普通にカタールは行ってみたいのよ
どーもこんばんは
さてさて、本日は開幕が迫るAFCチャンピオンズリーグ2022に関するブログです。
なんと決勝は来年2月!今年も色々とイレギュラーなフォーマットで行われる今年のACLは、前年同様ひとまずグループステージの6試合はそれぞれの開催国でセントラル開催として、各組毎に一つの都市で集中開催として行われます。
開催都市は以下の通り。
西地区(サウジアラビアで全試合を開催)
・リヤド→A組、B組
・ジッダ→C組
・ブライダ→D組
・ダンマーム→E組
東地区
・ブリーラム(タイ)→F組、J組
・パトゥムターニー(タイ)→G組
・ジョホールバル(マレーシア)→I組
・埼玉(日本)→ラウンド16、準々決勝、決勝
・ドーハ(カタール)→西地区決勝トーナメント
・アル・ワクラ(カタール)→西地区決勝トーナメント
日本勢は浦和レッズ(F組)とヴィッセル神戸(J組)がタイのブリーラムでの試合。横浜F・マリノス(H組)はベトナムのホーチミン、川崎フロンターレ(I組)はマレーシアのジョホールバルで6試合を戦います。
そこで今回は、そんな今年のACLを開催する西地区を含めた全11スタジアムを紹介していきます。
試合を観る上での豆知識というか、セントラル開催での会場に思いを馳せる面でも是非ご活用頂ければ幸いです。
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【西地区】
キング・ファハド国際スタジアム
国:サウジアラビア
都市:リヤド
開催グループ:A組、B組
開場:1987年
収容人数:68752人
主な使用チーム:サウジアラビア代表、アル・ヒラル、アル・シャバブ・リヤド、アル・ナスルなど
過去に開催した主な大会:1989FIFAワールドユース選手権、FIFAコンフェデレーションズカップ(1992、1995、1997)、AFCチャンピオンズリーグ2021(決勝)、2034年アジア競技大会(予定)など
サウジアラビア最大のスタジアム。1987年の開場当時には屋根付きのスタジアムとしては世界最大規模であった。スタジアムはキング・ハーリド国際空港や高速道路と直結しているので、アクセスの利便性にも優れている。
円形の巨大な屋根を、24本の柱を用いて支えている外観は大きな特徴の一つ。このスタジアムで1992年と1995年に行われたキング・ファハド・カップは、1997年に主催がFIFAに移ったのと同時にFIFAコンフェデレーションズカップに名前を変えている。2017年に浦和がACL決勝でアル・ヒラルと戦った時のスタジアムはここだが、2019年に同じアル・ヒラルと対戦した時は別のスタジアムで行われている(キングサウード大学スタジアム)。前回大会の決勝はこのスタジアムで行われた。
2034年にリヤドで開催されるアジア競技大会ではメインスタジアムになる予定で、2022年にのスペインスーパーカップではレアル・マドリードvsFCバルセロナのエル・クラシコも開催。2019年には、スタジアム規模のコンサートとしてはサウジアラビアで初めての海外アーティストの公演として、韓国のBTSがライブを行ったことはサウジアラビアの社会背景も含めて大きな話題になった。
プリンス・ファイサル・ビン・ファハド・スタジアム
国:サウジアラビア
都市:リヤド
開催グループ:A組、B組
開場:1971年
収容人数:30000人
過去に開催した主な大会:ガルフカップ1972、AFCチャンピオンズリーグ2021など
かつてはアル・ヒラルとアル・ナスルのホームスタジアムとして稼働するなど、サウジアラビアサッカーの重要拠点だったスタジアム。キング・ファハド国際スタジアムやキングサウード大学スタジアムの完成により大舞台での使用頻度は減ったが、今でも上記2クラブを始めとしたリヤドを本拠地とする大きなクラブが第2本拠地としてこのスタジアムを使用している。
スタジアム名の「プリンス・ファイサル・ビン・ファハド」とは、サウジアラビアサッカー連盟のチェアマンやサウジアラビアオリンピック委員会委員長などの要職を歴任したファイサル・ビン・ファハド王子から取って名付けられている。日本では人物名がそのままスタジアムになる事例は少ないが、中東ではめちゃくちゃ多い。
