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京都サンガFC 補強展望2023-2024!前編・現状のスカッドと補強スタンス、レンタル組の処遇や如何に?

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よーーーーじや

 

(コジマのリズムで)

 

どーもこんばんは

 

さてさて、京都サンガFC、なんとかどうにか残留という結果を手にして2023年シーズンを終えました。

試合毎にチームとしての波は大きく、ハマった試合とハメられる事もなく散っていった試合と様々ありましたが、意外にもシーズントータルで見れば5〜6月の連敗期を除けばそれなりのペースでコンスタントに稼ぎ…まあ13位の勝点をコンスタントと言うべきかどうかはともかくとして、確定こそ第33節とは言えども、残留争いの最も狂気的なゾーンにはシーズンを通して足を踏み入れずに残留を決める事が出来ました。言ってもこのクラブはまだJ2のイメージの方が遥かに強いクラブ。3年連続でトップカテゴリーを守った事は評価されて然るべしでしょう。

 

 

 

さて、そんな京都サンガですが、来年は降格枠が増えます。当然ですが悠長に構えられる訳がありません。そこでやはり大事なのは、そして今回のテーマは「補強」でございます。

補強といえば言うまでもなく来季を左右するとともに、オフシーズンのサッカーファンにとっての酒の肴であり、噂に釣られた我々自身が魚になるという狂気のイベントです。当ブログもそれに乗っかり……とは言っても、記者でも関係者でも情報通でもないので、既にメディアが出した情報でしか語れませんが、補強展望としてどんな感じになるのかしら〜…みたいなふんわりした事を書いていきたいなと思います。

 

 

京都サンガFC 2023-2024移籍情報】

(12月29日時点)

《加入》

DF 飯田陸斗←京都サンガFC U-18

DF 喜多壱也←京都サンガFC U-18

DF 松田佳大←水戸ホーリーホック

DF 宮本優太←浦和レッズ(レンタル)

DF 鈴木義宜←清水エスパルス

MF 中野瑠馬←立命館大学

MF 安齋悠人←尚志高等学校

MF 鈴木冬一←FCローザンヌスポルト

FW マルコ・トゥーリオセントラルコースト・マリナーズFC

《退団》

GK 若原智哉→V・ファーレン長崎(レンタル)

DF 井上黎生人→浦和レッズ

DF イヨハ理ヘンリー→サンフレッチェ広島(復帰)

DF 植田悠太→大宮アルディージャ(レンタル)

MF 山田楓喜→東京ヴェルディ(レンタル)

MF 三沢直人→ヴァンフォーレ甲府

FW パトリック→未定

FW 木下康介柏レイソル

 

《レンタル組》

GK マイケル・ウッド(ヴァンフォーレ甲府)→未定

DF 飯田貴敬(大宮アルディージャ)→未定

FW 田中和樹(ジェフユナイテッド千葉)→完全移籍に切り替え

FW 木村勇大(ツエーゲン金沢)→東京ヴェルディ再レンタル

FW イスマイラ(栃木SC)→契約満了

 

※このブログの内容自体は12月6日に書いたものから書き直す事は基本的にはありませんが、移籍情報に関しては随時更新していく予定です。

 

 

 

【おしながき】

スカッドとポジションのおさらい

②レンタル組の動向は?

③今季のサンガの補強スタンス展望

④選手慰留は如何に…?

ポジション別補強優先度(次回)

 

 

2023年のJリーグを振り返る記事も色々更新しています。それらの記事はこちらにまとめておりますので是非!

 

Jリーグ30周年記念特集こちらから!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

 

スカッドとポジションのおさらい

 

まずは2023年の京都サンガFCのメンバーと、現時点での内定選手のポジション分布を再確認しておきましょう。

 

・☆がついている選手は2024年度入団内定選手

・◇がついている選手は他クラブからレンタル移籍でサンガでプレー中の選手

・[]の選手はレンタル移籍で他クラブでプレー中の選手

 

【GK】若原智哉,ヴァルネル・ハーン,太田岳志,◇ク・ソンユン[マイケル・ウッド]

【CB】麻田将吾,井上黎生人,アピアタウィア久,三竿雄斗,イヨハ理ヘンリー,☆喜多壱也

【SB】麻田将吾(左),三竿雄斗(左),荒木大吾(左),福田心之助(右),◇イヨハ理ヘンリー(左),植田悠太(左),佐藤響(左),☆飯田陸斗[飯田貴敬]

【アンカー】川﨑颯太,金子大毅,三沢直人

インサイドハーフ】川﨑颯太,福岡慎平,武田将平,松田天馬,金子大毅,谷内田哲平,平戸太貴

【WG】宮吉拓実(右),原大智(左右),木下康介(左),松田天馬(左),山田楓喜(右),平戸太貴(右),☆中野瑠馬(左右),一美和成(左右),豊川雄太(左右),平賀大空(左右)[木村勇大(左),田中和樹(右),イスマイラ(右)]

【FW】パトリック,山﨑凌吾,宮吉拓実,原大智,木下康介,一美和成[木村勇大,イスマイラ]

 

 

 

②レンタル組の動向は?

