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完敗。完敗って感覚今季初めてかも。〜明治安田生命J2リーグ第28節 ヴァンフォーレ甲府vs京都サンガFC マッチレビュー〜

マスクドシンガーってこれいつ撮影したんやこれ

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J2リーグ第28節、ヴァンフォーレ甲府vs京都サンガFCの一戦です!

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

J2も残りいよいよ15節となりました。熾烈なJ1昇格レースも、これからはこれまで以上に他所のチームや勝点や結果も気になってくる段階ですが、そんな中で京都サンガさん……1試合少ないにも関わらず首位に返り咲きました!

2位磐田との勝点差は今なお1ではありますが、3位琉球との勝点差はいよいよ6に広がりつつある今日この頃。今日の対戦相手は7位甲府です。甲府といえば、序盤戦は常に京都、磐田、琉球、新潟が争うメインストリームの第二勢力的な位置をずっとキープしていましたが、ここに来て山形や長崎の復調もあって順位はやや下降気味。そんな甲府にとって首位京都と対戦する今日の試合はまさしく昇格戦線に生き残れるか否かが大きく分かれる試合ですので、兎にも角にも勝利だけを求めてくるはずです。

京都と甲府……長年、J2を舞台に度々重要な局面で、度々名勝負を繰り広げてきました。今日の一戦はそこに新しいページを刻む事は出来るのでしょうか。両チームスタメンです。

 

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サンガは前節東京V戦を出場停止で欠場した川﨑颯太と飯田貴敬がスタメンに復帰。川﨑と飯田に関する変更以外は東京V戦とスタメン、ベンチメンバーともに同じメンバーを起用してきました。まぁ、早い話がいつもの形といつものメンバーですね。

4試合勝利のない甲府は3-0で敗れた前節町田戦からスタメンを4人変更。その中で特に大きいのは攻撃の要である泉澤仁をベンチにも入れなかった事で、泉澤が先発から外れるのは実に開幕戦以来。代わってシャドーの位置に入る宮崎純真は今季初先発です。

今日のベンチ入りメンバーでは甲府三平和司が元京都の選手ですが、京都には元甲府の選手が多くピーター・ウタカ、曽根田穣、武田将平が古巣との対戦となっており、特に武田は昨季に甲府に所属してきました。また川﨑も、U-15までは甲府の下部組織に所属しています。

 

 

本日の会場は山梨県甲府市JITリサイクルインクスタジアムです。

昨季は山梨中銀スタジアムという名称で登録していましたが、今年の3月1日からパソコンサプライ製品メーカーのジットがネーミングライツを取得した事で今の名前となりました。今日は試合前に演出花火が打ち上げられる他、甲府は夏季限定の黒を基調としたユニフォームで試合に挑みます。

オープンは1986年。今年は開場35周年のスタジアムです。J2リーグが開幕した1999年から使用されており、文字通り甲府がJ2の底辺としていた時代、強豪として君臨した時代、そしてJ1で戦っていた時代…その全ての舞台になっていました。余談ですが、2018年には唯一甲府以外のチームの主管試合が行われた例として松本vs岡山の試合が行われた事もあります。

 

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立ち上がりからアグレッシブに前へのチェイシングを積極的に行っていたのは甲府の方でした。サンガの中盤が効果的なパスを3トップに繋げられないようにプレスを嵌め込んだ事で、サンガはなかなか前を向けず必然的にラインは下がり目になり、決定的な場面こそ無かったものの甲府に攻め込まれるシーンが序盤から多く発生していました。

 

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飲水タイム後には少しサンガもプレスを剥がし始めて、20〜30分くらいの間は高い位置で攻める機会も増えていましたが……サンガが盛り返してきたところに落とし穴は潜んでいました。32分、左サイドでショートパスを繋いでいた甲府は山田陸が一本縦パスを入れると宮崎がワンタッチ。これに抜け出したウィリアン・リラが冷静に流し込んで甲府が先制。

 

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直後にも再び宮崎が抜け出してループシュートに持ち込む決定的な場面を作られたサンガ。ここはなんとか枠外に逸れて、サンガもサイドに散らしながら反撃の機会を窺いますが……前に出るも後ろに引くも、甲府に実に上手くコントロールされる形となって前半を終えます。

 

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後半からサンガは武富孝介を下げてイスマイラを投入。更に56分には三沢直人と荒木大吾を交代し、システムをイスマイラをワントップとしてウタカをトップ下、川﨑と武田をWボランチとした4-2-3-1にシフトします。しかし後半開始から更に強まった雨脚の影響もあってリズムが掴めず、逆に甲府は前半同様に高い集中力と計算されたプレッシングで試合の主導権を手放しません。

