公式前に漏れるのにも慣れた。
どーもこんばんは
さてさて、昨日1月12日、2021明治安田生命Jリーグの開幕戦&ホーム開幕戦の日程が発表されました!
まずはそのカードから確認していきましょう。
2021明治安田生命J1リーグ開幕戦
2月26日(金)
2月27日(土)
鹿島アントラーズvs清水エスパルス@茨城県立カシマサッカースタジアム
サンフレッチェ広島vsベガルタ仙台@エディオンスタジアム広島
2月28日(日)
2021明治安田生命J2リーグ開幕戦
2月27日(土)
ギラヴァンツ北九州vsアルビレックス新潟@ミクニワールドスタジアム北九州
V・ファーレン長崎vsツエーゲン金沢@トランスコスモススタジアム
2月28日(日)
水戸ホーリーホックvs大宮アルディージャ@ケーズデンキスタジアム水戸
ジェフユナイテッド千葉vsヴァンフォーレ甲府@フクダ電子アリーナ
FC町田ゼルビアvsモンテディオ山形@町田GIONスタジアム
2021明治安田生命J3リーグ開幕戦
3月14日(日)
福島ユナイテッドFCvs藤枝MYFC@とうほう・みんなのスタジアム
FC岐阜vsヴァンラーレ八戸@岐阜メモリアルセンター長良川競技場
カマタマーレ讃岐vsAC長野パルセイロ@Pikaraスタジアム
テゲバジャーロ宮崎vsいわてグルージャ盛岡@ユニリーバスタジアム新富
鹿児島ユナイテッドFCvsガイナーレ鳥取@白浪スタジアム
で、今回は毎年恒例「日本一早い、早すぎてもはや意味が無いJ1開幕戦マッチプレビュー」やります。
もはや意味はありません。ざっくりしたマッチプレビューや当該カードの相性やジンクス、そして当該カードの過去の印象的なゲームを書いていきたいと思います。
川崎フロンターレ(昨季1位)vs横浜F・マリノス(昨季9位)
2月26日@等々力陸上競技場
昨年、記録ずくめぶっちぎりの優勝を収めた川崎。目指すところはただ一つ、ACLとの二冠だと思いますが、開幕戦で立ちはだかるのはマリノス……2019年と2020年のJリーグチャンピオンが激突する神奈川ダービーが開幕戦から実現しました。……よくよく考えたら、2017年から全部優勝神奈川なのね…。
昨年11月の川崎vsマリノスの試合は非常に見応えのある面白い試合になったように、この2チームはJリーグの中でも内容面の評価の高いチーム同士です。金曜開催のこの試合が2021年Jリーグのオープニングマッチ。新シーズンを華々しく飾るに相応しい好カードで、試合の娯楽性に関しては約束された感すらあります。今から既に楽しみですね。
過去の印象的なゲーム
2016明治安田生命J1リーグ2ndステージ第13節
2016年9月25日19:04@等々力陸上競技場
川崎得点者:狩野健太(14分)、三好康児(84分)、小林悠(90+10分)
横浜FM得点者:中町公祐(90+6分)、伊藤翔(90+8分)
1stステージでは土壇場で優勝を逃したが年間順位では首位に立ち、2ndステージでも3位につけていた川崎。マリノスも年間順位こそ8位ではあるが、2ndでは4位と十分ステージ優勝も望める位置にいました。1位浦和、2位G大阪から5位神戸、6位柏まで巻き込んだ2ndステージ優勝争いが混戦模様になってきたところでのこの試合は生き残りを懸けた上で重要なポイントと言える神奈川ダービーだったのは言うまでもありませんが、まさかあんな衝撃的な展開になるとは……。
川崎が1点リードで迎えた50分、エリア内での競り合いから着地時にGK新井章太が頭部を強打。一度はプレーを続行したものの、66分には再び座り込んでプレー続行が不可能となり負傷交代となってしまいます。その後84分に川崎が三好のゴールでリードを広げましたが、新井の負傷時と新井が再び座り込んだところで時間を使った結果、提示されたアディショナルタイムはまさかの9分。2点目の時点では川崎が勝つと思われたましたが流れが一変。96分に伊藤のシュートのこぼれ球を中町が押し込むと、その2分後には齋藤学の折り返しに伊藤が詰めてマリノスが同点。これだけでも衝撃的な試合でしたが、長すぎるアディショナルタイムはまだもう一場面残していました。100分という延長戦でしか見ない時間で川崎が得たCKで田坂祐介が粘ってクロスを上げると小林が頭で合わせて3-2。前代未聞、アディショナルタイムに3ゴールが動いた衝撃の神奈川ダービーは川崎の勝利で幕を閉じました。
