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天皇杯決勝・ヴァンフォーレ甲府vsサンフレッチェ広島をより一層楽しむ10のトリビア

変化球的因縁

 

どーもこんばんは

 

さてさて、10月16日、いよいよ天皇杯決勝・ヴァンフォーレ甲府vsサンフレッチェ広島の一戦が行われます!!

 

……という訳で今回は、すっかり決勝直前恒例企画となった、知っておけば決勝戦が334倍面白くなる(かもしれない)(それは確実に盛りすぎ)天皇杯決勝と甲府vs広島トリビアをお届けしたいと思います。

 

去年の天皇杯決勝(浦和レッズvs大分トリニータ)トリビア

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

 

#1 どちらも勝てば天皇杯初優勝!

 

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勝戦自体がクラブ史上初となる甲府は勿論、意外にも広島も天皇杯優勝経験はないので、どちらが勝利しても天皇杯初優勝というシチュエーションになる。

2016年以降、6年連続で天皇杯の優勝経験クラブvs未経験クラブという構図の対決になっていたが、未経験クラブvs未経験クラブというどちらかが勝利しても初優勝という構図での対決になるのは2008年大会(G大阪vs柏)以来実に15大会ぶりとなる。

 

#2 今年の会場は国立じゃなくて横浜

 

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「元日の国立」というフレーズが定着しているように、天皇杯決勝といえば国立競技場というイメージがある。だが、今年の決勝の舞台は国立ではなく、横浜の日産スタジアムとなる。

日産スタジアムでの決勝戦開催自体は2014年大会(G大阪vs山形)に開催しているが、当時は国立競技場が建て替え工事を行なっている最中で、国立が使えない状況だった。新国立競技場が稼働した2019年大会(神戸vs鹿島)以降で国立以外が決勝会場となるのは初めてで、国立が稼働中であるにも関わらず国立以外の会場で天皇杯決勝が行われるのは駒沢競技場で決勝を開催した1966年大会(早稲田大学vs東洋工業)以来となる。ちなみに、この試合で準優勝となった東洋工業サッカー部サンフレッチェ広島の前身クラブである。

 

 

#3 戦後初の10月決勝!

 

2022年は11〜12月の日程でカタールW杯が開催され、Jリーグ自体も11月上旬の閉幕となるなど、例年に比べて全体的に日程の大幅な前倒しが実施されている。天皇杯も例外ではなく10月開催となり、Jリーグ開幕以降では史上初めてリーグ閉幕より先に天皇杯決勝を行う運びになった。これは年末及び元日の開催が通例となった1968年大会(ヤンマーvs三菱重工)以来最も早い時期の開催となる。

また、10月に決勝戦が行われるのは実に1933年大会(東京OBvs仙台SC)以来となり、戦後初という事になる。1920年代から1930年代前半までは、天皇杯自体が10月第4週から10月第5週・11月第1週にかけての短期集中日程で行われていた。

 

 

#4 J2クラブ甲府、偉業達成なるか?

 

Jリーグ開幕以降、初めてJ2所属クラブ(非J1クラブ)が天皇杯決勝に進出したのが2011年大会で、京都サンガFCFC東京が戦ったこのカードは前代未聞のJ2同士の決勝戦として大きな話題になった。J2クラブとして決勝に進むのは2014年大会のモンテディオ山形以来となる。

ただし、2011年のFC東京と2014年の山形はJ1昇格を確定させている立場だったので、J2残留が決まりながら天皇杯決勝に進んだのは2011年の京都以来2チーム目となる。2011年の京都は決勝で敗れた為、甲府が優勝すればクラブ史上初のタイトルであると同時に、純粋なJ2クラブとして初めてタイトルを獲得する事になる。

 

 

#5 天皇杯最多準優勝!?意外にもカップ戦無冠の広島。

 

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ジュビロ磐田と並んで3番目に多い数字となる3度のJ1リーグ制覇を果たしている広島だが、前述の通り、意外にもカップ戦での優勝経験は一度もない。カップ戦のみタイトル経験のあるクラブは多く存在するが、現時点でJ1優勝経験がありながらカップ戦のタイトルを保有していないクラブは広島のみである。

特に天皇杯では、サンフレッチェ広島としてJリーグ開幕以降で5度の準優勝を記録しており、これはJリーグ開幕以降では最多の準優勝回数である。また、前身の東洋工業サッカー部時代は3度の優勝を経験しているが、6度の準優勝も経験しており、東洋時代と広島時代を合わせた11回の準優勝経験は言うまでもなく最多記録である。

 

#6 広島、カップ戦二冠なるか?

