ラスト通年制!
どーもこんばんは
さてさて、AFCチャンピオンズリーグ2022の開幕が迫って来ました。
というわけで、今回のブログでは「ACL2022ガイド」を作っていきたいと思います。
今回のブログでは各チームの試合日程のみならず、日本勢4チームの展望、東地区の注目選手や監督、過去のACLでの日本勢の歴史、試合開催スタジアムの紹介などを書いていきます。是非ブックマークにでも入れて頂けると幸いですし、内容も状況に合わせて更新していく予定です。
【お品書き】
①グループステージ組み合わせ
②現段階で予定されている決勝トーナメントを含めた大会の流れ(随時更新)
③日本勢4チームの紹介と試合日程
④東地区、日本以外の国の注目選手と監督
⑤AFC加盟国の各国リーグの紹介
↓
①グループステージ組み合わせ
【決勝トーナメント進出の条件】
・各組1位通過のチームは無条件で決勝トーナメントに進出できる。
・各組2位通過のチームは、東・西地区それぞれの地区の2位チームの中で上位3位以内に入れば決勝トーナメントに進出出来る。
→東地区のグループJで辞退チームが出た為、F/G/H/I組の2位チームは各組最下位チームとの対戦結果を除外した成績でもって2位通過チームを決定する。
・★印は決勝トーナメント進出チームを表す
【グループA】
4位 イスティクロル(タジキスタン)
【グループB】
2位 ムンバイ・シティ(インド)
3位 アル・クウワ・アル・ジャウウィーヤ(イラク)
【グループC】
★1位 フーラード(イラン)
4位 FKアハル(トルクメニスタン)
【グループD】
★1位 アル・ドゥハイル(カタール)
2位 タアーウン(サウジアラビア)
3位 セパハン(イラン)
【グループE】
★1位 アル・ファイサリー(サウジアラビア)
★2位 ナサフ・カルシ(ウズベキスタン)
4位 アル・ワフダード(ヨルダン)
【西地区グループ2位順位】
★3位 ナサフ・カルシ(ウズベキスタン)
4位 タアーウン(サウジアラビア)
5位 ムンバイ・シティ(インド)
【グループF】
★1位 大邱FC(韓国)
★2位 浦和レッズ(日本)
3位 ライオン・シティ・セーラーズ(シンガポール)
4位 山東泰山(中国)
【グループG】
★1位 BGパトゥム・ユナイテッド(タイ)
2位 メルボルン・シティ(オーストラリア)
3位 全南ドラゴンズ(韓国)
4位 ユナイテッド・シティ(フィリピン)
【グループH】
★1位 横浜F・マリノス(日本)
★2位 全北現代モータース(韓国)
3位 ホアンアイン・ザライ(ベトナム)
4位 シドニーFC(オーストラリア)
【グループI】
★1位 ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)
2位 川崎フロンターレ(日本)
3位 蔚山現代FC(韓国)
4位 広州FC(中国)
【グループJ】
★1位 ヴィッセル神戸(日本)
★2位 傑志(香港)
3位 チェンライ・ユナイテッド(タイ)
上海海港(中国)※出場辞退
【西地区グループ2位順位】
★1位 全北現代モータース(韓国)
★2位 浦和レッズ(日本)
★3位 傑志(香港)
4位 メルボルン・シティ(オーストラリア)
5位 川崎フロンターレ(日本)
【グループステージ開催地】
西地区(サウジアラビアで全試合を開催)
・リヤド→A組、B組
・ジッダ→C組
・ブライダ→D組
・ダンマーム→E組
東地区
・ブリーラム(タイ)→F組、J組
・パトゥムターニー(タイ)→G組
・ジョホールバル(マレーシア)→I組
②現段階で予定されている決勝トーナメントを含めた大会の流れ(随時更新)
西地区プレーオフ:2022年3月15日
東地区プレーオフ:2022年3月8日、3月15日
