マンC観に行ったのも3年前か…
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューはエアトリ presents Paris Saint-Germain JAPAN TOUR 2022、川崎フロンターレvsパリ・サンジェルマンの一戦です!
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コロナ禍も少し落ち着きを見せ、各国の名門クラブが各国にプレシーズンツアーを行うようになった今日この頃。日本にもビッグクラブが一つ、ツアーとして訪れてくれました。
とはいえFCバルセロナやマンチェスター・ユナイテッドのように、定期的に日本で試合を行ってくれているクラブと異なるのが、彼らの来日が27年ぶりであるという事。近年、メガクラブへの階段を駆け足で登ろうとしているパリ・サンジェルマンです。
言うまでもなく、彼らは世界の歴史の中でも類を見ないスター集団の一つです。リオネル・メッシ、ネイマール、キリアン・ムバッペ…この3人が同じチームにいるという今の状況は奇跡的と表現しても過言ではありません。更に攻撃の花形選手のみならず、そこにセルヒオ・ラモスやマルキーニョスのような守備のスーパースターもいる訳で。そりゃプレミアチケットにもなるわ…。
3試合戦うパリですが、その初戦の対戦相手は川崎フロンターレ。
今年はやや制裁を欠いているとは言えど、3位に位置付けながらそのセリフを言われる次元まで育ったのが今の川崎です。ここ1〜2年の彼らは誰もが"絶対王者"と認めるしかないほど圧倒的な力をJリーグで見せました。川崎にとって、今の彼らは2019年にチェルシーと戦った時とも、2015年にボルシア・ドルトムントと戦った時とも違う意味を見せられる自負があるはず。華々しい真夏の祭典が幕を開けます。
両チームスタメンです。
日本代表招集により谷口彰悟、山根視来、脇坂泰斗を欠く川崎ですが、昨年末から長期離脱していたジェジエウがこのタイミングで復帰。昨年11月以来の試合出場となります。また、今日は普段は左SBを務める佐々木旭が山根の不在により右SB起用。谷口がいない為、登里享平がキャプテンマークを巻きます。ちなみにレアンドロ・ダミアンは2012年ロンドン五輪で得点王に輝いており、ネイマールやマルキーニョスはその時のチームメイトでもありました(マルキーニョスはリザーブメンバー)。
一方、マウリシオ・ポチェッティーノ体制を1年で終え、クリストフ・ガルティエ監督の下で新体制となったパリは、従来の4バックシステムではなく3-4-2-1を採用。3バックと3トップに強い個の力を持つ選手を配置し、少なくとも今回の来日メンバーではガルティエ監督がベストと考えていそうな11人をチョイスしてきました。ボランチに入ったヴィティーニャは今夏のパリの新加入選手です。
本日の会場は東京都新宿区、国立競技場です。
23日にパリと対戦する浦和レッズ(埼玉スタジアム2002)と25日のガンバ大阪(パナソニックスタジアム吹田)はそれぞれ自クラブのホームスタジアムで戦いますが、川崎は等々力陸上競技場ではなく国立競技場での開催となりました。なので、後述の天皇杯決勝の際にいなかったメンバーより、6月の日本代表vsブラジル代表戦に出場したネイマールやマルキーニョスの方が国立での試合経験多いっていう…。
ちなみに、2020年の天皇杯決勝(vsG大阪)以来の国立での試合となる川崎も、2009年のACL準々決勝(vs名古屋)や2013年のホーム開幕戦(vs大分)など過去に数試合国立での主催試合を行っており、特に2013年のホーム開幕戦は大久保嘉人が川崎の選手として初めて得点を挙げた試合でもありました。
川崎は前半からハイプレス気味な姿勢を見せて、序盤はパリに悠々とビルドアップをさせないようなプレッシングのかけ方も出来ていました。時間経過と共にパリのクオリティに押されるようになっていき、やはり自陣で戦わざるを得ない時間が増えていったものの、それでも左サイドでマルシーニョがカウンターで抜け出し、GKのジャンルイジ・ドンナルンマのところまで迫るシーンも多く生まれていきます。
しかしやはり、前線でパリのタレント陣のクオリティは徐々に色濃くピッチ上に表れていきました。
28分には左でボールを受けたムバッペが、そのまま川崎のDF陣を文字通りぶち抜くように抜け出し、その馬力を見せつけるようにシュートまで持ち込みましたが、これはGKチョン・ソンリョンがファインセーブ。ムバッペは立て続けにこぼれ球にも反応しますが、これもチョン・ソンリョンが連続セーブで阻止。更に31分にはそのチョン・ソンリョンをもかわしてのメッシのシュートを、今度は"タイのメッシ"チャナティップがライン上でギリギリで阻止。
しかしメッシに悔しげな表情をさせたその直後でした。33分、ムバッペが入れたクロスをハキミが落とすと、こぼれ球をメッシが利き足とは異なる右足でシュート。これが登里にあたってコースが変わって、何度も好セーブを見せてきたチョン・ソンリョンもこればっかりは動けず。パリが先制し、前半をリードで終えます。
後半最初のチャンスは川崎でした。49分、途中出場の瀬古樹のパスを受けた同じく後半から入った知念慶はペナルティエリア内で完全フリーの決定機を迎えましたが、振り抜いたシュートは枠を超えて上へ。その直後には瀬古が強烈なミドルシュートを放つなど、川崎はなかなかいい時間が続いていました。
しかし57分、ファン・ベルナトがメッシとのワンツーでうまく抜け出すと、アルノー・カリムエンドが合わせてパリが追加点を川崎としては後半はペースを掴みかけていただけに辛い失点に。
その後はパリはイドリサ・ゲイエ、川崎は車屋紳太郎とチョン・ソンリョンを残して選手を大幅に入れ替えて終盤戦へ。終盤になると、小塚和季が粘ったところを拾った永長鷹虎が、小林悠へのパスの選択肢も含めて絶好のチャンスを迎えるも、戻ってきたパリのDFに潰されてシュートまで持っていけず。
84分、川崎はCKの流れからの攻撃を、最後は山村和也が押し込む形で1点を返します。が、反撃もここまで。PSGジャパンツアーの初戦、2連覇中の王者・川崎との試合は2-1でパリが逃げ切り勝利を収めています。
ざっくりした感想で言えば、まぁ…パリが押し切ったなーって感じの試合展開でした。その辺りはやはり彼らの個々のクオリティの高さたるもので、パリがパリであるが所以みたいな部分でもあると思います。前半のムバッペのぶち抜いていく感じとか…ね。やっぱり。あの辺りはやっぱり、言い方悪いですけど暴力的な強さがあったと思いますし。
ただ、前半にマルシーニョが何度もカウンターで独走が出来たように、川崎も付けいる隙を突くには近づいていたのかなと。前半なんかは結構攻守の移り変わりもあったりして。川崎にとっては、それなりにやれるところも見せられただけにパリとの力の差を感じる試合だったでしょうし、逆にパリはパリで粗も見え隠れした試合だったのかなと。
2点目は綺麗だったけど。
ではでは(´∀`)