強制0-3負けを久々に見た。
どーもこんばんは
さてさて、J1・J2・J3は後半戦に突入しようとしており、かつEUROにコパ・アメリカ、さらにはACL……サッカーファンは重要なコンペティションを事と場合によっては6つも並行で追わなければいけない、観戦者にもハードスケジュールな6〜7月を皆さま如何お過ごしでしょうか。私ですか?ごめんなさい、コパアメリカ諦めました……。
そんな中で昨日…ですね、AFCにて…2022FIFAワールドカップカタール大会アジア最終予選の組み合わせ抽選会が行われました。今回はそれについてあれこれ言っていこうと思います。
まず最終予選の組み合わせはこんな感じ。
()内はFIFAランクの順位です。
【グループA】
イラン(31位)
韓国(39位)
UAE(68位)
イラク(73位)
シリア(79位)
レバノン(93位)
【グループB】
日本(28位)
オーストラリア(41位)
サウジアラビア(65位)
中国(76位)
オマーン(80位)
ベトナム(92位)
…まず、今回のフォーマットを簡単に説明致しますと、9月2日から開幕するアジア最終予選はホーム&アウェイ方式の全10試合で開催され、各組の最終順位で1位と2位のチームが晴れてカタールW杯の出場権を獲得。3位に入った場合は、まずA組とB組の3位チーム同士がアジアプレーオフを行われ、その勝者は他大陸との大陸間プレーオフでも勝利すれば5番目のアジア枠としてW杯出場権を獲得します。
詳細な試合会場やキックオフ時間は発表されていませんが、試合日程は以下の通り。
2021年
9月2日 vsオマーン(H)
9月7日 vs中国(A)
10月7日 vsサウジアラビア(A)
10月12日 vsオーストラリア(H)
11月11日 vsベトナム(A)
11月16日 vsオマーン(A)
2022年
1月27日 vs中国(H)
2月1日 vsサウジアラビア(H)
3月24日 vsオーストラリア(A)
3月29日 vsベトナム(H)
9月2日から始まる初戦の相手はオマーン。オマーンが初戦というのはブラジルW杯の最終予選、或いはドイツW杯の一次予選でもそうでしたね。
予選最終戦は3月29日のベトナム戦。実は日本がアジア最終予選の最終節をホームで戦うのは2006年ドイツW杯最終予選のイラン戦以来。となります。従来、W杯イヤーの3月といえば「最終メンバー発表前最後の試合」なんて言われたりしますが、カタールW杯は元々気候の問題で11〜12月開催予定と従来とは違う日程での開催が予定されていました。「そんな措置執らなきゃなんないならカタールでW杯やるな!」とも散々言われましたが、まさかこんな誰もが予期しない形で日程変更が功を奏すとは……人生とはわからないもので。
…で、今回のブログでは「今回のグループが『アタリ』なのか『ハズレ』なのか」を含めた抽選結果の感想、そして日程を見て「山場・キーポイント」だと思われる試合を考えていきたいと思います。
・今回のグループが『アタリ』なのか『ハズレ』なのか?
まずそもそも、このグループがアタリかどうかを判断するにはアジア最終予選の組み合わせ抽選の手順を振り返る必要があるんですね。
そもそもアジア最終予選のグループは2つしかありません。それに加えて、2グループしかないにも関わらず6チームのグループに対してご丁寧に第6ポッドまで振り分けてくれており、そのポッドはFIFAランクのAFC加盟国内での順位によって割り当てられています。ですので、抽選会とは言っても最初から「日本orイラン」「韓国orオーストラリア」「サウジアラビアorUAE」「イラクor中国」「シリアorオマーン」「ベトナムorレバノン」と二択を6回繰り返すだけなんですね。そして、FIFAランクは確かにその是非が多く寄せられますし、必ずしも正確な順位だとは思わないですが、少なくともアジア内での上下関係という面で見ればそれなりに信用できるランキングだと思っています。ですので、この抽選形式である以上、元々当たり外れがハッキリするような結果にはなりにくいんですよ。相性がすこぶる悪い相手…とかならまだしも。なので当たりかハズレというよりは、どっちの方がマシか…と考える方が正しいです。
それを踏まえると、今現在の状態も踏まえていえば……韓国orオーストラリアの選択で韓国を回避できたのは良かったのかなと。日本、イラン、韓国、オーストラリアはどこかが突き抜けているかといえばそうではないですし、オーストラリアも嫌な相手である事は間違いないですけど…結局韓国かオーストラリアとは戦わなければならない訳で、それを踏まえると、ソン・フンミンやファン・ウィジョを筆頭に一発を繰り出せる選手を多く持つ韓国と当たらなかったのは良い抽選結果だったんじゃないかなとも思います。
ただし、イラクor中国とシリアorオマーンの選択で中国とオマーンを引いたのは損だったかもしれません。というのも、現在イラクとシリアはFIFAからホームゲームの開催を禁止されている状態なので、必然的にこの2チームとのアウェイゲームは中立地開催になる。するとアウェイゲームは一つ減るんですよね。逆にどういう形態で行われるかわかりませんけど、やっぱり大アウェイになりそうな中国戦は面倒くさそうというか、敵地で中国と当たる第2戦ある意味初戦よりキーポイントかもしれません。なので……感想としては、個人的には別に当たりでもハズレでもなく、比較論で言えばそんなにどっちのグループでもトータルでは変わらないのかな、とも思います。ただ、このグループは多分ホームなら安定して勝点を稼げるでしょうが、サウジアラビアと中国という非常に面倒くさいアウェイが2つもあるのは少し悩みどころですね。
・最終予選のヤマ場は?