プリンス・アブドゥッラー・アル・ファイサリー・スタジアム
国:サウジアラビア
都市:ジッダ
開催グループ:C組
開場:1970年
改修:2009年
収容人数:20000人
1970年に屋内競技場と水泳場を含有するスポーツコンプレックスとして開場。キング・アブドゥルアズィーズ大学と工業都市に挟まれるような場所に位置している。
元々アル・イテハドとアル・アハリが本拠地として使用していたが、2014年にキング・アブドゥッラー・スポーツシティがオープンして以降は上記2チームの準本拠地としての使用が多い。また、2009年に名古屋がACL準決勝でアル・イテハドと対戦した場所でもあるが、この時は開始早々に退場者を出してしまった影響もあって大敗を喫してしまった。
キング・アブドゥッラー・スポーツシティ
国:サウジアラビア
都市:ジッダ
開催グループ:C組、D組
開場:2014年
収容人数:62241人
主な使用チーム:サウジアラビア代表、アル・アハリ・ジッダ、アル・イテハドなど
過去に開催した主な大会:WWEグレイテスト・ロイヤルランブル(2018)、スーペル・コッパ・イタリアーナ2018、スーペルコパ2019、AFCチャンピオンズリーグ2021など
2014年に完成した、サウジアラビアに留まらずアジアでも最大規模の球技専用スタジアム。スタジアム名は2005年から2015年に亡くなるまで国王だったアブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ氏に由来している。サッカーがメインではあるが、2018年にはWWEのイベントであるグレイテスト・ロイヤルランブルが行われ、スタジアムの周囲にも複数のスポーツ施設が建設されるなど、サウジアラビアのスポーツの中心地になりつつある。
サウジアラビア代表のホームゲームといえばキング・ファハド国際スタジアムがメインになる事が多かったが、このスタジアムが完成して以降はこちらで開催される頻度が高く、W杯予選で2大会連続サウジアラビアと同組になった日本代表も2017年・2021年はいずれもこのスタジアムでのアウェイゲームを戦った。また、2018年にはスーペル・コッパ・イタリアーナのユベントスvsACミランの試合が、2019年にはスーペルコパが国外開催という形でされ、特に後者はレアル・マドリード、FCバルセロナ、アトレティコ・マドリード、バレンシアCFのトーナメント方式の全試合が開催されている。
余談だが、同じサウジアラビアのブライダという都市にも全く同じ名前のスタジアムがある。
プリンス・モハメド・ビン・ファハド・スタジアム
国:サウジアラビア
都市:ダンマーム
開催グループ:E組
開場:1973年
収容人数:35000人
主な使用チーム:アル・イテファクなど
サウジアラビアの東部州では最大の都市であるダンマームに建設されたスタジアムで、普段はアル・イテファクがホームスタジアムとして使用。スタジアムの名前は東部州を収めていたモハメド・ビン・ファハド氏から採られている。
スタジアムが位置するダンマーム周辺にはサウジアラムコが本社を置くダーランなど、サウジアラビアのビジネスにおける重要地区にもなっている。また、隣町のアル・コバールを抜けるとバーレーンまで行ける。
【東地区】
ブリーラム・スタジアム
国:タイ
都市:ブリーラム
開催グループ:F組(浦和)、J組(神戸)
開場:2011年
収容人数:32600人
主な使用チーム:ブリーラム・ユナイテッドなど
過去に開催した主な大会:AFCチャンピオンズリーグ2021など
「サンダー・キャッスル」という愛称を持つほか、タイのビール会社のネーミングライツが入った「チャーン・アリーナ」との名も持つ。
タイ屈指の強豪であるブリーラム・ユナイテッドが所有するスタジアムは、VIPルームやブリーラム・ユナイテッドのブリーラム・Uのメガストアも含有しており、タイの中では最も欧州的かつ近代的なスタジアムとして知られている。特にブリーラム・Uのエンブレムが掲げられた外観のインパクトは強く、夜になるとライトアップされて青い光を放ち、独特の雰囲気を生み出している。また、スタジアムの裏にはブリーラム・Uのオーナーを務める人物がオーナーとしてブリーラム・ユナイテッド・インターナショナル・サーキットが2014年に開場されており、現在は主にSUPER GTを開催しつつ、将来的にはF1グランプリ開催も目指している。