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西地区グループステージ:2022年4月7〜27日
東地区グループステージ:2022年4月15日〜5月1日
↓
東地区決勝トーナメント(ベスト16〜準決勝):2022年8月18〜25日(日本開催)
西地区決勝トーナメント(ベスト16〜準決勝):2023年2月19〜26日(カタール開催)
↓
決勝第1戦:2023年4月29日
決勝第2戦:2023年5月6日
③日本勢4チームの紹介と試合日程
【チーム情報】
監督:リカルド・ロドリゲス(2年目)→マチェイ・スコルジャ(決勝戦のみ)
2021年J1リーグ成績:6位
ACL出場歴:7回(2007〜2008、2013、2015〜2017、2019)
ホームスタジアム:埼玉スタジアム2002(埼玉県さいたま市)
胸スポンサー:三菱自動車
ユニフォームサプライヤー:ナイキ
【試合日程】
グループステージ開催地:ブリーラム(タイ)
※[]内の時間表記は日本時間です。
2022年
4月15日21:00[23:00]第1節 vsライオン・C(A)○4-1@ブリーラム・スタジアム
4月18日21:00[23:00]第2節vs山東(H)○5-0@ブリーラム・スタジアム
4月21日21:00[23:00]第3節 vs大邱(A)●0-1@ブリーラム・スタジアム
4月24日18:00[20:00]第4節 vs大邱(H)△0-0@ブリーラム・シティ・スタジアム
4月27日18:00[20:00]第5節 vsライオン・C(H)○6-0@ブリーラム・シティ・スタジアム
4月30日18:00[20:00]第6節 vs山東(A)○5-0@ブリーラム・シティ・スタジアム
8月19日20:00 ラウンド16 vsジョホール◯5-0@埼玉スタジアム2002
8月22日20:00 準々決勝 vsパトゥム・U◯4-0@埼玉スタジアム2002
8月25日19:30 準決勝 vs全北△2(1PK3)2@埼玉スタジアム2002
2023年
4月29日20:30 決勝第1戦 vsアル・ヒラル(A)△1-1@キング・ファハド国際スタジアム
5月6日18:00 決勝第2戦 vsアル・ヒラル(H)@埼玉スタジアム2002
極めてプラン通りに進んだ1年目と2年目、天皇杯制覇の勢い、充実した補強……それらを経た上で富士フイルム杯で川崎に完璧な勝利を収めた時、2020年に立ち上げた「3ヶ年計画」は理想的な完成に限りなく近付いたと多くの人が思った。しかし、順風満帆に見えたリカルド体制は開幕前のコロナ禍の影響と、開幕戦で昇格組の京都相手にまさかの敗北を喫したところから狂いが生じる。川崎とのタイトルレースが予想されていた中で、10試合を終えて2勝4分4敗と苦しい時期が続いている。
とはいえ、彼らがJリーグクラブの中で最もACLでの実績が豊富なクラブである事実に変わりはない。複数回の優勝と決勝進出を成し遂げているのは日本勢では浦和だけである。セントラル開催に挑むのは初めてだが、ここでの結果と内容をリーグ戦にも繋げていきたい。何より、今回ACLに挑む日本勢の中で「王座奪還」を目指せるのは浦和のみ。再び頂きに立つことは出来るか。
【チーム情報】
監督:ケヴィン・マスカット(2年目)
2021年J1リーグ成績:2位
ACL最高成績:ベスト16(2020)
直近のACL成績:ベスト16(2020)
ACL出場歴:4回(2004〜2005、2014、2020)
ホームスタジアム:日産スタジアム(神奈川横浜市)、ニッパツ三ツ沢球技場(神奈川県横浜市)
胸スポンサー:日産自動車
【試合日程】
※[]内の時間表記は日本時間です。
4月16日18:00[20:00]第1節 vsホアンアイン(A)○2-1@トンニャット・スタジアム
4月19日21:00[23:00]第2節 vs全北(H)●0-1@トンニャット・スタジアム
