RK-3はきだめスタジオブログ

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新手の割り切り方〜2026年北中米W杯アジア最終予選グループC第2戦 バーレーン代表 vs 日本代表 マッチレビューと試合考察〜

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お久しバーレーン

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューは FIFAワールドカップ2026アジア最終予選 グループC第2戦、バーレーン代表 vs 日本代表の一戦です!

 

 

 

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日本がこれまで大いに苦しんできたW杯最終予選の初戦でしたが、歴代でも稀に見るタレントを揃えた日本は中国を相手に7-0……衝撃的な圧勝でこれ以上ないスタートを切り、実にド派手な日本代表のインパクトを同グループの他チームに与えたと思います。

ただし、いつの時代もアジアでの予選の鍵を握り、悩みの種となり……ある意味でこのステージの本幹とも言えるのがアウェイでの戦い、そして中東でのゲームです。かつては度々訪れていたバーレーン…予選の舞台に再びこの相手が組まれました。日本とタイプの違う暑さと、それぞれに特徴が強すぎる様々なコンディション。そして大いなるプレッシャー……日本にとっての辛く苦しいシチュエーションはいくらでも想像できる。しかしながら、今の代表チームにはそういう過去に苦しんだ歴史であったり、この過酷な状況でさえもいくらでも翻せるだけのパワーと実力がある……これまでの中東アウェイとは異なる姿に期待しています。

両チームスタメンです。

 

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日本は中国戦からはメンバーを一人変更。中国戦では久保建英南野拓実とWシャドーを組んでいましたが、今日は久保ではなく鎌田大地が先発。システムは今日も堂安律と三笘薫をWBに配置した3-4-2-1を継続して採用しており、ベンチ入りメンバーも中国戦からの変更はありません。

 

 

 

本日の会場はバーレーン、リファーのバーレーン・ナショナル・スタジアムです。

 

 

サッカーあるあるに「またバーレーン」という言葉が挙げられるほどバーレーンと対戦していた時期がありましたが、その際の試合でも使用されてきた15〜20ほど前の日本代表にはお馴染みのスタジアム。過去にはレーザーポイントが問題になることも多々。2012年に改修が施されており、改修してから日本代表が試合を行うの初めてとなります。

バーレーン・ナショナル・スタジアムという名の通り、バーレーンが国として行う祝賀式や戴冠式の会場として使用されることも多く、2022年には国王立ち合いの上でローマ教皇が式典を開催した事でも話題になりました。場外から覗き込むような照明が特徴的ですね。

 

 

序盤から日本がボールを持つ時間が続き、攻撃の最終ラインを常に高い位置に保った状態でアタッカー陣が如何にして違いを作るか…という具合に試合が進んで行きました。最初の決定機は9分、守田英正が左サイドに展開し、ボールを受けた三笘が巧みなステップワークでDFをずらしてからクロス。そこに堂安律が飛び込むという中国戦の2点目を逆にしたようなシーンが生まれましたが、堂安のシュートは惜しくもポストに直撃。

ただ、今日は中国戦ほど一方的に押し込める展開にはならず、ミドルゾーンでは積極的にプレスをかけてきたバーレーンもボールを奪ってから早く押し込むように攻め、その際にコンパクトに組んだ陣形のラインコントロールをこまめに実行してきた事で、その攻撃が成就するかどうかはともかくある程度プレーゾーンが前後に動きがある状況を維持しようと試みていました。

 

 

 

それでも日本は特に勝負を焦るような様子はなく、高い位置でも変にスピードアップするよりはボールを動かしながら、タイミングを見計らってシャドーの2人、或いは両WBが飛び出して貫くようなプレーを多く見せていました。

36分、右サイドで堂安、鎌田、遠藤が狭いエリアでショートパスを繋ぐと鎌田が飛び出して遠藤がスルーパス。鎌田が折り返したボールが相手DFのハンドを誘いPKを獲得すると、これを上田綺世がレーザーポインターの攻撃を受けながらも確実に仕留めてみせて日本先制!

 

 

なんとか前半のうちに先手を取れた日本。

そこからは押し込まれるわけでもなく、かと言って中途半端にペースを落とすでもなくペースを上手く維持しながら前半を消化。1-0で後半に向かいます。

 

 

後半から日本は堂安を下げて伊東純也を投入。伊東と三笘の両WBで、よりサイドでの突破を押し出していく形を採ります。

後半開始早々でした。DFラインでのビルドアップから町田浩樹が縦パスを送ると鎌田を介して前線へ。一度は相手に阻まれますが、三笘が粘って再び攻撃し直すと鎌田→伊東と繋ぎ、最後は上田が難しい体勢のトラップながらも圧倒的なキープ力で見事にシュートモーションに持ち込んで一閃!上田の2ゴールで日本追加点!

