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なんか三本の矢でめっちゃ攻めてきた〜UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグ、パリ・サンジェルマンvsバイエルン・ミュンヘン マッチレビュー〜

腰痛完治しました!!

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグ、パリ・サンジェルマンvsバイエルン・ミュンヘンの一戦です。

 

 

 

昨シーズンの決勝戦の再戦となったパリとバイエルンの再戦。昨季の決勝では遂に決勝まで辿り着いたパリに対し、キングスレイ・コマンの決勝ゴールで1-0で勝利したバイエルンが三冠を達成しました。ですが今季の第1戦、バイエルンホームで行われた試合は大雨の中3-2でパリが勝利。勝利は勿論、アウェイゴールでも優位を得たパリはこのままリベンジを果たす事が叶うのでしょうか。それとも連覇を目指すバイエルンが…?

両チームスタメンです。

 

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本日の会場はフランス、パリのパルク・デ・プランスです。

PSGのホームスタジアムとしてお馴染みの当スタジアムは1897年に開場した実に歴史のあるスタジアムですが、サッカースタジアムとして改修されたのは1972年と、スタジアムの歴史に於いては後半に入ってからです。それまでもサッカーの試合自体は行われてはいましたが、当時のパルク・デ・プランス自転車競技場。1967年まではツール・ド・フランスのゴール地点になっていました。

 

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準決勝進出の為には最低2点は必要なバイエルンは立ち上がりから高い位置を取り、果敢にゴール前に迫っていきます。パリは守備の要であるマルキーニョスを欠いている事でバイエルンがフリーでボールを持てる時間はそれなりにあったのですがパリの組んだブロックの前にボールを奪われると、ネイマールアンヘル・ディ・マリア、キリアン・ムバッペの前線3枚が強力なカウンター攻撃を披露。前半からムバッペが度々パリDF陣の背後に抜け出すシーンが見られます。

 

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主導権を握っていたのではバイエルンでも、2点取られなきゃいいパリは攻撃をある程度前線の3人に任せる事で割り切った戦い方を選択していて、マウントをとっているのは明らかにパリの方でした。実際、それが前述の3人が織りなす極上のカウンター攻撃に繋がっていた訳ですが、ネイマールのシュートがポストに2度、クロスバーに一度当たると、精神的に優位だったはずのパリにとってもどかしい展開になり始めてしまいます。

 

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迎えた前半終了間際、左サイドからのグラウンダーのクロスをエリア内のトーマス・ミュラーが落とすと上がっていたダビド・アラバがシュート。一度はGKケイロル・ナバスに阻まれましたが、高く上がったルーズボールの競り合いをマキシム・シュポモティングが押し込んでバイエルンが1点先制。バイエルンは「あと1点」という状態に迫って前半を終えます。

 

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後半も最初の決定機はパリでした。ディ・マリアが完璧なボールタッチでDFをぶち抜き、GKマヌエル・ノイアーを嘲笑うかのような鮮やかな折り返し。ですが飛び込んだネイマールが僅かに合わせられずゴールには至りません。流れとしては「完璧なゲームプランの中で取れそうで取れなかったどころか取られたパリ」という最悪な構図。私も一瞬バイエルンに流れは傾いてるかなと思いましたが、バイエルンはむしろ想像以上に追い込まれていました。

 

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当然ながらバイエルンは前がかりになっていきますし、残り時間が僅かになれば更にその傾向は強まります。もっと言えば、本来は両CBももっと高い位置を取りたかったはず。ですが以前決定機はパリの方が圧倒的に多い状況でした。しかし何度も何度も裏に抜け出すムバッペとネイマール……。CBのジェローム・ボアテングとリュカ・エルナンデスは彼等の対応に追われ、バイエルンは捨て身の攻撃さえ出来ない状況へと追い込まれていきます。

 

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バイエルンは71分にジャマル・ムシアラ、85分にハビ・マルティネスを投入。レロイ・サネが度々サイドを切り崩して折り返しますが、シュートを打たれる前にGKナバスがキャッチするなどあと一歩迫らず。昨年の決勝のリベンジマッチは2戦合計3-3。僅かながらアウェイゴールの差でパリがリベンジを果たしました!

 

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バイエルンは絶対的エース、ロベルト・レヴァンドフスキを筆頭に、リザーブ枠を埋められないほど怪我人が続出していた…という背景はあります。ですが今日のパリ、アドバンテージを有したパリの戦い方は、このようなトーナメントでは実に合理的で、同時に相手側からすれば完全に悪魔でした。

本来ならバイエルンの選手は誰もがもうあと数歩ラインを上げたかったと思います。ですが前半から何度も何度もあの3人にあんな事やられたら……。前半が終わった段階ではバイエルンが1点取った事もあって、流れ的にはパリは少し難しい立場になったようにも思っていました。ですがシュートは決まりませんでしたが、あのカウンターはバイエルンからすればある種の精神攻撃に近い意味すら持っていて、パニックになれば崩壊するし、理性を保てていたらいたでもうあいつらにしか目がいかなくなってしまう……試合中、ずっと既視感を感じてはいたんですよ。詳しくは以下のブログを読んでほしいのですが、割と真面目に既視感の正体は一三スコアでお馴染みの13-1だった気がします。

 

 

勿論、こんな大惨事にならなかったのはGKノイアーの攻守だったり、そして急造CBながらなんとかムバッペに喰らい付いたリュカ・エルナンデスの奮闘があったからなんですが、とにかくバイエルンにとっては身も心も相当疲弊させられたゲームだったのではないでしょうか。

 

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ディ・マリアの後半のアレほんとうますぎ。

ではでは(´∀`)