 

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曽根田や福岡慎平も投入したサンガが徐々に前がかりになると、甲府の脅威はここでサンガに更なる試練を与えてきました。69分、GK河田晃兵ゴールキックに対し、雨の影響もあるのか飯田のクリアが中途半端になってしまって、これを拾った宮崎の豪快な一振りがポストに当たった上でゴールに吸い込まれて甲府が追加点。

更に更に79分、ルーズボールを宮崎がワンタッチで送ったボールがカウンターパスとなり、抜け出した中村亮太郎はそのまま左サイドを独走。中村の折り返しに三平が合わせて甲府がなんと3点目。甲府は交代出場の選手2人で得点を決めてしまいます…。

 

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フラストレーションを溜め込む試合展開となったサンガは甲府のプレッシングにリズムを崩されたまま、3点のビハインドを背負った事で我も失ったような形になってしまった事で最後までボールを落ち着けられないまま試合終了。豪雨の中の一戦は完敗。甲府は5試合ぶりの勝利、サンガにとって7試合ぶりの敗北となり、そしてアウェイゲームでの敗戦は3月30日の第5節秋田戦以来ほぼ半年ぶりとなりました。

 

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完敗でした。

今季は今日で4敗目ですが……「完敗」という表現がしっくりくる試合は今季これが初めてだったように思います。サンガがどうこうというよりは雨などいつもより不確定要素が多い事に加えて、ただただ甲府が素晴らしかった。これがここ数試合スランプみたいになってたチームか…?という印象でした。なんというか…全体的にハイプレスで甲府が来たのは事実ですが、サンガには中盤省略でウタカやイスマイラのカウンターという一発技がある中で、プレッシングとリトリートの使い分けが甲府は抜群でしたね。選手を替えてもシステムを替えても、最後まで甲府のコントロール下に置かれてしまったなと……。

とにかく、現在一試合少ない状態のサンガは延期になっている分の松本との試合が火曜日に控えています。ここを取れば試合数を揃えて首位に立つ事が出来るので、甲府から松本に直接移動する形になるでしょうから移動負担も少ないですし、なんとか切り替えて欲しいですね。

 

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【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J1リーグ第28節

ブラウブリッツ秋田1-0ザスパクサツ群馬

SC相模原1-0ジェフユナイテッド千葉

ヴァンフォーレ甲府3-0京都サンガFC

松本山雅FC0-4ジュビロ磐田

アルビレックス新潟0-0ギラヴァンツ北九州

モンテディオ山形0-1水戸ホーリーホック

ツエーゲン金沢0-4FC町田ゼルビア

V・ファーレン長崎3-1FC琉球

栃木SC(明日18:00)レノファ山口FC

ファジアーノ岡山(明日18:00)愛媛FC

大宮アルディージャ(明日19:00)東京ヴェルディ

 

1位 ジュビロ磐田(59)

2位 京都サンガFC(57)※1

3位 アルビレックス新潟(51)

4位 FC琉球(51)

5位 FC町田ゼルビア(48)

6位 ヴァンフォーレ甲府(48)

7位 V・ファーレン長崎(47)※1

8位 モンテディオ山形(46)※1

9位 水戸ホーリーホック(40)

10位 ジェフユナイテッド千葉(37)

11位 東京ヴェルディ(37)※1

12位 ファジアーノ岡山(34)※1

13位 ブラウブリッツ秋田(34)

14位 レノファ山口FC(29)※2

15位 ザスパクサツ群馬(29)

16位 ツエーゲン金沢(27)※1

17位 栃木SC(26)※1

18位 ギラヴァンツ北九州(25)

19位 松本山雅FC(25)※1

20位 SC相模原(24)

21位 愛媛FC(24)※1

22位 大宮アルディージャ(23)※1

 

※1 27試合消化

※2 26試合消化

 

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首位の京都が敗北した為、試合数に1試合の差はありながらも磐田が再び首位に返り咲き、また新潟が3位に再浮上しました。上位陣は小さな順位の変化が多く見受けられ、町田と甲府がそれぞれ5位と6位に順位を上げた一方、ピーター・クラモフスキー監督就任以降好調を維持していた山形はここに来て連敗を喫し、順位を8位にまで下げています。

愛媛と大宮の試合は明日ですが、残留争いは凄まじい大混戦に。暫定順位であることを前提にした順位ですが、14位山口から19位松本までの勝点差はわずかに5しかなく、18位北九州から最下位大宮の勝点差も2。スリリングな争いが見られそうです。

 

 

阪神にチャンネルシフト。

ではでは(´∀`)