録画したアメトークのギター芸人見てる。
どーもこんばんは
さてさて、カタールでの集中開催で行われるACLが迫って参りました。ですので今回は、過去の日本勢が好成績を残した大会を振り返っていきます。
2007年大会
監督:ホルガー・オジェック(1年目)
J1リーグ順位:2位
ACL2007:優勝
大会MVP:永井雄一郎(11試合3得点)
GL1 vsペルシク○3-0(山田暢久、永井雄一郎、小野伸二)@埼玉スタジアム2002(H)
GL2 vsシドニーFC△2-2(ポンテ、永井雄一郎)@オージースタジアム(A)
GL3 vs上海申花○1-0(阿部勇樹)@埼玉スタジアム2002(H)
GL5 vsペルシク△3-3(小野伸二、ポンテ、阿部勇樹)@マナハン・スタジアム(A)
GL6 vsシドニーFC△0-0@埼玉スタジアム2002(H)
準々決勝① vs全北現代○2-1(長谷部誠、田中達也)@埼玉スタジアム2002(H)
準々決勝② vs全北現代○2-0(田中達也、OG)@全州ワールドカップ競技場(A)
準決勝① vs城南一和△2-2(田中達也、ポンテ)@炭川総合運動場(A)
準決勝② vs城南一和△2-2(ワシントン、長谷部誠)@埼玉スタジアム2002(H)
決勝① vsセパハン△1-1(ポンテ)@フーラッドシャフル・スタジアム
決勝② vsセパハン○2-0(永井雄一郎、阿部勇樹)@埼玉スタジアム2002(H)
大会がAFCチャンピオンズリーグに変わってから最初に優勝を果たした日本のチーム。そもそも、2008年まではグループステージも1位しか決勝トーナメントに行けないレギュレーションもあって、日本勢として初めてACL決勝トーナメントに出場したチーム自体がこの年の浦和と川崎フロンターレだった(厳密には川崎が史上初になる)。
Jリーグ史上最強チームの一つとして数えられる2006年のチームに千葉から阿部勇樹を獲得したチームは引き分け先行ながらもグループステージを無敗で通過。怪我人が出てもカバーできるだけの層の厚さを常に見せ、特に阿部はDFやサイド、ボランチまでこなし、田中マルクス闘莉王、鈴木啓太、長谷部誠、ポンテ、ワシントンの盤石すぎるセンターラインはアジアの舞台でも脅威だった。決勝進出の懸かった城南とのPK戦は浦和サポーターの凄まじさが語られる時に今でも映像が使用されている伝説の試合。決勝ではイランのセパハンに2戦合計3-1で勝利したが、そのセパハンに準々決勝で敗れた川崎がセパハン戦用に集めたスカウティング資料を浦和に提供したというエピソードも語られている。
2008年大会
監督:西野朗(7年目)
J1リーグ順位:8位
ACL2008:優勝
大会MVP:遠藤保仁(10試合3得点)
GL1 vsチョンブリ△1-1(ルーカス)@万博記念競技場(H)
GL2 vs全南○4-3(二川孝広、播戸竜二②、安田理大)@光陽専用球技場(A)
GL3 vsメルボルン・V○4-3(二川孝広、バレー、山口智、ルーカス)@テルストラ・ドーム(A)
GL4 vsメルボルン・V○2-0(山崎雅人②)@万博記念競技場(H)
GL5 vsチョンブリ○2-0(山崎雅人、ルーカス)@スパチャラサイ国立競技場(A)
準々決勝① vsアル・カラマ○2-1(山口智、山崎雅人)@ハーリド・イブン・アル・ワイード・スタジアム(A)
準々決勝② vsアル・カラマ○2-0(山崎雅人、ロニー)@万博記念競技場(H)
準決勝① vs浦和△1-1(遠藤保仁)@万博記念競技場(H)
準決勝② vs浦和○3-1(山口智、明神智和、遠藤保仁)@埼玉スタジアム2002(A)
決勝① vsアデレード・U○3-0(ルーカス、遠藤保仁、安田理大)@万博記念競技場(H)
決勝② vsアデレード・U○2-0(ルーカス②)@ハインド・マーシュ・スタジアム(A)