北海道コンサドーレ札幌(昨季12位)vs横浜FC(昨季15位)
2月27日@札幌ドーム
土地柄もあって過去2020年までの23シーズンのうちホームでの開幕戦が4回しかなかった札幌。特に近年は2月開幕が主流になっていたのでその傾向は一層顕著になっていましたが、今年は2012年の磐田戦以来となるホームでの開幕戦になりました。かつてはエレベータークラブの筆頭格と言われた札幌もここ数年は躍進中。そのルートを目指して積極的な補強を行った横浜FCとの開幕戦はさながら「新興勢力vs新興勢力を目指すチーム」といったところでしょうか。
ただ、札幌は最終的にJ2優勝を果たした2016年から現在まで開幕戦5連敗中。久々のホーム開幕でその流れを断ち切る事は出来るのでしょうか。
過去の印象的なゲーム
2011Jリーグディビジョン2第30節
2011年10月2日16:03@国立競技場
2011年のJ2は降格組である京都と湘南が大きく出遅れた一方、代わりに昇格戦線を繰り広げたのが大本命FC東京、そして栃木、千葉、徳島という面々。栃木が脱落し始めると、そこに徐々に調子を上げていった鳥栖と札幌が絡んで大混戦に至ります。試合前の時点で2位につけていた札幌は、次節は鳥栖との直接対決だったので、プレッシャーを与える意味でも取りこぼしてはならない試合でした。
前半は19分に三浦知良のCKが直接入りかけるなど横浜FCペース。ですが後半になると形勢が逆転して札幌が攻め込み、59分にはジオゴのスルーパスに抜け出した内村のゴールで先制に成功します。しかし78分にはフランサ、エデルを投入して勢い付いた横浜FCの野崎同点ゴールを挙げて試合は振り出しに。すると石崎信弘監督は82分に上原慎也を投入。88分、その上原が砂川誠のCKを頭で叩き込んで遂に勝ち越しゴール。土壇場で勝ち越した札幌が昇格へ大きな勝点3を手にしました。
鹿島アントラーズ(昨季5位)vs清水エスパルス(昨季17位)
2月27日@茨城県立カシマサッカースタジアム
思えば昨シーズン、第4節までは全敗同士だった両チーム。しかしその後の推移は対照的で、そこから躍進を果たし、最終的には最終節までACL圏内を争っての5位にまで順位を上げた鹿島に対し、清水は最終節まで最下位争いを余儀なくされました。ですが清水は2年連続で守備が崩壊した事実を受け止め、守備組織の構築に定評のあるミゲル・アンヘル・ロティーナ監督を招聘し、日本代表GK権田修一を筆頭に大型補強も敢行。「え、清水そんなに金あんの…?」とJリーグファンをビビらせるほどのオフシーズンを過ごし、そのお披露目という意味での注目度も高いです。
そして、前述した鹿島がACLを争った最終節の相手はセレッソ大阪で、そのセレッソの監督を務めたのが他でも無いロティーナ監督でした。ロティーナ監督にとってはセレッソでのラストゲームも清水での初陣もカシマサッカースタジアムでの鹿島戦。継続路線か大改革路線か、鹿島vsロティーナの因縁か、そして今季の開幕戦では唯一のオリジナル10同士の対戦……注目すべき要素は非常に多いカードとなりました。
ちなみに、鹿島は2016年、清水は2015年を最後に開幕戦で勝てていません。2018年の開幕戦もこのカードでしたが、その時は0-0で終わりました。しかし、清水の最後の開幕戦勝利となっている2015年の勝利は鹿島相手に3-1で勝利したものとなっています。
過去の印象的なゲーム
2010Jリーグディビジョン1第17節
2010年8月7日18:33@アウトソーシングスタジアム日本平
