この謎の恒例企画をこの形でやれることが嬉しい
どーもこんばんは
さてさて、いよいよ11月23日、天皇杯JFA第104回全日本サッカー選手権大会決勝戦、ガンバ大阪vsヴィッセル神戸の試合が行われます!
という訳で、今回はいつもより熱量高く決勝戦恒例記事です。「天皇杯決勝がより面白くなる(かもしれない)、天皇杯決勝とG大阪・神戸のトリビア」でございます。
現地に行く人も、パブリックビューイングに集う人も、テレビの前で見守る人も、別にどっちに肩入れしている訳でもない人もぜひ観戦と応援のお供に!
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#1 J開幕後初にして71年ぶり関西対決!
今回はガンバと神戸による関西クラブ同士の決勝戦となったが、ルヴァン杯を含めても決勝戦が関西対決となるのはJリーグが開幕した1993年以来初の出来事である。また、J開幕後の天皇杯決勝としては西日本対決になるのも史上初めて。
Jリーグ開幕前を含めると1953年に一度だけ前例があり、実に71年ぶりの関西対決という事になる。この時は全関学(現在の関西学院大学)と大阪クラブが決勝で対戦し、延長戦の末5-4で全関学が勝利。全関学の平木隆三や杉本茂雄、大阪クラブの川本泰三、岩谷俊夫、賀川太郎など、後に日本サッカー殿堂入りを果たす選手も出場していたこの大会は16チームが僅か4日間の集中開催という恐ろしい日程で開催されており、会場は国立競技場も開場前だった事から西京極陸上競技場で行われた。
#2 11月開催は戦後初!?
今回の決勝は天皇杯の通例から比較するとやや以来の日程で開催される。元日開催ではない天皇杯決勝は3年連続となったので慣れてきた人も多いだろうが、Jリーグ最終節より前に天皇杯決勝が開催されるのはJリーグ開幕後では2022年大会(甲府vs広島)に続いて史上2回目となった。
また、天皇杯決勝が11月に開催されるのは戦前となる1929年の第9回大会(関学クラブvs法政大学)以来、なんと95年ぶりとなる。#1でも書いたように当時はセントラル方式の集中開催だった為、10月末から11月頭にかけて日程が組まれており、大会名も「明治神宮競技大会兼ア式蹴球全國優勝競技會」だった。
#3 新国立決勝経験チーム同士の対戦
新国立競技場が稼働してから新国立での決勝戦は既に4試合が行われたが、これまでの4試合は全て異なるチームが決勝に進出していたのに対し、今回は初めて新国立競技場以降に決勝に進んだチーム同士の対戦となる。
新国立での初めての決勝戦となった2019年に優勝したのが他でもない神戸であり、神戸にとってはこれが初めてのタイトルとなった。イニエスタやポドルスキがいた他、ダビド・ビジャにとってはこれが現役ラストゲームとなっている。神戸は2023年以降は年に1試合のペースで国立競技場でホームゲームを行っており、アウェイチームとして国立でJ1リーグ戦を戦う機会も多い。
一方、ガンバその翌年に新国立での決勝に進出。しかし決勝の相手となった川崎フロンターレが黄金期の真っ只中で、三笘薫のゴールになり敗れる事となった。この時のガンバの監督が現JFA会長の宮本恒靖である。
#4 押さえておきたいACLの事情
昨シーズンは天皇杯優勝チームはACLEに出場していたが、今季からは天皇杯優勝チームはACL2に出場するという違いがある。
しかし、神戸は既にリーグ戦の結果でACLE出場が果たせる3位以内が決まっている事から、神戸が優勝した場合は4位チームにACL2の出場権が繰り上げで与えられる。しかし、現在4位に付けているクラブが他ならぬガンバで、そのガンバはリーグ戦で3位以内に入る可能性が残っており、ガンバが優勝して3位以内に入った場合も同様にACL2は4位に与えられる。4位の可能性がある5位鹿島と6位東京Vにとってもソワソワを隠せないゲームになりそう。
