎた2020年もようやく第30節までやってきました。前節に川崎がリーグ優勝を確定させましたので、降格もない今年に残された焦点は2位までに与えられる天皇杯と3位までに与えられる来季ACLの出場権。この辺りの争いに絡むのはG大阪、名古屋、C大阪、鹿島辺りでしょうか。
鹿島は序盤、G大阪は中盤、そしてC大阪は終盤戦となる現在にスランプに陥っているのに対し、名古屋は川崎と共に通年で安定したポジションにいたチームです。対する大分も、上位争いには絡まずとも躍進を見せた昨季のパフォーマンスがハッタリやマグレでない事を証明しています。このまま終われど、双方ともに悪くはないシーズンだったのは確かでしょう。特に名古屋にとっては成功とすべくに重要な一戦です。
両チームスタメンです。
1週間日程の空いた名古屋は前節湘南戦と全く同じ11人を起用。現在は金崎夢生、山﨑遼吾の本職FWが怪我でいない状況という事もあって、FC東京戦以降は見方によってはゼロトップとも4トップとも言える形になっています。
大分はもはやお馴染みとなった3-4-2-1に前節からスタメンを5人変更。川崎→C大阪→名古屋と続く上位陣との連戦を勝ち越す事は出来るのでしょうか。
本日の会場は愛知県名古屋市、パロマ瑞穂スタジアムです。
1994年の第2ステージ以降、2001年からは豊田スタジアムとの併用ながらもずっとグランパスのホームスタジアムで在り続けた瑞穂は、2026年に名古屋で行われるアジア競技大会に向けての建て替えが行われる事が決定しています。その為、現行の瑞穂で戦えるのはこの大分戦と12月12日の横浜FC戦のラスト2試合。その2試合では胸に「THANKS MIZUHO 1992-2020」のロゴを入れてプレーする事になっています。
ちなみに、瑞穂で行われた印象的なゲームの一つである1996年9月28日の「アーセン・ベンゲル監督の名古屋最終戦」は柏レイソルに1-2で敗れましたが、その時にVゴールを決めたのが現在大分の片野坂知宏監督。
金崎、山﨑が離脱して以降、それに伴い編成した新たな攻撃システムが上手くいっている名古屋。今日も阿部浩之、ガブリエル・シャビエル、前田直輝、マテウスが流動的に動きながらボールを保持し、ゴール前まで迫る場面は何度か作ります。しかし大分もしっかりブロックを組んだ事で最後のところでどうにも引っかかってしまい、シュートまでほとんど持っていけないもどかしい展開。
逆にそうこうしていると、今度は大分が得意なサイドからの攻撃の流れをうまく作れるようになっていきます。ただ此方も名古屋の安定したディフェンスの前に崩し切るまでは出来ず。両チームともDFの安定感が発揮され、前半は比較的静かな展開で終えます。
後半も名古屋はテンポ良くボールを回しながら再三ゴールに迫りますが、やはり前半同様にラストパスを含めて最後の一本が出ません。後半の流れも基本的には前半と似ていて、優勢に見えた名古屋が徐々に攻めあぐねていくうちに今度は大分がワイドな攻撃で主導権を奪い返していきます。
後半は大分が多くの時間でボールを持ち、名古屋陣内に危険なクロスを何本も入れました。知念慶や野村直輝らを投入して大分も積極的に攻めますが、こちらも名古屋DFの安定感を前に最後を詰めきれず。アディショナルタイム、岩田智輝の絶妙なクロスに上がっていた三竿雄斗が頭で合わせますがこれはGKランゲラックに阻まれ、こぼれ球に対しても丸山祐市と中谷進之介が2人がかりでブロックに入って何とか阻止。
逆にラストワンプレーでは名古屋の波状攻撃が続き、コーナーキックのこぼれ球を繋いで繋いで、途中出場の成瀬竣平のボールに抜け出したマテウスが決定的なシュートを放つも、これはGK髙木駿の正面。両チーム死力を尽くした戦いはスコアレスドロー。特に名古屋には痛い引き分けとなりました。
前線の怪我人続出という状況が生んだやむを得ない事情とはいえ、FC東京戦以降の名古屋の攻撃って結構個人的に好きなんですよね。そのFC東京戦や前節湘南戦でも見せていた事の片鱗は今日も出ていたと思います。ただ今日に関してはもう一本繋がれば…という部分がなかなか繋がらなかったかなと。逆に大分は攻勢に転じた後半然り、自分達のプラン通りに試合を進められた感じではあります。それだけに大分にとっても悔しさのあるドローだったのでは。順位的な意味では名古屋によりダメージがあるでしょうが、どちらにとっても勝ち切りたかった試合でしたね。
移籍の盛り上がる季節。
ではでは(´∀`)