ダシの効いたうどんがうめえ
どーもこんばんは
さてさて、いよいよ2月11日、Jリーグ開幕を告げる風物詩…「FUJIFILM SUPER CUP 2023」が行われます!
FUJIFILM SUPER CUP 2023
横浜F・マリノス(2022年Jリーグ王者)vsヴァンフォーレ甲府(2022年天皇杯王者)
2023年2月11日@国立競技場
今年でJリーグは30周年。そして、富士フイルム杯は2021年までのゼロックス杯を含めて30回目となります。メモリアル!記念大会!マスコット!スタグル!
…という訳で、本日は富士フイルム杯や、横浜F・マリノスとヴァンフォーレ甲府にまつわるトリビアを30回記念にちなんで30個並べていきます。今回もテーマは「もっと楽しくなる(かもしれない)」です!
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#1 で、結局…J1王者か天皇杯王者のどっちの方が勝ってるの?
普通に考えればJ1王者が圧倒的に優位な結果になりそうな気もするが、J1王者の方が勝ち越してはいるものの、戦績は17勝12敗と意外と僅差である。
むしろ第15回大会までは天皇杯王者の方が9勝6敗で勝ち越していたが、第16回大会からはJ1王者が9連勝で一気に逆転した。
#2 史上初…?J2勢が挑むスーパー杯
今回はやはり、J2ながら天皇杯を制した甲府がどこまで突き進めるかに注目が集まる。言うまでもなくJ2クラブの富士フイルム杯参加は異例のことだが、甲府以前にも過去に一度だけJ2クラブが出場した事がある。
それが2008年の広島で、J2クラブながら鹿島にPK戦の末に勝利して優勝を飾った。しかし広島の場合は2007年はJ1に所属しており、そもそも富士フイルム杯出場自体が鹿島が二冠を達成した事で天皇杯準優勝の広島が繰り上げ出場となっていたので、そういう意味ではやはり甲府はエポックメイキングな存在なのだろう。
良くも悪くも議論になる共存共栄式のJリーグだが、甲府はこの富士フイルム杯でその"光の部分"としてのシンデレラストーリーを完結させられるか。
#3 マリノス、スーパー杯の呪縛…
オリジナル10かつ一度も降格経験がなく、30周年を迎えるJリーグの中でも屈指の名門として知られるマリノス。だがリーグ制覇5回に対してカップ戦は天皇杯とルヴァン杯の1回ずつで、意外にもカップ戦の成績は伸び悩みがちでもある。
それを如実に表しているのが富士フイルム杯での成績で、マリノスは過去5回出場しながら実は一度も優勝出来ていない。準優勝5回という数字はガンバ大阪と並んで最多回数だが、ガンバは優勝も2回経験しているので、2回以上出場したチームで全敗しているのはマリノスのみとなる。しかもマリノスの5敗のうちの3つがPK戦という辺り、現時点でマリノスはことごとく富士フイルム杯に見放されているフシがある。果たして今回は……。
#4 で、そもそも最多優勝チームは?
タイトル獲得数がぶっちぎりで多いという事は必然的に富士フイルム杯出場回数も増えるという事で、やはり鹿島アントラーズの6回が最も多い。出場回数10回も最多出場である。特に1997〜1999年までは3連覇も達成した。
尚、清水とG大阪とは複数回対戦しており、G大阪には2戦2勝を果たした一方、清水には1勝2敗で負け越している。
#5 では鹿島の次に多いのは?
出場回数が鹿島の次に多いのはガンバ大阪の7回で、3位が浦和レッズの6回。ただし、ガンバと浦和の優勝回数は共に2回なので、優勝回数としては同点で4位となっている。
では優勝回数で2位のクラブはというと4回のサンフレッチェ広島で、カップ戦決勝に弱いイメージのある広島だが富士フイルム杯に限っては4戦全勝という圧倒的な戦績を誇っている。
#6 意外と多いPK決着
Jリーグでも延長戦が採用されていた時代から同点で90分を終えた場合は即PK戦というルールで行われていた事もあり、過去29回のうちの9回がPK戦決着と結構多い数字になっている。このうち鹿島と名古屋はPK戦での勝利と敗北を両方記録しており、磐田と東京Vは2戦2勝。
一方、前述の通りマリノスは最多となる3度のPK戦を戦っており、そのすべてで敗れている(しかも90分のスコアが全部違う)。特にヴィッセル神戸と戦った2020年のPK戦は9人連続失敗という前代未聞の事態に陥り、今なお衝撃の珍ゲームとして語られている。
#7 一番多いスコアもPK戦…?