 

 

更に日本の勢いではなく必然の圧力は留まることを知らず、61分には守田の縦パスを受けた上田が巧みなポストプレーで守田がオーバーラップ。一気に抜け出した守田が冷静に流し込んで3-0とすると、64分にはまたしても鎌田の絶妙なスルーパスに抜け出した三笘の折り返しをまたしても守田が詰めて4-0!後半はよりスペースが増えつつ、低い位置からゲームを作る場面が増えた鎌田と入れ替わるように前に出た守田が躍動して2点をもぎ取ります。

 

 

日本は4点目を取った直後に南野と上田を下げて久保建英と小川航基、その8分後には三笘を下げて中村敬斗を投入。

81分には中村の縦への持ち味を存分に活かした突破から放ったシュートはGKのセーブに遭いますが、ふわりと高く浮き上がったこぼれ球にいち早く反応した小川が高い打点で頭で押し込んで5-0!途中出場の2人がしっかりと得点に絡み、小川にとっては中国戦でシュートがクロスバーに阻まれる悔しい思いをしただけに嬉しいゴールに。

 

 

 

試合はそのまま終了。

前半こそバーレーンが上手く立ち回ってこじ開けきれない時間もあったものの、そういうシーンを経たからこその強みも感じる圧勝劇!他国が苦しむ中、最初の2試合を12得点無失点という完璧すぎるスタートを切りました!

 

 

 

素晴らしかったです。完璧でした。

前半は若干苦しい部分もあったと思います。バーレーンアジアカップでも健闘しただけあって組織として悪いチームではなかったですし、日本に対して構えて割り切って守りながらも、ミドルゾーンではしっかりとプレスをかけ、ラインを上げる時はコンパクトな陣形で束になってしっかりとラインを上げる…といった作業をしっかり実践出来ていました。アウェイという環境もあるのか、やはり中国戦ほど相手が簡単に崩れてくれなかったですし、前に出る時はちゃんと単騎カウンターではなくチームとして押し上げてきたので、日本もバーレーンの攻撃も意識してプレーしなければならなかったところはあったと思います。

ただ日本もそこで勝負を急がず、バイタルエリアで細かくボールを動かしながら背後をとるタイミングをしっかりと伺えていました。上田のPKに繋がったシーンはそういうプレーだったと思いますし、特に中央でボールを動かした時にバーレーンのサイドのスペース管理が甘くなる場面が散見されるようになったところから三笘が突破できるスペースが増えた。堂安は堂安で良いプレーを見せていましたが、バーレーンが見せたそういう隙に対して、中央との絡みで輝きを見せる堂安に代えて後半からはより縦を斬る事ができる伊東にスイッチした交代策も素晴らしかったと思います。鎌田との絡みであったり、鎌田が降りた位置でゲームメイクをすれば守田が飛び出していく連動も見応えがありましたし、この部分に関しては、森保ジャパンが用意してきた「いくつかの攻撃ユニット、攻撃パターンを相手や展開によって使い分ける」という十八番が発揮された場面と言えるのではないでしょうか。試合を通じて3バックのところから、ボランチとWBを絡めたビルドアップをしっかり構築できていたのもポイントでしたね。

 

 

 

アジアカップが終わった後、遠藤航は「アジアの戦いとワールドカップの戦いは違うと改めて感じた」「アジア対策は別で考えるべき」と語っていました。

実際、森保ジャパンでは特にこの部分のギャップが顕著になっており、それがカタールW杯の予選と本戦のクオリティの差であったり、親善試合とはいえ2023年のパフォーマンスと2024年初頭のアジアカップとの落差に繋がっていたように思います。そこに対して、中国戦でも今日のバーレーン戦でも、アジアに対しては「割り切った超攻撃システム」とも言えよう形を用意するとともに、Wボランチと3バックが下敷きのようにビルドアップで機能する陣形を整えてみせた。日本と同じような立場にいる韓国やサウジアラビアは初戦でドローを喫し、オーストラリアに至ってはバーレーンインドネシアに1分1敗。その中で開幕2試合を12得点0失点で駆け抜けた事は称賛する他ないですし、この2試合に関しては本当にケチのつけどころがなかったなと。素晴らしい代表ウィークでした。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

FIFAワールドカップ2026アジア最終予選 グループC

《第1戦》

オーストラリア0-1バーレーン

日本7-0中国

サウジアラビア1-1インドネシア

《第2戦》

インドネシア0-0オーストラリア

中国1-2サウジアラビア

バーレーン0-5日本

 

 

1位 日本(6)+12

2位 サウジアラビア(4)+1

3位 バーレーン(3)-4

4位 インドネシア(2)±0

5位 オーストラリア(1)-1

6位 中国(0)-8

 

 

名前を呼ばれてみたかった

ではでは(´∀`)