ワイ今日めっちゃサッカー見るやん…
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューはラ・リーガ第10節、FCバルセロナvsレアル・マドリードの一戦です!
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果たしていつ以来でしょうか。優勝候補の本命と言われるチームがバルサでもレアルでもない…というのは。アンドレス・イニエスタとクリスティアーノ・ロナウドがスペインを去った2018年に始まり、今夏、遂にリオネル・メッシとセルヒオ・ラモスという両クラブ、そしてラ・リーガを象徴する二人が退団。特にメッシの衝撃は未だ、バルサファンでなくてもリアリティを感じられない人は多いと思います。
どちらの方がより深刻か…ではなく、今や本命の座をアトレティコ・マドリードに奪われ、リーガを飛び出したチャンピオンズリーグでも格に沿った結果が出ているとは言えない両者は、共に良く言えば変革期、悪く言えば過渡期に突入しました。ですがそれでも、それでもエル・クラシコが唯一無二の対戦である事は変わりません。サッカー界屈指の祭典である今日の一戦が、果たして両者の暗黒期と呼ばれるようなクラシコとなるのか、或いは両チームの、或いはラ・リーガそのものの新時代の幕開けとも呼べるようなクラシコとなるのか。ラモスが去り、メッシが去った……リーガとクラシコは新たな時代を謳歌せよと言えるだけの価値をこの試合で証明する事が出来るのでしょうか。
両チームスタメンです。
本日の会場はスペイン、カタルーニャ州バルセロナに位置するカンプ・ノウです。
FCバルセロナの本拠地としては勿論、1982年スペインW杯開幕戦、1992年バルセロナ五輪のサッカー決勝戦会場など、サッカー界を代表する聖地であり、カタルーニャの象徴そのものであるこのスタジアムにも先日、日本の日建設計が手がける大規模改修のイメージが発表されました。レアルの本拠地であるエスタディオ・サンチャゴ・ベルナベウも改修中ですし、時代ですね。2025年の完成を予定しており、改修工事に伴い、バルサは22-23シーズンのホームゲームをカンプ・ノウ以外で行う可能性もあるとの事。
今季からはラ・リーガにも観客の姿が戻ってきました。ですが……まさかカンプ・ノウに帰ってきた時にはもう、そこにメッシがいなくなってるとは夢にも……。
基本的にはポゼッションを重視しつつ、じわじわとチャンスに繋げようとしたい意図が窺えるバルサ。一方、どちらかと言えばシンプルに、両ウイングのロドリゴとヴィニシウスのスピードを活かした形での攻撃を試みるレアル。どちらもそのスタンスは形として見て取れましたが、序盤はどちらにとっても膠着状態といえる展開になっていました。
最初に特大の決定機が訪れたのはバルサでした。メンフィス・デパイとアンス・ファティの位置を入れ替えて迎えた25分、デパイが中央からドリブルでエデル・ミリトンを抜き去って折り返すと、ファティのところでリフレクションしたボールにフリーのセルジーニョ・デストが詰めますが…ボールは大きく枠の上へ。
そして先制したのはレアルでした。32分、バルサがゴール前でチャンスを得ましたが、デパイのところでダヴィド・アラバがボール奪取。そのまま味方にボールを預けて自身は一気に前線に駆け上がると一気にレアルのカウンターが炸裂し、最後はヴィニシウスのスルーパスにアラバ自ら抜け出して左足ズドンでレアル先制!
その後は先制点という余裕がレアルに、或いは焦りがバルサに発生した事もあって、構える形になったレアルに対してバルサには若干のバタバタ感が目立つようになっていきます。そんな中でも前半の終了間際にはゴール前の混戦からファティが決定的なシュートを放ちますがブロックに遭ってゴールならず。前半は効率良く試合を進めたレアルが1点リードで終えます。
後半からバルサはオスカル・ミンゲサを下げてフィリペ・コウチーニョを投入。デストを本職であるサイドバックに下げ、コウチーニョを前線に入れて攻撃なタレントを増やします。後半はほぼほぼずっとバルサのペース、バルサのターンで繰り広げられていきました。しかしレアルの前にエリア内はきっちり固められてしまい、スペースが無い中でデパイやファティは大渋滞の中を無理矢理上がる必要性に迫られ、或いはなんとかクロスを…という展開に終始。逆にレアルはやる事は明白で、デストのミスを突いてヴィニシウスが抜け出したり、カウンターからルカ・モドリッチのロブパスをカリム・ベンゼマがボレーで合わせるなど少ないチャンスを確実に決定機まで持っていっていました。
74分、怪我からの復帰後間もないファティを下げて遂にセルヒオ・アグエロが初のクラシコに登場。更にルーク・デ・ヨングも投入した事でバルサはパワープレーの姿勢を見せます。ジェラール・ピケまでも前線に上げての総攻撃でしたが、バルサにとっての悲劇はアディショナルタイムに訪れました。バイタルエリアでボールを持ったピケが左に抜けたデパイにスルーパスを出してデパイがリターン。決定機を迎えたものの、エリア内でピケとコウチーニョが交錯する形になった際にクリアされてしまいます。するとこのモドリッチと途中出場のルーカス・バスケスを経由してマルコ・アセンシオが一気にカウンター。アセンシオのシュートはGKテア・シュテーゲンが防いだものの、こぼれ球をバスケスが詰めてレアル追加点!!
バルサはラストワンプレーに近いタイミングでデストのクロスにアグエロが合わせて初ゴールを奪いましたが、反撃も時すでに遅し。効率良いサッカーで2点を奪ったレアルがエル・クラシコを2-1で勝利!これで公式戦でのクラシコ4連勝となりました!
レアルが或いはカルロ・アンチェロッティ監督がどこまで計画的にやっていたのかはわかりませんが、結果的に言えばバルサにとっては「押し込めてしまった」という事が負けに繋がっていきました。試合開始前からそう決めていたのか、それともバルサの出方を踏まえてそうしたのかはともかく、レアルは早い段階でラインを高く保とうとしない事と無理にプレスにいかない事を決めていたように見えますし、それはハーフタイムには特に徹底的に再確認していたように思います。
後半は特にそうですが、レアルにあそこまでエリアを固められれば…バルサは決定機を得るには単純なサイド攻撃か、もしくはファティやデパイ、コウチーニョのような選手が何とかドリブルでエリア内て混戦を起こし、そこからのPK獲得かリフレクション発生に賭けるしかない状態に追い込めた訳で。その分、インサイドハーフより前の5人には攻守が切り替わるその瞬間のスイッチに神経を研ぎ澄ましていて、それが今日のレアルの効率性に繋がっていました。結局「レアルが獲った2点はどちらもバルサのチャンスから始まった」という事実が全てだったような気はします。
本日のサッカー観戦ようやく終了。
ではでは(´∀`)