4月22日21:00[23:00]第3節 vsシドニーFC(A)○1-0@トンニャット・スタジアム
4月25日18:00[20:00]第4節 vsシドニーFC(H)○3-0@トンニャット・スタジアム
4月28日18:00[20:00]第5節 vsホアンアイン(H)○2-0@トンニャット・スタジアム
5月1日21:00[23:00]第6節 vs全北(A)△1-1@トンニャット・スタジアム
8月18日20:00 ラウンド16 vs神戸●2-3@埼玉スタジアム2002
日本サッカーの中でも屈指の歴史を誇る名門。伝統的に堅守のクラブというイメージがあったが、シティ・フットボール・グループの参入とアンジェ・ポステコグルー監督の就任により、現在ではJリーグで最も攻撃的なスタイルを貫きつつ、尚且つ結果も残している。その立役者でもあるポステコグルー監督は昨夏に欧州挑戦(セルティック)の為にクラブを去ったが、メルボルン・V時代にもポステコグルー監督の後を継いだ、愛弟子とも言えるケヴィン・マスカット監督がそのスタイルをしっかり継承。今季も魅力あるフットボールを見せている。
とはいえ、過去に何度かあった黄金期でもアジアの舞台ではなかなか輝けていない。2020年に挑んだACLでは初のGL突破を果たしたが、ベスト16で水原三星に逆転負けを喫する悔しさも味わった。クラブ創立30周年の今年、築き上げた確固たるアタッキング・フットボールでアジア王者の栄冠を手にしたい。
【チーム情報】
監督:鬼木達(6年目)
2021年J1リーグ成績:優勝
ACL最高成績:ベスト8(2007、2009、2017)
直近のACL成績:ベスト16(2021)
ACL出場歴:8回(2007、2009〜2010、2014、2017〜2019、2021)
胸スポンサー:富士通
【試合日程】
グループステージ開催地:ジョホールバル(マレーシア
※[]内の時間表記は日本時間です。
4月15日17:00[18:00]第1節 vs蔚山(H)△1-1@タン・スリ・ダトー・ハジ・ハッサン・ユヌススタジアム
4月18日17:00[18:00]第2節 vs広州(A)○8-0@タン・スリ・ダトー・ハジ・ハッサン・ユヌススタジアム
4月21日23:00[23:00]第3節 vsジョホール(H)△0-0@スルタン・イブラヒム・スタジアム
4月24日22:00[23:00]第4節 vsジョホール(A)○5-0@スルタン・イブラヒム・スタジアム
4月27日17:00[18:00]第5節 vs蔚山(A)●2-3@タン・スリ・ダトー・ハジ・ハッサン・ユヌススタジアム
4月30日17:00[18:00]第6節 vs広州(H)○1-0@タン・スリ・ダトー・ハジ・ハッサン・ユヌススタジアム
鬼木監督体制5シーズンで4度のリーグ制覇…まさしく今、黄金期と呼ぶことに躊躇いを抱く余地もないような数年間を過ごしており、次々と優秀な選手を輩出し、Jリーグ史上最強の称号にまで手を掛けようとすらしているチーム。そんな川崎にとって唯一足りていないタイトルこそこのACLである。
DAZNに「史上最強フロンターレ」というキャッチコピーをつけられた昨季はグループステージでこそ圧倒的な力を見せつけたが、怪我人の続出や田中碧・三笘薫が退団してすぐの時期のベスト16で蔚山にPK戦の末敗れた。だが、それ以降は「内容が悪くても勝つ」というようなしたたかさも手に入れ始めているように見えるのは強み。今季はここ2年ほどの圧倒的な力は出せていないものの、それでも上位は常にキープし、直前のリーグ戦では4-2-3-1を試すなどの幅も見せた。
今や川崎にとってACLは「目標」ではなく「取らなければならないモノ」になった感はある。今年こそ悲願のアジア制覇を成し遂げ、黄金期に唯一足りないマスターピースを手にしたい。
