お腹壊してた。
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューはUEFAヨーロッパリーグラウンド16第2戦、アイントラハト・フランクフルトvsレアル・ベティスの一戦です。
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近年、成長と躍進著しい両チームの対戦です。フランクフルトもベティスも、元々歴史と伝統を誇るチームではありますが…近年は自国リーグに於いても、なかなか厄介な対戦相手としての存在感を高めていて、ある意味では似たような立ち位置の2チームと言えるかもしれません。お互いに魅力あるタレントも多くいますしね。
日本代表の鎌田大地と長谷部誠擁するフランクフルトは18-19シーズンはベスト4まで到達しました。ベティスも名将マヌエル・ペジェグリーニに率いられリーグ戦で好調をキープ。そろそろ欧州の舞台でもちょっとしたインパクトを残していきたいところでしょう。1stレグは鎌田の決勝点でフランクフルトが敵地で2-1で勝利。欧州サッカーという世界の中で独特な存在感を誇るこの2チームの、ベスト8をかけた決戦が始まります。
本日の会場はドイツ、ヴァルト・シュタディオンです。
ドイツの玄関口であるフランクフルトにあるこのスタジアムの「ヴァルト・シュタディオン」は「森のスタジアム」という意味。1925年に開場した歴史あるスタジアムですが、2006年ドイツW杯に向けて大規模改修が行われたので、現在はモダンかつ多機能なスタジアムとして運営されています。ビジョンがゴール裏やコーナー裏ではなく、天井から吊るされる形になっているのが一つ大きな特徴ですね。
2度のW杯開催を始め、ドイツで国際大会が行われる際にはほぼ確実に会場リストに入っており、2006年ドイツW杯の準々決勝ではジネディーヌ・ジダン率いるフランスとロナウジーニョ擁するブラジルの大会屈指の注目カードがこの地で開催されました。そして何と言っても2011年7月17日、なでしこジャパンはこの地でアメリカを下し、W杯女王の座を手にしました。現在の鎌田や長谷部のみならず、過去には高原直泰ら複数の日本人選手も所属していましたから、日本人的にも縁の深いスタジアムではないでしょうか。
立ち上がりはビハインド状態のベティスが押し込む時間が続いていましたが、最初に決定的なチャンスを迎えたのはフランクフルトでした。14分、中央でボールを受けたジブリル・ソウの絶妙なスルーパスをエリア内の右で受けたアンスガー・クナウフが完全にフリーでシュート。しかしこれはクロスバーに直撃。
ベティスも細かいパスワークで一度ゴール前まで接近する場面を作り、ラインを高く設定しながらなんとかフランクフルトの3バックをこじ開けようと試みますが、29分のパスワークで決定機になりかけたシーンのようになかなかシュートまで持っていけない時間が続いていきます。逆にチャンスまで持っていけたシーンはフランクフルトの方が圧倒的に多く、リードしている立場としては望ましい展開で前半を終えます。
後半はフランクフルトもベティスも双方に決定機が訪れる、非常にスリリングでオープンな展開になり始めました。63分、フランクフルトは右サイドのエリア横で得たFKを蹴り込むと、ニアに詰めた双方の選手で視界が遮られたボールはポスト直撃。その直後には今度はベティスが、大ベテランのホアキンの見事なドリブル突破からのクロスに鋼板から入ったファンミが頭で合わせますが…ここはGKケヴィン・トラップがスーパーセーブ。
ベティスはディエゴ・ライネスとウィリアム・カルバリョを67分に、ボルハ・イグレシアスを79分に投入して攻勢をかけます。対するフランクフルトもイェンス・ハウジとゴンサロ・パシエンシアの投入でカウンターの強度を落とさない為の交代を行ってきました。87分、エリア内でベティスはイグレシアスがフェキルのポストプレーから決定的な場面を迎えますが…シュートは枠の上。
しかしそれでもアディショナルタイムでした。ビルドアップから左に振ったベティスは、アイトール・ルイバルがナビル・フェキルにパスを入れたところから一気にスピードアップ。この2人のパス交換でそのまま左サイドを突破すると、最後はフェキルのクロスをイグレシアスが押し込んで土壇場でベティスが先制!そして同点!!一度決定機を外したFWの渾身の同点弾で、土壇場でベティスが延長戦に持ち込みます。
ベティスは108分、ライネスがカットインから放ったシュートはDFがブロックされてリフレクションすると、完全にGKの逆を突いた状況でイグレシアスが頭で反応しますが…これもクロスバー。
そして試合は120分を経過。文字通りラストワンプレー。このままPK戦…と思われたタイミングでコスティッチが左サイドの遠い意味でFKを獲得します。ボールアウトの時点で確実に試合終了。そんな中でゴール前にボールを入れると、上がってきたマルティン・ヒンテレッガーとGKルイ・シウヴァ、そしてヘルマン・ペッツェーラの3人がエリア内で交錯。そのこぼれ球は転々とゴールへ…!
一度は窮地に追い込まれたフランクフルト、最後の最後であまりにも劇的な、あまりにもドラマチックな準々決勝進出を決めました!!!!
いやぁ…衝撃的なラストでしたね…ため息が出るほどに。90分の時点で五分五分の試合だったと思うんですよ。ベティスは明確な狙いと継続してきたスタイルで持って形は作れていたし、フランクフルトも集中した守りから効率よく決定機を生み出していった…特に後半は両チームとも決定機の多い展開で、こういうラストで無かったとしても手に汗握る展開でした。
むしろベティスは自分達の強みというか、ベティスらしくペジェグリーニらしいスタイルをずっと続けてあの同点弾に漕ぎ着けた訳で、延長後半のイグレシアスのヘッドもその流れの上にあったと思いますし。一つのプレーが全ての分岐点になり得るのがこのスポーツの狂気性でしょうし、そういう部分に人は魅せられるんだなと。再確認した120分でしたね。
【うれしはずかしとーなめんとのコーナー】
UEFAヨーロッパリーグラウンド16
( )内は第2戦のスコア
レッドスター・ベオグラード2-4(2-1)レンジャーズFC
バイヤー・レヴァークーゼン2-4(0-1)アタランタBC
アイントラハト・フランクフルト3-2(1-1)レアル・ベティス
オリンピック・リヨン2-1(1-1)FCポルト
ウェストハム・ユナイテッド2-1(2-0)セビージャ
RBライプツィヒ(試合中止)スパルタク・モスクワ
21-22UEFAヨーロッパリーグ、ベスト8進出チーム
FCバルセロナ(スペイン)
アタランタBC(イタリア)
アイントラハト・フランクフルト(ドイツ)
オリンピック・リヨン(フランス)
RBライプツィヒ(ドイツ)
乾ってそういえばどっちにもおったな。
ではでは(´∀`)