 

広島は天皇杯決勝の1週間後に開催されるルヴァン杯の決勝にも進出しており、カップ戦二冠の可能性を有している。これは2017年のセレッソ大阪以来となる快挙で、もしカップ戦二冠を達成すれば、前述のセレッソ大阪以来の記録となる。

尚、Jリーグ開幕以降、現時点でカップ戦二冠を達成したクラブは1997年の鹿島アントラーズと前述のセレッソ大阪の2クラブ(三冠を達成した2000年の鹿島と2014年のG大阪を除く)。また、それ以外で2つのカップ戦決勝に出場したチームは1996年のヴェルディ川崎と2002年の鹿島アントラーズがいるが、前者は天皇杯、後者はナビスコ杯を制しているので、2つの決勝に進みながら無冠に終わったチームは今のところ存在しない。

 

#7 20年前のミヒャエル・スキッベと横浜

 

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2022年といえば、2002年日韓ワールドカップからちょうど20年という節目の年である。6月30日、日本で行われたW杯決勝…ドイツとブラジルの試合は0-2でブラジルが勝利し、今回の決勝が行われる日産スタジアムでW杯トロフィーを高々と掲げた。

この時、決勝で敗れたドイツ代表の監督を務めたのはルディ・フェラー監督だったが、ヘッドコーチとしてチーム戦術の決定や戦術トレーニングを担っていたのが当時36歳のスキッベ監督だった。横浜の決勝で敗れたあの時から20年、W杯と天皇杯を同列に語るのは無理があるが、ちょうど20年の年に同じスタジアムで決勝戦を戦うという事実は、スキッベ監督にとっても少なからず期する思いがあるかもしれない。

 

 

#8 悲願の決勝進出!ヴァンフォーレ甲府の歴史を簡単に押さえておこう!

 

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前身となる甲府サッカークラブからヴァンフォーレ甲府に発展したのが1995年で、1999年からはいわゆる「J2オリジナル10」の一員として初年度のJ2に参加した。しかし、Jリーグ参入を急ぐあまり、急激な経営規模の拡大で深刻な債務超過を背負ったクラブは、1999年のJ2開幕の時点では主力を大量に失う事になり、同年から3年連続で最下位という苦境に陥る。更に2000年にはJリーグワースト記録となる19連敗に相次ぐスポンサーの撤退により、横浜フリューゲルスを除けばJ史上最も消滅に近づいた時期を過ごしてしまう結果にも繋がってしまった。実際、2001年には具体的な解散条件を付けられてさえいた。

しかし、財政問題を解決する為に送り込まれた海野一幸氏らの尽力があり、なんとかこの経営危機を抜け出すと、2005年には大木武監督が築いた圧巻のポゼッションサッカーで初のJ1参戦を決める。前述の経営問題然り、甲府の歴史はこのスペースで語るには物足りないので割愛しているが、各々で記事なり文献なりを読んでもらって、その上での決勝進出というストーリーを踏まえれば、この決勝に対する"エモさ"は一層増すかもしれない。

 

#9 ある意味奇跡の対決……甲府→広島ルート対決!

 

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甲府vs広島という決勝のカードで注目すべきポイントとして、この両者の関係性というものがある。広島の選手一覧を見ると所属歴に甲府が含まれている選手が多いが、甲府で活躍した選手が広島に移籍するという甲府→広島ルートはJリーグファンの間では一つの定着した流れとして知られており、甲府の選手からすれば広島はお馴染みの転職先であり、広島からすれば安心の甲府ブランドといったところだろうか。

現在の所属選手では柏好文佐々木翔、今津佑太がこれに該当し、現在は名古屋に所属する稲垣祥甲府→広島ルートを辿った選手の一人。また、野津田岳人は2021年は甲府にレンタル移籍をしている。そういう両クラブの関係も、この決勝を楽しくする一つのスパイス要素か。

 

 

#10 両チームの決勝経験者

 

過去、天皇杯決勝に出場経験のある選手は広島の塩谷司青山敏弘野津田岳人の3人であり、この3人はいずれも広島の選手として2013年大会の決勝に出場した(結果は横浜FMに敗れて準優勝)。広島は天皇杯決勝経験者は上記の3人であるが、決勝戦という括りで言えば上記の塩谷と青山に加えて林卓人柏好文柴崎晃誠が2014年のナビスコ杯決勝(広島vsG大阪)に出場している。

一方、甲府河田晃兵が2014年にガンバ大阪の選手として、小泉勇人が2016年に鹿島アントラーズの選手として天皇杯優勝を経験したが、出場機会は無かった為、天皇杯決勝の経験者としてはゼロとなり(河田は決勝戦でベンチ入りはしている)、カップ戦に幅を広げると2018年のルヴァン杯決勝(湘南vs横浜FM)の試合に湘南ベルマーレの選手として出場した石川俊輝のみとなる。

 

 

天皇杯JFA第102回全日本サッカー選手権大会決勝

ヴァンフォーレ甲府vsサンフレッチェ広島

10月16日14:00@日産スタジアム


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J2民の夢の対決見たかったべ…(サンガファン)

ではでは(´∀`)