
君のS・A・R!!
どーもこんばんは
うーばいぶる
さてさて、いよいよ11月22日、天皇杯JFA第105回全日本サッカー選手権大会決勝戦、FC町田ゼルビアvsヴィッセル神戸の試合が行われます!
という訳で、今回も決勝戦恒例記事です。「天皇杯決勝がより面白くなる(かもしれない)、天皇杯決勝と町田・神戸のトリビア」でございます。
現地に行く人も、パブリックビューイングに集う人も、テレビの前で見守る人も、別にどっちに肩入れしている訳でもない人もぜひ観戦と応援のお供に!
【オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。】
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#1 ただの金持ちと言う勿れ
「現在のJリーグで金持ちクラブは?」という質問をすれば、おそらく1位と2位に入るのがこの2クラブだと思われる。実際にこの2クラブは多額の資金を投じ、駆け足でこの立場まで上がってきた。
とはいえ、単にお金の力だけで強くなったクラブとジャッジするのは早計とも言える。両者とも、多額の予算を投じてまずはハード面から整え、そこから大物を獲得するに当たっても周囲への影響力を発揮できる選手やリーダーシップの資質を持つ選手を加えており、いわば的確なポイントに予算を注ぎ込んできた。プロクラブを強くする過程にビジネス的な考えを結びつけた手法は「お金を使う」だけではなく「お金をどう使うか」「お金をどこに使うか」をしっかりと考えた上で確立された結果で、今のJリーグでその代表的な事例となっているのがこの2クラブだろう。
#2 サイバーエージェントvs楽天、そして藤田晋vt三木谷浩史
同時に、今回の決勝はサイバーエージェントvs楽天、そして藤田晋vs三木谷浩史という21世紀の日本を代表するIT企業、そしてその創業者同士の対決としても注目を集める。オリジナル10やここまでのタイトルレースに参加したクラブの親会社は日本の名門企業が多かったが、いわゆる新興企業がその位置に辿り着きつつある中でこの決勝を迎えた事は一つのポイントだろう。
加えて藤田氏と三木谷氏はかねてより親交があり、2000年代初頭のサイバーエージェントの経営危機時に救いの手を差し伸べたのが三木谷氏だとか一緒にサッカー観戦をした事のある間柄でもある。そういうオーナーの背後のストーリーは今母は例年以上に面白い部分やも。
当時の町田の状況を踏まえると、理想としての目標設定から3年の誤差でJ1まで来たの相当エグい(スクショは2019年のもの) pic.twitter.com/HK2iY0Dx7p
— RK-3 (@RK3_gsgb) 2023年10月22日
#3 新国立に馴染みのあるチーム同士の対戦
町田にとっても神戸にとっても、国立は勝手知ったるスタジアムと言える。
町田は東京都のクラブとして国立を準本拠地的に使用しており、毎年3試合前後のホームゲームを開催。準決勝のFC東京戦も町田のホーム扱いで国立開催となった為、準決勝→決勝を立て続けに国立で戦う事となった。一方の神戸も2023年以降は年に一度国立でのホームゲームを実施しており、更に神戸は2度の天皇杯優勝を国立で決めている。特に2019年大会の決勝は新国立競技場のこけら落としでもあった。お互いに中立地感はそんなにない?
#4 押さえておきたいACLの事情
天皇杯とルヴァン杯のわかりやすい違いは"ACLの出場権を獲得できるかどうか"という部分があり、天皇杯優勝を飾ったチームは2026-27シーズンのACL2出場権を獲得する。
加えて26-27シーズンのACLE出場権はリーグ戦上位2チームとなっており、町田は既にその可能性が消滅が神戸は可能性は残している立場となっているので、神戸が2位以内とACL2の優勝を両獲りした場合、または天皇杯に優勝した方が来年の上半期に開催される百年構想リーグを制してACLE出場権を獲得した場合はACL2出場権が3〜4位チームに回る可能性がある。
#5 町田、"史上最速"三大タイトルなるか!?