16チーム制で行われた最後のACL。当時のガンバといえば、西野朗監督の下で「超攻撃的サッカー」の看板を背負っており、特に遠藤保仁、橋本英郎、明神智和、二川孝広の4人で織りなすポゼッションサッカーは「黄金の中盤」とも呼ばれていた。加えて前線に新加入のルーカス、スーパーサブと称された山崎雅人と佐々木勇人、そして遠藤をキッカーとして山口智や中澤聡太があわせるセットプレーの強さなど「どこからでも点を取れるチーム」。初戦こそチーム自体の出遅れもあって格下相手にドローに終わったが、そこからは圧倒的な強さを見せて史上唯一となるアウェイ全勝。特に準決勝第2戦では初の日本勢対決となった浦和との試合で前年度王者の浦和を圧倒して勝利し、決勝では鹿島を下したオーストラリアのアデレード・ユナイテッドを完膚なきまでに叩き潰した。日本代表の調子が芳しくなかった事もあり、浦和に完勝した事や鹿島を破ったアデレードをフルボッコにした姿は「日本代表より強い」と称される事も。
当時のガンバと浦和はライバル関係にあり、西野監督は度々「浦和とは違うスタイルでアジアを制する」事を目標として語っていた。準決勝しかり、決勝しかり、そしてその先のマンチェスター・ユナイテッドとの壮絶な撃ち合いはまさにそれを体現していたものだったといえる。遠藤がジュビロ磐田に移籍した為、2020年11月の時点で当時のメンバーで現在もガンバに在籍しているのは倉田秋のみとなった(途中、千葉とC大阪へのレンタル移籍を挟んでいる)。
2009年大会
監督:ドラガン・ストイコビッチ(2年目)
J1リーグ順位:
ACL2009成績:ベスト4
GL1 vs蔚山現代○1-3(吉田麻也、ダヴィ、マギヌン)@蔚山文殊サッカー場(A)
GL3 vsニューカッスル・J△1-1(玉田圭司)@瑞穂陸上競技場(H)
GL4 vsニューカッスル・J○1-0(小川佳純)@ニューカッスル・スタジアム(A)
GL5 vs蔚山現代○4-1(小川佳純②、巻佑樹、ダヴィ)@瑞穂陸上競技場(H)
GL6 vs北京国安△1-1(新川織部)@北京工人体育場(A)
ベスト16 vs水原三星○2-1(小川佳純、玉田圭司)@瑞穂陸上競技場(H)
準々決勝② vs川崎○3-1(小川佳純、吉田麻也、ケネディ)@瑞穂陸上競技場(H)
準決勝① vsアル・イテハド●2-6(ケネディ、中村直志)@プリンス・アブドゥッラー・アル・ファイサル・スタジアム(A)
準決勝② vsアル・イテハド●1-2(杉本恵太)@瑞穂陸上競技場(H)
ストイコビッチ監督1年目となった2008年に魅力的なサッカーで躍進した名古屋はエースのヨンセンが清水に移籍した代わりにダヴィを札幌から獲得。そのダヴィもシーズン途中に中東に引き抜かれたが、オーストラリア代表のケネディを補強。リーグでは前年に比べると不振気味ではあったが、準優勝を果たした天皇杯を含むトーナメントでは躍進した。
キレッキレだった小川佳純や玉田圭司の突破にグループステージではダヴィ、決勝トーナメントではケネディが最後に仕上げるサイドアタックを武器に準々決勝ではベスト16でG大阪を下した川崎を終了間際のゴールで逆転して準決勝進出。浦和、G大阪に続く日本勢3連覇が期待されたが、守護神・楢崎正剛を始め怪我人続出などの影響もあって苦しい状況で迎えたアル・イテハドとの1stレグでは開始6分で退場者を出し、それでも一時はリードしたが終盤に力尽きて2-6で大敗。最後は呆気なかったが、大会をトータルで見れば見事な戦いぶりだった。
だが、この名古屋のベスト4以降日本勢にとっての「ACL低迷期」が訪れる。
2013年大会
監督:ネルシーニョ(5年目)
J1リーグ順位:
ACL2013成績:ベスト4
GL1 vs貴州人和○1-0(クレオ)@貴陽奥林匹克体育中心体育場(A)
GL2 vsセントラルコースト○3-1(L・ドミンゲス②、狩野健太)@日立柏サッカー場(H)
