G・BLUE〜ブログとは名ばかりのものではありますが...ブログ。〜

気ままに白熱、気ままな憂鬱。執筆等のご依頼はTwitter(@blueblack_gblue)のDM、もしくは[gamba_kyoto@yahoo.co.jp]のメールアドレスまでご連絡お願いします。

積み重ねる事〜明治安田生命J1リーグ第4節 横浜F・マリノスvs浦和レッズ マッチレビュー〜

大久保無双が怖い。

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第4節、横浜F・マリノスvs浦和レッズの一戦です。

 

 

 

歴史とは積み上げの上にのみ存在するもの……だとすれば、積み上げたものをいかに変化させていくかを試すマリノスとこれからどう積み上げるかを考えるレッズ、そんな構図でしょうか。アンジェ・ポステコグルー監督率いるマリノスリカルド・ロドリゲス監督が新たに就任した浦和…この両者が目指すものは似ていたとしても、そこに至るアプローチはまた別。共に前節今季初勝利を挙げた勢いをどう昇華していくでしょうか。

両チームスタメンです。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210314140337j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210314140333j:image

 

マリノスは前節からスタメンを3人変更。前節福岡戦は小池龍太と高野遼サイドバックを組みましたが、今日は松原健ティーラトンのセット。また、岩田智輝が今日は扇原貴宏ボランチに入っています。

浦和は基本的にはメンバーを固定しており、第2節鳥栖戦で田中達也を先発起用した以外は3試合で全く同じ11人が先発に名を連ねました。

 

 

本日の会場は神奈川県横浜市日産スタジアムです。

日本最大の収容人数を誇るこのスタジアムは(人気はともかく)日本のスポーツ史に残る多くの場面の舞台となりました。日韓ワールドカップでもラグビーワールドカップでも日本の「初」となる場面と決勝戦の舞台に選ばれ、そして今夏の東京五輪でも男子サッカーの決勝戦がプログラムされています。

近年はどの会場もスタジアムグルメに力を入れており、アウェイサポからすれば密かな楽しみだったりする訳ですが、アウェイ側の楽しみで言えば崎陽軒弁当を売ってるマリノスは強そう(今はアウェイ入れないけど…)ちなみに、昨季のマリノスのホーム最終戦もこのカードでしたが、その際はマリノスが6-2で圧勝しています。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210314152302j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210314152306j:image

 

 

試合はいきなり動きます。開始2分、マルコス・ジュニオールのパスに抜け出した仲川輝人のクロスはGKとDFの間を絶妙に貫き、上手くファーサイドに流れていた前田大然が冷静に押し込んで1-0。前田はこれでリーグ戦3試合連続ゴールと絶好調。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210314175441j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210314152842j:image

 

その後もずっとマリノスが高い位置からプレスをかけまくり浦和はなかなかボールを前に進めず、バックパスに逃げるかマリノスにボールを奪われるかの二択のような状態に追い込まれていきます。25分にはティーラトンが負傷で小池龍太と交代するアクシデントもあったものの動じる事なく、エウベルのボール奪取を受けたマルコス・ジュニオールが上げたボールを仲川が槙野智章を背負って見事なポストプレー。落としたボールを前田が叩き込んでマリノス2点目。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210314175501j:image

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210314154757j:image

 

その後もマリノスはハイライン・ハイプレスでポステコグルー監督の下で培った圧巻のサッカーを披露します。前半の最後の方には浦和もなんとか攻めの糸口を見出して杉本健勇、明本考浩が立て続けに好機を迎えますが、これはGKオビ・パウエルオビンナやマリノスDFのブロックに遭ってゴールならず。前半はマリノス2点リードで終えます。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210314175539j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210314175534j:image

 

 

浦和は後半から阿部勇樹伊藤敦樹のWボランチを下げて田中達也、金子大毅と新戦力2人を投入。しかしマリノスは55分に素早いリスタートを岩田智輝が受けると右サイドのマルコス・ジュニオールへ。一気に波状攻撃を仕掛けて中央に折り返すと、最後はサイドバックから上がってきた小池が押し込んで3-0!小池は2戦連弾、そしてこれがマリノスにとっては鹿島アントラーズガンバ大阪に次ぐJ1通算1500ゴールということに。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210314175600j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210314175603j:image

 

更にトドメを刺すべく、マリノスは62分にオナイウ阿道、渡辺皓太、水沼宏太の3人を同時に投入。65分に伊藤涼太郎と関根貴大、76分に柴戸海を送り込んだ浦和も後半は高い位置でボールを持ち、積極的にアタックを仕掛けていくなど戦い方の修正としては十分に出来ていました。しかし一つマリノスがボールを奪うとスピードのある前線が強烈なカウンターを繰り出し、更にマリノスの3点目のシーンに代表されるように守備的な選手が駆け上がる、ボールを奪った選手がそのままゴール前までいくなど、浦和がボールを持つようになった時間でも常に浦和に圧を与え続けて……。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210314175615j:image

 

結局、最後まで圧倒的なクオリティの高さを見せつけたマリノスオフサイドで取り消されたものの水沼宏太のシュート性のボールにオナイウ阿道が触れてネットを揺らすシーンもあり、文字通り結果・内容の両面を満たす快勝っぷり。試合は3-0でマリノスが連勝を飾りました。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210314175643j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210314175647j:image

 

 

昨日の神戸vs名古屋じゃないですけど、前半の浦和は何をどうしたらどう、とかいう次元じゃなかったように思います。浦和が悪かったというよりはマリノスが完璧過ぎたという…。喜田拓也の負傷離脱がそもそもの発想だとしても、岩田のボランチ起用があそこまでハマるとは…。マリノスの培った完成度の高さを、これから変革しようとする浦和にまざまざと見せつけた感はあります。

とはいえ、ポステコグルー監督1年目のマリノスは最終節まで残留が確定しないくらい成績が伸びなかった…なんて歴史もありました。無論、マリノスのサッカーを目指している訳ではないでしょうけれど、浦和にとって継続する事の重要性という意味ではこれ以上ない教科書だったような気もします。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210314175657j:image

 

 

やっぱパスの出し手の有無ってデカいよなぁ…。

ではでは(´∀`)