RK-3はきだめスタジオブログ

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マジガチトップオブトップ〜プレミアリーグ第32節 マンチェスター・シティvsリバプール マッチレビュー〜

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マジガチトップオブトップ

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューイングランド・プレミアリーグ第32節、マンチェスター・シティvsリバプールの一戦です!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

サッカーリーグの世界最高峰であるプレミアリーグその中で近年のマンチェスター・シティリバプールの攻防を一言で表すと、最もシンプルな表現ならば"異次元"というフレーズが適切でしょう。この2クラブはそれだけ圧倒的な成績を残し続け、それは今年も同様です。

 

一時はシティでほぼ決まりかと思われたタイトルレースも、年明けからリバプールが10連勝で猛追。気がつけばラスト7試合というタイミングで両者の勝点は1まで縮まり、残り試合…「負けたら終わり」というプレッシャーは両チームが共に抱える中で、この大一番が実現しました。ジョゼップ・グアルディオラユルゲン・クロップ…稀代の名将二人の対戦成績もイーブン。今日の試合はまさしく、近年のプレミアリーグの中でも最大のビッグマッチであり、ペップ・シティとクロップ・リバプール時代の象徴として語り継がれる一戦になる事でしょう。最高のシチュエーション、最強の2チーム、戦術的なキャラクターの対称性…どう転んでも歴史的一戦不可避!!運命の一戦です。

 

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本日の会場はイングランドマンチェスターのエティハド・スタジアムです。

元々は2000年の夏季オリンピック招聘の為に建設が計画されていたスタジアムで、五輪開催地こそオーストラリアのシドニーに敗れる形になったものの、建設計画は継続された上で2002年に開場しました。2004年5月にはジーコ監督率いる日本代表が敵地でイングランドと対戦し、小野伸二のゴールで1-1のドローに持ち込みましたが、その時の会場はこのスタジアムです。

同じマンチェスターに位置するオールド・トラフォードがコンサート招致にあまり積極的では無い事もあって、スタジアム級のアーティストがマンチェスターでライブを行う際にはこちらのスタジアムが使用されるケースが多め。スタジアム外装のぐるぐるスロープが印象的ですね。

 

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いきなり決定機を作ったのはシティでした。リバプールの果敢なチェイシングを掻い潜るかのように攻め込むと、開始早々に抜け出したラヒム・スターリングが決定機。このシーンはGKアリソンの好セーブで防いだものの、その流れからもマイボールにしてボールを繋ぐとFKを獲得。素早いリスタートを受けたケヴィン・デブライネのミドルシュートはリフレクションしながらも吸い込まれるようにゴールに入り、開始早々シティが先制!

 

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しかしこれは頂上決戦。リバプールもやられっぱなしでは終わりません。リバプールの超速アタックを警戒してか、シティがやや構えるような形のポジションを取った事でリバプールはワイドにボールを展開していく必要に迫られました。しかし、結局それでも点を取れてしまうのがトップオブトップ。左右に揺さぶりながらモハメド・サラーが入れたクロスは弾かれたものの、こぼれ球を拾ったアンドリュー・ロバートソンのクロスにディオゴ・ジョッタが飛び込んでリバプール同点!試合は1-1に。

 

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スタンスとしてはシティもリバプールも少し慎重になっていて、その慎重さの中にどこで大胆さを見せるか…みたいなやり合いになってきました。戦前の予想通り、基本的にボールポゼッションはシティ。そんな中で同点に追いついてから暫くはリバプールのスピードとインテンシティーが目立つ場面が続き、逆に30分頃になると今度はシティのサイドに振るビルドアップがチャンスに繋がっていきます。

 

シティはSBのジョアン・カンセロがシュートチャンスを得るなど、チーム全体としてリバプールを押し込み始めて行った中で37分、この日2度目の歓喜の瞬間が生まれます。右サイドから侵入したデブライネのクロスでCKを得ると、そのCKは一度跳ね返されましたが、セカンドボールを拾ったカンセロのクロスにリバプールのDFラインと入れ替わる形でフリーになったガブリエル・ジェズスのゴールでシティ勝ち越し!

その後もお互いにチャンスをつくり合いながら、まさに頂上決戦に相応しい試合展開はシティの1点リードで後半に向かいます。

 

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しかし後半開始から1分すら経たないタイミングでした。ヴィルジル・ファンダイクのロングボールを起点に右サイドでボールを持ったリバプール。そのボールはサラーへと渡り、少し中に切れ込んだサラーが一瞬だけ出来たスペースに絶妙なスルーパスそして受け手側もこれを見逃しませんでした。ファーサイドから抜け出したサディオ・マネが冷静にGKエデルソンを制してリバプール同点!

 

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その後も息つく間もない一進一退の攻防が繰り広げられます。ディオゴ・ジョッタが抜け出して得た決定機が僅かに枠を逸れたかと思えば、今度はジェズスの決定的なシュートをGKアリソンより後ろにいたファンダイクがブロック。前半以上にオープンな試合になっていけば、お互いがお互いの綱を渡るようなスリリングな展開になっていきました。63分には自陣でのビルドアップからデブライネのスルーパスに一気に抜け出したスターリングがGKアリソンとの1対1を制してネットを揺らしますが…オフサイドによりゴールならず。

 

終盤はむしろ、シティがややショートカウンター気味に攻め込む展開が増えていきました。その中でシティは度々ペナルティの脇からシュートチャンスを得ますが悉くサイドネットに嫌われれ…。

 

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シティはリヤド・マフレズとジャック・グリーリッシュ、リバプールはルイス・ディアスにロベルト・フィルミーノとそれぞれの切り札を切って最後の攻防に挑みます。シティはラスト30秒のところでデブライネのカウンタードリブルからマフレズに絶妙なスルーパスを送りますが…このシュートは僅かに枠の上。

至高であり至上、まさしく"プレミア"の名の通りの首位攻防戦。その結末は2-2のドローに終わりました。

 

 

 

シティにとってのリバプールリバプールにとってシティというのは、少なくともお互いにとってプレミアの中では唯一相手に対してリアクション気味になっても仕方ないと思っているチーム同士だと思います。それが結果的にリバプールっぽい攻め方をするシティだとか、逆にシティっぽい攻め方をするリバプールみたいな構図になっていたのは純粋に興味深かったですね。そしてお互いがお互いに合わせるような時間もありつつも、後半頭のリバプールの猛攻の時間が終わってからのオープンな応酬はもう、この試合の持つ意味を含めて地球上にこれほどスリリングで見応えのある時間があろうものかと。そう思わせるだけの試合でした。プレミアリーグというか、サッカーの歴史に残ると言っても過言では無いほどに。

まさしくトップオブトップ。ドローは結末としては一番良い落とし所だったかもしれませんし、両者にとって「負けたら終わり」のロードはまだまだ続きそうです。

 

 

…どっちか日本代表監督とか興味ある?

ではでは(´∀`)