食ったぞ
人類の欲望が詰まった例のヤツ食べてきた。#天下一品#超こってり pic.twitter.com/3DU3HKLN1m
— R (@blueblack_gblue) 2022年2月15日
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューはUEFAチャンピオンズリーグラウンド16第1戦、パリ・サンジェルマンvsレアル・マドリードの一戦です!
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さぁ、いよいよ今年のチャンピオンズリーグも決勝トーナメントに突入しました。
安定した力を見せる名門もいれば、失意の敗退を喫した名門もあり、対して復興しつつある古豪や新興勢力などなど…今年も多彩な顔触れが16強というこの舞台にやってきました。その中で最注目カードと言えば言うまでもなくこのカード。近年急激にその影響力を世界に及ぼしつつあるパリ・サンジェルマンと、CLを最も制した世界の名門レアル・マドリードでしょう。
PSGにとって、世界に自分達を名実ともにビッグクラブと認めさせる為にはこのビッグイヤーの獲得は必須条件であり、リオネル・メッシやセルヒオ・ラモスといった"勝者"の補強は彼らが手にするべき最後のタイトルの為に他なりません。PSGがクラブとして"格"を手に出来るかどうか。その旅路の最初がおそらく世界で最も"格"を持つクラブでレアルというのは大きな意味があるはずです。
…それだけでなく、今日は出場しませんがセルヒオ・ラモスにとっては古巣戦。更にレアル移籍が取り沙汰され続けているキリアン・ムバッペの事など因縁も様々。今季からアウェイゴールルールが廃止された事も含めて見逃す訳にはいかない歴史に残る一戦。決勝の地、サンクトペテルブルクに進むのはどこになるのか!
両チームスタメンです。
本日の会場はフランス、パリのパルク・デ・プランスです。
元々は自転車競技場としてオープンし、長らくツール・ド・フランスの最終ゴール地点としても使用されていました。現在のようにサッカー場として改築されたのは1972年。それ以降、FIFAワールドカップやUEFA EUROに女子ワールドカップ、或いはラグビーワールドカップの会場としても使用されており、2024年に開催予定のパリ五輪でもサッカー会場としてリストに入っています。
ちなみに、フランス代表が1994年のアメリカW杯出場を逃した「パリの悲劇」と呼ばれるブルガリア代表との試合の会場はこちらのパルク・デ・プランスが正解です。
前半は完全にパリのペースで進んでいきました。DFラインを常に高く設定しつつ、レアルのDFにボールが入れば徹底的にハイプレスを敢行。パリも決定的なチャンスを作れたわけではありませんでしたが、徹底したハイラインとハイプレスで攻撃のターンが常にパリの手元にあるような状態は、レアルのセンターフォワードのカリム・ベンゼマを孤立化させる効果ももたらしていました。
レアルは前述の通りベンゼマはおろか、トニ・クロースとルカ・モドリッチにもなかなかボールが入らず、じゃあ両WGを軸にしたカウンターを…と思ってもパリのDFラインのアップダウンも異常なほど速く繰り返された事でカウンターの糸口も掴めず。それでも前半の終盤はなんとかボールを持てるようになっていきましたが…耐える形になったレアルもなんとか前半を0-0で終えます。
後半もパリペースで試合が始まりました。50分、高い位置でボールを回していたパリはレアンドロ・パレデスの縦パスをアクラフ・ハキミがワンタッチではたいたところにムバッペのシュート。これはGKティボー・クルトワのスーパーセーブで防ぎますが、直後にはアンヘル・ディ・マリアも惜しいシュートを放つなど、パリが攻勢をシュートチャンスに繋げ始めまていきめした。
後半に入って局地戦も激しくなる中で61分、パリの圧力が一つ実った場面が生まれます。ムバッペがダニエル・カルバハル相手に仕掛けたところ、ムバッペはカルバハルに倒される形になってパリがPKを獲得!ボールをセットしたメッシ。しかし…メッシの左脚から放たれたショットはクルトワがセーブ!レアルは絶体絶命の危機の回避に成功します。
レアルは72分にルーカス・バスケスとロドリゴ、そしてパリは73分に遂にネイマールを投入。それ以降のパリは中央でネイマールが起点となり、強力な3トップを中心に前半からのパリの圧力に疲弊し始めたレアル守備陣を度々切り裂くような攻撃を繰り返していました。
そしてアディショナルタイム、ほぼラストプレー。ネイマールのヒールパスを受けたムバッペはルーカス・バスケスとエデル・ミリトンの二人の間をすり抜け、最後は何度もパリの前に立ちはだかったクルトワとの駆け引きを制して遂にパリが先制!!
アディショナルタイム4分の中で、90+4分に決められたこのゴール…直後にタイムアップの笛が鳴り試合終了。劇的な試合展開でPSGが初戦をモノにしました!!
ベンチスタートはあくまでコンディション的な問題もあるので理想としてはネイマールも先発で使いたかったんだとは思いますが、結果的にはネイマールをベンチに置いていた事が功を奏したゲームだったというか、その事を踏まえると前半のパリのサッカーも伏線みたいな感じでしたね。今日のパリは序盤からフィールドプレーヤー全員でレアルに圧力を駆け続けるような試合の運び方でしたし、レアルは前にボールを送れない事も含めて相当なフラストレーションがあったと思いますし、特にカルバハルなんて前半からずっとムバッペとの攻防を強いられていました。そこでレアルが疲弊してきた中でネイマールが途中から入ってきた…と。
前半からあれだけ強度の高いサッカーをしていた訳ですから、メッシのスルーパスに抜け出したネイマールのクロスに誰も反応していなかったように、他のパリの選手も相当疲弊していたと思うんですよね。でも疲弊したレアルDF相手であれば、メッシ・ムバッペ・ネイマールの3人でも全然攻撃を成立させられてしまう訳で。どこまでが計算だったのかはわかりませんが、結果論で言えば非常にしっくり来る結末だったと思いますし、押し続けた試合で最後に押し切る事が出来たのはパリにとっても財産になるのでは。
こうなってくると気になるのが2ndレグ。今のパリの強さって、ある意味では…こういうリードした状態でこそ真価を発揮するとも思うんですよ。去年のバイエルン・ミュンヘン戦がそうだったように、こういうトーナメントなら尚更。それに対してレアルは累積計画でフェラン・メンディ、そして何よりカゼミーロがいない。これが及ぼす影響は相当大きいのは間違い無いです。
こってり。
ではでは(´∀`)