#5 これは運命なのか…偶然には出来すぎている宮本恒靖との邂逅
2024年3月よりJFAは新会長が就任。第15代目として選ばれたのは宮本恒靖で、JFA史上初めて元Jリーガー、そして選手としてW杯を経験した選手が会長の座に就いた。宮本会長にとっては会長として初めての天皇杯決勝となる。
今では日本屈指の育成組織と称されるガンバ大阪ユースだが、その第1期生としてガンバにとって初のユース出身選手としてデビューしたのが宮本恒靖だった。ガンバは勝てない時間が長かったが、稲本潤一らと共に「育成のガンバ」の象徴的な選手として、主将として日の丸を背負う姿は間違いなく全てのガンバファンにとって誇りだった。このクラブにとって遠藤保仁や宇佐美貴史らと共に「クラブ史に於いて最も重要な選手の一人」と呼ぶべきだろう。宮本会長は2018年7月から2021年5月までガンバの監督を務めていただけに、当時指導した選手も多い。宮本恒靖が運んできた天皇杯を宇佐美貴史が受け取る…こんな光景が実現すれば、それはガンバファンにとって今まで見た光景の中で最も美しい光景となるはずだ。
宇佐美に聖杯掲げて欲しいし、ポヤトスに星をつけてほしい。
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2024年10月28日
そして何より、JFA主催のこの大会で天皇杯を渡しに来るのは皇族とJFA会長。ツネ様が持ってくる天皇杯を宇佐美貴史が受け取るなんてこんな出来すぎたシチュエーションあるかよって。
一方、その宮本会長が海外移籍から帰国し、ガンバ以外で唯一プレーしたJクラブかつ引退の地として選んだのがヴィッセル神戸だった。さすがにガンバで共にプレーした選手はいないが、吉田孝行監督と北本久仁衛コーチは当時のチームメイトで、奇遇にもガンバユースの後輩でもある井手口陽介、初瀬亮はガンバ干拓時代の教え子でもある。
思えば2012年に行われた宮本恒靖引退試合では日本代表選抜とガンバ選抜、神戸選抜のリーグ戦形式で開催された。JFA会長として初めての天皇杯決勝が、自身の引退試合と同じカードというのはあまりにも凄まじい偶然の悪戯である。
#6 2冠を目指す神戸
2度目の天皇杯優勝を目指す神戸だが、現在J1リーグでも首位に立ち連覇に向けて邁進している。即ち、天皇杯決勝を含めた残りの公式戦で全勝するとリーグと天皇杯の2冠を達成する事になる。
J1と天皇杯の2冠を達成した場合、2020年の川崎フロンターレ以来の快挙となる。1993年以降でこの記録を達成しているのは2000年・2007年・2016年の鹿島、2006年の浦和、2014年のガンバに次いで4クラブ目かつ6回目となる(2000年鹿島と2014年ガンバは3冠達成)。
#7 背番号7を背負いし主人公、宇佐美貴史と神戸キラーっぷり
2024年のJ1リーグで大活躍している選手は多くいるが、最も「主人公」という言葉が似合う活躍を見せているのは宇佐美貴史なのでは、と思う。宇佐美とガンバというクラブに於ける立場と背景、ファンタジックなプレーの数々、見せつけるリーダーシップ、彼自身の歴史と、遠藤保仁から7番を受け継いでプレーする姿…これでタイトルを取れれば、ガンバのみならず2024年の主役も言ってもいいだろう。
そんな宇佐美だがデビュー当初から「神戸キラー」と呼ばれる事が多く、2010年〜2014年(途中に海外移籍を挟む)の期間は出場した神戸戦全てで得点を挙げるというイかれた得点率を記録していた。近年はチームの不振や宇佐美自身のプレースタイルの変化もあって得点から遠ざかっていたが、今季第27節の試合では圧巻のドリブル突破から対神戸戦通算14点目をゲット。往年のキラーっぷりを最大の舞台で見せつけられるか。