GL3 vs水原三星○6-2(田中順也②、栗澤僚一②、工藤壮人②)@水原ワールドカップ競技場(A)
GL5 vs貴州人和△1-1(増嶋竜也)@日立柏サッカー場(H)
GL6 vsセントラルコースト○3-0(工藤壮人、クレオ、L・ドミンゲス)@セントラルコースト・スタジアム(A)
ベスト16① vs全北現代○2-0(工藤壮人、増嶋竜也)@全州ワールドカップ競技場(A)
ベスト16② vs全北現代○3-2(渡部博文、J・ワグネル、工藤壮人)@日立柏サッカー場(H)
ベスト8① vsアル・シャバブ△1-1(工藤壮人)@日立柏サッカー場(H)
ベスト8② vsアル・シャバブ△2-2(OG、近藤直也)@キング・ファハド国際スタジアム(A)
ベスト4① vs広州恒大●1-4(J・ワグネル)@日立柏サッカー場(H)
2009年の名古屋を最後に日本勢はACLで低迷。2010年〜2012年の間にベスト8に駒を進めたのは2011年のセレッソ大阪のみで、2013年に至っては出場した4チームのうち3チームが決勝トーナメントにさえ進めなかった。だが、唯一決勝トーナメントに進んだ柏が奮闘を見せる。
ネルシーニョ監督の下で2011年にJ1、2012年に天皇杯を獲得したチームはACL制覇に本腰を入れ、クレオ、鈴木大輔、キム・チャンス、谷口博之など積極的な補強を敢行。グループステージを難なく突破し、決勝トーナメントでも全北現代とアル・シャバブを撃破して準決勝進出。しかしこの準決勝の対戦相手が悪かった。この頃は中国がサッカーに一気に資金を投入し出した頃で、広州恒大はその先駆けかつ、最も成功したチームと言われている。当時のダリオ・コンカ、エウケソン、ムリキの3人は泣く子も黙るという表現の似合いすぎるブラジルトリオで「あれ?こいつらに勝つの無理じゃね?」感は尋常じゃなかった。ほんと尋常じゃなかった。大会トータルでは十分検討した柏ではあったが、広州相手には2試合で8失点。その8失点全てがブラジルトリオによるものだった。
ちなみに、よく言われる「柏が韓国のチームにPK4本とられた」という伝説のカオス試合はこの大会のアウェイでの水原戦。しかも水原は4本中3本PK失敗(1本はGK菅野孝憲がセーブ)している。また、韓国屈指の強豪である全北現代は度々韓国メディアに「柏恐怖症」「天敵・柏」と言われているが、実際に柏がACLに出場した全ての大会で柏vs全北は実現しており、その戦績は柏から見て5勝1分2敗。
2015年大会
監督:長谷川健太(3年目)
J1リーグ順位:2位
ACL2015成績:ベスト4
GL4 vsブリーラム・U○2-1(リンス、大森晃太郎)@ブリーラム・スタジアム(A)
GL5 vs広州富力○5-0(パトリック②、阿部浩之②、宇佐美貴史)@越秀山体育場(A)
GL6 vs城南FC○2-1(宇佐美貴史、リンス)@万博記念競技場(H)
ベスト16① vsFCソウル○3-1(宇佐美貴史②、米倉恒貴)@ソウルワールドカップ競技場(A)
ベスト16② vsFCソウル○3-2(パトリック、倉田秋、リンス)@万博記念競技場(H)
ベスト8① vs全北現代△0-0@全州ワールドカップ競技場(A)
ベスト8② vs全北現代○3-2(パトリック、倉田秋、米倉恒貴)@万博記念競技場(H)
ベスト4① vs広州恒大●1-2(OG)@天河体育中心体育場(A)
2014年にJ1、ナビスコ杯、天皇杯の三冠を達成したガンバは2012年以来となるACLに対し、大型補強は行わず基本的には2014年のメンバーを継続する形でACLに挑んだ。最初は今野泰幸を怪我で欠いた影響もあって1分2敗と最悪のスタートを切るが、メンバーが揃ってから一気に3連勝。最後は城南FCに終了間際のリンスの逆転ゴールで首位通過を決め、その勢いでFCソウルにも完勝した。