ここ数年で急加速的な成長を遂げた町田。既にJ2リーグの獲得経験はあるが、この天皇杯を優勝すればクラブとして初の三大タイトル獲得となる。町田が獲得した場合、三大タイトルのいずれかを獲得したクラブは2023年にルヴァン杯を獲得した福岡に次いでJリーグで22クラブ目という事に。
初の三大タイトルを近年獲得したクラブと言えば天皇杯は2019年の神戸や2022年の甲府、ルヴァン杯なら2023年の福岡が挙げられるが、彼らがJ1歴自体は長かったのに対し、初のJ1参戦から2シーズンで三大タイトルを書くとするのはJ2発足後は史上最速となる。脅威のストーリーは脅威的な偉業まで走り切れるかどうか。
#6 J3初の…
町田が優勝した場合、J3に参加したクラブとしては初の三大タイトル獲得クラブという事になる。
厳密には2008年にルヴァン杯を制した大分もJ3在籍経験があるが大分は三大タイトルを獲得してから降格したクラブとなるので、J3から三大タイトルまで成り上がれば町田は史上初の快挙であり、21世紀に入ってからJリーグ参入を果たしたクラブとしても史上初の三大タイトル獲得となる。J3クラブはクラブ体力や規模がまだまだ発展途上でもある為、彼らと比べると背景は大きく異なるが、一つのジャパニーズドリームの結実と言えるだろう。
#6 2連覇を目指す神戸
3度目の天皇杯優勝を目指す神戸だが、今年の天皇杯を制覇できれば昨年に続いて2連覇達成となる。
予想外のクラブや小規模のクラブが優勝する機会が多いルヴァン杯と比較すると昨年の神戸がリーグとの2冠を達成したように天皇杯は上位クラブが優勝する事が多い事もあるが、それでも過去に連覇を達成したクラブは2冠達成クラブより少なく、Jリーグ開幕以降だと浦和(2005〜06)、G大阪(2008〜09,2014〜15)の2チームかつ3回がこれに該当。神戸は勝利してここに加われるか。
#7 3年連続三大タイトル獲得なるか
また、神戸はJ1リーグの3連覇こそ逃したが、天皇杯を優勝すれば3年連続で何かしらの三大タイトルorACLを獲得したクラブという事になる。
過去にこの記録を過去に達成したのは鹿島(1996〜98,2000〜02,2007〜12)、磐田(1997〜99)、浦和(2005〜07)、G大阪(2007〜09)、柏(2011〜13)、川崎F(2017〜21)で、神戸が達成すれば7チーム目の快挙となる。
#8 黒田剛と国立決勝の縁
黒田監督は長らく青森山田高校の監督を務めており、高校サッカー屈指の強豪校として冬の選手権優勝も三回達成。最初の2回は国立競技場が改修工事中の時の優勝だったが、3度目は国立競技場で優勝を飾っている。
言うまでもなく、国立競技場に"聖地"の印象を強く植え付けたのは高校サッカーと天皇杯の決勝戦だろう。この2つを共に国立競技場で制すれば、大いなる快挙という事になる。
#9 吉田孝行と国立決勝の縁
「国立の天皇杯決勝に吉田孝行が監督として立つ」というシチュエーションに感慨深さを覚えるオールドファンはいるかもしれない。
歴代の天皇杯決勝を振り返った時、最も伝説として扱われているのは1998年の第78回大会だろう。この大会ではチーム消滅が決まっていた横浜フリューゲルスが「負けた試合がクラブ最後の試合」という極限状態からトーナメントを勝ち抜き、クラブのラストゲームとして挑んだ天皇杯決勝で清水を2-1で下して優勝を果たした。あまりにもドラマチックで、その決してハッピーエンドではない物語は天皇杯の歴史を振り返る時に必ず語られる。
その試合で72分に逆転ゴールを決め、クラブの優勝とフリューゲルスラストゴールを決めたのが吉田孝行だった。選手としても監督としても、吉田が天皇杯決勝の国立に戻ってくるのはあの時以来となる。ちなみに現SDの永井秀樹、元監督の三浦淳寛の他、第一次吉田監督体制では当時の監督だったゲルト・エンゲルスをヘッドコーチに据えるなど、フリューゲルス最後のメンバーのうち何人かは後に入団した神戸で要職を努めている。
#10 意外と久々なACL出場チーム同士の対戦
意外にも決勝進出の両チームが同シーズンのACLに出場している構図は久々であり、昨年の神戸や一昨年の川崎のように、どちらかだけACLに出場しているケースも近年は実は少ない。
今回は町田も神戸も2025-26シーズンのACLEに出場しているが、ACL出場組同士の決勝戦となるのは2015年の浦和vsG大阪の決勝戦以来となる。
#11 過去の延長戦決着は?