ブリーラム・UはACLにも度々参加する強豪チームなので、Jリーグでも柏、仙台、G大阪、広島はこのスタジアムでの試合経験を持っており、今大会をブリーラムで戦う浦和も2019年にこのスタジアムで試合を戦っている。C大阪に至っては過去4度のACLで2011年を除く全大会でこのスタジアムで試合を行っており、セントラル開催となった2021年はグループステージ全6試合をこの地で行なった為、もはや半分準ホームに近い感覚かもしれない。ちなみに、現在ブリーラム・Uの監督を務めるのは鹿島や大宮で指揮を執った石井正忠監督。
★浦和レッズ(F組)試合会場
4月15日21:00[23:00]第1節 vsライオン・C(A)@ブリーラム・スタジアム
4月18日21:00[23:00]第2節vs山東(H)@ブリーラム・スタジアム
4月21日21:00[23:00]第3節 vs大邱(A)@ブリーラム・スタジアム
★ヴィッセル神戸(J組)試合会場
(試合中止)4月16日21:00[23:00]第1節 vs上海海港(A)@ブリーラム・スタジアム
4月22日21:00[23:00]第3節 vsチェンライ・U(H)@ブリーラム・スタジアム
4月25日21:00[23:00]第4節 vsチェンライ・U(A)@ブリーラム・スタジアム
5月1日21:00[23:00]第6節 vs傑志(A)@ブリーラム・スタジアム
ブリーラム・シティ・スタジアム
国:タイ
都市:ブリーラム
開催グループ:F組(浦和)、J組(神戸)
開場:2010年
収容人数:15000人
主な使用チーム:ブリーラム・ユナイテッドB
ブリーラムでのACL開催は2年連続だが、昨季は1グループのみの開催だったのが今季は2グループ分開催する事になった為、ブリーラムの第2会場として今大会はリストに入っている。現在はブリーラム県がこのスタジアムを管理しており、スタジアム横の空き地には市庁舎も建てられている。
元々は「アイ・モバイル・スタジアム」というネーミングライツが入っており、ブリーラム・スタジアム建設の際には新しいスタジアムと区別する為に「ニュー・アイ・モバイル・スタジアム」「旧アイ・モバイル・スタジアム」と分けて呼ばれていた時期もあった。
★浦和レッズ(F組)試合会場
4月24日18:00[20:00]第4節 vs大邱(H)@ブリーラム・シティ・スタジアム
4月27日18:00[20:00]第5節 vsライオン・C(H)@ブリーラム・シティ・スタジアム
4月30日18:00[20:00]第6節 vs山東(A)@ブリーラム・シティ・スタジアム
★ヴィッセル神戸(J組)試合会場
4月19日18:00[20:00]第2節 vs傑志(H)@ブリーラム・シティ・スタジアム
(試合中止)4月28日18:00[20:00]第5節 vs上海海港(H)@ブリーラム・シティ・スタジアム
パトゥムターニー・スタジアム
国:タイ
都市:パトゥムターニー
開催グループ:G組
開場:2010年
改修:2018年
収容人数:10114人
主な使用チーム:BGパトゥム・ユナイテッドFC、ラパチャFCなど
過去に開催した主な大会:AFCチャンピオンズリーグ2021など
BGパトゥム・ユナイテッドの本拠地。その為、パトゥムは全6試合をホームスタジアムで戦う事が出来る。2010年のオープン時は人工芝スタジアムとしてのオープンだったが、小規模な修繕を行った2018年に天然芝に張り替えた。ドンアムン国際空港からは車で20分足らずという立地の良さも特徴。パトゥム・ユナイテッドは元々「バンコク・グラスFC」という名前だったが、2019年に現在の名称に。2012年からはセレッソ大阪とも提携しており、現在の監督は仙台やリオ五輪日本代表監督を務めた手倉森誠監督。
このスタジアムの近くにある「ドリームランド」という遊園地は、なぜかスペースマウンテンとホーンテッドマンションがある、なぜか大阪の遊園地で見たような地球儀とサメのオブジェがある、絶叫系のインパクトが鬼、というか全体的にどこかで見たことあるやつが多いなどなかなかのおもしろ遊園地として知られている。
