赤系統ダービー
どーもこんばんは
さてさて、10月22日、いよいよルヴァン杯決勝・セレッソ大阪vsサンフレッチェ広島の一戦が行われます。
……という訳で今回は…すっかり決勝直前恒例企画となってきましたね。知っておけば決勝戦が334倍面白くなる(かもしれない)(それは確実に盛りすぎ)天皇杯決勝とC大阪vs広島のトリビアをお届けしたいと思います。
去年のルヴァン杯決勝(名古屋グランパスvsセレッソ大阪)など、過去の決勝時に更新したトリビア企画
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https://www.rrr3k.com/entry/2021/10/29/100000
オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。
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#1 なんてったってJリーグ杯30周年&記念すべき30回目の決勝戦!
当時はヤマザキナビスコカップとして行われた第1回Jリーグ杯が行われたのは1993年…ではなく、その前年の1992年。Jリーグ開幕の前年に、オリジナル10が出場する大会として開催され、決勝のヴェルディ川崎vs清水エスパルスの試合では56000人もの観衆を国立競技場に集め、Jリーグ開幕への期待感を膨らませた。
ヤマザキナビスコカップ時代の2013年には「同一企業の協賛により最も長く開催されたプロサッカーの大会」としてギネス記録にも認定された歴史ある大会は、今年で開幕から30周年。更に通常の計算なら前回大会が30回目となるが、1995年大会は最初から開催されなかった為、今大会は30周年と30回記念が重なるメモリアルな決勝戦となる。ちなみに、オリジナル10の一角である広島は1992年大会にも出場しているが、同大会では予選リーグで敗退している。
昨年の決勝は埼玉スタジアム2002が舞台だったが、今年は30年前から姿を変えた国立競技場が舞台だ。
今年は11月20日からカタールワールドカップが開催される為、11月上旬にリーグ戦が閉幕するなど、カレンダーは大きな変更を余儀なくされている。そんな中でルヴァン杯決勝は10〜11月開催なので例年通りの日程で開催出来ているが、日程再編に伴い天皇杯の決勝が10月に移動。結果、今年は天皇杯決勝の後にルヴァン杯決勝を行う事になった。
天皇杯決勝が先に行われる日程になるのは歴史上2020年大会の柏vsFC東京の試合以来2回目。ただし、この時は柏に新型コロナウィルスのクラスターが発生して試合が延期となった事が要因である為、当初の予定では例年通りのルヴァン杯が先に行われる予定だった。即ち、天皇杯が先、ルヴァン杯が後の日程が最初から組まれるのは今年が初めてである。
#3 縁起がいいのはホーム側?それともアウェイ側?
2016年大会(G大阪vs浦和)のように結果的に決勝会場をホームとするチームが勝ち上がる事はあるが、1997年を除いて決勝戦は国立競技場か埼玉スタジアム2002での中立開催として開催されてきた。ただ、使用する導線やゴール裏席の割り当て、1stユニフォームの着用側を決める為、トーナメント表に沿った形で、便宜上として「ホーム側」と「アウェイ側」が設定される。
2021年大会が終了した時点で、ホーム&アウェイ形式だった1997年大会を除く28試合の決勝戦に於いて、ホーム側かアウェイ側かでの勝敗はホーム側の15勝13敗となっている。セレッソも広島も過去に2回ずつ決勝に進んでいるが、セレッソはホーム側とアウェイ側が1度ずつで、広島は2度ともアウェイ側。この4つのうち、唯一決勝で勝利したのがホーム側で戦った時のセレッソだった。今年はセレッソがホーム側、広島がアウェイ側の扱いとなるので、これはセレッソにとって縁起の良いデータか。
#4 今季4度目の対決!三度ある事は四度あるのか、四度目の正直か…
決勝のカードがセレッソvs広島に決まったことを知った広島のスキッベ監督が「気心の知れたセレッソ相手という事で楽しみ」と語ったように、既に今季はリーグ戦と天皇杯で計3回対戦しており、いずれも好ゲームを繰り広げている。特に第17節の対戦は、敗れたセレッソのパフォーマンスを含めてその試合内容が高く評価されていた。
ただし、今季の3試合は最終的に広島が全勝中。セレッソからすれば、同じ相手に4連敗を喫する事は何としても避けたいし、一方で広島からすれば3勝しながら決勝だけ負けるような事は何よりも辛い。
#5 セレッソ、2年連続の決勝へ。
3度目の決勝進出となるセレッソだが、2021年大会でも決勝に進出している為、これで2年連続の決勝になる。小菊昭雄監督は就任から1年2ヶ月で2回のルヴァン杯決勝という事になった。2年連続で決勝に進んだチームは2015年のガンバ大阪以来で、過去にはV川崎、清水、柏、鹿島、浦和、千葉、G大阪の7チームが連続決勝を経験しており、このうち浦和とG大阪は3年連続、V川崎は4年連続の決勝進出を記録している。ちなみに、2002〜2003年は2年連続同一チームの決勝となった(鹿島vs浦和)。
このうち、1998年の磐田、2000年の鹿島、2003年の浦和が今回のセレッソと同様に準優勝の次の年に決勝に進出したが、この3チームはいずれも勝利を収めた。果たしてセレッソはこの流れに乗れるか否か。
#6 広島、1ヶ月で2度の決勝へ。
広島は10月16日に行われた天皇杯の決勝にも進出している為、2つのカップ戦の両方でファイナリストとなった事になる。また、今季は日程の都合的に、史上初めて1ヶ月で2度のカップ戦決勝を戦うどころか決勝2連戦をチームになった。
2つのカップ戦の両方で決勝に進むのはそれこそ2017年のセレッソ以来であり、1992年と1996年のV川崎、1997年・2000年・2002年の鹿島、2014年と2015年のG大阪、2017年のC大阪に次いで5チーム目(9回目)である。このうち、カップ戦二冠を果たしたのが1997年の鹿島と2017年のC大阪で、リーグを含めた三冠だったのが2000年の鹿島と2014年のG大阪。天皇杯決勝では甲府に敗れてしまった広島だが、上記の8ケースのうち、どちらのタイトルも逃したチームはおらず、1992年のV川崎と2002年の鹿島は天皇杯を落としてルヴァン杯を手にしている。
#7 脱・シルバーコレクター!