鹿島得点者:興梠慎三(58分)
鹿島、清水、名古屋の3チームが序盤の戦局をリードした2010年の優勝争いは、第12節終了時点で南アフリカW杯による中断期間に突入。そして前半戦のラストゲームは7月にリーグが再開してから負けなしで突っ走った首位の鹿島と2位の清水が勝点差1で迎える直接対決となりました。
鹿島は前節に退席処分を受けたオズワルド・オリヴェイラ監督が不在で、更に32分にはエースのマルキーニョスが負傷退場。直近3試合で12ゴールを挙げる狂った得点力を誇った清水に攻め込まれて37分には藤本のPKで先制を許します。それでも鹿島は途中出場興梠が新井場徹のクロスに合わせて一時は同点に追いつくも、長谷川健太監督体制での集大成を迎えていた清水の勢いに押され、74分にはミスが重なったところを枝村に押し込まれて2-1。真夏の天王山を制して首位に立ったのは清水でした。
鹿島はここから勝ち切れない試合が増えて優勝戦線から離脱。ですが、このまま勢いに乗ると思われた清水も清水でここから3連敗を喫し、結局優勝はその間もペースを落とさなかった名古屋が手にする事に。ACL圏内さえ逃した両者は意地を見せて同年の天皇杯決勝で再戦しますが、ここでは鹿島が2-1で勝利を収めています。
2月27日@埼玉スタジアム2002
実は浦和がホームで開幕戦を迎えるのは2007年横浜FC戦(久保竜彦のひょっとこのやつ)以来14年振り。真偽はともかく、何回か噂になっていた「浦和は開幕戦じゃなくても集客良いから開幕はアウェイ説」も解かれた…?この2チームは2018年の開幕戦でも対戦しており、その際は1-1のドローに終わっています。
鹿島vs清水と同様、改革路線に踏み切った浦和と継続路線をとったFC東京…という構図。リカルド・ロドリゲス監督がどこまで浦和を仕上げてくるのかにも興味がありますし、浦和からFC東京へ新天地を求めた青木拓矢にとってはいきなりの古巣戦、いきなりの埼スタ。上位を狙いたい両チーム、どちらが幸先の良いスタートを掴むのでしょうか。
過去の印象的なゲーム
2015明治安田生命J1リーグ2ndステージ第15節
2015年10月24日14:02@味の素スタジアム
FC東京得点者:東慶悟(16分)、高橋秀人(74分、84分)
浦和得点者:柏木陽介(11分)、武藤雄樹(14分)、関根貴大(27分)、槙野智章(62分)
この年から復活した2ステージ制に於いて、1stステージ(以下CS)は首位が浦和、2位がFC東京だったものの、2ndステージでは両チームともペースが落ちてこの試合の時点で勝点で並ぶ5位と6位でした。ですが、2015年版のCSは年間順位で3位以内に入ればCSに出場出来る事もあり、ステージ優勝で既にCS出場を決めている浦和に対し、FC東京は年間順位で3位につけていたものの4位G大阪との勝点差は僅かに2。切迫感でより上回るのはFC東京でした。
前半20分の時点で1-2になっていた試合は、年間順位1位を広島と争っていた浦和が62分に槙野のゴールで4-1と大差をつけます。しかし、前年の味スタでの試合も4-4になっていたこのカードはこの年もここから壮絶な展開へ。74分、84分と立て続けに太田宏介→高橋秀人のラインでゴールを決めて1点差に迫ると、その後もFC東京は猛攻を仕掛けるましたが……。アディショナルタイム、那須大亮の流血シーンはこの試合の壮絶っぷりを物語っていました。
2月27日@レモンガススタジアム平塚
湘南ホームで行われる開幕戦は平塚競技場のネーミングライツが「レモンガススタジアム平塚」になって迎える最初の試合でもあります。
湘南にしても鳥栖にしても、クラブ規模や経営問題の影響があって昨年、今年と主力の流出が相次ぎ、特に湘南は陣容が相当変わった感があります。ですが両者ともユース出身選手など若い選手が台頭しており、そういう視点での見方はなかなか面白いかも。若手中心なだけに一つ勝てれば勢いで突っ走る可能性もあればその逆も然り。