まぁ、トータルで言うと5試合になってしまうんですけど……ポイントとして挙げると3つ。9月のアウェイ中国戦、10月シリーズと1月シリーズの3つですね。初戦が山場なのはもう当たり前も当たり前なので、今回は初戦は敢えて外しました。
【9月7日 vs中国(A)】
今回のグループの中で一番アウェイみを感じるのはやっぱり中国戦でしょう。サウジアラビアも面倒くさいアウェイなのは間違いないですが……中国にとって久々の最終予選のホーム初戦という事で、例えば観客をどれぐらい入れるのかなどは現段階でわからないものの、事と場合によっては相当しんどいアウェイゲームになるでしょう。日本にとっても、実質的な親善試合に近いE-1選手権を除けば中国でガチ試合に挑むのはアジアカップ2004以来なのでは。
特に中国なんて中国スーパーリーグで活躍したブラジル人選手を一気に帰化させましたからね。彼らのフィット具合では相当厄介かもしれません。
【10月12日 vsオーストラリア(H)】
一般的な見方として、グループBは日本、オーストラリア、サウジアラビアの3チームを中心に争いが広げられる事でしょう。実際ロシアW杯の予選でもこの3チームは同組になり、そういう展開になりました。それを踏まえると、このオーストラリア戦というよりもサウジアラビア→オーストラリアと続く10月シリーズはその後の展開も左右しうる2試合と言えます。もちろん2勝したいですが、この2試合では勝点4まで取れたら相当大きいでしょう。この10月の2試合は文字通り、その後の展開すら左右してきますね。
また、9月と10月で期間こそ空きますが、中国→サウジアラビアと厄介アウェイが2つ続くんですよね。アウェイ中国は中国のホーム初戦ともあってしんどいですけど、アウェイサウジアラビア戦は後半戦じゃなくて比較的早い方で良かったのかもしれません。
【1月27日 vs中国(H)】
これも中国戦というよりは中国戦、サウジアラビア戦の2試合のくくりですね。このホーム2連戦は最終予選も佳境ですから、理想としては2月1日のサウジアラビア戦の時点でW杯出場を決められていたら最高ですし、出来ればこの2試合で少なくとも3月のオーストラリア戦で王手をかけている状況にはしておきたいです。
そしてこの試合が一つのポイントになるのは……今回の予選はパンデミックの影響でスケジュールが相当ぐっちゃぐちゃになってしまっているので、近年は国際Aマッチデーが入ることのなかった1月に試合が組まれてしまったのは重要ポイントの一つです。アジアカップではなく単発の試合が1月に組まれるのは相当久し振りなので、1月の代表戦は相当イレギュラーなシチュエーションです。そこも踏まえてチームとしてどうマネジメントしてくるかは肝になってくるようには思いますね。
いやー、しかし、当初予定ならぼちぼちW杯出場が決まったり決まらなかったりする時期になってると思うと……この1年の激動は凄まじかったんだなと改めて感じますね。特殊な時期を超えていよいよ始まる最終予選。今回はどのようなドラマが待っているでしょうか。
アウェイ中国か……
ではでは(´∀`)