最大のハイライトはなんといっても準々決勝の全北戦。Jリーグ王者vsKリーグ王者の試合は第1戦でスコアレスドロー。ホームでの第2戦は宇佐美貴史を累積警告で欠く中での試合となったが、2-1とガンバの1点リードで迎えた終了間際に失点を許して2-2。アウェイゴールの差で敗退の危機に追い込まれるが、ラストワンプレーに近いところで遠藤の指示で前線に残っていたDF金正也のスルーパスにDF米倉恒貴が反応して劇的決勝ゴール。喜びの余り長谷川健太監督がピッチ内を疾走してしまった事で退席処分を喰らうほどの熱狂が万博を包んだ。だが、ベスト4でまたも日本勢の前に立ちはだかったのは広州恒大。第1戦を敵地で落とすと、ホームの第2戦でも後半に一気に反撃に転じたが……準々決勝では柏を下した広州にあと一点が足りず、惜しくもベスト4で2度目の優勝を狙うガンバの挑戦は幕を閉じた。
余談だが、ブリーラム戦で許した2失点は両方ティーラトン(現横浜F・マリノス)にセットプレーを直接叩き込まれたもの。そして城南FC戦ではホームとアウェイでファン・ウィジョに一発ずつ決められており、これがガンバがファン・ウィジョ獲得に動くきっかけとなった。また、ガンバを敗退に追い込んだ広州のDFとしてキム・ヨングォンがプレーしており、全北戦はFWイ・グノの万博凱旋でもあった事から色んな意味でこの大会にまつわる縁は多かった。
2017年大会
監督:ミハイロ・ペトロヴィッチ(6年目)→堀孝史
J1リーグ順位:
ACL2017成績:優勝
大会MVP:柏木陽介(10試合1得点)
GL1 vsW・シドニー○4-0(興梠慎三、李忠成、槙野智章、R・シルバ)@キャンベルタウン・スタジアム(A)
GL2 vsFCソウル○5-2(武藤雄樹、李忠成、関根貴大、宇賀神友弥、駒井善成)@埼玉スタジアム2002(H)
GL3 vs上海上港●2-3(R・シルバ、遠藤航)@上海体育場(A)
GL4 vs上海上港○1-0(R・シルバ)@埼玉スタジアム2002(H)
GL5 vsW・シドニー○6-1(関根貴大、ズラタン、李忠成、R・シルバ②、興梠慎三)@埼玉スタジアム2002(H)
GL6 vsFCソウル●0-1@ソウルワールドカップ競技場(A)
ベスト16① vs済州●0-2@済州ワールドカップ競技場(A)
ベスト16② vs済州○3-0(興梠慎三、李忠成、森脇良太)@埼玉スタジアム2002(H)
ベスト8① vs川崎●1-3(武藤雄樹)@等々力陸上競技場(A)
ベスト8② vs川崎○4-1(興梠慎三、ズラタン、R・シルバ、高木俊幸)@埼玉スタジアム2002(H)
ベスト4① vs上海上港△1-1(柏木陽介)@上海体育場(A)
ベスト4② vs上海上港○1-0(R・シルバ)@埼玉スタジアム2002(H)
決勝① vsアル・ヒラル△1-1(R・シルバ)@キング・ファハド国際スタジアム(A)
決勝② vsアル・ヒラル○1-0(R・シルバ)@埼玉スタジアム2002(H)
2010年代前半は日本代表躍進とは裏腹にACLでは不振が続いており、ベスト8以上に進んだのは前述したベスト4まで行った柏とガンバ、ベスト8に終わった2011年のC大阪と2015年の柏のみという状況からは脱せないでいた。
そんな中で躍進したのが10年ぶりの優勝を狙う浦和。グループステージではミシャ先の攻撃サッカーで6試合で18得点を叩き出して首位通過すると、問題になったベスト16の済州戦、日本勢対決となったベスト8の川崎戦では共に劇的な逆転勝利。ベスト16の後にミハイロ・ペトロヴィッチ監督がリーグでの成績不振で解任されたが、後任の堀孝史監督のスタイルはミシャ時代よりもトーナメント向きではあった。上海上港を安定した試合運びで下すと、ホーム埼玉スタジアムで迎えた決勝第2戦ではアル・ヒラル相手に0-0でも優勝という状況だったが、1人少ない相手に対して88分にラファエル・シルバのゴールで勝負アリ。浦和としては10年ぶり、日本勢としてはG大阪以来10大会ぶりの優勝を果たし、日本勢で初めてACLを複数回制したクラブとなった。
