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修正力〜UEFAチャンピオンズリーグ準決勝1stレグ パリ・サンジェルマンvsマンチェスター・シティ マッチレビュー〜

スマホカバーをぶっ壊しながらこのブログ書いてます

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューUEFAチャンピオンズリーグ準決勝1stレグ、パリ・サンジェルマンvsマンチェスター・シティの一戦です。

 

 

 

いわゆる新興勢力vs新興勢力。一概にオイルマネーダービーというと聞こえは悪いですが、オイルマネーを手にしながら堕落していったチームもあれば、オーナーがちょろっと買ってみて散々振り回して捨てたチームもある中で、潤沢な資金をしっかり結果に還元してここまでの格を築いた2クラブの努力は単純な札束の暴力とは言えないようにも思います。

それでもやっぱり、似たような発展の仕方を遂げたこの2チームがこの舞台で相対する事への興味・関心は自ずと高くなりますし、それはカタール資本vsUAE資本という背景もしかり。勝つのは昨季のファイナリストかつ唯一2季連続の4強入りを果たしたパリか、長らく打ち破れなかったベスト8の壁を突破したシティか!!

両チームスタメンです。

 

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本日の会場はフランス、パリのパルク・デ・プランスです。

直訳すると「王子達の公園」。パリにはパリ郊外に1998年フランスW杯やEURO2016決勝会場になったスタッド・ド・フランスがありますが、コンパクト感とアクセス面の利便性から本拠地は移転せずに此方を使用しています。2024年に開催予定のパリ五輪ではサッカー競技もこの会場で行われる予定です。

決勝まで進出した昨季のCLは準々決勝からポルトガルでの中立地開催となったので、パリが本拠地でCLベスト4を開催するのは94-95シーズンのACミラン戦以来。また、パリとシティがCLで対戦するのは15-16シーズンの準々決勝以来。パリのホームでの第1戦は2-2のドロー、第2戦ではシティがケヴィン・デ・ブライネのゴールで1-0で勝利し、シティがベスト4進出を決めました。

 

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速攻のパリ、ポゼッションのシティという構図が予想されていましたが、立ち上がりから攻勢を強めたのはパリでした。13分にネイマールが放ったシュートで立て続けにコーナーキックの場面を迎えたパリは、15分のアンヘル・ディ・マリアのCKをマルキーニョスがドンピシャヘッドで合わせてパリが幸先良く先制!

 

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今のシティのようなチームにとってリズムが狂うのは相手にボールを持たれた時、高い位置でプレーされた時になる訳ですが、実際にパリがそういう試合を見せたことでシティにとっては明らかに慣れない試合展開になってしまい、21分にジョアン・カンセロのアーリークロスにベルナルド・シウヴァが飛び込んだシーンのように、いつもより早い段階でクロスを上げざるを得ない時間が続きます。

 

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シティも少しずついつものやり方に戻せるようになってきましたが、パリvsバイエルンの試合がそうだったようにキリアン・ムバッペやネイマールの鬼畜カウンターをシティのDF陣が恐れるようになり、42分にフィル・フォーデンの惜しいシーンがありましたが全体的にはいつものリズムで試合を運べず。前半はパリのリードで終えます。

 

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ただ、後半はシティもペースとリズムをプレミアで見せているような仕様に戻してきました。前半と比べればデブライネや両サイドのプレーヤーが高い位置でボールを持てるようになったことで攻撃に深みが生まれます。64分、カイル・ウォーカーが右サイドを抉った攻撃はうまくいかなかったものの、戻したボールを繋いでペナルティエリアの外側の左でボールを受けたデブライネはクロスかと思ったら直接シュート!これが見事にゴールに吸い込まれてシティが試合を振り出しに戻します。

 

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後半からはいつものやり方とは少し異なり、デブライネとシウヴァを2トップ気味にし、61分にはカンセロを下げてオレクサンドル・ジンチェンコも投入した事で比較的シンプルな4-4-2へシフトしていてたシティは前半と比べると劇的に押し込めるようになっていきます。そして遂に迎えた71分、絶好の位置で得たフリーキックをリヤド・マフレズが鮮やかに仕留めてシティ逆転!

 

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こうなってくるともはやシティを止められません。試合はすっかりシティが完全支配を施すようになってしまい、77分にはイルカイ・ギュンドアンに対するイドリサ・ゲイエのタックルで一発退場。このシーンで試合は決着を見た形になり、試合はシティが2-1で逆転勝利を収めました!

 

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バルサ戦やバイエルン戦でも見せたように、先制をとったパリの破壊力には凄まじいものがあります。そしてそれに近い兆候は前半のシティにも確かに見られていましたし、正直なところシティこれキツイんじゃないかとも思っていました。そしたら……ね、選手の立ち位置、或いはポジショニング意識を少し変えてあそこまで試合をひっくり返してくるとは。決して長い時間とは言えないハーフタイムに修正を施してくるペップ・グアルディオラ監督にも、そしてそれに応えるシティの面々にも脱帽の試合でした。

 

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スマホカバーは右下が決壊したのよね。

ではでは(´∀`)