【チーム情報】
監督:ミゲル・アンヘル・ロティーナ(1年目)→吉田孝行(ノックアウトステージ)
2021年J1リーグ成績:3位
ホームスタジアム:ノエビアスタジアム神戸(兵庫県神戸市)、神戸ユニバー記念競技場(兵庫県神戸市)
胸スポンサー:楽天
ユニフォームサプライヤー:アシックス
【試合日程】
グループステージ開催地:ブリーラム(タイ)
※[]内の時間表記は日本時間です。
3月15日19:00 プレーオフ vsメルボルン・V(H)○4-3@ノエビアスタジアム神戸
(試合中止)4月16日21:00[23:00]第1節 vs上海海港(A)@ブリーラム・スタジアム
4月19日18:00[20:00]第2節 vs傑志(H)○2-1@ブリーラム・シティ・スタジアム
4月22日21:00[23:00]第3節 vsチェンライ・U(H)○6-0@ブリーラム・スタジアム
4月25日21:00[23:00]第4節 vsチェンライ・U(A)△0-0@ブリーラム・スタジアム
(試合中止)4月28日18:00[20:00]第5節 vs上海海港(H)@ブリーラム・シティ・スタジアム
5月1日21:00[23:00]第6節 vs傑志(A)△2-2@ブリーラム・スタジアム
8月18日20:00 ラウンド16 vs横浜FM◯3-2@埼玉スタジアム2002
8月22日16:00 準々決勝 vs全北●1-3@埼玉スタジアム2002
近年、最も国際的な知名度を獲得しているJリーグクラブである事は言うまでもない。クラブ史上初めて挑んだ2020年のACLでは準決勝まで進んだものの、不可解な判定にも苦しめられてショッキングな逆転負けを喫した。「神戸からアジアへ」というスローガンが物語る通り、神戸の悲願は言うまでもなくアジア制覇にある。アンドレス・イニエスタという稀代の名選手を有し、おそらくタイのサッカーファンは神戸の試合に足を運ぶ事を心待ちにしている事だろう。イニエスタ以外にも多数の日本トップクラスの選手を有し、遂にリーグ戦で3位まで上り詰めた上でACLに挑む。
…しかし、今季のリーグ戦で待っていたのは地獄のような日々であった。開幕10戦未勝利はACLに出場するようなチームはもちろん、ぶっちぎり最下位で降格するようなチームでもなかなか起こらない失態。そこに加えて怪我人続出や永井秀樹SD就任騒動も重なるなど、今の神戸は考え得る最悪のシーズンを過ごしていると言わざるを得ない。監督も三浦淳寛監督からロティーナ監督に代わり、タイでの3週間は新戦術との擦り合わせもしながら結果も求める難しいタスクが要求されるが、それを超えなければ栄冠もJ1残留もない。豪華スカッドに相応しい結果を添える事ができるか。
④東地区、日本勢以外の国の注目選手と監督
【選手】
GK イズワン・マハブド(ライオン・C/シンガポール)
→一夜で日本人に衝撃を与えた伝説のGK。ロシアW杯2次予選の初戦、敵地で日本と対戦し、度重なる決定機を神懸かり的なセーブの連続で阻止。0-0の引き分けに持ち込んだパフォーマンスでシンガポールに歓喜をもたらした。この試合の反響もあり、その後松本山雅の練習にも参加している。
FW キム・シンウク(ライオン・C/韓国)
→Kリーグ歴代3位の得点数を誇るアジア有数のストライカーが上海申花との契約を解除し、日本や中国のクラブも獲得に動いたと報じられる中でシンガポールを新天地に選んだ事は大きな衝撃だった。身長196cmの圧倒的なフィジカルは今も韓国代表級。シンガポール史上最高年俸選手。
DF 鈴木圭太(大邱/日本)
→桃山学院高校を卒業後、モンテネグロで6シーズンプレーした日本人選手。大邱では昨季まで西翼がプレーしていたが、ちょうど入れ替わる形で今季から大邱に加入した。浦和と対戦するのは何かの縁か…(完全に名前由来の縁)。