これまでの104回の歴史の中で、天皇杯決勝が延長戦に突入した事例は全てで20回存在。1990年〜1993年に4大会連続で延長に突入した時期があった。
#12 意外と少ないけど最近増えてきたPK決着
天皇杯決勝はこれまでPK戦で決着することが滅多になかった。1964年の第44回大会に於ける八幡製鐵と古河電工のように当時はPK戦を実施しなかった事による両チーム優勝というケースはあったが、両チーム優勝はこの1例のみで他は全て延長戦には決着がついており、ルヴァン杯決勝がPK戦決着がかなり多い事とは対照的に天皇杯決勝戦がPK戦にもつれ込む事は1990年の第70回大会の松下電器vs日産自動車まで一度もなく、104回を数えた現在でも3回しかない。しかし2021年の第101回大会までは歴史上一度しかなかったPK戦だが、2022年の甲府vs広島、2023年の川崎vs柏と2年連続でPK戦に決着が委ねられた時期があり、近年は少し増えてきている。
#13 激戦続きのここ10年
ここ10年間の決勝のうち、PK戦を含む1点差以内で決着した試合は実に9試合となる。そのうち延長戦とPK戦に2回ずつ突入しており、2021年の第101回大会の浦和vs大分戦では1-0で突入したアディショナルタイムに大分が追いついて浦和が勝ち越すという壮絶な展開となった。前述のようにここ2年はPK戦までもつれ込んでおり、近年の天皇杯決勝はギリギリを分かる極限のゲームが多い。
昨年の決勝もG大阪vs神戸の顔合わせになったが、前半はややガンバが優勢だったところで好機を活かせず、後半に宮代大聖のゴールで先制した神戸が虎の子の1点を守り切って勝利する激闘となった。今年もヒリヒリするようなスリリングなゲームに期待したい。
#14 古巣対戦となる選手は?
町田は菊池流帆と増山朝陽が該当。昨季まで神戸に所属していた菊池は決勝戦には出場していないが前回大会の優勝メンバーであり、増山はプロデビューのクラブが神戸で、増山も第1次体制では吉田孝行監督の下でプレーしている。
対する神戸は古巣対戦となる選手はいない。唯一エリキは昨季まで町田でプレーしていたが、エリキは町田からレンタルの立場ゆえに契約上の理由でこの決勝戦には出場できない。
#15 天皇杯決勝経験選手は誰?
町田はクラブとして初めての決勝戦となったが、他クラブで天皇杯決勝を経験したメンバーには昌子源(2016鹿島)、仙頭啓矢(2023柏)、下田北斗(2021大分)、白崎凌兵(2019鹿島)、中島祐希(2014山形)がおり、このうち昌子が優勝を達成。白崎は準優勝に終わったが、その時の相手も神戸だった。ルヴァン杯を含めると中村帆高、前寛之、相馬勇紀がそれぞれ決勝に出場して優勝を経験している。
対する神戸は基本的に優勝を果たした昨年のメンバーから変わっていない為、昨年の決勝に出場した選手は初瀬亮と山口蛍を除いて今季も神戸でプレーしている。その上で、2019年の天皇杯も優勝しているのは前川黛也と酒井高徳の2名となった。昨季の決勝に出場していない選手では松田陸が2017年にC大阪の選手として優勝。松田は昨季は神戸と決勝で対戦したG大阪の選手としてプレーしていたが、同試合でベンチ入りはしていない。
なお宮代大聖は2023年は川崎の選手として、2024年は天皇杯を優勝している為、神戸が勝利した場合はチームを変えて個人で3連覇を果たす事となる。クラブの連覇ではなく別チームで連覇を果たした事例はこれまで1998年の横浜フリューゲルスと1999年の名古屋で優勝を果たした楢﨑正剛と山口素弘がいるが、複数クラブを介した個人3連覇は史上初となる。
#16 今季の対戦成績は1勝1敗
今季は4月と8月にリーグ戦の直接対決を消化しており、それぞれホームゲームでクリーンシート勝ちを達成している。
4月に神戸ホームで行われた1試合目は両チームとも波に乗り切れていない状況下での対戦となったが、やや町田のチャンスシーンの方が目立つ展開の中でGK前川黛也やDF本多勇喜が奮闘して凌いだ神戸は、後半に井手口陽介のクロスボールがオウンゴールを誘発して1-0の勝利を達成。一方、町田のホームで行われた2試合目は5連勝中の町田と首位の神戸という注目の上位対決の構図で行われたが、開始6分にロングスローを起点とした攻撃で中山雄太がゴラッソを叩き込むと37分にも相馬勇紀が豪快な一発を叩き込み、試合自体も終始町田が優勢に進めながらゴラッソ2発で勝利して6連勝を達成した。
天皇杯JFA第105回全日本サッカー選手権大会決勝
2025年11月22日14:00@国立競技場
いざ国立へ!
ではでは(´∀`)