トンニャット・スタジアム
国:ベトナム
都市:ホーチミン
開催グループ:H組
開場:1931年
改修:2019年
収容人数:15000人
過去に開催した主な大会:AFC女子アジアカップ (2008、2014)、AFC U-19女子選手権2011など
元々は1931年に建てられたスタジアムで歴史は古い。当初の観客席はセメントの20段の観客席のみだったので、競技場としてしっかりとした形になったのは1960年からと言える。ミーディン国立競技場が完成するまでの間、特に1960〜1970年代は中心的なスタジアムの一つであり、一方でベトナム戦争の影響を被ったという歴史も持っているスタジアムである。
近年はAFC主催の女子サッカーのアジア大会で使用される事が多い。特に2008年と2014年には女子アジアカップのメイン会場となった。2014年にはW杯女王として挑んだ日本代表が5試合中4試合を戦い、決勝戦では岩清水梓のゴールでオーストラリアを1-0下して初のアジア女王の座に輝いた。
★横浜F・マリノス(H組)試合会場
4月16日18:00[20:00]第1節 vsホアンアイン(A)
4月19日21:00[23:00]第2節 vs全北(H)
4月22日21:00[23:00]第3節 vsシドニーFC(A)
4月25日18:00[20:00]第4節 vsシドニーFC(H)
4月28日18:00[20:00]第5節 vsホアンアイン(H)
5月1日21:00[23:00]第6節 vs全北(A)
スルタン・イブラヒム・スタジアム
国:マレーシア
都市:ジョホールバル
開催グループ:I組
開場:2020年
収容人数:40000人
主な使用チーム:ジョホール・ダルル・タクジム
2020年にジョホールの新スタジアムとして開場したスタジアムで、外観はバナナの葉をモチーフにしたデザインとして設計されており、こけら落としにはイギリスの有名歌手、レオナ・ルイスがゲスト出演した。スタジアム名はジョホール州のトゥンク・イスマイール・スルタン・イブラヒム王子から採られているが、彼はジョホールの実質的なオーナーという立場も持ち合わせている。
北海道コンサドーレ札幌とも提携しているジョホールはこのスタジアムの建設に伴い、クラブオフィスや練習場も施設内に移転させ、クラブグッズのメガストアも開設。スタジアムに機能を集中させたという意味ではパナソニックスタジアム吹田とガンバ大阪の間隔で考えてもらえればわかりやすい(ちなみにガンバは2017年にジョホールとACLプレーオフで戦っている)。ジョホールにとっては、クラブ機能の全てを備えたホームスタジアムで全6試合を戦えるのは相当な追い風となるだろう。逆に言えば、川崎にとってのジョホール戦は完全にアウェイという事になる。
★川崎フロンターレ(I組)試合会場
4月21日23:00[23:00]第3節 vsジョホール(H)
4月24日22:00[23:00]第4節 vsジョホール(A)
タン・スリ・ダト・ハジ・ハッサン・ユーヌス・スタジアム
国:マレーシア
都市:ジョホールバル
開催グループ:I組
開場:1964年
改修:2013年
収容人数:28000人
主な使用チーム:ジョホール・ダルル・タクジムFCなど
過去に開催した主な大会:1997FIFAワールドユース選手権、1998FIFAワールドカップアジア第三代表決定戦(1997)など
クソ長い名前だが、ラルキン・スタジアムという名前もあるのでそちらで読んだ方が圧倒的に早い。前述のスルタン・イブラヒム・スタジアムが開場するまでジョホールのホームスタジアムとして稼働しており、新スタジアム完成後はジョホールのセカンドチームの本拠地として扱われている。今大会ではグループIの、ジョホールが絡まない全試合の会場として使用される予定。
