なんとか阪神も11月4日まで持たせることができたぜ!
どーもこんばんは
さてさて、11月4日、いよいよ2023JリーグYBCルヴァンカップ決勝戦が行われます!
今年の決勝戦はアビスパ福岡vs浦和レッズの一戦。これまでに数々のタイトルを獲得し言わずと知れた日本の名門・浦和レッズ。こんな舞台は縁遠いと思われたにも関わらず近年の著しい成長でクラブ史上初の決勝進出を成し遂げたアビスパ福岡。どちらにとっても2023年11月4日は特別な、深く記憶される一日になるはずです。
という訳で今回は、Jリーグ30周年を彩るルヴァンカップ決勝をより面白く見られるかもしれない、ルヴァンカップ決勝とそれに関するアビスパ福岡と浦和レッズのトリビアを2023年にちなんで23個取り上げてみたいと思います。観戦のおともに!
2023JリーグYBCルヴァンカップ決勝
2023年11月4日13:05@国立競技場
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#1 初優勝を目指すクラブvs優勝経験クラブ
勝てば初優勝というシチュエーションになる福岡に対し、浦和は勝てば3回目の優勝となる。優勝未経験クラブvs優勝経験クラブの構図になるのは3年連続で、過去2年の優勝経験クラブはいずれもC大阪だったが、初優勝を目指してC大阪と対決した名古屋と広島はいずれも初優勝を勝ち取っている。
福岡がこの流れに乗って初優勝まで走れるか、或いは浦和がこの流れを断ち切る優勝を成し遂げられるか。
#2 18チーム目のファイナリスト
福岡はこれが初めてのルヴァンカップ決勝進出となる。
ルヴァンカップ決勝進出クラブは福岡で18クラブ目となり、九州のチームとして2008年の大分に続いて2クラブ目。過去の17チームのうち、初の決勝で優勝まで辿り着いたのは9チームとなっている(第1回大会のV川崎を含む)。
ルヴァンカップ(旧ナビスコ)、決勝初進出年一覧
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2023年10月15日
◎は決勝初進出で優勝したチーム
1992:◎東京V,清水
1994:磐田
1997:◎鹿島
1998:千葉
1999:◎柏
2000:川崎F
2001:◎横浜FM
2002:浦和
2004:◎FC東京
2005:G大阪
2008:◎大分
2010:広島
2017:◎C大阪
2018:◎湘南
2019:札幌
2021:◎名古屋
2023:福岡
#3 福岡はクラブ史上初の決勝で…
#2ではルヴァン杯決勝進出のみを書いたが、福岡は天皇杯を含めてもクラブ史上初の決勝進出となっている。1996年にJリーグに参入し、J1では常に下位。気付けばエレベータークラブの代表格として挙げられ、経営危機でクラブ存続の危機にも陥った福岡にとってはまさしく悲願の結果であり、かつては想像もしていなかったような夢舞台に辿り着いたことになる。
ちなみにルヴァン杯決勝進出を果たしていない横浜F、京都、神戸の3チームは天皇杯決勝に出場経験があるので、福岡の決勝進出により1999年のJ2発足以前にJリーグに参入した18クラブは全て何かしらの決勝戦に進出した事となった。なお、福岡以前に決勝進出を果たした17クラブのうちタイトル獲得を果たせていないのは札幌のみとなっている。
Jリーグ参入年度別、カップ戦(ルヴァン及び天皇杯)決勝初進出年
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2023年10月15日
1993:東京V(1992),清水(1992),横浜FM(1992),横浜F(1993),鹿島(1993),名古屋(1995),広島(1995),千葉(1998),浦和(2002),G大阪(2005)
1994:磐田(1994),平塚(1994)
1995:C大阪(1994),柏(1999)
1996:京都(2002),福岡(2023)
1997:神戸(2019)…
#4 3大会連続初優勝クラブの誕生か?