2018年大会
監督:大岩剛(2年目)
J1リーグ順位:3位
ACL2018成績:優勝
大会MVP:鈴木優磨(14試合2得点)
GL1 vs上海申花△1-1(遠藤康)@カシマサッカースタジアム(H)
GL2 vs水原三星○2-1(金崎夢生②)@水原ワールドカップ競技場(A)
GL3 vsシドニーFC○2-0(土居聖真、植田直通)@シドニー・フットボール・スタジアム(A)
GL4 vsシドニーFC△1-1(金崎夢生)@カシマサッカースタジアム(H)
GL5 vs上海申花△2-2(鈴木優磨、レアンドロ)@上海虹口足球場(A)
GL6 vs水原三星●0-1@カシマサッカースタジアム(H)
ベスト16① vs上海上港○3-1(鈴木優磨、西大伍、OG)@カシマサッカースタジアム(H)
ベスト16② vs上海上港●1-2(土居聖真)@上海体育場(A)
準々決勝① vs天津権健○2-0(レオ・シルバ、セルジーニョ)@カシマサッカースタジアム(H)
準々決勝② vs天津権健○3-0(セルジーニョ、安部裕葵、土居聖真)@奧林匹克體育中心(A)
準決勝① vs水原三星○3-2(OG、セルジーニョ、内田篤人)@カシマサッカースタジアム(H)
準決勝② vs水原三星△3-3(山本脩斗、西大伍、セルジーニョ)@水原ワールドカップ競技場(A)
決勝① vsペルセポリス○2-0(レオ・シルバ、セルジーニョ)@カシマサッカースタジアム(H)
決勝② vsペルセポリス△0-0@アザディ・スタジアム(A)
Jリーグではダントツで一番タイトルを獲得している鹿島にとって唯一欠けていたタイトルがこのACLだった。2018年のACLは日本勢冬の時代に奮闘した柏を含め鹿島以外がグループステージで敗退する中、鹿島はグループステージを2位で突破すると決勝トーナメントで中国勢を立て続けに撃破。鹿島はこれまでACLの決勝トーナメントで勝てた事が無かったが、ここに来て遂にベスト4まで駒を進める。
最大のハイライトはやはり準決勝。第1戦では2点ビハインドをひっくり返し最後はアディショナルタイムに内田篤人が決勝ゴールを挙げて先勝。第2戦は更に壮絶な激闘となり、一時は逆転を許したものの最後は再逆転に成功。クォン・スンテのスーパーセーブもあって2試合合計6-5で勝ち上がり、決勝では「THE・鹿島」とも言うべき内容でクラブ史上初のACL制覇、そして鹿島にとっての20冠目を達成した。ちなみに、ACLの連戦の合間に行われたJ1リーグではスタメン総替えくらいの勢いでターンオーバーを行ったがその試合でも勝利している。
この時のキャプテンは昌子源だったが、優勝セレモニーの際に「キャプテンはあなたですから」とカップを掲げる大役を小笠原満男に託して小笠原が高々とカップを掲げたシーンは鹿島ファンじゃないけど結構グッときた。
2019年大会
監督:オズワルド・オリヴェイラ(2年目)→大槻毅
J1リーグ順位:
ACL2019成績:準優勝
GL1 vsブリーラム・U○3-0(槙野智章、橋岡大樹②)@埼玉スタジアム2002(H)
GL3 vs全北現代●0-1@埼玉スタジアム2002(H)
GL4 vs全北現代●1-2(興梠慎三)@全州ワールドカップ競技場(A)
GL5 vsブリーラム・U○2-1(興梠慎三、武藤雄樹)@ブリーラム・スタジアム(A)
GL6 vs北京国安○3-0(長澤和輝、武藤雄樹、興梠慎三)@埼玉スタジアム2002(H)
ベスト16① vs蔚山現代●1-2(杉本健勇)@埼玉スタジアム2002(H)
ベスト16② vs蔚山現代○3-0(興梠慎三②、エヴェルトン)@蔚山文殊サッカー場(A)
ベスト8① vs上海上港△2-2(槙野智章、興梠慎三)@上海体育場(A)