→磐田とG大阪で大活躍した日本でもお馴染みの万能型ストライカーで、今年で37歳ながら第一線でのプレーを続けている。Kリーグ復帰後は様々なチームを渡り歩いたが、最初に彼がブレイクを果たしたのは磐田加入前、大邱在籍時だった。
→ベネズエラ代表経験を持つ実力者。ユース時代からスペインで過ごしているのでスペインでのプレー経験が豊富で、12-13シーズンにはラ・リーガで30試合に出場。近年のパトゥム躍進のキーマンの一人。
FW ティーラシン・デーンダー(パトゥム/タイ)
→国民的な人気を誇る、タイ史上に名を残すようなFWの一人。その影響力は今でも絶大である。2018年には広島、2020年には清水でもそれぞれ一年ずつプレーし、2018年にはFW陣の一角として広島のJ1準優勝に貢献した。ラ・リーガで初めてプレーしたタイ人選手でもある。
MF 佐藤優平(全南/日本)
→昨季まで東京Vでプレー。東京Vの新体制発表時に「移籍を調整中」とされていたが、その行き先は韓国であった。J2通算174試合出場のアタッカーにとって、横浜FM時代に経験した2014年以来となるアジアの舞台に挑む。
→JFAアカデミー福島を一期生として卒業し、18歳で渡米。日本人として初めてMLSスーパードラフトの1位指名を受けてトロントFCに加入し、長らくMLSでプレーしていた。今年2月からシティ・グループが司るメルボルンの一員となる。
FW マシュー・レッキー(メルボルン・C/オーストラリア)
→長きに渡ってドイツで活躍した、2010年代のオーストラリアを代表するアタッカー。W杯にも2回出場している。21-22シーズン開幕前に、実に10年振りとなる母国復帰を果たした。彼のブレイクのきっかけにもなったのは2010年のACLという見方もある。
MF ペク・スンホ(全北/韓国)
→「バルサトリオ」と呼ばれる同時期にFCバルセロナのカンテラでプレーした韓国人3人衆の中では、当初の期待通りではなくとも最も安定したキャリアに乗せる事が出来たと言える人物。韓国代表でもボランチの主力として定着している。
MF モドゥ・バーロウ(全北/ガンビア)
→爆発的なスピードを持ち、スウェーデンやイングランドでも活躍したガンビア代表FW。2020年は蔚山との2度の首位攻防戦で両方で得点を決めるなど勝負強さも持ち合わせる。昨年のACL、勝たなければ敗退が決まる崖っぷちのG大阪にトドメを刺したのはこの男。「バーロー」じゃなくて「バーロウ」。コナンくんじゃない。
MF 邦本宜裕(全北/日本)
→将来を嘱望されながらも、素行の問題もあって浦和と福岡では大成出来ず。再起を図って辿り着いた韓国の慶南FCでようやくブレイクし、自らの手で韓国最強クラブにまで辿り着いた。勝ち上がればユース時代を過ごした浦和と対戦できる可能性もあるだけに、モチベーションは人一倍高いはず。
FW スタニスラフ・イルチェンコ(全北/ロシア)
→ロシア国籍ではあるが、ユース時代からドイツで育った大型FW。優秀な選手の揃う全北の前線でも10番を背負うエース格よ存在であり、去年のG大阪はこいつに結構してやられた感がある。
FW ジェフェルソン・バイアーノ(ホアンアイン/ブラジル)
→水戸と山形でプレーした2シーズンで18得点を挙げたストライカーは、ホアンアインの一員としてACLに参戦する。Jリーグ時代はコーナーフラッグを抜き去るゴールパフォーマンスに象徴される陽気な性格でも人気を集めた。ACLでも重戦車っぷりを発揮できるか。
DF コナー・オトゥール(シドニーFC/オーストラリア)
→オーストラリア、日本、イングランドと3つの国籍を持つサイドバック。母親が日本人という事もあり「和希」という日本名も持つ。高校時代は留学生として成立学園高校に所属し、高校サッカーでもプレーした。今季からシドニーFCに移籍。
MF コスタ・バルバルセス(シドニーFC/ニュージーランド)