「ラルキン・スタジアム」という名前でピンと来た人もいるかもしれないが、このスタジアムは日本サッカーの歴史にとって最も大事な場所であり、日本サッカーにとって最も大事な瞬間を生んだスタジアムでもある。そう、俗に言う「ジョホールバルの歓喜」はこのスタジアムで起こった出来事だった。このプレーオフは中立地開催としてマレーシアが開催地となったが、日本はクアラルンプールの日本企業や日本人会の協力もあり、比較的ホームに近い環境で試合に臨めたという。また、フランスW杯と日韓W杯の2大会のみゴールデンゴール方式(延長戦で得点が決まった場合、その時点で勝敗を決するルール)で行われていた為、日本がこの場所で、岡野雅行が決めたゴールこそが、歴史上唯一の「W杯出場を決めたゴールデンゴール」となった。ただし、2013年に大規模な改修が行われたので、雰囲気は当時とはだいぶ変化している。
あれから25年、日本サッカーの歴史と運命を揺らしたこの舞台で、川崎がどのような戦いを見せるかにも注目したい。
★川崎フロンターレ(I組)試合会場
4月15日17:00[18:00]第1節 vs蔚山(H)
4月18日17:00[18:00]第2節 vs広州(A)
4月27日17:00[18:00]第5節 vs蔚山(A)
4月30日17:00[18:00]第6節 vs広州(H)
国:日本
都市:埼玉県さいたま市
開催ラウンド:東地区決勝トーナメント
開場:1967年
改修:1995年
収容人数:21500人
主な使用チーム:三菱重工浦和レッズレディース、浦和レッズなど
過去に開催した主なイベント:国民体育大会サッカー会場(1967、2004)、JOMO CUP Jリーグドリームマッチ(1997)、2012 FIFA U-20 女子ワールドカップなど
過去、Jリーグに於いて浦和レッズが様々なドラマを起こしてきたスタジアム。1997年には落雷によりJリーグ史上初の試合中止事例となり、何と言っても1999年の「世界一悲しいVゴール」…そして翌2000年の土橋正樹のVゴールで昇格を決めた伝説の一戦の舞台となった。埼玉スタジアム2002が完成して以降はレッズはそちらに移転したが、東京五輪が開催された2021年はその兼ね合いもあってJ1リーグ2試合(+カップ戦1試合)が駒場で行われている。その2試合の相手がサガン鳥栖とサンフレッチェ広島というのは何という巡り合わせだろうか。
ACLではさいたま市駒場スタジアムとして扱われるが、このスタジアムの命名権は2012年より浦和レッズの運営会社が取得しており、一般公募や「浦和とレッズ・市民スポーツとプロスポーツ」の融合をコンセプトを基に協議された結果、「浦和駒場スタジアム」というネーミングライツ感のない名称が授けられた。命名権を浦和レッズが取得した事で、スタジアムの外壁には様々な箇所で浦和レッズのエンブレムが掲示されている。
国:日本
都市:埼玉県さいたま市
開催ラウンド:東地区決勝トーナメント
開場:2001年
収容人数:63700人
過去に開催された主なイベント:2002 FIFAワールドカップ、Jリーグオールスターサッカー(2002)、東アジア選手権(2003)、第59回国民体育大会(2004)、Jリーグチャンピオンシップ(2004,2015,2016)、AFCチャンピオンズリーグ決勝戦(2007,2017,2019)、平成20年度全国高等学校総合体育大会(2008)、Jリーグカップ決勝戦会場(2014〜2019,2021)、全国高等学校サッカー選手権大会決勝戦会場(2014〜2020)、天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会決勝戦会場(2017〜2018)、2020年東京オリンピック(2021)など
国立競技場が"聖地"ならこの地はまさしく日本サッカーの"本拠地"とも言える場所だと思う。時には浦和レッズの赤い狂気として、時には日本代表との青い翼として、このスタジアムはある種の魔力に近い力を見せてきた。レッズで言えば2006年最終節や2007年ACL準決勝、日本代表で言えばドイツW杯以降のほぼ全試合で使用されているアジア最終予選での数々のドラマなど、このスタジアムで生まれた伝説は多い。
2002年に開催された日韓W杯では横浜国際総合競技場(日産スタジアム)と共にメインスタジアムとしての扱いを受けており、日本の初戦・初めての勝点獲得となったベルギー戦や準決勝のブラジルvsトルコの試合など4試合を開催した。2021年の東京五輪でも男子の準決勝や3位決定戦が行われ、1968年メキシコシティー五輪以来のメダル獲得を目指した日本代表だったが、この地での準決勝でスペインとの死闘の末に敗れた。
