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致命傷〜カタールW杯アジア最終予選グループB第3節 サウジアラビア代表vs日本代表 マッチレビュー〜

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あら、宮本恒靖様お久し振りです

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー2022FIFAワールドカップカタール大会アジア最終予選グループB第3節、サウジアラビア代表vs日本代表の一戦です!

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

日本が置かれた状況、対戦相手の実力と調子、試合会場……その全てを勘案した時、今日、このタイミングで迎えるサウジアラビアとの一戦は単なる大一番ではなく今予選で最も大事な試合、そして日本サッカーの未来が懸かった試合と言っても決して過言ではありません。初戦のオマーン戦に敗れた以上、少なくとも前半戦の5試合で2敗を喫する事は致命傷に他なりません。日本と共に本命視されていたサウジアラビアとオーストラリアの2強状態を形成されてしまってからじゃ遅いんです。

今のサウジアラビアは一時期のスランプを乗り換え、現在はチームの完成度としても非常に高いものを持っています。日本とはロシアW杯予選でも同組に入り、その時は日本が首位通過を果たしましたが…サウジアラビアとは1勝1敗で、更にはオーストラリアをプレーオフに追いやった訳ですから。そんなサウジアラビアとのアウェイ戦は今グループの中でも最高難易度でしょう。本来ならこの試合は「勝点1でもOK」という形容の仕方も出来るゲームでしたが、それはオマーンに勝てていた場合の話であって、今となってはそれを考える事も出来なくなってしまいました。日本サッカーの未来が懸かるアウェイゲーム、果たして日本の明日はどちらに…?

両チームスタメンです。

 

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久保建英や堂安律を怪我で、伊東純也を出場停止で欠く日本ですが、代わりに南野拓実酒井宏樹がスタメンに復帰。基本的には森保ジャパンの基本布陣・基本メンバーで構成された11人となっていますが、古橋亨梧が怪我明けである事も考慮して右サイドには浅野拓磨が先発で起用されました。今回は25人の選手が招集されているので2人がベンチから外れる計算になりますが、堂安の負傷離脱と伊東の出場停止により出場可能なメンバーは全員がベンチ入りしています。

 

 

本日の会場はサウジアラビア、ジッダのキング・アブドゥッラー・スポーツ・シティです。

サウジアラビア第2の都市、ジッダに2014年に開場した6万人収容の大型スタジアムはサウジアラビアの国有石油会社であるサウジアラムコが完全所有しているスタジアム。これまではキング・ファハド国際スタジアムを主に使用していたサウジアラビア代表も近年は此方のスタジアムに移行しつつあります。普段はアル・アハリ・ジッダアル・イテハドが本拠地として使用する他、近年ではイタリアやスペインのスーパーカップを開催するなど、海外のビッグクラブ公式戦招致にも積極的で、サウジアラビアがスポーツを中心とした経済計画として掲げる「ビジョン2030」の中心地です。

今日の試合では当初は収容人数の60%という入場制限が設けられていましたが、直前になって入場制限が撤廃。6万人のサウジアラビアサポーターがスタジアムを埋める事になり、日本にとっては大アウェイも大アウェイです。

 

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序盤はサウジアラビアがボールを持ちつつも、基本的にはお互いに中盤での激しい攻防戦を通じて主導権を奪い合うような展開が続いていました。しかし徐々に全体としてサウジアラビアがハイプレスを軸にラインが高くなっていって、試合の主導権はじわじわとサウジアラビアへ。特に浅野はアル・ファラジやガリーブのケアで守備に忙殺される時間が長くなり、12分にはセットプレーからアブドゥラー・マドゥが決定的なヘディングシュート。これはなんとかGK権田修一が阻止しますが、29分にもアル・ファラジのクロスにアル・ムワラドが合わせましたがこれは枠の左。

 

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とはいえ、サウジアラビアもハイプレスなどでラインは高くした分、後ろへの対応は少しおざなりにもなっていて、日本は積極的にDFラインの背後を狙う事で得点機会を作ろうと目論んでいきます。29分にはサウジアラビアの横パスをカットし、鎌田大地がワンタッチで前線へカウンターパス。大迫勇也は完璧なファーストタッチで抜け出したものの、GKアル・オワイスの好セーブに阻まれます。37分にも酒井のクロスに大迫が反応しましたが枠を逸れ…。非常に過酷なコンディションの中でのゲームは前半からインテンシティーの高いゲームが展開され、0-0で前半終了。

 

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50分、いきなり日本は決定的なピンチを迎えます。柴崎岳のところでボールを奪われてしまうとサウジアラビアが一気にカウンター。最後はガリーブが決定的なシュートを放ちますが、これは権田が左脚一本でファインセーブ。しかし森保一監督は59分に浅野と南野を下げて古橋と原口元気の二人を同時に投入。しかしここからサウジアラビアの圧に強く押し込まれていくようになり、暑さも影響しているのか日本にはボールロストやパスミスも増え始めていきました。

 

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そして71分、ハーフェーライン付近で柴崎のバックパスを途中出場のアル・ブリカンに攫われると、吉田麻也と冨安健洋の両CBの追走も虚しく権田と1対1の場面を作られてしまい…今度は冷静に決められてしまって失点。サウジアラビアがシュートまで到達するシーンが増えて苦しい展開になってきたタイミングで、更に自分達のミスからという痛過ぎるゴールを許してしまいます。

 

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失点直後に柴崎と鎌田を下げて守田英正とオナイウ阿道を投入。原口の低空クロスに古橋が飛び込んだシーンや、長友佑都の折り返しにオナイウが反応してシュートまで持ち込んだシーンなど終盤にかけては日本が守田と遠藤航でセカンドボールを拾えるようになった事でチャンスに繋げる場面も増えましたが…サウジアラビアDF陣も最後まで集中を切らさずゴールには至らず。試合はそのまま0-1で終了。最終予選2敗目。余りにも痛すぎる敗退となりました…。

 

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アウェイサウジアラビアという世界でも屈指の難易度の舞台で、欠場者も多い中で、内容としては前の2試合よりは悪くなかったというか、もしこの試合を単体で見るのであればさほどネガティブにならなくてもいい試合だと思います。ただ、これはあくまで「この試合を2勝0敗で迎えていれば」の話であり、日本はオマーン戦に敗れたその時点でその言い訳はもう言えないのです。

確かにロシアW杯予選の時も、日本は2分2敗を喫しながらも首位でW杯出場を決める事が出来ました。ただ、あの時の2敗目は最終節。日本はこれからの7試合でもう1回たりとも負けられない。この状況で戦うのは選手達からすればとんでもなくしんどい状況でしょう。とはいえ、そういう状況にしてしまったのは自分達自身である訳で、ここからの7試合は過去と未来の両方を取り戻さなければならない試合になる。その上でまずはオーストラリア戦……ここをどうするか、ですよね…。

 

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【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

グループB第3節

サウジアラビア1-0日本

中国3-2ベトナム

オーストラリア(試合中)オマーン

 

 

ツネ様解説が唯一のオアシス。

ではでは(´∀`)