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京都サンガFC補強プラン推察2021-2022〜前編・サンガが持つべきスタンスと放出組、レンタル組はどうなる…?〜

来年のユニ、初めてアルファベット評価なのね

 

どーもこんばんは

 

さてさて、2021明治安田生命J2リーグが終わりました。

このブログに辿り着いた皆様には今更報告するまでも無いでしょうが、改めて言わせてください。

 

 

 

京都サンガFC、J1昇格!!

 

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最高ですか?

 

 

 

\最高です!/

 

 

 

…しかし大事なのはこれからです。

これからサンガがやらねばならないのはJ1に残留する事、J2に復帰しない事…その為の準備でございます。

という訳で今回は2022年に向けた企画、京都サンガFC、補強プラン考察2021-2022」を書いていきます。

 

 

【おしながき】

①サンガが持つべきスタンス

②引き抜かれる可能性はある?

③荻原&白井…どうなるレンタル組

④ポジション別補強優先度(次回)

 

 

(今回のブログは全て、12月7日時点での情報を基に制作しています)

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

①サンガが持つべきスタンス

 

報道では結構色々な名前が出始めていますが、スタンスとしては2002年開幕前のスタンスが一番近い気もします。

2005年はあまりにもJ2でぶっちぎり優勝した為か、ほとんど補強を行わずにシーズンに入って最下位で降格。逆に2008年シーズンを控えた20補強では柳沢敦佐藤勇人シジクレイ、アタリバ、増嶋竜也水谷雄一となかなか凄まじい大型補強を敢行。見事残留を手にした一方で、若干補強に頼りすぎる形にもなってしまいました。今回は2001年の時と同様に若手の台頭も著しいので、おそらく「2005年よりはやる、2007年ほどはやらない」というスタンスに落ち着く事が予想されます。

 

 

同時に、今のサンガは非常に若手の躍動が目立っています。これは勿論明るい話題であり、凄くポジティブな傾向です。

一方、それは裏返せば、J1でどこまで通用するかが未知数なところも多いという側面もあります。若手の代表格といえば川﨑颯太を筆頭に福岡慎平、麻田将吾、若原智哉、長井一真といった名前が挙げられますが、当然ながら彼らはJ1経験を持っていません。例えば若手オンリーでJ1に突撃した場合、それが物凄い勢いを生む可能性もあれば、同時に全員が揃いも揃ってJ1とのレベル差に自信を失くしてしまう可能性もある。そういう意味でいえば、サンガのような発展途上のチームが経験豊富な選手、ベテラン選手を獲得する事は若手の成長を促す意味でも大きいんですよね。前半戦はベテラン選手を活用して勝点を稼ぎ、J1に慣れ始めた辺りからどんどんスタメンの平均年齢を下げていく…こういう流れを作る事が出来れば、サンガの将来的な視野で見ても明るい展望を描けると思います。

今のサンガのスカッドで、それだけの経験がある選手と言えば…森脇良太が退団する以上、ピーター・ウタカ李忠成の2人くらいです。既に来季のサンガの補強候補として色々な名前が上がっていますけど、その中でも特に槙野智章永木亮太水沼宏太辺りはそういう意味でも大きな意味を与えてくれるのでは。まぁ、ある種…ピッチ上でケツモチ的な存在になってくれる選手、という事ですかね。若手主体でJ1に挑むのであれば、逆説的にこういう補強もポジティブな効果をもたらせると思います。ただ、槙野に関しては浦和コネクションを持っていた山道守彦強化部長の退任で可能性は減ったかもしれませんが…。

 

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今…日本人選手の超注目株!みたいな選手をサンガが獲得できるか…といえばさすがにそれは微妙です。浦和が江坂任を獲得した時のようにサンガだけが情報にリーチできたみたいな状況になればまだしも、仮に自分がオファーを選べる立場だとして、サンガ、川崎、マリノス、神戸からオファーが届いた時に果たしてサンガを選べるだろうか?という話になってくるんですよね。そうなってくると、度を超えた資金力を見せないと覆せなくなってくる。こういう状況で選んでもらえる格はまだサンガは持ち合わせていない以上、補強ターゲットの選定には工夫が必要になってくる訳です。

例えば、2021年に向けて福岡が行った補強スタンスは好例の一つでしょう。福岡は資金力には余裕があるけれど、即戦力の日本人選手獲得はなかなか難しい立場だったからこそ、持てるリソースの全てを外国人選手獲得に割き、そしてそれを成功させた訳ですから。中小クラブにはそういう工夫や発想の転換が求められてきます。サンガの場合であれば、若手有望株に関しては比較的自前で揃えられている部分がある。であれば、ターゲットとしては前述した促進効果も発揮してくれそうなベテランを上手く掬い上げていく事、そして既に複数報道があるように曹貴裁パイプを上手く活用していく事がスタンスとして重要でしょう。

 

 

 

②引き抜かれる可能性はある?