浦和にとっては決勝トーナメントを自分達のホームで戦う事になる。また、ラウンド16ではヴィッセル神戸と横浜F・マリノスの日本勢対決が実現するが、2020年に同じ埼玉スタジアムで行われたゼロックス杯でこのカードが実現しており、その際はPK戦にて9人連続PK失敗という異常事態が発生した。ちなみに2003年、関東在住の阪神ファンを対象にした阪神タイガース戦のパブリックビューイングを開催したが、埼玉を本拠地とする西武ライオンズに正式に怒られたらしい。
★日本勢試合会場
8月18日20:00 ラウンド16 ヴィッセル神戸vs横浜F・マリノス
8月19日20:00 ラウンド16 ジョホール・ダルル・タクジムvs浦和レッズ
アル・トゥマーマ・スタジアム
国:カタール
都市:ドーハ
開催ラウンド:西地区決勝トーナメント
開場:2021年
収容人数:40000人
主な開催イベント:2021 FIFAアラブカップ、2022 FIFAワールドカップ、2030年アジア競技大会サッカー競技(予定)
カタール航空のハブ空港となっており、海外からの旅行客にとっては起点となるハマド国際空港からも近いところに建設されたスタジアム。スタジアムの建設はカタール人のイブラヒム・M・ジェイダ氏が手掛けており、アラブ感漂う特徴的な外観は「ガーフィヤ」というアラブ地域の伝統的な帽子をイメージしたデザインになっており、「アル・トゥマーマ」という名前はアラブ地域で見られる木の名前からとられている。W杯後はスタンドを撤去して収容人数を減らしつつ、空いたスペースには高級ホテルが建設予定。完成後はホテルからもピッチを眺めることが出来る造りになるそう。また、トラックの設置やアリーナ競技場も建設される予定になっている。
カタールW杯ではグループステージが準々決勝までの8試合を開催。開催国であるカタール代表の試合も割り当てられ、カタールにとってはこの地で挙げたセネガル戦でのゴールが同国史上初のW杯でのゴールとなった。また、このスタジアムでの最終戦である準々決勝モロッコvsポルトガルの試合ではモロッコが大金星を挙げてアフリカ勢として初のベスト4進出。そしてクリスティアーノ・ロナウドのW杯での挑戦が終わった地ともなり、様々な歴史がこの場所で生まれた。
アル・ジャヌーブ・スタジアム
国:カタール
都市:アル・ワクラ
開催ラウンド:西地区決勝トーナメント
開場:2019年
収容人数:40000人
主な使用チーム:アル・ワクラSC
主な開催イベント:AFCチャンピオンズリーグ2020(決勝戦会場)、2021FIFAアラブカップ、2022 FIFAワールドカップ、2030年アジア競技大会サッカー競技(予定)
カタールW杯に向けて新しく建設されたスタジアムの中では最も早くに完成した頃から早い段階で各種公式戦にて使用されており、2020年のACLでは横浜F・マリノスが4試合を、ヴィッセル神戸はベスト4進出を決めた水原三星との準々決勝を同地で戦った。なお、同年のACL決勝(ペルセポリスvs蔚山現代)の会場でもある。
このスタジアムのデザインを手掛けたのは、新国立競技場の最初の案の設計者としても知られるザハ・ハディド氏(故人)。このスタジアムのデザインはカタールの伝統的な漁船である「ダウ船」をイメージして設計されたデザインだが、そのデザインの"見え方"を巡って議論が巻き起こったのも記憶に新しい。元々は漁業と真珠採取が盛んな村として知られていたアル・ワクラだが、2008年の大規模開発計画などもあり、現在はカタールで2番目に大きい都市にまで成長している。
カタールW杯ではベスト16までの7試合が開催された。このスタジアムで唯一の決勝トーナメントかつ最後の試合となったのは、日本がPK戦の末に惜しくも涙を飲んだクロアチアとのベスト16の試合。この地がまた、日本サッカーにとって重要な歴史を刻んだスタジアムの一つとなった。
セントラル開催はセントラル開催で過酷なのは間違いないですが、見ようによってはある意味でロマンといえばロマン。大会間隔も大きく、やはり難しい戦いにはなるとは思いますが、再び日本勢が栄冠を掴むことを祈っております。
ドラマ何見ようかしらね。
ではでは(´∀`)