→ニュージーランドを代表する名手であり、Aリーグのスターの一人。特にメルボルン・V時代はリーグ優勝を始め、個人でもベストイレブンを獲得。そしてその時の監督が横浜FMのマスカット監督だった。ACLの舞台で師弟対決が実現。
→セルビア代表として南アフリカW杯に出場した経験もあるテクニシャン。オーストラリアでのプレーも随分長くなったベテラン選手だが、今季も10番を背負ってチームの攻撃を牽引する。
FW ボボー(シドニーFC/ブラジル)
→かつてトルコで大活躍し、07-08シーズンにはチャンピオンズリーグのリバプール戦でゴールを決めてチームを勝利に導いた。シドニーFCでも圧倒的な得点力を見せつけたクラブレジェンドで、さすがに先発機会は減ったものの、今季もスーパーサブとして君臨する。
DF マウリシオ(ジョホール/ブラジル)
→スポルティングCPやラツィオなど、名だたる名門クラブでプレーしたCB。特に14-15シーズンはスポルティングのレギュラーとしてUEFAチャンピオンズリーグの5試合で先発し、チェルシーや内田篤人が所属していたシャルケと戦っている。スポルティング時代は半年だけ田中順也とチームメイトだった。
FW フェルナンド・フォレスティエリ(ジョホール/イタリア)
→イタリア生まれ、アルゼンチン育ちで長年イングランドでプレーしたハイブリッドなキャリアを持つFW。特にイングランド2部でワトフォードとシェフィールドで長きに渡って活躍し、セリエAや世代別イタリア代表での経験も豊富というかなりのキャリアを持っている。
GK チョ・ヒョヌ(蔚山/韓国)
→韓国代表では柏に所属するキム・スンギュと正GKを争う名手。ロシアW杯で韓国がドイツを2-0で下した際のパフォーマンスで一躍時の人となった。川崎と対戦した昨季のベスト16でのPK戦では家長昭博のPKを防ぎ、チョン・ソンリョンとの韓国人GK対決を制した。
→昨季までG大阪に所属し、現役韓国代表主将も務める名DF。昨季もG大阪の選手としてACLに出場したが、広州恒大在籍時には2度のACL制覇も経験している。今季からホン・ミョンボ監督に誘われて母国復帰となったが、プロデビューがFC東京だった事もあり、Kリーグでのプレーは今季が初めて。
→日本屈指のレフティーに数えられる一人。近年はやや途中出場が増えていたが、昨季の札幌戦で見せたアシストのように左脚で魅せる事のできるファンタジスタで、その輝きは韓国でも眩く放ち続けている。昨季果たせなかった打倒川崎を新たな立場から目指す。
→ジョージア代表として、スペインやスウェーデンと同居したカタールW杯欧州予選にも出場していたFW。オランダやアメリカでの活躍を経て昨季から蔚山に加入したが、1年目からいきなりベストイレブンを受賞した。
FW レオナルド(蔚山/ブラジル)
→2018年の初来日から強烈なインパクトを残し、鳥取でJ3得点王を、翌年は新潟でJ2の得点王を獲得するなど強烈なインパクトを残した。2020年には浦和にステップアップを果たし、現在でも浦和に関するツイートを度々行うなど思い入れは深い。監督含め、蔚山はJリーグでもお馴染みな顔ぶれが多い。
→韓国サッカー史上でもトップクラスの「ロマン枠」とも言えようFWも今年で37歳とすっかり大ベテランに。長きに渡ってプレーしたFCソウルと契約満了になった際は引退も囁かれただけに、突然の蔚山への移籍は小さくない衝撃だった。
MF 加藤恒平(チェンライ・U/日本)
→2012年に町田でプロデビューしたが同年限りで退団し、そこから東欧のリーグで活躍。出場こそならなかったが、2017年にはハリルホジッチ監督率いる日本代表に招集された事が大きな話題にもなった。2018年は1年間鳥栖でプレーし、今季からはタイに移籍。みなさん、「カトーレスサンド」って覚えてますか…?