では富士フイルム杯の歴史の中で最も多かったスコアはと言えば、なんと1-1が最も多いスコアになっており、前述の通り延長戦がないというレギュレーションゆえだがこれは稀有な数字なのでは。1-1が5試合で最も多く、次いで2-1、2-0、3-2が4試合で2番目に多い。
ちなみに最も得点が入ったのが前述の2020年大会の3-3。一方、延長戦がないにも関わらず0-0で終わった事は過去一度もない。
#8 富士フイルム杯とJリーグの二冠の経験があるのは5チーム
富士フイルム杯を制し、そのままJリーグ戦でも優勝にまで上り詰めたチームは1994年のヴェルディ川崎、1998年・2009年の鹿島アントラーズ、2006年の浦和レッズ、2013年のサンフレッチェ広島、2021年の川崎フロンターレの5チーム(6回)。このうち、1998年の鹿島と2006年の浦和は天皇杯王者としての参戦だった。
シーズン開幕を告げる富士フイルム杯で優勝し、そしてシーズン閉幕を告げる天皇杯で優勝したチームは1997年の鹿島アントラーズ、2001年の清水エスパルス、2003年のジュビロ磐田、2006年の浦和レッズ、2012年の柏レイソル、2015年のガンバ大阪の6チーム。
このうち、2006年の浦和がJ1・天皇杯・スーパー杯の3タイトルを獲得しており、1997年の鹿島は天皇杯・リーグ杯・スーパー杯のカップ戦全制覇を達成していた事になる。
#10 スーパー杯は出たけれど…
一方、前年に成功したチームしか出られないスーパー杯に出たにも関わらず大スランプに陥ったチームも存在する。
1999年大会を制した鹿島は同年にクラブ史上初めて負け越したシーズンを過ごしてしまい、2020年大会を制した神戸は同年は14位にまで転落。特に凄まじかったのが2005年大会の東京ヴェルディ1969で、マリノスをPK戦で下して優勝したにも関わらず同年は降格の憂き目を見た。富士フイルム杯は一つのタイトルとして大事だが、一概にシーズンを占うならやっぱり早計かも…。
ちなみに敗れたチームで言えば2003年大会の京都が同年に降格を余儀なくされ、1997年大会のV川崎、2019年大会の浦和、2021年大会のG大阪も下位低迷を余儀なくされた。
#11 9年ぶりの国立開催…そして初の新国立開催!
30回記念大会となる今年の富士フイルム杯は国立競技場で行われるが、国立競技場での開催は改修前最後の開催として行われた2014年大会以来9年ぶり、そして新国立競技場としては初めてのスーパー杯開催となる。
#12 実はお互いに国立が準ホームの時期があった
マリノスは2005年までホームゲームを年間数試合のペースで国立開催をしており、日本最大のキャパを誇る日産スタジアム開場後もスケジュールに応じて数試合を国立で行っていた。特に2002年は日韓W杯の影響で日産スタジアムの使用に制限があった為、夏場の数ヶ月だけ国立を実質的な代替ホームとして活用していた時期もある。甲府も旧国立競技場時代には集客が見込める一部試合を国立で開催していた歴史があり、旧国立での最後のJリーグ公式戦は甲府のホームゲーム扱いとなる甲府vs浦和の試合だった(2014年)。それゆえに、両者にとって縁のあるスタジアムと表現出来る。
ちなみに甲府はスタジアム規定により本拠地のJITリサイクルインクスタジアムがACLで使用出来ない可能性があり、その場合の代替ホームの候補の一つとして国立が挙げられている。
#13 マリノスにとっての新国立は打ち合いだらけ。
マリノスは今回の富士フイルム杯で新国立での試合は3試合目となる。一つは清水エスパルスの30周年記念試合にアウェイチームとして参加した2022年のJ1第19節で、もう一つはリーグ閉幕後のASローマとの親善試合。そしてそのスコアは前者が5-3での勝利で、後者は3-3のドロー。いずれもとんでもない撃ち合いになっている。
#14 新国立で試合をするチームは甲府で14チーム目。
2020年1月1日の天皇杯決勝からスポーツでの使用が開始された新国立競技場では、これまでJリーグチームの公式戦は9試合が行われた(海外クラブとのPSMは除く)。甲府にとっては初の新国立で、国立で公式戦を戦うチームは神戸、鹿島、川崎、G大阪、柏、FC東京、浦和、大分、清水、横浜FM、京都、C大阪、広島に続いて14チーム目となる。
なお現在発表されている今季の日程に沿えば、今後は2023年中に名古屋と湘南も加わる予定になっている。
#15 「どちらが勝っても初優勝」シチュは5回目
「どちらが勝っても初優勝」というシチュエーションは2020年大会以来で、第1回大会を除けば5回目となる。
#16 過去に初出場で優勝したチームは8チーム
言うまでもなく甲府は初出場だが、過去に初出場で優勝を果たしたチームは全部で8チーム存在する(第1回大会含む)。その中でも2018年大会のセレッソ大阪と2020年大会のヴィッセル神戸は出場回数1回で優勝を飾った。
ちなみに、第1回大会以外で初出場チーム同士の対戦となったのは1996年、2006年、2012年、2018年の4回。
#17 青対決は史上初!