福岡が優勝した場合、通算17クラブ目のルヴァンカップ王者となり、九州勢では2008年の大分に次いで2クラブ目となる。
実は近年はハイペースでルヴァンカップ初優勝チームが増えている。過去6大会で4チームがルヴァンカップ初優勝を飾っており、前々回は名古屋、前回は広島が初優勝を飾った。これにより、福岡が優勝すれば3大会連続でルヴァン初優勝チームが出る事になる。
#5 浦和は優勝すれば2位タイ①
浦和は優勝すれば2003年、2016年に続いて3回目のルヴァンカップ制覇となる。
優勝回数が3回になれば、大会通算として東京ヴェルディ、FC東京と並んで2位タイに躍り出る事になる。
#6 浦和は優勝すれば2位タイ②
浦和は優勝すれば、国内三大タイトルの獲得数が8となる(J1リーグ1、天皇杯4、ルヴァン3)。これは19タイトルを獲得している鹿島に次いで、現在は8タイトルを獲得しているG大阪が2位となっているが、こちらも2位タイに躍り出る事が出来る。
なお、ACLを含めた四大タイトルで計算すれば、浦和は既に10タイトルを獲得しているので単独2位となっている。
#7 しかし浦和は負けた場合…
浦和のルヴァン杯決勝進出は今回で7回目。これは鹿島に次いで単独2位の決勝進出回数だが、これまで6度の決勝で浦和は2勝4敗と負け越している。
現在、ルヴァン杯準優勝回数は浦和、川崎F、清水が4回で並んでいる状況だが、浦和は今回の決勝で負けると準優勝が通算5回となり、史上最多回数という事になる。
#8 上2つ以内に浦和レッズ
今季はラスト3試合の時点でまだリーグ優勝の可能性を残しているが、近年の浦和はリーグ戦での成績が芳しくなく、クラブも積極的に世代交代を進めていた為変革期の印象が強い。
しかしそれでも浦和は2013年以降、2020年を除く全てのシーズンでリーグ戦の2位以内かカップ戦の決勝進出を果たしている。今季はともかく昨年の以前のここ数年の浦和は必ずしも安定していたとは言えなかったが、それでも要所要所で勝ち進んでくる辺りは流石としか言いようがない。
#9 「世界一悲しいVゴール」にまつわる因縁
30周年を迎えたJリーグの歴史を振り返る中でも度々触れられるのが「世界一悲しいVゴール」。これは初めてJ2降格制度が導入された1999年J1最終節の出来事で、90分を終えた時点で降格が決まった浦和の福田正博が降格を知りながら戦った延長戦で挙げたVゴールを指すフレーズとして知られている。
この時、最終節に降格の可能性を残していた3チームは浦和と市原、そして福岡の3チームだった。浦和の悲劇性と市原が逆転残留を果たしたインパクトからあまり語られる機会は少ないが、もし浦和が90分以内で勝利して勝点3を手にしていた場合、降格していたのは浦和ではなく福岡だった。
#10 王様は王者へと
2005年に国見高校から福岡に入団した城後寿はプロ2年目から出場機会を得て、若くしてレギュラーに定着。J1昇格とJ2降格、5年周期のジンクスからクラブの存続危機さえ囁かれる経営難の時代も福岡の10番としてプレーし続けて、J1クラブからのオファーがあったとしても博多の森に骨を埋めて魂を捧げてきた。
もし移籍をしていたら、移籍先のJ1クラブで恒常的にタイトル争いを出来る日々があったかもしれない。だがそれよりも福岡の王として象徴で在り続ける事を選んだ男にとって、今度の決勝戦は遂に訪れた人生最大の晴れ舞台と言える。福岡サポでなくとも、城後寿が遂にファイナルの舞台に立つ事に感慨を覚えるファンも多いだろう。現時点で試合に出場するかどうか、ベンチに入るかどうかはわからないが、キングは今、チャンピオンの座に手を掛けている。
#11 中立地とてホームが有利…?