MF ラウル・バエナ(傑志/スペイン)
→エスパニョールやラージョで主力して活躍したスペイン人MF。ラ・リーガでの出場経験も豊富な彼はバルセロナのカンテラで育った過去もある。スペインと、そしてバルサの英雄であるイニエスタ擁する神戸と同組になった事は彼の中で大きな喜びであるはず。
FW デヤン・ダミヤノヴィッチ(傑志/モンテネグロ)
→Kリーグ外国人歴代最多得点記録を保持し、3度の得点王と1度のMVPに輝くなど、FCソウル史上最高のFWであり、Kリーグ史上最高の外国人選手として知られるFW。モンテネグロ代表としても活躍した彼の存在感は圧巻であり、2013年にはFCソウルの準優勝と決勝進出を文字通り牽引した。
【監督】
キム・ドフン(ライオン・C/韓国)
→2020年には蔚山を率いてACL制覇を達成。昨季は就任一年目でシンガポールリーグを制した。現役時代は神戸でも大活躍し、2020年のACL準決勝では神戸とも戦っている。
手倉森誠(パトゥム/日本)
→仙台の監督として2012年にJ1準優勝を果たし、その後は2016年リオ五輪の日本代表監督も務めた名将。昨季で仙台の監督を退任すると、新たな挑戦の場に選んだのはタイだった。ACLは仙台時代の2013年以来だがその時は決勝トーナメント進出はならず。なんとかグループステージを突破し、日本勢との対決を実現したい。
→現役時代はオーストラリア代表黄金世代の一人として知られてイングランドで活躍。広島でも2シーズン活躍した。シドニーFCで現役を引退した後は同クラブのユースコーチに就任し、2018年からトップチームの監督に。シドニーで2連覇を達成するなど結果も残している。
→言わずと知れた韓国サッカーの英雄であり、Jリーグのレジェンド。Jリーググローバルアンバサダーとしての顔を持ち、岡田武史氏や西野朗氏といった歴代日本代表監督との親交も深い。2012年ロンドン五輪ではU-23韓国代表監督として銅メダルを獲得したが、今季から獲得したキム・ヨングォンはその時の主軸の一人。
⑤AFC加盟国の各国リーグの紹介
⑥開催会場・スタジアム紹介
【サウジアラビア】
キングファハド国際スタジアム(リヤド)
プリンス・アブドゥッラー・アル・ファイサル・スタジアム(ジッダ)
キング・アブドゥッラー・スポーツシティ(ジッダ)
プリンス・モハメド・ビン・ファハド・スタジアム(ダンマーム)
【タイ】
パトゥムターニースタジアム(パトゥムターニー)
【ベトナム】
【マレーシア】
タン・スリ・ダト・ハジ・ハッサン・ユーヌス・スタジアム(ジョホールバル)
【日本】
埼玉スタジアム2002(埼玉)
さいたま市駒場スタジアム(埼玉)
【カタール】
アル・ジャヌーブ・スタジアム(アル・ワクラ)
アル・トゥマーマ・スタジアム(ドーハ)
全会場のスタジアム紹介はこちらのページでしております
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⑦過去にACLで躍進した日本勢の軌跡
【過去の日本勢の成績】
02-03:鹿島(GL敗退)、清水(GL敗退)
2004:横浜FM(GL敗退)、磐田(GL敗退)
2005:横浜FM(GL敗退)、磐田(GL敗退)
2006:G大阪(GL敗退)、東京V(GL敗退)
2007:浦和(優勝)、川崎(ベスト8)
2008:浦和(ベスト4)、鹿島(ベスト8)、G大阪(優勝)
2009:鹿島(ベスト16)、G大阪(ベスト16)、川崎(ベスト8)、名古屋(ベスト4)
2010:鹿島(ベスト16)、G大阪(ベスト16)、川崎(GL敗退)、広島(GL敗退)