 

【レンタルで他クラブしている選手】

GK マイケル・ウッド(ヴァンフォーレ甲府)

DF 飯田貴敬(大宮アルディージャ)

FW 田中和樹(ジェフユナイテッド千葉)

FW 木村勇大(ツエーゲン金沢)

FW イスマイラ(栃木SC)

 

復帰する可能性が高いと言えるのは田中でしょうか。千葉で素晴らしい活躍を見せましたし、現在のチームを見ても豊川や宮吉、或いは木村を含めて今季のサンガのWGはFW寄りの選手が多く、サイドアタッカー寄りの選手は少ない。そう考えると田中は戻した方がチームとしての幅は広がるでしょうし。ただ千葉で定位置を得ている事もあり、曺監督が3CF的な形で来季も固定するならもう一年千葉…という選択肢になる可能性も。

木村はサンガの補強にも左右されてくるかなと思っていて、おそらくサンガとしては2024年は選手を補強し、木村にはもう一年下部リーグで得点感覚を養わせたいはず。ただそこが不調に終わった場合は木村を戻すという選択肢になるのかなと。逆にここに来てイスマイラを戻すという選択肢は少し想像しにくいですし。ウッドに関してもク・ソンユンの完全移籍が濃厚となった以上は復帰は厳しいようにも思いますが、ハーンかウッドの二択という事になればサンガはウッドを取る可能性の方が高いような想像はしています(契約状況にもよりますが)。飯田は……サンガに復帰する事を想像しにくい一方で、深刻な右SB不足に陥っている事も事実なんですよね。右SBの補強に失敗した場合は復帰させるプランもゼロではないように思います。

 

 

 

③今季のサンガの補強スタンス展望

 

編成の偏りは結構悩ましい問題だなぁ…というところがまず一つですよね。それはFW陣然り、インサイドハーフ然り、左SB然り。一方でアンカーが出来る人材はそもそも限られているのでともかくとしても、右SBや右CBの選手層は著しく薄い訳で、それと同時に今季のサンガは結構…似たタイプの選手であったり、あとは同程度の実力値と言える選手が余りにも多すぎた、という側面も少なからずある。インもアウトも編成的なバランスは重要になってきます。

なので今季は一番簡単な言葉で言えば量より質、如何に「核」となれるような選手を据えられるかは重要です。2022年や2023年はJ1を知る選手が少なかった事もあってなるべくJ1クラスの選手を量で確保しようという意図があったと思いますし、それ自体は正しい考えの一つ。ただそれが現状のポジション毎に生じた偏りの要因でもある訳で、同時に当時は若手だった選手もJ1経験を有してきた今となってはJ1で戦えるだけの選手は増えてきましたし。後はそこに明確な核、明確な柱を設ける事。それこそ2020〜2022年前半のウタカのような存在。確保よりもピンポイントで誰を獲れるか。予定外の引き抜き等が無ければ、今季はこれまでのサンガとは違う考え方でやる必要があるのだろうと。

 

 

 

④選手慰留は如何に…?

 

サンガは少なくとも財政基盤はしっかりしており、選手売らなきゃクラブ運営が成り行かないようなチームではないので、地方クラブや小クラブと比べると比較的主力はプロテクト出来るチームではあります。

ただ、それでも未だにサンガはどちらかと言えば「獲られる側」のクラブですから、それこそ川﨑や麻田、金子に福田といった選手が上位クラブに目につけられる事は当然出てくるでしょうし、リソースは無限ではないので、この選手には慰留の為にどれくらいの予算を使えるのか慰留するかのベンチマークはしっかりしておく事は必須です。勿論残留してもらえるような働きかけは最もやらねばならないですが、選手の気持ちが他クラブに明らかに傾いているだとか、さすがに企業として断るわけにいかないオファーがくるようなシチュエーションは可能性としてありますし。

そして今夏の場合はパリ五輪もありますし、近年の潮流を見ても…それがシーズン途中なのかシーズン終了後なのかはともかくとして、川﨑に関しては海外移籍の可能性をクラブとして現実的に捉えなければならない側面があると思います。サンガに限らず、海外移籍の引き留めは現状のJクラブだけではどうにも出来ない部分がある。移籍金をちゃんと獲る為の設計であったり、じゃあ次に誰をボランチに据えるのか……そういう二手先、三手先を見据えた戦略、これまでのサンガのトップチームが最も疎かにしていた戦略をやっていかないと、いざ事が起こった時に崩壊しか待っていない。良いケース、悪いケースの両面をテーブルに洗い出した作業をする事は大前提でしょうね。

 

 

 

ポジション別補強優先度考査編こちら→

 

 

ではでは(´∀`)