ルヴァンカップ決勝は原則として中立地開催として行われるが、ロッカールームやゴール裏の使用サイドを決めるにあたって便宜上、トーナメント表に沿ってホーム側とアウェイ側が振り分けられおり、今回はホーム側が福岡、アウェイ側が浦和となっている。
ホーム&アウェイ方式で行われた1997年を除く29回の決勝戦のうち、その成績は15勝14敗とほぼ互角。僅か1勝だけホーム側のチームが勝ち越している。
#12 超絶タイトルホルダー
決勝戦のような緊迫したゲームに於ける経験値の重要性は言うまでもないが、その点で言えば浦和の西川周作と興梠慎三は圧倒的なタイトル経験を有している。
西川と興梠は共に浦和でルヴァン杯1回、天皇杯2回、ACL2回と5回の優勝経験を持っており、それに加えて西川は大分時代にナビスコ杯1回(現在のルヴァン杯)、広島時代にJ1リーグを2回制しており、興梠は鹿島時代にJ1リーグ3連覇とナビスコ杯連覇、そこに天皇杯も2度優勝した経験値を持つ。日本全体でも圧倒的なタイトルホルダーである2人が新たなタイトルを刻む事が出来るか。
#13 浦和が関与するルヴァン杯レコード
浦和が初めて決勝に進んだのが2002年。浦和にとっては全てのカテゴリーに置いて初の決勝戦であり、会場もアクセスしやすい東京・国立競技場という事もあって浦和サポーターが大挙して訪れた。試合は鹿島に0-1で敗れて優勝は逃したが、対戦相手も関東圏の鹿島だった事もあり、この試合で記録した56064人という数字は現在に至るまでルヴァン杯決勝の最多入場者数となっている。
そして今回は浦和に加え、福岡にとってはまさしく一世一代と大舞台となった事もあってチケットが完売したと発表された。国立競技場は6万人以上の収容人数を有するだけに、21年ぶりの記録更新に期待がかかる。
#14 福岡と浦和のちょっとした縁
福岡がJ1リーグに参入したのが1996年。開幕戦は敵地で磐田と戦ったが、福岡が初めてJリーグのホームゲームで戦った相手が他でもない浦和だった。
試合は1-2で浦和に敗れる形になったが、Jリーグで初めてのホームゲームの相手となったチームが初めての決勝の相手として立ち塞がるのもまたエモーショナルなもので…。
#15 決勝戦で最も多いスコアは2-0
決勝戦で最も多く発生したスコアは2-0で、過去に7回実現している。時点で多いスコアが1-0の6回。
決勝戦ゆえにやはり全体的にロースコアな傾向になるが、ルヴァン杯決勝では2010年(磐田5-3広島)や2019年(札幌3-3川崎)のように撃ち合いになるケースも存在する。また、過去の決勝戦で最も大差が付いたゲームは1997年・1998年・2003年の4点差だが、このうち2003年は浦和が鹿島を4-0で下している。
#16 過去に延長戦で決着した事例は?
過去に延長戦で決着した事例は2010年(磐田5-3広島)、2011年(浦和0-1鹿島)、2012年(清水1-2鹿島)の3回。この3回は3年連続で延長戦で決着がついたが、逆に言えばこの3年間以外は延長戦で決着がついた事がなく、90分で決着がつくか決勝戦までもつれ込んでいる。なお1996年(V川崎3-3清水)と2019年(札幌3-3川崎F)は延長戦でお互いに1点ずつ取り合った。
#17 過去にPK戦で決着した事例は?
天皇杯決勝が102回の歴史の中で2度しかPK戦に突入していないのに対し、ルヴァン杯は比較的高い頻度でPK戦までもつれ込んでいる。
ルヴァン杯決勝がPK戦に突入したのは過去に7回。その中で浦和は2004年はFC東京に敗れたが2016年はG大阪に勝利しており、PK戦での優勝と準優勝を両方経験している。
#18 阪神と同日優勝…?