#8 宇佐美vs大迫…華のある2人の直接対決
少し活躍したらすぐに海外に行ってしまう時代が訪れて以降、Jリーグのスター不足はよく語られるところではある。ただ、今回は少し様相が異なる。
宇佐美貴史と大迫勇也…もちろんサッカーはチームスポーツである為、一人で勝負が決まるものでは決してないし、両チームとも素晴らしい選手は多くいる。しかし両チームに明確な象徴が、わかりやすいスターが君臨しているという構図はここ数年を見ても稀と言える。その点では、近年で一番一般層に向けてもキャッチーな決勝戦と呼べるかもしれない。
#9 帰ってきた国立の伝説
「国立の天皇杯決勝に吉田孝行が監督として帰ってくる」というシチュエーションに感慨深さを覚えるオールドファンはいるかもしれない。
歴代の天皇杯決勝を振り返った時、最も伝説として扱われているのは1998年の第78回大会だろう。この大会ではチーム消滅が決まっていた横浜フリューゲルスが「負けた試合がクラブ最後の試合」という極限状態からトーナメントを勝ち抜き、クラブのラストゲームとして挑んだ天皇杯決勝で清水を2-1で下して優勝を果たした。あまりにもドラマチックで、その決してハッピーエンドではない物語は天皇杯の歴史を振り返る時に必ず語られる。
その試合で72分に逆転ゴールを決め、クラブの優勝とフリューゲルスラストゴールを決めたのが吉田孝行だった。選手としても監督としても、吉田が天皇杯決勝の国立に戻ってくるのはあの時以来となる。ちなみに現SDの永井秀樹、元監督の三浦淳寛の他、第一次吉田監督体制では当時の監督だったゲルト・エンゲルスをヘッドコーチに据えるなど、フリューゲルス最後のメンバーのうち何人かは後に入団した神戸で要職を努めている。
#10 いざ十冠!夢の大台は目の前に
これまでJ1を2回、ルヴァン杯を2回、天皇杯を4回、そしてACLを1回優勝しているガンバにとって、今回の天皇杯を優勝すれば記念すべき10冠目となる。この大記録を達成すれば、Jクラブでは鹿島、浦和に次ぐ3つ目の10冠到達クラブとなり、ガンバ大阪という長い歴史にとって大きな肯定となる瞬間になる。
なお天皇杯に限れば優勝すれば5回目の優勝となるが、前身クラブを含まない優勝回数で言えば鹿島と並んだ最多優勝となる。
#11 それは突如レア記録となった…
Jリーグ開幕以前、或いは現在もJ3以下のクラブにとっては天皇杯予選が存在する為、天皇杯には「連続出場記録」なるものが記録として存在する。前身クラブを合わせると、現在最多記録を持っているのは48年連続出場のサンフレッチェ広島と湘南ベルマーレになるが、この記録はJ1・J2に在籍する以上は特に何事もなく更新されていくものと思われていた。
しかし2020年、第100回大会が新型コロナウィルスの影響でJクラブは「J1から2チーム、J2・J3から1チームずつ」の出場という特別ルールが設けられた事で、殆どのJクラブの連続出場は一度リセットされているが、その中で2020年の天皇杯出場を掴み連続記録を守ったJクラブが秋田(23年連続)、川崎(30年連続)、徳島(33年連続)、そしてガンバ(44年連続)である。コロナ禍のような異常事態が発生しない限り、天皇杯連続出場記録は事実上「ガンバだけが狙えるニッチな記録」となった。
#12 トモニ落ち、トモニ上がり…
何気にガンバと神戸は「同じ年に降格し、同じ年に昇格し、そのままJ1に居続けているチーム」という奇縁がある。両者とも2012年にJ2降格を喫したがお互いに1年で復帰し、双方2014年から現在に至るまでJ1で戦い続けている。この2クラブ以外で同様のカップリングは現在のJ1だと名古屋と湘南がこれに該当する。
図らずも共に2014年からJ1での戦いを再開させた両者が、10年後の天皇杯決勝で相対するというのもまた数奇な…。
#13 過去の延長戦決着は?