クラブカラーが赤系統のチームが多いJリーグゆえに、青をクラブカラーとするチーム同士の対決は今回が史上初となる。実はありそうでなかった。
ただし水色も青とカウントするならば、2004年の横浜FMvs磐田、2021年の川崎FvsG大阪もこれに該当する。
#18 富士フイルム杯出場経験があるのは18チーム
そもそも富士フイルム杯は通常のカップ戦と異なり、いわば選ばれし2チームしか出られない為、出ることそのものが栄誉みたいなところがある。
そんなスーパー杯出場経験のあるチームは全部で18チームで、内訳は東京V、横浜F、湘南、横浜FM、名古屋、鹿島、磐田、清水、京都、G大阪、浦和、広島、柏、FC東京、川崎F、C大阪、神戸、そして甲府となっている。おっと、これでちょうどJ1出来るぞ…( )
#19 マスコット総選挙・ザ・ファイナル
2013年大会より実施され、今回で11回目となるマスコット総選挙だが、Jリーグは今回で総選挙を一旦終了とする事を発表している。それだけに各クラブの熱量も高まっているとかなんだとか。
過去10回のうち、優勝経験はベガッ太(仙台)、ヴィヴィくん(長崎)、サンチェ(広島)、グランパスくん(名古屋)が2回で並んでおり、クラブ別ではマリノスケとマリノス君で1度ずつ制覇した横浜FMもそこに並ぶ。特にこの5チームが制覇すれば優勝回数3回として単独首位に立つ事が出来る。というか、史実のJリーグよりもマスコット選挙の方がビッグクラブ化進んでる…。
#20 スーパー杯で最も多く実現したカードは?
スーパー杯で最も多く実現したカードは共に3試合で、鹿島アントラーズvs清水エスパルスとガンバ大阪vs浦和レッズの2カードが最多。
スーパー杯は性質上、複数クラブの充実期が重なるとスーパー杯の同一カードが連続して行われたりする事もある。これは2001〜2002年の鹿島vs清水、2006〜2007年のG大阪vs浦和、2009〜2010年の鹿島vsG大阪の3例が該当する。
#21 初陣が富士フイルム杯の篠田監督
性質上、スーパー杯は前年に成功と呼べる成績を収めたチームが出場する訳で、基本的に前年の監督がそのまま引き継ぐ事が多いというか自然である。だがマリノスはケヴィン・マスカット監督が続投した一方、甲府は吉田達磨監督が退任し、新たに篠田善之監督が就任している。即ち、富士フイルム杯は篠田監督の初陣という事になる。
過去、富士フイルム杯が初陣となった監督は1995年のネルシーニョ監督、1997年の加藤久監督(ともにV川崎)、1998年のバウミール監督、2000年のハジェヴスキー監督、2003年の柳下正明監督、2004年の桑原隆監督(4人とも磐田)、2007年のオジェック監督(浦和)、2012年のポポヴィッチ監督(FC東京)の8人である。
#22 最多入場者数試合は中田英寿のほろ苦デビュー戦
歴代のスーパー杯で最多の入場者数を記録したのは1995年大会のヴェルディ川崎vsベルマーレ平塚の試合の53167人(@国立競技場)。ちなみにこの試合、平塚が2点リードで迎えた82分から出場したのが、当時高校の卒業式を終えたばかりでプロデビュー戦となった中田英寿だった。しかしファーストプレーのCKから1点を返されると、立て続けに同点弾を奪われてまさかのPK戦に。そこでも4人目としてのキックを藤川孝幸に阻まれて敗れ、デビュー戦は苦い結末となった。
話がだいぶ逸れたが、2位が2019年大会の川崎Fvs浦和で52587人、3位が2020年大会の横浜FMvs神戸の51397人で会場は共に埼玉スタジアム2002。スーパー杯は長らく観客動員が振るわなかった時期があったが、コロナ禍以前は近年は盛り返しつつある状況だった。
#23 中継がずっと日テレだった訳じゃない
富士フイルム杯の中継といえば、高校サッカーの中継なども担う日本テレビがすっかりお馴染み。関西的に言えば10ch。
ただ、日本テレビが富士フイルム杯の中継を行うようになったのは1997年大会からで、それ以前の1994〜1996年はフジテレビが担当していた。なお、現在はリーグ杯の中継でお馴染みのフジだが、当時はリーグ杯の中継はテレビ東京の管轄だった。
#24 というかいつの間にかゼロックスじゃなくなってる