基本的にルヴァン杯決勝は10月第4週〜11月第1週に行われる事が多い。そしてそれとほぼ同時期に開催されるビッグイベントがプロ野球の日本シリーズである。
初めてルヴァン杯決勝と日本シリーズが同日開催となったのは2008年で、それ以降は高確率でルヴァン杯決勝と日本シリーズが同日開催となり、昨年に至ってはC大阪vs広島の決勝戦が行われた国立競技場とほぼ同施設内とすら言える明治神宮野球場でヤクルトvsオリックスの日本シリーズ第1戦が行われていた。特にオリックスは大阪に本拠地を置くだけに、ルヴァン杯決勝から日本シリーズをハシゴしたC大阪ファンが結構いたとか。
今年もオリックスvs阪神の日本シリーズ第6戦(@京セラドーム大阪)と同日開催という事になったが、阪神はこの第6戦で優勝が決定する可能性があり、そうなった場合ルヴァン杯と日本シリーズの王者が同時に決定するのは2012年(鹿島と巨人)、2017年(C大阪とソフトバンク)に続き3例目となる。阪神が優勝した場合のメディア露出を考えると、両チームにとってはやや懸念事項の一つだったり。
#19 ガンバ大阪の怨念
2014〜2016年にかけて3年連続の決勝進出を果たしたG大阪だが、2017年以降は一度も決勝進出を果たしていない。しかしガンバと対戦したチームは7年連続で決勝に駒を進めている。
だが2017年こそC大阪が優勝したが、その後は5年連続でG大阪を下したチームが決勝で5連敗という謎の流れが出来ており、他ならぬ浦和は準々決勝でG大阪を下して決勝に進んできた。福岡には追い風のジンクスである一方、浦和は良いジンクスも悪いジンクスも破壊傾向があるだけに…。
2018→横浜F・マリノス(ベスト8でガンバに勝利。決勝で湘南に負け)
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2023年10月15日
2019→北海道コンサドーレ札幌(ベスト4でガンバに勝利。決勝で川崎に負け)
2020→柏レイソル(グループステージでガンバに勝利。決勝でFC東京に負け)
2021→セレッソ大阪(ベスト8でガンバに勝利。決勝で名古屋に負け)…
#20 浦和のルヴァン決勝経験者
浦和は近年で大幅にメンバーが変わった為、ルヴァン杯決勝に出場している選手は西川周作、関根貴大、興梠慎三の3人で意外と少ない。この3人はいずれも2016年のルヴァン杯優勝メンバーであり、特に西川はPK戦でPKストップを成功させて優勝に導いている。また、興梠は鹿島時代に2度決勝戦に先発していずれも優勝している。
ただルヴァン杯決勝経験者こそ3名のみだが、浦和は今年5月にACL決勝を戦っており、2021年にも天皇杯決勝を戦っているので、登録のメンバーの大多数が決勝戦の経験を持っている。
#21 福岡のルヴァン決勝経験者
福岡でルヴァン杯決勝に出場経験のある選手としてはG大阪の選手として2016年の決勝に出場した井手口陽介が唯一該当する。井手口がフル出場した2016年決勝の対戦相手は他ならぬ浦和だっただけに個人的なリベンジの思いもあるだろう。
なお出場はしなかったが、奈良竜樹が2019年の決勝で川崎の選手として、紺野和也がFC東京の選手として2020年の決勝でベンチに入り優勝チームの一員となっている。
#22 古巣対決となる選手は?
今回、唯一古巣対決となるのは福岡のMF田中達也である。元々福岡ユース出身選手だったが昇格は果たせず、大学サッカーを経て熊本・岐阜・G大阪・大分でプレーした後に2021年に浦和に入団。浦和には田中達也というレジェンドがかつて所属していた事でも話題になったが、浦和でのプレーは1年のみに終わった。
余談だが、福岡の歴代監督は浦和や三菱重工に縁のある人が少なくない。
#23 現在絶賛3戦連続ドロー中!
そもそもの実力差もあったとはいえ、福岡は2004〜2016年にかけて浦和に公式戦10連敗を喫していた。しかし福岡がJ1に復帰した2021年は共にホームで2-0で勝利した1勝1敗で終えると、それ以降は3戦連続ドロー。福岡の再昇格後は1勝1敗3分と全くの互角となっている。それだけにどういう結末になるのか。
ちなみにリーグ戦では埼玉スタジアムで第33節として浦和vs福岡の試合が予定されている。
初vsタイトルコレクター
ではでは(´∀`)