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Mr.UEFA EUROPE LEAGUE〜UEFAヨーロッパリーグ決勝 ビジャレアルvsマンチェスター・ユナイテッド マッチレビュー〜

ヨーロッパリーグアンセム結構好き。

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューUEFAヨーロッパリーグ決勝、ビジャレアルvsマンチェスター・ユナイテッドの一戦です!

 

 

 

世界屈指の名門とされるユナイテッドにとってはこの舞台にいる事自体は本意では無いのでしょうが、それでもプレミアリーグ準優勝と共に決勝まで辿り着いたことの今は大きく、そして常に続投論と退任論の狭間を行ったり来たりしているようなオーレ・グンナー・スールシャール監督にとっては自らの価値を示す上で非常に重要な一戦。若返りが進んでいるユナイテッドにとって今宵は、新時代のキーになる試合となるかもしれません。

一方、05-06シーズンのチャンピオンズリーグでベスト4に入るなど、スペインの有力クラブとして評価の高かったビジャレアルですが、意外にも決勝進出はスペイン国内の大会を含めても初めて。今季は特に積極補強を行った同チームですが、やはりこの成績をとる上では…かつてセビージャをEL3連覇に導いた「ELマスター」ウナイ・エメリ監督の招聘は無関係ではありません。世界の名門vsELのマスター……構図としては抜群に面白い決勝戦となりました。

両チームスタメンです。

 

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本日の会場はポーランドグダニスクにあるスタディオン・エネルガ・グダニスクです。

かつて松井大輔や西翼が所属したレヒア・グダニスクが本拠地とするサッカー専用スタジアムは、ウクライナとの共同開催となったUEFA EURO 2012に向けて建設されていました。同大会では準々決勝までのゲームを開催し、グループステージでは伝説の一戦、スペインvsイタリアの1stラウンドがこのスタジアムで行われています。外観はちょっと南アフリカサッカーシティ・スタジアムみたいなところありますね。

ちなみに今日の試合は有観客開催が認められており、最大で9500人までが入場可能との事。20-21シーズンはほぼほぼ無観客が続いていましたが、徐々に客足が戻りつつあります。

 

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立ち上がり、ゲームを支配したのは明らかにユナイテッド。ボールポゼッションを高めつつ、マーカス・ラッシュフォードとメイソン・グリーンウッドの二人がしっかりサイドエリアで高い位置を取れていて、サイドから中へ…という形で実際に良い形も出来て良いクロスも多く入れられていました。19分には一度相手DFのタッチを挟んだとはいえ、サイドバックのアーロン・ワン・ビサカのクロスから最終的には左サイドバックルーク・ショーがシュートを放つようなシーンも。

 

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ですが先制点を奪ったのはビジャレアルでした。29分、ダニエル・パレホが遠い位置からのフリーキックで少しループ気味のボールを送ると、ユナイテッドの巨大なDFの裏をすり抜けるように流れたボールにジェラール・モレノがワンタッチ追いついて押し込み先制!劣勢だったビジャレアルがここしかない!というところでチャンスを決め切ってビジャレアルがリードを持って前半を終えます。

 

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ビハインドを負ったユナイテッドは後半からまずは同点に追いつくべくフルスロットル。激しい勢いで前へと襲いかかると遂に50分、ルーク・ショーコーナーキックのこぼれ球をラッシュフォードがミドルシュートこれがリフレクションしたところにいち早く反応したエディンソン・カバーニが押し込んで後半の早い時間でユナイテッドが試合を振り出しに戻します。

 

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その後は完全にユナイテッドペース。ほぼほぼユナイテッドが押し込み続けて何度もチャンスを創出していきました。70分にはブルーノ・フェルナンデスのクロスにラッシュフォードが詰め、直後にはルーク・ショーのクロスをカバーニが詰める決定的なシーンが続いたものの、前者は僅かに枠の外、後者はビジャレアルのパウ・トーレスがブロックして阻止。

 

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結局試合は1-1のまま延長戦に突入。90分を終えた時点でビジャレアルが5枚の交代枠を使い切ったのに対し、ユナイテッドはメンバー変更なしで延長戦に向かいました。

延長戦に入っても大まかな展開は変わらず、ユナイテッドは怪我人の交代に加えてファン・マタ、アレックス・テレスといったPK技術に長ける選手を投入し、試合はそのままPK戦に突入します。

 

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迎えたPK戦、両者ともに最初の5人が全員最高。サドンデスに突入しても両者一歩譲らずにPKを成功させ続けていくプレッシャーのかかり方のえげつないPK戦はとうとう11人目…GKまで突入します。ビジャレアルのヘロニモ・ルジが決めたのに対し、ダビド・デ・ヘアが放ったシュートはルジが見事にセーブ。11PK10という壮絶なPK戦を制したビジャレアルがクラブ史上初となるタイトルを獲得しました!!

 

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ユナイテッド、特にスールシャール監督にとっては相当難しい試合だったと思います。ユナイテッドはなまじ悪い試合をしていたわけではなく、特に誰かのパフォーマンスが悪い…みたいな事も無かった。それゆえに選手交代のカードを切るにしても「この選手を入れる以上にあの選手を下げる事で生じるマイナス」を考えなければならなかったので、そこは仕方なかったのかなぁ…と。

それよりもビジャレアルはユナイテッドに終始押されていたのは押されていたとしても、最後まで大崩れするようなシーンはなかったので、その辺りの集中力はアーセナル戦でもそうですけど本当に素晴らしかったですね。そしてなんといってもエメリ監督ですよ。あんたやっぱりELマスターだよ…。

 

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オーオオーオーオ

ではでは(´∀`)