これまでの103回の歴史の中で、天皇杯決勝が延長戦に突入した事例は全てで20回存在する。一昨年及び昨年は共に延長戦に突入した為、今回もそうなれば3大会連続となるが、1990年〜1993年に4大会連続で延長に突入した時期があった。
ちなみに2008年の第88回ではガンバが柏を相手に決勝戦で延長に突入しており、116分に今もガンバでプレーしている倉田秋のパスを播戸竜二が決めて天皇杯優勝を飾った。
#14 意外と少ないけど増えてきたPK決着
天皇杯決勝はこれまでPK戦で決着することが滅多になかった。1964年の第44回大会に於ける八幡製鐵と古河電工のように当時はPK戦を実施しなかった事による両チーム優勝というケースはあったが、両チーム優勝はこの1例のみで他は全て延長戦には決着がついており、ルヴァン杯決勝がPK戦決着がかなり多い事とは対照的に天皇杯決勝戦がPK戦にもつれ込む事は1990年の第70回大会まで一度もなく、103回を数えた現在でも3回しかない。しかし2021年の第101回大会までは歴史上第70回が唯一だったPK戦だが、一昨年の甲府vs広島、昨年の川崎vs柏と2年連続でPK戦に決着が委ねられており、潮流に変化が表れ始めている。
なお、史上初めてのPK戦が行われた1990年のカードは当時読売クラブと並ぶ2大巨頭と呼ばれた日産自動車(現:横浜F・マリノス)と、ダークホースとして勝ち上がってきた松下電器産業サッカー部の試合で、誰もが日産勝利を予想した中で0-0でPK戦に持ち込んだ松下が初優勝を飾ることとなった。これは1983年から1992年までの10シーズンで唯一読売と日産以外のチームが優勝した事例であり、この松下がJリーグ開幕を機に「ガンバ大阪」として活動していく事になる。
#15 激戦続きのここ10年
ここ10年間の決勝のうち、PK戦を含む1点差以内で決着した試合は実に8試合となる。そのうち延長戦とPK戦に2回ずつ突入しており、2021年の第101回大会の浦和vs大分戦では1-0で突入したアディショナルタイムに大分が追いついて浦和が勝ち越すという壮絶な展開となった。前述のようにここ2年はPK戦までもつれ込んでおり、近年の天皇杯決勝はギリギリを分かる極限のゲームが多い。
しかし奇遇なもので、逆にここ10年で2点差をつけて優勝した2つのチームが2014年に山形を3-1で下したガンバ、そして2019年に鹿島を2-0で下した神戸だった。果たして今年はどんなスコアになるやら。
#16 期待される関西クラブの育成手腕
昨年の川崎vs柏に続き、自クラブのアカデミーにしっかりと力を入れている2クラブの対戦という構図もある。
ガンバに関してはもはや言わずもがな。Jリーグ屈指の育成組織とも称され、古くは宮本恒靖や稲本潤一、現役代表では堂安律など日本代表選手やW杯メンバーの輩出実績はぶっちぎりでNo.1。現在も宇佐美貴史が君臨し、倉田秋、食野亮太郎、東口順昭(U-15のみ)といった顔ぶれが並ぶ中、今季は坂本一彩がブレイク。クラブのユース育成実績がやや停滞した時代もあったが、それでもガンバが育成の名門である事に変わりはない。
一方の神戸は後発組として、関西の中では頭抜けていたガンバとそれに続いたセレッソ大阪を京都サンガFCと共に追いかける形となったが、現在もオーナーを務める三木谷浩史氏の買収以降はユース寮を始めとした設備面を含めて大胆な投資を行った他、スペインから指導者を招くなど独自路線の育成を行い、現在のチームでは山川哲史や佐々木大樹、岩波拓也といった選手が主力となっている。
関西ユースの育成事情はガンバが大きく先行し、実績を作ってその意義を示した。そこにセレッソ、神戸、京都が独自路線の育成システムをつくって力を注いでいる。やなり育成は必ずしも「強いチームに行く事が育つ近道」とは限らないだけに、関西4クラブのアカデミーがまさしく四者四様で発展を遂げ、選手がそれぞれの感覚に合いそうな環境を選べる状況ら理想的な状況と言えて、ここにきてガンバと神戸の天皇杯決勝が実現した事は意義深いトピックだとも思う。
#17 「マリノスの呪い」は良き兆候!?
ルヴァン杯の決勝では「マリノスの呪い」なるものがよく語られる。これはルヴァン杯準決勝でマリノスに勝利して決勝に進んだチームは優勝できない…というもので、実際に準決勝でマリノスに勝利したチームのルヴァン杯決勝の成績は2勝8敗。今年はマリノスに勝利した名古屋が優勝を飾ったとはいえ未だに4倍の差がついており、他ならぬガンバも2005年と2016年にこのジンクスの餌食となった。
一方、今年の天皇杯ではガンバが準決勝でマリノスを破って決勝に進んだが、天皇杯ではマリノスに準決勝で勝ったチームの決勝成績は3勝2敗とほぼイーブンである。むしろそのうちの1勝は2008年のガンバであり、ルヴァンとは異なり今回の天皇杯ではガンバにとって縁起の良いデータやも。
#18 古巣対戦となる選手は?