両チームとも、天皇杯を含めて何かと"準優勝"が多い事で知られている。
先日、天皇杯決勝で甲府に敗れた広島だが、天皇杯での準優勝6回という数字はJクラブとして最多の数字であり、ルヴァン杯でも過去に2回決勝まで進んだが、ジュビロ磐田と戦った2010年は終了間際の失点で延長戦に持ち込まれて敗れ、ガンバ大阪と戦った2014年は2点リードをひっくり返されタイトルを逃した(ようかい体操フラグ事件)。2022年のJクラブの中で、J1制覇経験があるにも関わらずカップ戦優勝経験が無いのは広島のみである。
対するセレッソも前回大会の決勝では名古屋グランパスに敗れた。もっとも、セレッソの場合は2017年にカップ戦二冠を達成した事でその印象は薄れてきたが、それ以前は天皇杯で度々で決勝で涙を呑んだ経験もある。お互いにとって、その歴史と傾向を完全払拭したいところ。
先週の天皇杯決勝、ヴァンフォーレ甲府vsサンフレッチェ広島の試合はPK戦にまでもつれ込んだが、天皇杯決勝がPK戦にもつれ込んだのは102回の歴史で僅か2回。そのうちの1回は1990年大会(日産vs松下)である為、Jリーグ開幕以降は初のPK戦だった事が話題となった。
一方、そんな天皇杯とは対称的に、ルヴァン杯決勝はPK戦決着となるケースもかなり多く、過去7回PK戦にもつれ込んでいる。特に2004年(FC東京vs浦和)と2005年(千葉vsG大阪)は2年連続でのPK戦となっており、直近では2019年大会の札幌vs川崎の試合がPK戦にもつれ込んだ。そのうち0-0でPK戦に入った3回を除けば、4回中3回が同点に追いついた側のチームがPK戦で勝利している。
#9 決勝戦で一番多いスコアは!?
ルヴァン杯決勝で最も多いスコアは2-0で全7試合。セレッソは2度ルヴァン杯の決勝に進んでいるが、勝った2017年(vs川崎)も負けた2021年(vs名古屋)もいずれも2-0というスコアだった。2番目に多いのが1-0の6試合で、3番目が2-1の4試合。
過去、最も大差が付いたのは4点差で、磐田が勝利した1998年(vs市原)と浦和が勝利した2003年(vs鹿島)の4-0と、ホーム&アウェイで行われた鹿島が勝利した1997年(vs磐田)の5-1が該当。総得点が最も多かったのは、広島が磐田に3-5で敗れた2010年大会の8得点となる。尚、PK戦にもつれ込むスコアは0-0の3試合が1番多いが、1-1より2-2より3-3の方が多い。
#10 両チームの決勝経験者
言うまでもなく、広島は先週天皇杯決勝を戦ったばかりなので、広島からすれば決勝経験したてホヤホヤのチームと言える。ただし、天皇杯決勝では甲府に敗れた事もあって、天皇杯とルヴァン杯の優勝経験者は現在の広島にはいない。尚、林卓人、塩谷司、青山敏弘、柏好文、柴崎晃誠の5人は2014年大会の決勝(vsG大阪)に出場しており、野津田岳人もベンチには入っている。このうち、青山は2010年大会の決勝(vs磐田)にも出場した。
一方、セレッソも2年連続の決勝進出という事で決勝経験者は当然ながら多い。今季のメンバーのうち、昨年の決勝(vs名古屋)に出場した選手は松田陸、原川力、清武弘嗣、丸橋祐介、キム・ジンヒョン、奥埜博亮、加藤陸次樹、西尾隆矢、山田寛人の9人。そして優勝した2017年の決勝(vs川崎)に出場していた選手が松田陸、清武弘嗣、丸橋祐介、キム・ジンヒョン、マテイ・ヨニッチ、山下達也の6人。また、進藤亮佑、山中亮輔、山下達也は他クラブでルヴァン杯決勝に出場した経験を持っているが、いずれも準優勝に終わっている。奥埜博亮も2018年の天皇杯に仙台の選手として出場したが、こちらも準優勝。
ちなみに決勝出場経験で言えば、キム・ジンヒョンが2015年、塩谷司が2019年に代表選手としてアジアカップ決勝に出場した(共に準優勝)。
2022JリーグYBCルヴァンカップ決勝
2022年10月22日@国立競技場
気心。
ではでは(´∀`)