未だにこの大会を「ゼロックス」と呼んじゃう人は多いはず。それだけ"ゼロックス杯"という名前は界隈に深く浸透しファンに親しまれてきたが、スポンサー自体が変わった訳ではないが富士ゼロックススーパーカップとしての開催は2021年が最後となった。
というのも、元々富士フイルムとゼロックスの合併会社である富士ゼロックスが冠スポンサーだった訳だが、紆余曲折も紆余曲折の末に両社は合併を解消(この辺りの紆余曲折が気になる方は各自調べてください)。ゼロックスのブランド使用権は2021年3月まで残っていた事から2021年大会はゼロックス杯として開催されたが、期限満了と共に社名を「富士フイルムビジネスイノベーション」に変更した為、2022年大会からは富士フイルムスーパーカップとなった。
#25 Jリーグ開幕以前にも同様の大会はあった
今回が30回目となる富士フイルム杯だが、1993年のJリーグ開幕以前…JSL(日本サッカーリーグ)の時代にも同様の大会は1977年から1984年まで開催されていた。対戦カードはシンプルにJSL王者vs天皇杯王者のカードで、最多優勝は三菱重工(現:浦和レッズ)の3回。
また、1992年4月にはJリーグ開幕に伴うJSL閉幕イベントとしてJSL、天皇杯など関連大会の優勝チームの4チームトーナメントで行われる「XEROX CHAMPIONS' CUP」が開催。ゼロックスとはそこからの付き合いという事になる。
#26 前年度王者、マリノスの運命や如何に
長期的ビジョンをしっかりと持ちながら、現場とフロントをリンクさせた強化方針でハイクオリティーなサッカーを構築したマリノス。2019年もそうだが昨季の優勝も一朝一夕で得られる成果ではなく、築き上げたアタッキングスタイルのサッカーは賞賛に値する。
ただし、今季は岩田智輝や高丘陽平、仲川輝人にレオ・セアラといった中心選手が多く流出。若干不安な印象が否めない状態になっている。これまで散々泣かされてきたスーパー杯の舞台で、その不安感を一掃させてくれるようなパフォーマンスを見せることはできるか。
#27 シンデレラストーリーの行く末
甲府にとってはもう言うまでもなく晴れ舞台である。クラブの消滅危機にまで瀕したプロビンチャの彼らがこの場所まで辿り着いた事自体が夢物語のような部分があり、そんなチームが30回記念大会に出てきたこともどこかロマンティックさを感じる。
甲府が歩んだここでの軌跡はやはりシンデレラストーリーに近いものすら感じる。それだけにこのスーパー杯で、その物語の最終章に更に美しいページを刻み込みたい。
マリノスと甲府の対戦成績は全ての公式戦を合わせて11勝6分3敗とマリノスが大きく勝ち越している。だが、直近の対戦で勝利したのは甲府で、6年前の2017年J1第27節に当時5位だったマリノスに3-2で甲府が勝利した。尚、甲府の3勝はいずれも甲府ホームのJ1リーグ戦である。
#29 両クラブのスーパー杯経験者は?
両チームのスーパー杯出場経験者は、まずマリノスが畠中槙之輔、喜田拓也、マルコス・ジュニオール、水沼宏太、松原健、飯倉大樹の6人で、飯倉以外の5人は2020年大会にマリノスの選手として出場。そして飯倉はその対戦相手である神戸のGKとして優勝を経験した。また、水沼は2018年にセレッソ大阪の選手として出場と優勝を経験している。
対する甲府は唯一ピーター・ウタカが2016年大会に広島の選手として出場しており、自らもゴールを決めて優勝に貢献している。また、河田晃兵は出場こそしていないが、2010年大会にガンバ大阪の選手としてベンチ入りは果たした(結果は準優勝)。
#30 そもそもスーパー杯第1号ゴールは誰ぞや
30回記念大会となる今回のスーパー杯。じゃあその記念すべきファーストゴールを決めたのは誰か?というと……ヴェルディ川崎vs横浜フリューゲルスの試合で前半終了間際に得点を挙げた武田修宏である。
今やバラエティタレントとして著名な武田もJリーグ草創期を彩ったスーパースターの一人。「同一企業の協賛で最も長く開催されたサッカースーパーカップの大会」としてギネス記録にも認められた大会の第一歩は武田のゴールから始まった事になる。
さぁ、今年も蹴球春です!