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どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューはUEFAヨーロッパリーグベスト16第2戦、ACミランvsマンチェスター・ユナイテッドの一戦です。
ELベスト16、間違い無く最大の注目カードです。世界でも5本の指に入る偉大なる歴史を持つクラブ同士の対戦がELのこの舞台で実現しました。06-07シーズンのCL準決勝のように、かつては欧州最高とも呼ばれていたクラブ同士。両者共に近年は不振が目立ってはいたものの、今季は現時点で国内リーグでも2位につけており、復権をかけた名門同士…非常に楽しみな一戦となりました。
1stレグではアディショナルタイムにミランが追い付く形で1-1のドロー。ミランもユナイテッドも1stレグを欠場した怪我人が復帰したりもしていますが、その中でもミランは16-17シーズンにユナイテッドでEL制覇を経験したズラタン・イブラヒモビッチが帰ってきている点にも注目です。
両チームスタメンです。
本日の会場はイタリア、ミラノのスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァです。
今後の予定としては2026年の冬季オリンピックの開会式会場になる事が予定されています。ミランのホームゲームでは「サン・シーロ」と呼称される事も多いですが厳密にはこれは旧称であり、現在の正式名称は前述のジュゼッペ・メアッツァ。ちなみに競馬のミラノ大賞典などが行われるサンシーロ競馬場はこのスタジアムに隣接しています。
06-07シーズンの準決勝ではこの両チームが2ndレグで激突。1stレグを2-3で落としたミランでしたが、2ndレグでは当時全盛期を迎えていたカカなどのゴールで3-0と逆転勝利を収め、そのシーズンの優勝に繋げました。
僅かながらアウェイゴールの差でミランがアドバンテージを有しているという背景があるので、積極的に前に行こうとしたのはやはりユナイテッドでした。しかしボールは回せるものの、攻撃の核であるマーカス・ラッシュフォードやブルーノ・フェルナンデスが良い形でボールを持たずにポゼッションだけが無意味に高まるばかりで、ユナイテッドは一向にリズムを掴む事が出来ません。
ユナイテッドとは対照的に、堅実な守備から確実にリズムを作っていったミランは時間と共にじわじわとポゼッションを高めていき、サイドからの攻撃を中心に多くチャンスを作り始めます。事実上、ビハインドを背負うユナイテッドに対してミランは前半はかなりゲームプランおして完璧に近い0-0で終えました。
しかしユナイテッドは後半、ラッシュフォードを下げて怪我から復帰してきたポール・ポグバを投入。すると前半はあれだけ閉塞感に包まれていたユナイテッドが後半開始早々いきなりチャンスを作り、右サイドからの折り返しからエリア内での混戦を誘います。ぐちゃぐちゃ…っとした展開にはなりましたが、その中でも落ち着いていたポグバが冷静に脚を振り抜いてユナイテッドが先制!
今季のユナイテッドは守備に相当な強さを持っており、こうなってくると試合の流れは前半とはまるで逆になってきます。焦るミラン、対処するユナイテッド……ミランは前半のユナイテッドよりはリズムとテンポがありましたが、それでもユナイテッド守備陣を前にシュートチャンスまでには持っていけません。そしてミランはいよいよ65分、いよいよ帝王ズラタン・イブラヒモビッチ投入。
74分、左サイドでボールを持ったハカン・チャルハノールのクロスにイブラヒモビッチがマークに付いていたルーク・ショーを思いっきり超える打点でヘッドを放つも、これはGKディーン・ヘンダーソンの好セーブに阻まれてゴールならず。エリア内でのターゲットが明確になった事でミランはサイドアタックからのクロス攻撃を徹底しますが、ユナイテッドも肉弾戦には強いチームとだけあって思うように事がうまく進みません。
試合は結局そのまま、後半開始早々のポグバの虎の子の一点を守り切ったユナイテッドが1-0で勝利。良くはない流れで終えた1stレグでしたが、見事ベスト8に駒を進めています。
ハーフタイムというのはチームが集まって戦術やゲームプランを確認できる最後の時間です。それを踏まえると、前半終了間際の得点を「良い時間帯のゴール」とする考え方は正しいのですが…相手へのダメージという点で考えれば後半開始早々の一点が与える影響は前半終了間際以上だとも思うんです。特にこういう試合展開だと、ハーフタイムの確認事項を早々にぶっ壊せる訳で。
それはノックアウトかつホーム&アウェイの試合…即ち今日みたいな、同点ゴールをすっ飛ばして逆転ゴールを決められる試合だとより一層顕著。先制以前と先制以後で面白いほど真逆の試合展開になったのは、ポグバがあの時間に点を取った影響は相当大きいでしょう。名門同士の一戦は時間帯の妙を感じる結果となりました。
UEFAヨーロッパリーグベスト8進出チーム
ASローマ(イタリア)
グラナダ(スペイン)
アヤックス(オランダ)
ビジャレアル(スペイン)
最大の番狂わせはやはりディナモ・ザグレブでしょう。ジョゼ・モウリーニョ率いる強豪、トッテナム・ホットスパーと対戦し、1stレグを0-2で落としながら2ndレグでは見事延長に持ち込み、延長戦で1点を加点して大逆転勝利を飾りました。
朝寝。
ではでは(´∀`)