今日Jリーグある事も忘れてたし、ついでにガンバが金曜開催ってのも忘れてた。
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J1リーグ第18節(延期分)、横浜F・マリノスvs名古屋グランパスの一戦です!
延期されていた今日の試合が終わった時点で、J1の上位チームは試合数が揃う事になります。前半戦から川崎追撃の急先鋒を担っていた両チームの直接対決は注目上位対決ともなりましたが、両者ともこの夏は変化が見られ、或いは変化が求められる時期なのかもしれません。
マリノスはなんといってもアンジェ・ポステコグルー監督がスコットランドのセルティックの監督就任に伴い退任し、オーストラリアでポステコグルー監督のコーチを務めた経験もあるケヴィン・マスカット監督が新たに就任。更にオナイウ阿道も海外移籍を果たした中で、新たなFWとして宮市亮と杉本健勇を獲得しました。一方、名古屋は序盤の快進撃が翳って以降はやや失速気味。ある意味では2位独走のような状況が続いていたものの、気がつけば6位にまで転落しています。ポーランド代表としてUEFA EURO 2020にも出場したシュヴィルツォクを迎え入れ、彼をどうフィットさせるかも踏まえながら巻き返しを図りたいところ。なんにせよ、後半戦の上位陣を占う注目の上位対決です。
両チームスタメンです。
中2日で3連戦となかなかハードな日程が続いているマリノスは前節清水戦からスタメンを5人変更。その中でも特に杉本健勇は移籍後初スタメンとなっています。同じく新加入となった宮市亮は清水戦に続いてメンバー外となり、Jリーグデビューは今節もお預け。
前節は最下位横浜FC相手に不覚をとった名古屋はシステムを4-1-2-3に変更。中盤に長澤和輝、米本拓司、稲垣祥とボランチタイプを3人並べる形とし、前線はセンターの柿谷曜一朗はそのままに両サイドを前田直輝と齋藤学に入れ替えています。また、新加入で現役ポーランド代表のシュヴィルツォクがベンチ入りです。
本日の会場は神奈川県横浜市、ニッパツ三ツ沢球技場です。
マリノスがメインのホームスタジアムとして使用している日産スタジアムは東京オリンピックの兼ね合いもあって、今日は準ホームである三ツ沢での試合となっています。就任3試合目となるマリノスのケヴィン・マスカット監督にとっては初めてのホームでの指揮。一方の名古屋は前節が横浜FCとのアウェイゲームでしたので、中2日で2試合連続で三ツ沢で試合を行う事になりました。
前述の通り、日産スタジアムは決勝戦を始めとした東京オリンピックの試合会場として使用されていました。その際は日産スタジアムで試合を行うチームの練習場として三ツ沢が主に使用されており、その様子はブラジル代表やスペイン代表での公式SNSでも確認できます。スペインは三ツ沢で集合写真も撮ってましたね。
また、今日は元横浜F・マリノスの松田直樹さんの命日から最も近いホームゲームです。今年は彼の死から10年。今日のマリノスの試合運営スタッフは背番号3のシャツを着用しています。
序盤は一進一退というか、ボールポゼッションはマリノス、名古屋はスピードを活かしてシンプルにサイドからの攻撃を繰り返し行う形で試合は進んでいました。そんな中で12分、マルコス・ジュニオールの遠い位置からのフリーキックが中で弾かれると、これをエリア外で拾ったティーラトンがクロス。これに杉本が頭で合わせてマリノス先制!杉本は移籍後初スタメンで期待に応える移籍後初ゴールを挙げます。
マリノス先制後は試合のリズムを完全にマリノスが掴み、連続攻撃を仕掛けるように前への圧力を高めながら名古屋をどんどん自陣の中に押し込んでいきました。その圧力は堅守の名古屋にジリジリとダメージを与えていき、33分、マルコス・ジュニオールが中谷進之介に倒されてマリノスがPK獲得。これをマルコスが自ら決めてマリノス追加点。
前半を理想的な展開で2点リードで終えます。
名古屋のマッシモ・フィッカデンティ監督はマテウス、ガブリエル・シャビエル、相馬勇紀の3人を一気に投入。システムも4-1-2-3から4-2-3-1にシフトして反撃に出ます。しかしやはり名古屋はマリノスに押し込まれ続けたこともあってなかなかラインを押し上げる事が出来なかった結果、中央の柿谷にはなかなかボールが入らず、相馬とマテウスの単独突破に頼らざるを得ない状態に。
柿谷が途中でプレー続行不可能となった事で予定が早まった感はありましたが、65分にはシュヴィルツォクをデビューさせます。しかしサイドまでボールを回すのが精一杯で、やはりマテウスらの個人技頼みになってしまった部分は否めず、マリノスがカウンターから効率良く決定機を作れていたのに対して名古屋は押し込んでもチャンスにまで繋げられません。
アディショナルタイムにティーラトンが2枚目のイエローカードで退場しても、残り時間も残り時間だったので大勢に影響は何もなし。結局最後まで得点の気配があるようなシーンはミドルシュートくらいしかなく試合終了。2-0で上位対決を制したマリノスがマスカット監督のホーム初陣を制しました!