2024年のガンバで神戸のトップチームでプレーした選手はいない。ただし黒川圭介は中学時代にヴィッセル神戸伊丹U-15でプレーしており、現在コーチを務める髙木和道は2012年に1シーズン神戸でプレー。また、フットボール本部長として要職を務める松田浩は神戸で現役を引退し、長きに渡ってコーチやトップチーム監督も歴任した。
#19 古巣対戦となる神戸の選手は?
一方、ガンバとゆかりのある人物が多いのが神戸である。現在のトップチームでは井手口陽介、初瀬亮、齊藤未月、井出遥也がガンバに所属経験を有しており、特に井手口と初瀬はガンバユース出身で、ガンバにとって現時点で最新のタイトルとなる2015年の天皇杯優勝メンバーだった。特に井手口に関しては今もガンバの印象が強いファンが少なからずいると思われる。
歴史を振り返ると、ガンバと神戸の2チームでのプレー経験を持つ選手は多く、永島昭浩に始まり、前述の宮本恒靖以外にも播戸竜二や橋本英郎、シジクレイなどがこれに該当し、人の行き来は何かと多い2チームと言える。
#20 決勝経験選手は誰?
両チームとも直近5年の天皇杯決勝にに出場している為、決勝経験者は一定数いる。決勝経験者の定義は決勝戦メンバーの18人に入っているかどうかとしてカウントする。
ガンバは2020年の天皇杯決勝を経験したメンバーは東口順昭、三浦弦太、宇佐美貴史、倉田秋、福田湧矢、一森純の6名。このうち東口、宇佐美、倉田はいずれも2014年・2015年大会の決勝で優勝を経験している。黒川圭介は在籍はしていたがベンチ入りはしていない。他クラブで天皇杯決勝を経験した選手を含めると山田康太と松田陸を加えた8名が決勝経験者となり、このうち松田は2017年にセレッソで優勝を果たした。ルヴァンカップ決勝を合わせれば中谷進之介と鈴木徳真が決勝を経験しており、中谷は2021年の名古屋で優勝を果たしている。
神戸は2019年の天皇杯決勝を経験したメンバーは前川黛也、山口蛍、酒井高徳の6名。このうち山口蛍は2017年にセレッソでも優勝を経験している。佐々木大樹は在籍はしていたがベンチ入りはしていない。他クラブで天皇杯決勝を経験した選手を含めると井手口陽介、宮代大聖、大迫勇也、汰木康也、初瀬亮、新井章太、岩波拓也を加えた10名が決勝経験者で新井以外は優勝で経験しており、井手口と初瀬は2015年にガンバの選手として優勝を経験。初瀬はトップチームへの正式昇格前に決勝のベンチに入っていた。ルヴァンカップ決勝を合わせれば扇原貴宏、齊藤未月、ジェアン・パトリッキが決勝を経験しており、齊藤は2018年の湘南で優勝を果たしている。
なお宮代大聖は昨季は川崎の選手として天皇杯を優勝している為、神戸が勝利した場合はチームを変えて個人で連覇する事となる。クラブの連覇ではなく別チームで連覇を果たせば、1998年の横浜フリューゲルスと1999年の名古屋で優勝を果たした楢﨑正剛と山口素弘以来となる。
#21 今季の対戦成績はガンバ勝ち越し
今季は6月と8月の2ヶ月の間にリーグ戦の直接対決を消化しており、この段階では神戸のみならずガンバも優勝争いを戦っていた事から2試合とも上位直接対決として注目されていた。
6月のガンバホームで行われた1試合目はこう着状態が続き、少しずつ神戸のパワーがガンバを押し始めた中で、選手交代を駆使してリズムを取り戻したガンバがウェルトンのゴラッソとセットプレーからのOGで2点を先行し、終盤に1点を返されるも逃げ切って2-1で勝利。神戸ホームで行われた8月の試合は神戸が2回リードを奪うが、ガンバは宇佐美のスーパーゴールと終了間際の中谷の同点弾で劇的ドローに持ち込んでおり、今季は1勝1敗でガンバが勝ち越している。
天皇杯JFA第104回全日本サッカー選手権大会決勝
ガンバ大阪vsヴィッセル神戸
2024年11月23日14:00@国立競技場
いざ国立へ!
ではでは(´∀`)