過去の印象的なゲーム
2019明治安田生命J1リーグ第23節
2019年8月17日19:03@Shonan BMWスタジアム平塚
鳥栖得点者:イサック・クエンカ(25分、41分)、金井貢史(90+5分)
16位鳥栖と11位にしては勝点差が安全圏内ではない湘南の一戦。ただ、この時の湘南は凄まじい逆風の中にいました。前節で磐田に3-2で勝利した直後、曹貴裁監督にパワハラ報道が出て当分指導は控える事に。報道から間もないタイミングでホームに鳥栖を迎え撃ちました。
しかし16位鳥栖はクエンカの得点で前半から2点をリード。それでも前半終了間際に松田が、57分に古林がゴールを挙げて2点差から同点に追い付く意地を見せます。その後も試合は一進一退の展開を見せましたが、アディショナルタイムのラストワンプレー、小野裕二のクロスを豊田陽平が頭でコースを変えると、突っ込んでくるように詰めた金井が押し込んで3-2。前節でもC大阪相手にラストワンプレーで決勝点を挙げた鳥栖が2試合連続で劇的勝利を飾った。
2月27日@ヤンマースタジアム長居
ネルシーニョ体制で安定化を図る柏に対し、昨季終盤から監督の進退、そして後任監督のチョイスで絶賛大荒れ中のセレッソ。少なくともセレッソの歴史における貢献度だけで見ればレヴィー・クルピ監督は久々の長居スタジアム凱旋になる訳ですが、経緯を見るにそうはいかなさそう……。4度目の就任となるクルピ監督にとって、過去の3度とは比べ物にならない逆風での就任ですから、それだけに開幕戦での勝利は支持を得る為にも欠かせないものになります。
過去の印象的なゲーム
1998Jリーグディビジョン1 1stステージ第17節
1998年8月8日19:03@大阪長居スタジアム
C大阪得点者:森島寛晃(39分、46分、66分)、河錫舟(55分)、西澤明訓(78分)
柏得点者:加藤望(15分、36分、50分)、ベンチーニョ(34分、47分)、ストイチコフ(69分、84分)
Jリーグ史上最も狂った試合。7-5?野球でも撃ち合いって言われるぞ…?1stステージはセレッソも柏も中位だったので、本来ならそこまでの注目は浴びないゲームではありましたが、このイカれたスコアのおかげで伝説の試合と化しました。
前半に柏が3点を先制し、セレッソが森島のゴールで1点を返して1-3で前半を終えるまでは比較的多めに点が入っただけのよくあるスコア。ですが後半開始からの5分間で3ゴールが重ねられると、追い縋るセレッソと振り切ろうとする柏の撃ち合いというよりレースみたいな展開になってしまい、気がつけばセレッソの森島と柏の加藤がハットトリックを挙げて5-7。これだけスコアが動いたのにセレッソは一度もリードしていないのも凄い…。
ちなみに、この時の監督は柏が西野朗監督でセレッソが松木安太郎監督。そもそも1998年のセレッソは得点力は高かったものの、1st第6節では磐田に1-9で惨敗しており、一年で「最多失点試合」と「両チーム合わせての最多得点試合」を樹立してしまう事に。まぁ、11年後にサンガが1試合でぶち抜いちゃうんだけどね……。
2月27日@ノエビアスタジアム神戸
2015年以来のトップ3入りとなる2位に輝き、天皇杯も決勝まで駒を進めるなど昨季は好成績を残したガンバ。対象的に昨季の神戸はACLこそ健闘したものの、リーグ戦では14位にまで低迷。更に、そのACL準々決勝で負傷したアンドレス・イニエスタは開幕には間に合わない事が確実視されています。少なくとも2020年の印象としては大きな差がある両チームでした。
ただ、神戸も良い選手は揃っているチームであり、同時にガンバは今のところ(もうこれもどうなるかわかんないかど)久々のACLとゼロックスを消化した上でこの試合に臨む事になります。コンディションがどうなるか、というのは一つのこの試合の鍵を持ってくるでしょうね。ガンバは開幕戦に勝てないことで有名でしたが、その呪縛は去年解いたので…今年もなんとか!
