なG関無
どーもこんばんは
さてさて、いよいよ12月9日、国立競技場にて天皇杯決勝戦が行われます!
今年の決勝カードは川崎フロンターレvs柏レイソル。近年は黄金期を築いていた川崎と、これまでに多くのタイトル獲得実績を持つ柏の対戦になりました。
という訳で、今回は決勝戦恒例の「天皇杯決勝がより面白くなる(かもしれない)、天皇杯決勝と川崎・柏のトリビア15選」をお届けします。
天皇杯JFA第103回全日本サッカー選手権大会決勝
2023年12月9日@国立競技場
【去年の天皇杯版】
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#1 お互いに天皇杯優勝経験がある対決は結構久しぶり
川崎は2020年、柏は2012年に天皇杯優勝を経験しているが、決勝戦が天皇杯優勝経験を持つチーム同士の対戦となるのは実は久々で、実に2015年(G大阪vs浦和)まで遡る。
なんなら2010年代以降で天皇杯優勝経験チーム同士の対戦となったケース自体が2010年(鹿島vs清水)と2015年のみ。どちらが勝っても○年ぶりの優勝というケースは意外とレア。
#2 今年は12月9日が決勝戦
天皇杯決勝と言えば「元日・国立」でお馴染みだが、今年は12月9日に開催される。
これは2024年1月からAFCアジアカップが開催される事に基づいた配慮で、同様に1月にアジアカップを控えていた2014年(G大阪vs山形)、2018年(浦和vs仙台)も12月中に開催されていた。なお、2018年大会決勝は今年と同じ12月9日に行われている。
#3 意外と最近、元日じゃない
前述のように、天皇杯決勝といえば「元日国立」「元日開催」のイメージがあるが、2021年(浦和vs大分)はW杯予選の兼ね合いで12月、2022年(甲府vs広島)はカタールW杯の兼ね合いで10月に決勝戦が行われた為、元日に決勝戦が行われなかったのは3年連続となる。
元日開催が定着した1968年大会(ヤンマーvs三菱)以降、天皇杯が連続で元日以外に開催されたのは去年が初めてだった。即ち、3年連続で元日以外に開催するのは初めて。
#4 川崎は黄金期を引き延ばせるか?
近年の川崎は圧倒的な強さを誇り、確固たるプレースタイルと次々と輩出される名プレーヤーの奮闘で黄金期を築いていた。2020年と2021年のチームは今後「Jリーグ史上最強チームは?」との議題で必ずテーブルに乗せられるチームだろう。
しかし昨季は最終節までリーグ優勝を争う意地と粘りを見せたが無冠に終わり、今季は谷口彰悟の退団も影響してか、優勝争いにすら絡む事なく8位でシーズンを終えた。それを踏まえれば一時代は終わったと考えるべきだが、決勝トーナメントが来年に行われるACLを含め、ここらでタイトルを獲れれば「タイトルを獲り続けた時代」はまだ繋げるかもしれない。
#5 柏はリーグ戦の雪辱を晴らせるか
今季の柏は開幕から低迷。残留争い自体は京都やG大阪も絡んでいたが、下位3つには入ってこなかった京都や一時中位まで浮上したG大阪とは異なり、柏は常に下位3チームを推移し続けて、通常のレギュレーションなら降格となる17位でシーズンを終えた。
J2クラブが優勝した2011年(FC東京)と2022年(甲府)を除けば、柏はルヴァン杯を含めても優勝すれば最もJ1の低順位からタイトルを獲得したクラブとなる。リーグとカップはまた別物。タレントのいないチームでは決してないだけに、ここで一つ意地のタイトルを獲りたい。
#6 ハイアベレージフロンターレ
2017〜2021年まで毎年何かしらのタイトルは獲得していた川崎は、昨季は2016年以来の無観に終わった。
とはいえ、2016年は天皇杯、そして昨季はJ1リーグで準優勝は果たしており、今回も天皇杯の準優勝以上は確定。即ち、川崎はこれで8シーズン連続で何かしらのタイトルの準優勝以上は勝ち取った事になる。
柏ファン以外でも、井原正巳が監督として天皇杯決勝の舞台に辿り着いた事に興奮を覚えるオールドファンは多いかもしれない。30年前のスーパースターだった井原はマリノス時代の1991年と1992年に優勝を経験している(1991年は日産自動車)。
なお今年はドーハの悲劇から30年となったが、ドーハの悲劇を経験したメンバーとしては長谷川健太、森保一に続いて監督として3人目となる天皇杯決勝となった。長谷川健太はG大阪で2度優勝している。
#8 な阪関無
川崎も柏も天皇杯優勝を1回ずつ有しており、共に勝てば2度目の優勝というシチュエーション。
…奇遇というか、恐ろしいのは、柏は2012年、川崎は2020年に天皇杯優勝を果たしているが、その決勝の相手はどちらもガンバ大阪という奇縁が発生している。即ち、試合前やハーフタイムに流される「過去の優勝経験」なる企画ではどうあがいてもガンバが晒し上げられる事になる。なんならガンバしか晒しあげられない。なんでや……。