 

サンガを「獲る側」と「獲られる側」のクラブに分けた時、サンガは「獲る側寄りではあるけど、基本的には獲られる側」みたいなポジションだと思います。

 

 

J1に上がれたので、2019年終了後のように一気にガッと抜かれるような事は無いでしょうし、例えば湘南ベルマーレサガン鳥栖ほどオフの移籍動向に震える必要は無いと思いますが、サンガに良い選手がいっぱいいる事が「バレた」という形になったのも事実です。例えば仮に自分がサンガの若手有望選手だったとして、上で書いた話の繰り返しになりますが…今、川崎やマリノスからオファーが届いたとして、それを即答で断れる選手がどこまでいるのか…という話になってくるんですよね。ですのでサンガも、補強にかまけるだけでなく慰留の事も想定しておく必要はあると思います。具体的にオファーするかどうかはともかく…それこそ川﨑なんて、多くのクラブがリストには入れてるでしょうし。

 

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さて、じゃあ具体的に退団の可能性があるのは誰か…というところに視線を向けてみると、まずこれを書いている現時点で退団が発表されているのはヨルディ・バイス、黒木恭平、庄司悦大、森脇良太、中野克哉、曽根田穣、上月壮一郎の7人。今季の出場状況を踏まえると武富孝介野田隆之介李忠成辺りがこれに続く可能性もあるでょう。ただ、バイスだけ少し経緯が読めませんが、他の選手はおそらくサンガ側から契約満了を決断していると思うので、サンガにとってはプラン通りとも言える形にはなります。

 

 

 

③荻原&白井…どうなるレンタル組

 

問題はレンタル組、特に荻原拓也と白井康介です。荻原は既に浦和が復帰させる方向で進んでいるという話もあり、荻原は契約上は浦和の選手である以上、サンガに残す為には浦和の首を縦に振らさないとならない。そして浦和が荻原を完全移籍で譲ってくれる可能性なんて限りなくゼロに近いでしょうし、むしろ宇賀神友弥は荻原を戻す為に放出したという見方も出来ますから…。荻原を残留させようと思えば、サンガとしてはどうにかしてレンタルを延長してもらうしかないといったところでしょうか。

そして荻原の話題が先行しているので忘れがちですが、特に終盤戦のMVPの一人と言っても過言ではない白井もレンタル中の選手です。もしサンガが白井のレンタルに際して買取オプションを付けているとかであれば不安は杞憂ですが、そもそも白井は札幌で極端に出場機会を失っていた訳ではないですし、金子拓郎をシャドーで固定する判断を札幌が下せば白井を復帰させようと考える可能性だって否定できません。なんなら、もし報道通りに菅大輝が移籍するとなれば、白井か鳥栖にレンタルしている中野嘉大のどちらかは復帰させようと考えるのが自然でしょう。ただサンガ側からすれば、クラブ規模も含めて荻原よりは交渉の余地はあるはずなので、荻原が浦和に戻るなら白井は全力で完全移籍での獲得を目指す必要があります。

 

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レンタル組でいえば、福島春樹も浦和からレンタルで借り受けている身です。そして福島は浦和との契約満了が発表されたところなので、サンガは残留させようと思うならフリー移籍の形で残留させる事は出来ます。ただ、サンガも負傷情報はリリースしないのでもしかしたら怪我とかそういう部分かもしれませんが…現状としては第4GKという立ち位置になっているので、そこをどう判断するのかはわかりません。

逆にサンガからレンタルで外のチームに行っているのは中川風希(琉球)と谷内田哲平(栃木)の2人。今の流れで行けば、中川は退団になる可能性は低くないのかなと。逆に谷内田は復帰の可能性が高いとは言えませんが、もう一年レンタルになる形に落ち着くのでは。栃木では出場機会も得ていましたし、栃木残留が一番可能性としては高いのでは。

 

 

 

次回、ポジション別補強優先度に続く。

 

 

2008〜2009の補強はやっぱり狂ってた。

ではでは(´∀`)