過去の印象的なゲーム
2013Jリーグディビジョン2第25節
G大阪得点者:宇佐美貴史(7分、39分)、遠藤保仁(54分)
神戸得点者:ポポ(6分)、田代有三(56分)
ガンバがまさかのJ2での戦いを余儀なくされた2013年、昇格という最大のミッションこそは危なげなく難なく達成したものの、J2優勝に関してはガンバと共にJ2ではチートな戦力を誇った神戸とのデッドヒートとなっていました。試合前の時点で、得失点差でガンバが首位に立つものの勝点は50で同率。それと同時にこの試合は海外挑戦していた宇佐美貴史の復帰戦。神戸戦を得意とし、2011年の神戸戦を最後にドイツに旅立った宇佐美の復帰戦も神戸戦…。レアンドロと家長昭博が退団し、宇佐美とロチャを迎え入れたガンバにとって、そして神戸にとっても間違いなく大一番でした。
ガンバは6分に先制点を許したものの、直後に遠藤→大森晃太郎→二川孝広と繋ぎ、二川のリターンを受けた遠藤のスルーに最後は宇佐美。更に39分にも遠藤のCKを岩下敬輔が折り返したところに宇佐美が詰め、復帰戦を2ゴールと華々しく飾った。54分には藤春廣輝のアーリークロスを遠藤が珍しくヘディングシュートで3-1。直後に1点返されたものの、J2ではチートな2チームのJ1級の天王山を制しました。ちなみに一度目の海外挑戦は神戸戦で退団して神戸戦に帰ってきた宇佐美ですが、二度目の海外挑戦は名古屋戦で退団して名古屋戦に帰ってくるというなんとも数奇な…。
ガンバファン的に言えばこの年はこの年での楽しみはあったり。サンガファン的に言えばこの2チームがいたおかげで実質2枠埋まってたもんで……。
サンフレッチェ広島(昨季8位)vsベガルタ仙台(昨季17位)
2月27日@エディオンスタジアム広島
昨季はとにかく苦しい、実に苦しいシーズンだった仙台でしたが、当初予想されていたレベルを思えば主力流出は抑えた印象です。そして新監督にはクラブにとって一番良い時期を築いた手倉森誠監督が復帰。逆風の中で再起を図ります。
広島は賛否こそあれど、レアンドロ・ペレイラが退団したところにはジュニオール・サントスを獲得し、去年一昨年と若手の台頭も目立っているのでチームとしては悪くない方向。継続路線で更に突き進めるか、再起を図る一年で軌道修正が叶うか、今後が占われる試合となります。
過去の印象的なゲーム
2019明治安田生命J1リーグ第11節
2019年5月12日13:10@ユアテックスタジアム仙台
仙台得点者:ハモン・ロペス(86分)、松下佳貴(90+3分)
2020年はホーム未勝利に終わった仙台ですが、むしろ2019年はホームでかなりの強さを誇っていました。開幕から5試合勝利がなかった仙台でしたが、ホームゲームでは第6節鳥栖戦で3-0で快勝。第9節G大阪戦ではアディショナルタイムのゴールで勝利するなど勝点を稼いでいました。一方の広島は2分の後で5連勝と開幕ダッシュに成功したが、第8節でFC東京との無敗対決を落とすと失速。3連敗中の身でこの試合に挑みます。
開始早々に広島がD・ヴィエイラの得点で先制。城福浩監督が就任後、守備の堅さが特徴的だった広島に対して仙台は攻めあぐねる時間が長ーーーく続いたものの、広島に与えた決定機はGKシュミット・ダニエルやDF陣が粘って阻止。そして試合もラスト5分に入ると、86分に抜け出した兵藤慎剛の折り返しをハモン・ロペスが合わせて同点。これでイケイケムードになった仙台はアディショナルタイムに今度は松下が決め、敗色濃厚なところから一気に逆転に成功しました。
この後仙台はアウェイでの勝点は伸びなかったものの、当時上位にいた名古屋とFC東京にもユアスタでは勝利。ホーム6連勝を飾り、残留争いのセーフティーゾーンで戦う貴重な貯金を作っています。
大分トリニータ(昨季11位)vs徳島ヴォルティス(昨季2部1位)
2月27日@昭和電工ドーム