ベスト8② vs上海上港△1-1(興梠慎三)@埼玉スタジアム2002(H)
ベスト4① vs広州恒大○2-0(ファブリシオ、関根貴大)@埼玉スタジアム2002(H)
ベスト4② vs広州恒大○1-0(興梠慎三)@天河体育中心体育場(A)
決勝① vsアル・ヒラル●0-1@キング・サウード大学スタジアム(A)
決勝② vsアル・ヒラル●0-2@埼玉スタジアム2002(H)
J1残留争いとACLのトーナメントの平行というまあまあカオスな事をやってのけていたのが2019年の浦和。開幕時点で指揮を執っていたオズワルド・オリヴェイラ監督はグループステージ終了後に解任されている。
この年の浦和は山中亮輔、杉本健勇、エヴェルトン、シーズン途中からは関根貴大を復帰させるなど戦力を増強してシーズンを迎えたが、リーグ戦では常にチグハグな状態を脱する事が出来なかった。一方、ACLでは堅守を軸に安定した試合運びを披露。特に日本勢が毎回痛い目に遭わされている広州に割とあっさり勝ってしまったのは見事という他ない。しかし決勝では2年前と同様、再びアル・ヒラルと対戦。第1戦はGK西川周作が累積で出場停止となり、それまでプロで殆ど試合に出ていなかった福島春樹が代役を務めて好セーブを連発したが0-1で敗北。第2戦でも最後はカウンターに沈んで0-3とリベンジを果たされる格好となってしまった。
ちなみに、ACLになってから日本勢が決勝に進んだのは浦和、G大阪、鹿島の3チームで計5回。そのうちG大阪と鹿島が第1戦がホームだったのに対し、浦和は3回の決勝の全てが第2戦がホームである。
2020年大会
監督:三浦淳宏
J1リーグ順位:12位
ACL2020成績:ベスト4
GL1 vsジョホール○5-1(小川慶治朗③、古橋亨梧、ドウグラス)@御崎公園球技場(H)※無効試合
GL2 vs水原三星○1-0(古橋亨梧)@水原ワールドカップ競技場(A)
GL3 vs広州恒大○3-1(古橋亨梧、ドウグラス、A・イニエスタ)@ハリーファ国際スタジアム(C)
GL4 vs広州恒大●0-2@アル・ジャヌーブ・スタジアム(C)
GL6 vs水原三星●0-2@ハリーファ国際スタジアム(C)
ベスト16 vs上海上港○2-0(A・イニエスタ、西大伍)@ハリーファ国際スタジアム(C)
ベスト8 vs水原三星△1(7PK6)1(古橋亨梧)@アル・ジャヌーブ・スタジアム(C)
ベスト4 vs蔚山現代●1-2(山口蛍)@ジャシム・ビン・ハマド・スタジアム(C)
天皇杯を制したクラブ史上初のACL出場を果たした神戸だが、初めてのACLはイレギュラーなことだらけだった。まず、2019年からのJリーグの制度変更もあって同年にACLに出た横浜F・マリノス同様に外国人枠問題が発生し、セルジ・サンペールとダンクレーが出られない状態になる。それでもアンドレス・イニエスタ、トーマス・フェルマーレンを擁したチームは2連勝スタートを決めるも、新型コロナウィルスの影響でACLが中断。11月から12月にかけてカタールで集中開催という異例中の異例の事態となった。その結果、神戸はマリノスとFC東京と共にJリーグで超過密日程を余儀無くされ、9月にはトルステン・フィンク監督が退任。三浦淳宏監督の下、5連敗&3試合連続無得点という最悪の状態で大会に突入する。
しかし初戦でいきなり広州恒大を下してグループステージ突破を確定させると、一発勝負の決勝トーナメントでは上海上港も撃破。だがこの試合でイニエスタが負傷してしまい、ベスト8の水原戦ではPK戦までもつれ込んだ。それでもなんとか辿りついたベスト4だったが、ここで待っていたのは「良くも悪くもACLあるある」の明らかに悪い方。色々な意見はあるだろうが、この状況でベスト4まで戦い抜いたACLは本当によく頑張ったと思う。
また深爪になってしまった。
ではでは(´∀`)