2011:名古屋(ベスト16)、鹿島(ベスト16)、G大阪(ベスト16)、C大阪(ベスト8)
2012:柏(ベスト16)、FC東京(ベスト16)、名古屋(ベスト16)、G大阪(GL敗退)
2013:広島(GL敗退)、柏(ベスト4)、仙台(GL敗退)、浦和(GL敗退)
2014:広島(ベスト16)、横浜FM(GL敗退)、川崎(ベスト16)、C大阪(ベスト16)
2015:G大阪(ベスト4)、浦和(GL敗退)、鹿島(GL敗退)、柏(ベスト8)
2016:広島(GL敗退)、G大阪(GL敗退)、浦和(ベスト16)、FC東京(ベスト16)
2017:鹿島(ベスト16)、川崎(ベスト8)、浦和(優勝)、G大阪(GL敗退)
2018:川崎(GL敗退)、鹿島(優勝)、C大阪(GL敗退)、柏(GL敗退)
2019:川崎(GL敗退)、浦和(準優勝)、広島(ベスト16)、鹿島(ベスト8)
2020:横浜FM(ベスト16)、神戸(ベスト4)、FC東京(ベスト16)
2021:川崎(ベスト16)、G大阪(GL敗退)、名古屋(ベスト8)、C大阪(ベスト16)
2022:川崎(GL敗退)、浦和(?)、横浜FM(ベスト16)、神戸(ベスト8)
日本勢で過去にACLを優勝したのは浦和、G大阪、鹿島の3チームで、浦和のみが複数回の優勝と準優勝を経験している。上記3チーム以外で準決勝に駒を進めた事があるのは名古屋、柏、神戸の3チーム。また、日本勢で最もACLに出場しているのはG大阪で10回。鹿島が9回でそれに続いているが、決勝トーナメント進出が最も多いのは鹿島の7回が最多となっている。次点がG大阪、浦和、川崎の5回。
Jリーグ自体が群雄割拠なリーグになっている事もあり、韓国勢や中国勢と比べて日本勢は出場チームが年ごとに取っ替え引っ替え状態になっている事はJリーグ勢が苦戦する要因とも考えられており、今季も川崎以外の3チームが入れ替えのような形になった。一方、今年の日本勢4チームは全て過去3シーズン以内のACLに出場しており、特に浦和以外の3チームはセントラル開催の経験もあるのは大きい。
⑧過去にACLで実現した日本勢対決
ACLで初の日本勢対決でいて、多くの人の印象に強く残っているのは2008年の浦和vsG大阪の試合だろう。当時は同カードが「ナショナルダービー」と称されるほど高い注目度と強いライバル意識があった中で、前年度王者という立場だった浦和にG大阪が挑む格好になった。第1戦を1-1で折り返した第2戦、敵地埼玉スタジアムで先制されながらも、鮮やかな逆転劇でG大阪が3-1で勝利した試合は、その後ガンバがアジア制覇を成し遂げた事も含めて伝説とされている。
2017年の準々決勝、浦和vs川崎も印象的なゲームで、第1戦を川崎が3-1で内容を含めて完勝した事で勝負の行方は決したかと思われた。しかし浦和ホームでの第2戦、川崎が退場者を出した事もあって浦和が猛反撃を行い、1点ビハインドで迎えたラスト10分から試合をひっくり返した浦和が4-1で勝利して準決勝進出。その後のACL制覇に繋げた。
⑨過去のACLガイド
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ガンバ大阪、過去のACLで印象的な逆転劇(YouTubeラジオ)
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さぁ、通年制でのACLは今回が最後ですし、そもそも決勝の時には来季が始まっているという非常に難易度の高いACLにはなりましたが、日本勢が一つでも上にの成績を得られるよう祈っております。
ではでは(´∀`)