天皇杯決勝は柏レイソルvs川崎フロンターレの対戦になりました。
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2023年10月8日
両者とも1度ずつの優勝経験がありますので、決勝中継の試合前やハーフタイムにはその時の映像が繰り返し流れる事でしょう。繰り返し、繰り返し流れる事でしょう。その時、あなたはこう思うはず。
なんでや、ガンバ関係ないやろ─── pic.twitter.com/LAkxUljUO5
#9 さまよえる蒼い残像
そして柏は2008年と2012年の過去に2度の天皇杯決勝進出経験があるが、その対戦相手はいずれもガンバであり、2008年に敗れたリベンジを2012年に果たす格好となった(余談だが2012年はガンバが17位だった)。
柏が過去に獲ったタイトルと言えば2011年のリーグ戦は最終節までガンバと優勝を争っていたり、1999年のナビスコカップでは監督が後にガンバのイメージが強くなる西野朗だったり……日立と松下の宿命か、なんたる奇縁。今回は奇縁からは解放された形に。
#10 鬼木達、リーチ
川崎の鬼木達監督は2017年に川崎の監督としてデビューして以降、既に国内三大タイトル優勝を6回経験している。
もし今回天皇杯を制した場合は鬼木監督個人で7回目のタイトルという事になり、これは鹿島と浦和でタイトルを獲得したオズワルド・オリヴェイラ監督に並んで歴代最多タイ。
#11 意外と少ないPK戦
過去に川崎と柏もそれで優勝を成し遂げたようにルヴァン杯決勝がPK戦に持ち込まれる事はちょこちょこあるが、天皇杯決勝は極端にPK戦決着が少ないという記録がある。
今回で103回目の決勝戦となるが、過去102回のうち天皇杯優勝がPK戦で決まったのは前回大会(甲府vs広島)と1990年(松下電器vs日産自動車)の2回のみで、1990年大会までは実に69大会もの間PK戦決着が一度も無く、前回大会までは101回もやって1回しかPK戦がなかった事になる。
ちなみに柏の井原監督は日産の選手として史上初のPK戦となった1990年大会の試合に出場している。
#12 古巣対決となる選手は誰?
柏側には古巣対決となる選手はいないが、川崎には柏在籍経験を持つ瀬川祐輔と大南拓磨が所属している。瀬川は2018年から2021年まで、大南は2020年から昨季まで柏でプレーしており、両者共に2020年のルヴァン杯決勝では柏の選手として出場していた。
#13 川崎の天皇杯決勝経験者
川崎の場合は2016年と2020年に天皇杯決勝まで駒を進めた事もあってファイナル経験者は多い。今季のメンバーであればチョン・ソンリョン、登里享平、ジェジエウ、車屋紳太郎、大島僚太、小林悠、山根視来、脇坂泰斗、家長昭博が優勝した2020年の決勝に出場しており、ジェジエウと家長以外は2016年にも出場。その家長も2006年にG大阪の選手としての出場経験があり、2020年にはベンチ入りのみで出場機会のなかった山村和也はC大阪の選手として出場した2017年は得点も挙げているので、天皇杯決勝出場経験を持つ選手は10名、柏時代にルヴァン杯決勝に出場した瀬川と大南を含めれば12名が決勝戦の経験を持っている。
一方柏は2012年の決勝に出場した選手は栗澤僚一がコーチとして所属している以外はいない。柏以外であれば武藤雄樹が浦和の選手として2015年と2018年、犬飼智也とブエノが鹿島の選手として2019年の決勝に出場したが、2018年の武藤が唯一の優勝事例となっている。決勝経験者という意味では2020年にルヴァン杯決勝に進んでおり、当時の選手では古賀太陽、川口尚紀、三原雅俊が出場し、三丸拡もベンチに名を連ねていた。
#14 仙頭!小屋松!
柏の仙頭啓矢と小屋松知哉は高校の先輩後輩から始まり、その後も京都、鳥栖、柏と度々同チームでプレーしている事が話題になっているが、そんな2人が脚光を浴びたのが2012年大会の高校サッカー選手権だった。
同大会で仙頭と小屋松は2トップを組んでプレーし、京都橘高校は決勝戦に進出。雪の影響で延期という事態も発生した決勝では鵬翔にPK戦で敗れる結果となったが、3年生の仙頭と2年生の小屋松は共に同点弾大会得点王に輝いた。そんな2人がチームメイトとして「決勝・国立」のピッチを踏む事は、サンガファンというよりも京都市民として少し感慨深いものがある。
#15 目指せACL出場!
川崎も柏もリーグ戦では低調な成績で終わっている為、天皇杯決勝は「ACL出場を懸けた試合」という側面を有している。川崎が勝てば4大会連続、柏が勝てば2018年大会以来のACLとなる。
今回与えられる出場権は2024-2025年大会のものとなるが2024-2025シーズンからは「ACLエリート」として開催される為、実質的に新大会の第1回大会となる。やはり第1回大会は出ておきたいところ。
ではでは(´∀`)