片野坂知宏監督の下で完成度の高いサッカーを披露し、残留どころかそもそも残留争いに巻き込まれる事もなく2シーズンを終えた大分。ですが今年は降格枠が増えた事に加えて、田中達也、岩田智輝、鈴木義宜という主力どころかキーマンが退団。補強は精力的に行いましたが、馴染むにはすぐ…とはいかないでしょう。徳島は徳島でリカルド・ロドリゲス監督を浦和に引き抜かれ、新たに就任するダニエル・ポヤトス監督がJリーグでどうなるかは未知数。大分にしても徳島にしても、見る側を含めて方向性を探りながらの試合になるかもしれません。
ちなみに現在、通算成績では5勝3分5敗ではあるものの、徳島は現在大分に対して5連勝中。大分が昇格した2018年もダブルを達成しています。
過去の印象的なゲーム
2017明治安田生命J2リーグ第41節
2017年11月11日14:04@鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム
徳島得点者:渡大生(89分)
2017年の昇格争いは湘南のJ2優勝が早々と決定。そんな中、長崎、名古屋、福岡による2位争い、そして5位松本以下のプレーオフ争いは大混戦となっており、6位徳島と10位大分の勝点差は僅かに3。そんな状態で迎えた直接対決でした。
ポゼッションを基調とした両チームの攻防はこの試合が持つ意味も重なって実にスリリングな見応えのある展開を見せましたが、度々訪れた決定機を両者活かし切れず。そうなると焦るのは得失点差で大きく劣っていた大分になってくるのですが、終了間際に徳島は自陣からカウンターを仕掛け、最後は島尾八徳のクロスに渡が頭で合わせて待望の先制点。徳島はプレーオフ進出に大手を掛け、一方J3に降格してから一年で復帰した大分の即J1の可能性はここで消滅しました。
アビスパ福岡(昨季2部2位)vs名古屋グランパス(昨季3位)
2月28日@ベスト電器スタジアム
1996年にJリーグに加盟し、2001年に降格したところから始まる「5年周期でJ1に上がる」というジンクスを持つ福岡。ここまで来るとオカルトだよ……そう思いたくなるレベルで5年周期にあたる昨年は2位でJ1昇格を達成しました。元々主力の多くをレンタルで獲得していた事情もあって昨季の主力も少なくない人数がチームを去りましたが、一方で補強も精力的に敢行。2001年の初降格以来、3度の昇格ではいずれも1年で降格。そのジンクスは打破できるのでしょうか。
一方の名古屋は昨季は3位で2012年以来となるACLに参戦。そことの兼ね合いがどうなるか…という不安ポイントはありますが、昨季築いた選手は怪我人などの不測の事態じゃない限り崩壊はしないはず。ソリッドなチーム同士の駆け引きが見られそうです。
過去の印象的なゲーム
2016明治安田生命J1リーグ2ndステージ第14節
2016年10月1日14:04@パロマ瑞穂スタジアム
名古屋得点者:ハ・デソン(18分)、永井謙佑(36分、47分、55分)、酒井隆介(86分)
年間順位で争われる残留争いだったが、最下位の福岡(と17位湘南)は戦力的なハンデもあってかなり厳しい状況に追い込まれていました。そしてラスト4試合というところで福岡は15位新潟の結果次第ではこの試合で降格が決まるという事に。対戦相手の名古屋は小倉隆史監督を解任してボスコ・ジュロヴスキー監督が就任、そして田中マルクス闘莉王を復帰させてからは持ち直していたとは言えども16位。降格決定云々関係なく、残留争いの直接対決として負けられない試合でした。
ですが現実は非情で開始18分に失点すると、その後は永井がハットトリック。名古屋相手に0-5の惨敗を喫し、更に試合終了後から1時間後には新潟が89分のゴールで磐田に2-1で勝利。福岡はJ2降格を喫し、ついでに言うと結局名古屋もこの後湘南に道連れにされる形で降格の憂き目を見ました。そして翌年、J2昇格プレーオフ決勝の舞台で名古屋と福岡は再び激突する事に……。
今年も予定通り進められるかどうかはわかりませんが、今年もサッカーを観られる喜びを感じながら見ていけたらと思います。
今ね、腰痛いの。
ではでは(´∀`)