名古屋が前線の枚数を削って長澤・米本・稲垣の3人を中盤に並べたのはマリノス対策みたいなところはあるでしょうし、この守備陣形はフィッカデンティ監督が元々なんどか使っている形でしたが、やっぱりこの布陣にした上で早い時間に先手を取られると全てが崩れる…みたいなところはありますよね。今日は純粋な3トップというよりは、前田と齋藤が2トップ気味、柿谷がフォルス9的な位置を取ってこそいたものの、名古屋の前線は総じて孤立してしまっていた感覚はありますね。それは交代選手を投入しても同じでした。
その点でいえば、マリノスはマスカット監督体制が上手く前任者の引き継ぎができていて、フロントもそれを前提に監督を選んだ事が上手く功を奏したのが如実に出ていた印象でした。その辺のフロントのビジョンというか…やっぱり上手いことやってるなぁ、とは今日のマリノスを見てつくづく感じたことですかね…。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
明治安田生命J1リーグ第18節
4月14日
6月19日
6月20日
7月17日
8月12日
第23節終了時点順位表
1位 川崎フロンターレ(61)
2位 横浜F・マリノス(53)
3位 サガン鳥栖(41)
4位 ヴィッセル神戸(41)
5位 鹿島アントラーズ(38)
6位 名古屋グランパス(37)
7位 FC東京(35)
8位 浦和レッズ(35)
9位 北海道コンサドーレ札幌(32)※2
10位 サンフレッチェ広島(31)
11位 アビスパ福岡(30)
12位 セレッソ大阪(27)※2
13位 ガンバ大阪(26)
14位 清水エスパルス(24)
15位 柏レイソル(23)
16位 徳島ヴォルティス(23)
17位 湘南ベルマーレ(21)
18位 ベガルタ仙台(18)
19位 大分トリニータ(16)
20位 横浜FC(14)
※1 実際の試合のスコアは浦和2-3湘南だったが、浦和側の登録選手の不備により没収試合の扱いとなった。ただし、個人記録に関しては無効にならず、認められている。
※2 22試合消化
今日の試合で札幌とC大阪を除く18チームの消化試合数が23で並び、ようやく順位表としてはある程度フェアな数値となってきました(札幌vsC大阪は9月8日に開催予定)。
首位を川崎が独走している状況は変わらないながらも、横浜FMも追撃を見せて首位川崎との勝点差を8まで詰めると同時に、3位鳥栖との勝点差は12にまで離れている一方、春先は川崎と2強状態を形成していた名古屋は6位まで順位を落としています。15連戦という地獄の日程を強いられているG大阪ですが、オリンピック期間中も試合を行った事でようやく消化試合数が他のチームに追いつき、現在は13位という順位になりました。
「マスカットの色が出てる」とか言われんのかしら…。
ではでは(´∀`)